「re-(後ろを・再び)」+「spec-(見る)」+「-ive + -ly(〜の性質として・副詞化)」のパーツで構成されている単語です。
「一つ一つをしっかり見る」がコアイメージで、“respectively”=「それぞれ、各々」「順に」の意味を持ちますよ!
”respectively”の意味と使い方 コアイメージは「振り返って個別に見る」
”respectively(発音:rispéktivli/リスペクティヴリ)”は「それぞれ、各々」「順に」の意味を持つ単語です。
「re-(後ろを)」+「spec-(見る)」+「-ive+-ly(副詞化)」のパーツで構成されている単語で、「何度も顔を上げて、一つ一つをしっかり見る」がコアイメージです。
つまり、それぞれをしっかり見る事が”respectively”の根本にあるイメージなわけですね!
ちょっと何言ってるか想像出来ないなぁ…
「えっと、1番目は○○で~」「あ、2番目は誰だっけ?」「3番目も確認しとくか」と、何度も振り返って確認している様子を想像すると分かりやすいかもしれませんね。

”respectively”は副詞として、ビジネスの報告書、論文、数学の証明などで非常によく使われます。
”出された複数の要素を、前の順番にそって綺麗に個別マッピングする”という意味から、ビジネス上の役割分担、売上データの推移、試験の結果報告などに広く使用されます。
例文
・George and John were computed to be 45 and 48, respectively.
(ジョージとジョンの年齢はそれぞれ[各々]45歳と48歳と計算された。)
・The gold and silver medals went to France and Italy respectively.
(金メダルと銀メダルはそれぞれ[順に]フランスとイタリアに渡った。)
・Sales and profits increased by 10% and 5%, respectively.
(売上高と利益は、それぞれ10%と5%増加した。)
・Ken and Lisa will travel to Paris and London, respectively, next week.
(ケンとリサは来週、それぞれパリとロンドンに旅行する予定です。)※参考・一部例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”respectively”の文法・語法 絶対に外せない配置ルールと注意点

”respectively”を実際の英文で使うときには、どこに置くかという「配置のルール」や、間違いやすい「注意点」があります。ここをしっかり押さえておきましょう!
1. カンマを置いて文末に添えるのが基本!
”respectively”は、上の例文のように**「[要素A] and [要素B] are [内容X] and [内容Y], respectively.」** と、文末にカンマを打って置くのが最も一般的です。
「AとBは、XとYです、**それぞれね!**」と後付けで順番を確定させる、お決まりのポジションです。
2. カンマで挟んで文中に置くパターンもある
文末だけでなく、対応する動詞の直前などにカンマで挟んで置かれることもあります。
●Tom and Jerry, respectively, won the first and second prizes.
(トムとジェリーは、それぞれ1位と2位の賞を獲得した。)
このように、主語のすぐ後ろに差し込んで「この2人はそれぞれね」と先に宣言する形ですね。
3. 【要注意】each や every と一緒に使ってはいけない!
日本語の「それぞれ」につられて、以下のようなミスをしてしまう人がとても多いので注意してください!
✖ Each of them received 10 dollars respectively.
`each` 自体に「それぞれ」という意味が含まれているため、`respectively` を重ねて使うと意味が重複して不自然な英語になってしまいます。
`respectively` は、必ず「AとB」のように**2つ以上の具体的な要素が並んでいて、それらを別の順序と対応させるとき**にだけ使いましょう!
4. 訳すときは「順番通りに」を意識する
日本語の「それぞれ」という言葉は順番を気にせず使えますが、英語の **respectively は100%「並べた順番通り」** になります。そのため、無生物が主語の複雑なデータ文を読むときは、「**前の並び順にそって、それぞれ〜**」と脳内で補うと、翻訳ミスが絶対に起きなくなりますよ!
”respectively”の関連語:「それぞれ・個別に」を意味する単語”individually/each”

例えば”individually”や”each”なども「それぞれ、個別に」を意味する単語ですよ!
⇒「それぞれ」の意味を持つ単語”individually/each”
イメージの違いとしては
respectively⇒「前に出した2つのグループの並び順を、そっくりそのまま「順番通りに」対応させる」=(順番通りに)それぞれ
individually⇒「集団としてまとめて扱うのではなく、一人ひとり、一つひとつを「バラバラに、個別に」扱う」=個別に、1対1で
each⇒「特定のグループの中にいるメンバーの「全員、どの一つをとっても」とスポットライトを当てる」=各自、それぞれ(のメンバー)
といった感じです!
実際のシチュエーションをベースに、ニュアンスの差をはっきりさせてみましょう!
●They finished first and second, respectively.
「彼らは(Aくんが)1位、(Bくんが)2位でそれぞれゴールした」
⇒ グループの順序をガチッと綺麗に対応させているイメージ
●The employees met with the boss individually.
「社員たちは社長と個別に(面談を)した」
⇒ 全員まとめてではなく、1人ずつ別々の部屋に呼んでバラバラに対応するイメージ
●Each student has a dictionary.
「生徒はそれぞれ(各自)辞書を持っている」
⇒ 生徒の集団のなかで「どの子をとっても、みんな持ってるよ」と個々に注目するイメージ
”respectively”の語源はラテン語「respectīvus」 意味は「振り返ること、考慮」

