「re-(後ろへ・反対して)」+「luct(もがく・闘う)」+「-ance(名詞にするパーツ)」の3パーツで構成されている単語です。
「後ろに引っ張られながらもがく」がコアイメージで、“reluctance”=「気が進まないこと」「気の重さ」の意味を持ちますよ!
”reluctance”の意味と使い方 コアイメージは「後ろに引っ張られながらもがく」
”reluctance(発音:rilʌ́ktəns/リラクタンス【名詞】)”は「気が進まないこと」「気の重さ」「不承不承(ふしょうぶしょう)」の意味を持つ単語です。
「re-(後ろへ・反対して)」+「luct(もがく・闘う)」+「-ance(名詞化)」のパーツで構成されている単語で、「後ろに引っ張られながらもがく」がコアイメージです。
本当はやりたくないなぁ…と、気持ちが後ろ髪を引かれている=「気が進まないこと」なわけですね!
”reluctance”は名詞として、「〜することに対する気の重さ」を表現するときに重宝します。完全に拒絶して拒否するわけではないけれど、心の中では「気が進まないなぁ、嫌だなぁ」と渋っているニュアンスが特徴です。
名詞 ”reluctance” の絶対に抑えるべき2つの使い方・語法
名詞の ”reluctance” を実際の英文で使う場合、主に以下の2つのパターン(型)でよく登場します。これらをセットで覚えることで、一気に使いこなせるようになりますよ!
① reluctance to do(〜することへの気の重さ・気乗りのなさ)
”reluctance” の後ろに to 不定詞(to + 動詞の原形) を続けることで、「〜することに対する気が進まない気持ち」を具体的に説明できます。非常によく使われる形です。
・She showed great reluctance to answer the question.
(彼女はその質問に答えるのを非常に嫌がった[答えることへの強い気の重さを見せた]。)
・I understand your reluctance to invest money in this project.
(このプロジェクトにお金を投資することに対する、君の気の重さはよく分かるよ。)
※参考・例文引用:南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店
② with reluctance(気が進まないながらも、しぶしぶ)
前置詞の ”with” と組み合わせることで、「しぶしぶ」「気が進まない様子で」という副詞的な意味になります。行動自体は起こすけれど、心の中では葛藤している状態を表します。
・He agreed to the new terms with reluctance.
(彼は気が進まないながらも[しぶしぶ]、新しい条件に同意した。)
・The company dynamic changed when the CEO stepped down with reluctance.
(CEOが本意ではなく[しぶしぶ]退任したことで、会社の動向が変わった。)
このように”やりたくない気持ちを抱えつつ、足取りが重くなっている状態”という意味から、ビジネスでの交渉事、心理的な葛藤の描写、日常のちょっとした億劫さを表すシーンまで広く使用されます。
”reluctance”の文法・語法 形容詞形 ”reluctant” の超重要フレーズ

1. 圧倒的に頻出! ”be reluctant to do” の仕組み
名詞形の ”reluctance” もよく使われますが、試験や日常会話では、形容詞形にした ”reluctant(気が進まない)” を使った熟語が超重要です!
「be reluctant to do(〜するのを嫌がる・気が進まない)」という形で使われ、学校試験からTOEICなどのビジネス英語まで、驚くほどよく見かけます。
・Many people are reluctant to change their old habits.
(多くの人は、古い習慣を変えるのを嫌がる[気が進まない]。)
・The government is reluctant to raise taxes at this time.
(政府は現時点で増税することに難色を示している[気が進まない]。)
・She was reluctant to admit her mistake.
(彼女は自分の間違いを認めるのを渋っていた。)
2. 同義語 ”be unwilling to do” との違いは?
似たような意味を持つ「be unwilling to do」もありますが、ニュアンスに少し差があります。
・**be reluctant to do**:やりたくない気持ち(葛藤)はあるけれど、**最終的にはやる可能性がある**(後ろ髪を引かれながらもがいている状態)
・**be unwilling to do**:**「絶対にやりたくない」**という、より強い意志としての拒絶に近い(will(意志)が否定されているため、自発的なやる気がゼロの状態)
”reluctance”の関連語①:「ためらい・抵抗」を意味する単語”hesitation/resistance”
例えば”hesitation”や”resistance”なども「ためらい、抵抗」を意味する単語ですよ!
⇒「ためらい・抵抗」の意味を持つ単語”hesitation/resistance”
イメージの違いとしては
reluctance⇒「心の中で後ろ髪を引かれていて、足取りが重い「気が進まない状態」」=気の重さ・不承不承
hesitation⇒「次にどう動くべきか迷っていて、一時的に動きが止まっている「ためらい」」=一時的なためらい・一瞬の迷い
resistance⇒「外から加えられた力や命令に対して、真っ向から押し返す「強い反抗」」=明確な反抗・物理的な抵抗
といった感じです!
●accept a proposal with reluctance
「(あまりやりたくないけれど、上司の命令だしなぁ…と)気が進まないながらも提案を受け入れる」
⇒ 心の中で後ろ髪を引かれつつも、渋々従うイメージ
●accept a proposal without hesitation
「(いいね!と即決で)ためらうことなく提案を受け入れる」
⇒ 迷って立ち止まる時間がゼロで、すぐに行動に移すイメージ
●meet with strong resistance from employees
「(そんな理不尽なルールは認めない!と)従業員からの強い抵抗に遭う」
⇒ 相手からのアプローチを、こちらから全力で押し返して拒絶するイメージ
”reluctance”の語源はラテン語「reluctārī」:本来は「物理的に激しく闘う」こと

