【語源で覚える】接頭辞「re-」の意味と英単語一覧|「再び・後ろへ・元に」をコアイメージで解説

 
コダック

今日のテーマは接頭辞”re-”

「再び」「後ろへ」「元の場所へ」という意味を持つ、英単語の中でも特に見つけやすいパーツです。

「いったん進んだ動きが、もう一度起こる・後ろへ戻る」というコアイメージで考えると、”review”や”return”、”reject”などの意味が一本につながりますよ!

 

”review(見直す)”、”return(戻る)”、”renew(新しくし直す)”、”reject(突き返す)”――。

日本語訳だけを見ると、それぞれ違った意味を持つ単語に見えます。

しかし、これらの単語には共通してre-という接頭辞が含まれており、すべて「もう一度」「後ろへ戻す」という方向のイメージから意味が広がっています。

この記事では、接頭辞”re-”のコアイメージと意味の広がりを、関連する英単語への内部リンクと一緒に整理していきます。

 

接頭辞”re-”の意味とコアイメージは「再び・後ろへ」

 

接頭辞”re-”は、ラテン語の接頭辞”re-”に由来し、「後ろへ」「元へ」「再び」を表すパーツです。

中心にあるのは、次のような動きです。

接頭辞”re-”のコアイメージ

前へ進んだ動きが、後ろへ折り返す・元の状態へ戻る

⇒同じ動作を「再び」行う
⇒来た方向へ「後ろに」戻る
⇒以前の状態へ「元に」戻す
⇒相手の動きに対して、動作を「返す」

 

 
「再び」と「後ろへ」って、別々の意味じゃないの?
 
コダック
実は、この2つは「一度進んだ流れを折り返す」という同じイメージから生まれています!

元の場所へ戻れば「後ろへ」、同じ場所や行動へ戻ってもう一度行えば「再び」になるわけですね。

 

例えば”return”は、re-(後ろへ)+turn(回る・向きを変える)の組み合わせ。

「来た方向へくるっと向き直る」イメージから、「戻る・返す」という意味になります。

一方、”renew”はre-(再び)+new(新しい)

「再び新しい状態にする」ことから、「更新する・新しくする」という意味になるわけです。

returnの意味・使い方を詳しく見る
renewの意味・使い方を詳しく見る

 

【全体マップ】re-の4つの意味の広がり

 

接頭辞”re-”を持つ英単語は、大きく次の4グループに整理できます。

意味のグループ コアイメージ 代表例 日本語の意味
再び 同じ動作をもう一度行う review / renew / remodel 見直す・更新する・改造する
後ろへ・返す 来た方向へ動きを返す return / reject / react 戻る・拒絶する・反応する
元の状態へ 壊れた・変わった状態を戻す replace / reconcile / reconstruct 置き直す・和解させる・再建する
強く・しっかり 動作を繰り返し、意味を強める require / regard / resemble 必要とする・注意を向ける・よく似ている

 

 
コダック
まずは「再び」と「後ろへ」の2つを覚えれば大丈夫です!

「元の状態へ」はその延長、「強く」は同じ動きを重ねた結果として意味が強まったもの、と考えると整理しやすいですよ。

 

re-=「再び」を持つ英単語

 

もっとも分かりやすいのが、同じ行動をもう一度行う「再び」のre-です。

re-=「再び」の代表単語

●review=re-(再び)+view(見る)
⇒もう一度見る=「見直す・復習する」

●renew=re-(再び)+new(新しい)
⇒再び新しくする=「更新する」

●remodel=re-(再び)+model(型・形)
⇒新しい形に作り直す=「改造する」

●restate=re-(再び)+state(述べる)
⇒同じ内容をもう一度述べる=「言い換える・再度述べる」

●remember=re-(再び)+memor(記憶している)
⇒再び心に浮かべる=「覚えている・思い出す」

reviewと同じ語形成を持つreviewerの記事を見る
renewの意味・使い方を詳しく見る
remodelの意味・使い方を詳しく見る
restatementの意味・使い方を詳しく見る
rememberの意味・使い方を詳しく見る

 

reconstruction|元どおりに「組み立て直す」

”reconstruction”は、re-(元に・再び)+construction(建設・構造)の組み合わせです。

壊れた建物を再び建てる場合だけでなく、事故や事件の状況を資料から組み立て直す場合にも使われます。

【例文】
The reconstruction of the bridge took three years.
(その橋の再建には3年かかった。)

The police attempted to reconstruct the events.
(警察は一連の出来事を再現しようとした。)

reconstructionの意味・使い方を詳しく見る

 

re-=「後ろへ・返す」を持つ英単語

 

次は、何かを元の方向へ戻したり、相手の動きに対して動作を返したりするre-です。

 
コダック
ボールを投げ返す場面を想像してみてください。

相手からこちらへ来た動きを、向きを変えて「後ろへ返す」。これが、このグループの基本イメージですよ!