”respectively”の語源について、もう少し深掘りして確認していきましょう。
”respectively”の語源をたどっていくと、最終的にラテン語の「respectus(後ろを振り返る行為)」に行き着きます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”respectively”の起源について、下記の記載があります。
Origin of respectively
First recorded in 1550–60; respective + -lyOrigin of respective
First recorded in 1515–25; from Medieval Latin respectīvus, equivalent to Latin respect(us) ( see respect ( def. )) + -īvus -ive ( def. )Origin of respect
First recorded in 1300–50; Middle English noun from Old French or directly from Latin respectus “action of looking back, consideration, regard,” equivalent to respec-, variant stem of respicere “to look back” ( re- “back” + specere “to look”) + -tus suffix of verbal action; verb from Latin respectus, past participle of respicere; see re-日本語訳:respectively は1550〜60年に初めて記録され、respective + -ly からなる。respective は1515〜25年に記録され、中世ラテン語の respectīvus(ラテン語 respectus [振り返ること、考慮、敬意]+ 接尾辞 -īvus に相当)に由来。respect は1300〜50年に記録され、ラテン語 respectus(後ろを振り返る行為 = re-[後ろへ]+ specere[見る])に由来する。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かる一番の驚きは、「それぞれ、順に」を意味する “respectively” が、「相手を尊敬する」を意味する “respect” と完全に同じ語源から生まれているということです。
どちらも根っこにあるのは、ラテン語の「re-(後ろを・何度も)+ specere(見る)」=「振り返って見る、何度もよく見る」という動作です。ここから、視線を向ける対象が「人」なのか「事柄・データ」なのかによって、意味が2つの方向に枝分かれしていきました。
- 【人に向いた場合】
その人を「何度も振り返って見る」⇒「それだけ気にかける・注目する」⇒「重んじる、敬意を払う(respect:尊敬する)」 - 【事柄に向いた場合】
前に挙げたリストを「振り返って何度もよく見る」⇒「ひとつひとつ、それぞれをしっかり見る(respectively:それぞれに、順に)」
古代ラテン語:respicere(後ろを振り返ってよく見る = re-[後ろへ]+ specere[見る])
↓
中世ラテン語:respectīvus(【事柄に対して】個々の事柄を振り返って考慮するような)
↓
1550年代:英語の「respectively(【副詞】ひとつひとつをしっかり見る⇒ それぞれ)」として成立
「人を尊敬する」ことと、「データをそれぞれ順番に対応させる」こと。一見まったく無関係に見える2つの意味が、どちらも「振り返って(re-)よく見る(spec-)」という同じコアイメージで繋がっていると知ると、英単語の奥深さが感じられますね!
“respect”については、以前の記事でも紹介しているので、良ければご参考頂ければと思います。
構成パーツで覚える”respectively” 「re-」+「spec-」+「-ive + -ly」
ここからは構成パーツの面から”respectively”について覚えていきましょう。
”respectively”の構成パーツは「re-(後ろを・再び)」+「spec-(見る)」+「-ive + -ly(〜の性質として・副詞化)」のパーツです。
つぎから各パーツについて詳しく紹介していきます。
“re-“は「後ろへ、再び、元に」を意味する接頭辞
”re-”は「後ろへ」「再び」などを意味する非常に有名なパーツ(接頭辞)です。
「戻る、帰る」を表しています。
“respectively” の場合は、「並べられたものを後ろへ(re-)振り返る」というニュアンスで使われていますよ!
その他にも、review(再び「re-」見る「view」=復習する、見直す)や、reply(後ろへ・元へ「re-」折りたたむ「ply」=返事をする)など、”re-”を使用するお馴染みの単語はたくさんあります。
”spec-”は「見る、じっと眺める」を意味する語根
”spec-(または spect-)”は「見る」を意味する、英語の語源のなかでも超重要・超頻出のパーツです。
建物のなかや書類の中身をじっくり見る=「検査する、視察する」を表しています。
その他の”spec-”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。どれも「見る」というコアイメージを持っていますよ。
・spectacle(spec-[見る]+ -cle[名詞にするパーツ]=思わずじっと見てしまうようなもの = 壮観、見もの)
・perspective(per-[完全に・通して]+ spec-[見る]+ -tive[〜の性質]= 端から端まで見通すこと = 観点、視点、遠近法)
”-ive” + ”-ly”は単語を「副詞」にする接尾辞
最後に、単語の後ろにくっつくパーツについてです。これらは意味そのものよりも、単語の「品詞(文の中での役割)」を決定する働きを持ちます。
① -ive(〜の性質を持つ、〜する傾向がある:形容詞を作るパーツ)
② -ly(〜のように、〜的に:副詞を作るパーツ)
この2つが合わさることで、「振り返って個別に見る(ように)」という副詞の役割を果たしているわけですね!
例えば、act(行動する)に「-ive」がついて active(活動的な:形容詞)になり、さらに「-ly」がついて actively(活発に:副詞)になるのと同じ仕組みです。
”respectively”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”respectively”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「何度も顔を上げて、一つ一つをしっかり見る」
⇒”respectively”=「それぞれ、各々」「順に」の意味
●語法・文法のポイント
⇒文末にカンマを添えて置くのが王道。必ず「並べた順番通り」に対応するため、複数のデータを正確にマッピングするときに必須の表現。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!