”reluctance”のコアイメージ「後ろに引っ張られながらもがく」をより深く理解するために、語源についても確認していきましょう。
”reluctance”の語源はラテン語の「reluctārī(レラクターリー)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”reluctance”と”reluctant”の起源について下記の記載があります。
Origin of reluctance
First recorded in 1635–45; reluct(ant) + -ance
Origin of reluctant
First recorded in 1655–65; from Latin reluctant- (stem of reluctāns ), present participle of reluctārī; see reluct, -ant日本語訳:【reluctanceの起源】1635〜1645年に初めて記録された。reluctant + -ance。
【reluctantの起源】1655〜1665年に初めて記録された。ラテン語の reluctant-(reluctāns の語幹、reluctārī の現在分詞)に由来する。reluct, -ant を参照。※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、”reluctance”は17世紀半ば(1600年代)に英語として定着し始めました。
ここで注目したいのは、大元であるラテン語の「reluctārī」は、もともと「激しく抵抗する、レスリングをして闘う」という”物理的な闘い”を表す言葉だったという点です。
そこから英語に導入され、時代が下るにつれて、「敵と組み合って物理的にもがく」状態から、「自分自身の気持ちや状況に対して、心の中で激しく抵抗する(=気が進まない)」という心理的な葛藤を表す言葉へと意味が進化していきました。
【古代(ラテン語)】reluctārī
「激しく闘う、レスリングのようにもがく」(物理的な抵抗・格闘)
↓
【17世紀(英語へ)】reluctance / reluctant として定着
「やりたくない」と心が抵抗すること(心理的な葛藤・気の重さ)に変化
コアイメージの「後ろに引っ張られながらもがく」も、この語源のストーリーを知っていると、より鮮明に頭に思い浮かべられるはずです!
構成パーツで覚える”reluctance” 「re-」+「luct」+「-ance」

ここからは単語を分解して、構成パーツの面から”reluctance”について深く掘り下げていきましょう!
”reluctance”は、「re-(後ろへ・反対して)」+「luct(もがく・闘う)」+「-ance(名詞にするパーツ)」という3つのパーツの組み合わせで出来ています。
それぞれのパーツが持つイメージを理解すると、単語の暗記がグッと楽になりますよ。一つずつ詳しく見ていきましょう!
“re-“は「後ろへ、反対して、再び」を意味するパーツ
”re-”は「後ろへ、反対して、再び」を意味するおなじみの接頭辞です。(「リターン(return:後ろへ+向きを変える=戻る)」のre-と同じですね!)
相手からの提案などを反対側に投げ返すこと=「拒絶する、断る」を表しています。
他にも resist(re-[反対して]+ sist[立つ]=抵抗する)や、rebel(re-[反対して]+ bel[闘う]=反逆する)など、「反対・抵抗」のニュアンスを持つ単語によく使われる重要なパーツです。今回の reluctance も「(気持ちが)後ろに引っ張られる、反対する」という心理的抵抗のニュアンスをしっかり担っていますね。
”luct”は「もがく、闘う、つかみ合う」を意味するパーツ
”luct”はラテン語由来で「もがく、闘う」を意味する語根パーツです。
リングの上で激しくもみ合い、闘うレスラーの姿をイメージすると、「もがく」というニュアンスがスッと頭に入ってきませんか?
英語の中でこの ”luct” を持つ身近な単語は多くありません。だからこそ、「プロレスのルチャリブレと同じ語源で、ジタバタもがくイメージなんだ!」と印象付けておけば、今回の ”reluctance” (気が進まなくてジタバタする状態)や、その形容詞形である ”reluctant” (気が進まない)が圧倒的に覚えやすくなりますよ!
”-ance”は単語の後ろについて「状態、行為」を表す名詞にするパーツ
”-ance”は、単語の品詞を「名詞」に変える接尾辞です。(important → importance などと同じ役割ですね!)
形容詞の”reluctant(気が進まない)” に ”-ance” がつくことで、「気が進まない状態=気の重さ」という名詞に変化しているわけです。
・acceptance(accept[受け入れる]+ -ance = 受け入れ、承認)
・performance(perform[上演する・実行する]+ -ance = 上演、実行、業績)
”reluctance”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”reluctance”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「後ろに引っ張られながらもがく」
⇒”reluctance”=「気が進まないこと」「気の重さ」の意味
●語法・文法のポイント ⇒形容詞形を使った熟語「be reluctant to do(〜するのを嫌がる)」が圧倒的に重要。似た単語の hesitation(迷い・ためらい)や resistance(強い反抗)とのニュアンスの違いも要チェック。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