re-=「後ろへ・返す」の代表単語

●return=re-(後ろへ)+turn(向きを変える)
⇒後ろへ向き直る=「戻る・返す」

●reject=re-(後ろへ)+ject(投げる)
⇒後ろへ投げ返す=「拒絶する」

●react=re-(返して)+act(行動する)
⇒相手の行動へ行動を返す=「反応する」

●refer=re-(後ろへ)+fer(運ぶ)
⇒情報を別の場所・元の資料へ運んで戻す=「参照する・言及する」

●revenue=re-(戻って)+ven(来る)
⇒商売を通じて戻ってくるお金=「収益」

returnの意味・使い方を詳しく見る
rejectの意味・使い方を詳しく見る
reactの意味・使い方を詳しく見る
referの意味・使い方を詳しく見る
revenueの意味・使い方を詳しく見る

 

restraint / restrict|前へ進む力を後ろから止める

”restraint”と”restrict”にも、方向を後ろへ戻すre-のイメージがあります。

単語 構成パーツ 直訳イメージ 意味
restraint re-(後ろへ)+strain(締め付ける) 後ろから引っ張って抑える 抑制・自制・拘束
restrict re-(後ろへ)+strict(縛る) 後ろへ引いて動ける範囲を縛る 制限する
reluctance re-(後ろへ)+luct(もがく) 後ろへ引かれながら抵抗する 気が進まないこと

restraintの意味・使い方を詳しく見る
restrictの意味・使い方を詳しく見る
reluctanceの意味・使い方を詳しく見る

 

re-=「元の状態へ」を持つ英単語

 

「後ろへ戻る」という方向は、壊れたり変化したりした物を以前の状態へ戻す意味にもつながります。

re-=「元の状態へ」の代表単語

●replace=re-(再び・元へ)+place(置く)
⇒元の場所へ置き直す=「取り替える・元に戻す」

●reconcile=re-(再び)+conciliate(結び付ける)
⇒離れた関係を再び結び付ける=「和解させる」

●retrieve=re-(再び)+trouver(見つける)
⇒失った物を再び見つけ、手元へ戻す=「回収する・取り出す」

●reform=re-(再び)+form(形)
⇒悪くなった形を作り直す=「改革する・改善する」

replaceの意味・使い方を詳しく見る
reconcileの意味・使い方を詳しく見る
retrieveの意味・使い方を詳しく見る
reformの意味・使い方を詳しく見る

 

 
”replace”は「再び置く」なのに、どうして「交換する」になるの?
 
コダック
壊れた物や古い物を取り除いた後、その場所へ別の物を置き直すからです!

「再び同じ物を置く」のではなく、空いた場所を新しい物で埋め直すイメージから「交換する」へ広がったわけですね。

 

re-が「強く・しっかり」を表すこともある

 

古くから使われている単語の中では、re-の「再び」という意味が薄くなり、後ろの語根の意味を強める強意として働くことがあります。

この場合、無理に「再び」と直訳すると、かえって意味が分かりにくくなるため注意が必要です。

re-=「強く・しっかり」の代表単語

●require=re-(強く)+quire(求める)
⇒強く求める=「必要とする・要求する」

●regard=re-(しっかりと)+gard(見る・注意する)
⇒しっかりと注意を向ける=「見なす・配慮する」

●resemble=re-(強意)+semble(似ている)
⇒とてもよく似ている=「〜に似ている」

●remark=re-(強意・再び)+mark(印を付ける)
⇒注目すべき印を付ける=「述べる・発言」

requireの意味・使い方を詳しく見る
regardの意味・使い方を詳しく見る
resembleの意味・使い方を詳しく見る
remarkの意味・使い方を詳しく見る

 

 
re-を見つけたら、全部「再び」と訳せばいいわけではないんだね。
 
コダック
その通りです!

まずは「再び・後ろへ」を当てはめてみて、不自然な場合は「元へ」「返す」「強く」へイメージを広げるのがコツですよ。

 

よく使うre-の英単語一覧

 

単語 語源パーツ コアイメージ 主な意味
respect re-+spect(見る) 振り返ってよく見る 尊敬する・尊重する
recognize re-+cogn(知る) 再び見て知る 認識する
reputation re-+put(考える) 何度も人の頭に浮かぶ評価 評判
responsible re-+spond(約束する)+-ible 求められたことへ応じ返せる 責任がある
reveal re-+veal / veil(覆い) 覆いを取り返して中身を見せる 明らかにする
refuse re-+fuse(注ぐ) 相手へ押し返す 拒否する
regret re-+greter(嘆く) 何度も振り返って嘆く 後悔する
register re-+ger(運ぶ) 後から確認できるよう記録へ運ぶ 登録する・記録する
respectively re-+spect+-ive+-ly 一つずつ振り返って対応を見る それぞれ
relative re-+lat(運ぶ)+-ive 何度も互いへ運ばれる関係 相対的な・親類

 

現代英語でもre-は新しい単語を作れる

 

re-は、現在でも動詞の前へ付けて「もう一度〜する」という意味を作りやすい接頭辞です。

規則的で分かりやすいre-の例

rewrite=もう一度書く・書き直す
reread=もう一度読む
rebuild=建て直す
reopen=再び開く
restart=再開する
reuse=再利用する
reconsider=再検討する
recheck=再確認する

 

このタイプは、後ろの動詞の意味がほぼそのまま残るため、初めて見る単語でも意味を推測しやすいです。

 
コダック
知らない単語でも、語頭のre-を外して残った部分を知っていれば、「もう一度〜するのかな?」と予想できます。

これこそ、接頭辞を覚える大きなメリットですね!

 

re-で始まっても、すべてが「再び」ではない

 

英単語の先頭に”re”があっても、必ず接頭辞re-が付いているとは限りません。

また、もともとre-を含む単語でも、長い歴史の中で語源の区切りが分かりにくくなり、現代の英語話者が「re-+単語」と意識していないものもあります。

注意したいポイント

●real / reach / readyなど
⇒語頭がreでも、単純な「re-=再び」とは分解できない

●regular / regardなど
⇒re-に見えても、現代英語では語源の区切りが分かりにくい

●receive / reduceなど
⇒re-の意味が単純な「もう一度」ではなく、後ろ・元へ・強意などへ変化している

 

 
スペルだけで無理やり分解すると、間違えることもあるんだね。
 
コダック
そうなんです!

接頭辞は意味を推測するヒントですが、最終的には単語ごとの語源と使い方を確認するのが大切です。

このハブ記事から個別記事へ進み、それぞれの語源を確認してみてくださいね!

 

接頭辞re-とagain・backの違い

 

re-は単語の一部ですが、”again”と”back”は文の中で独立して使える単語です。

表現 役割 ニュアンス
re- 接頭辞 rewrite 動詞そのものに「再び」を加える
again 副詞 write it again 同じ行動をもう一度行う
back 副詞など give it back 元の人・場所・方向へ返す

 

●rewrite the report
「報告書を書き直す」
⇒書くという動作を最初からやり直し、内容を作り変えるイメージ

●write the report again
「報告書をもう一度書く」
⇒単純に同じ行動を繰り返すイメージ

●give the report back
「報告書を返す」
⇒報告書を元の持ち主へ戻すイメージ

 

接頭辞”re-”の意味・語源・覚え方のまとめ

 

以下、接頭辞”re-”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”re-”の基本的な意味は「再び・後ろへ・元に」
⇒コアイメージは「いったん進んだ動きが、もう一度起こる・後ろへ戻る」

●「再び」の例
⇒review / renew / remodel / restate

●「後ろへ・返す」の例
⇒return / reject / react / refer

●「元の状態へ」の例
⇒replace / reconcile / retrieve / reconstruct

●古い単語では「強く・しっかり」の強意になることもある
⇒require / regard / resemble

●語頭がreでも、すべてをre-+語根へ分解できるわけではない
⇒単語ごとの語源確認が必要

 

 
コダック
”re-”を見つけたら、頭の中にUターンする矢印を思い浮かべてみてください。

同じ場所へ戻ってもう一度行えば「再び」、来た方向へ戻れば「後ろへ」、以前の状態へ戻せば「元に」です。

この一本の矢印から考えるだけで、たくさんの英単語を芋づる式に覚えられますよ!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

接頭辞re-についてよくある質問

 

re-は必ず「再び」という意味になりますか?

いいえ。”return”の「後ろへ」、”replace”の「元の状態へ」、”react”の「動作を返す」のように意味が広がります。また、”require”のように強意として働き、「再び」と直訳しにくい単語もあります。

reから始まる英単語は、すべて接頭辞re-を持ちますか?

いいえ。”real”や”reach”など、語頭がreでも「再び・後ろへ」の接頭辞として分解できない単語があります。スペルだけで判断せず、個別の語源を確認する必要があります。

re-とagainは同じですか?

どちらも「再び」を表せますが、re-は単語の前へ付く接頭辞で、againは文の中で独立して使う副詞です。”rewrite”は「書き直す」、”write again”は「もう一度書く」と表現します。

re-の付いた単語にはハイフンが必要ですか?

一般的な単語は”rewrite”や”rebuild”のように続けて書くことが多いです。一方、読み間違いを防ぎたい場合や、同じ母音が続く場合などに”re-enter”のようなハイフン表記が使われることがあります。実際の綴りは辞書で確認するのが確実です。

参考文献
「Merriam-Webster.com Dictionary, re-」
「Dictionary.com, re-」
「Online Etymology Dictionary, re-」
「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版, 大修館書店」