「re-(再び)」+「state(述べる)」+「-ment(名詞にするパーツ)」の3パーツで構成されている単語です。
「再び公式に述べること」がコアイメージで、“restatement”=「言い換え」「再表明」の意味を持ちますよ!
”restatement”の意味と使い方 コアイメージは「再び公式に述べること」
”restatement(発音:rìːstéitmənt/リステイトメント【名詞・可算名詞】)”は「言い換え」「再表明」の意味を持つ単語です。
「re-(再び)」+「state(述べる)」+「-ment(名詞化)」の3パーツで構成されている単語で、「再び公式に述べること」がコアイメージです。
「つまり、こういうことです」と、ブレないように別の角度からハッキリと「言い換える」のが”restatement”なわけですね!
”restatement”は、ビジネスの会議、論文、あるいは法律や会計の分野(財務諸表の再表示など)で広く使われます。単なるオウム返しの繰り返しではなく、「誤解のないように改めて公式に表明し直す」という真面目でフォーマルなニュアンスが強い言葉です。
”restatement”の語法・文法的特徴と頻出フレーズ
”restatement”を実際の英文で正しく使うために、おさえておきたい文法上のポイントと、よく使われる定番のフレーズ(コロケーション)をチェックしておきましょう!
そのため、単数で使うときは ”a restatement” となったり、複数なら ”restatements” となったりします。
また、ビジネスや特定の専門分野では、以下のような決まった組み合わせで非常によく登場します。
●a clear restatement of …
「〜の明確な再表明/言い換え」
⇒ 相手に誤解を与えないよう、方針などをはっきりと述べ直す時の定番表現です。
●financial restatement
「(会計用語)財務諸表の再表示・修正再発表」
⇒ ニュースやビジネスの場で特によく使われる重要フレーズです。過去に発表した決算報告などを「公式に修正して出し直す」という意味になります。
●make a restatement
「再表明を行う、言い換える」
⇒ 動詞の make と組み合わせて、「言い直す行為そのものを行う」という表現も一般的です。
定番・辞書の例文
・This is a clear restatement of our company’s policy.
(これは我が社の基本方針を明確に言い換えたもの[再表明]である。)
・The report was a mere restatement of known facts.
(その報告書は、既知の事実を単に言い換えただけのものだった。)※参考・例文引用「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
日常・ビジネスで使える実践例文
・The CEO’s opening speech was a powerful restatement of the company’s long-term vision.
(CEOの冒頭のスピーチは、会社の長期的なビジョンを力強く再表明するものだった。)・Could you provide a brief restatement of your main argument for the team?
(チームのために、あなたの主な主張を簡単に言い換えて(まとめて)いただけますか?)・The tech company faced a sharp drop in its stock price after announcing a financial restatement.
(そのIT企業は、財務諸表の修正再発表を行った後、株価の急落に直面した。)・His second letter was simply a restatement of what he had already said.
(彼の2通目の手紙は、彼がすでに述べたことの単なる繰り返し(言い換え)にすぎなかった。)
”restatement”の関連語①:「言い換え・反復」を意味する単語”paraphrase/repetition”
例えば”paraphrase”や”repetition”なども「言い換え、繰り返し」を意味する単語ですよ!
⇒「言い換え・反復」の意味を持つ単語”paraphrase/repetition”
イメージの違いとしては
restatement⇒「意見や方針を、明確化・強調するために「公式に表明し直す」こと」=(意図の)再表明・言い換え
paraphrase⇒「難しい表現や長い文章を、分かりやすくするために「噛み砕いて表現する」こと」=(分かりやすい)パラフレーズ・主旨の書き換え
repetition⇒「言葉や行動を、そっくりそのまま「何度も繰り返す」こと」=(同一 of )反復・繰り返し
といった感じです!
実際の会話や文章をベースに、イメージの差を比べてみましょう!
●a restatement of the project’s goal
「(ブレないように会議で改めて)プロジェクトの目標を再表明すること」
⇒ 重要なメッセージを確固たるものにするために公式に言い直すイメージ
●Can you paraphrase that technical term?
「その専門用語を(簡単な言葉に)言い換えてもらえますか?」
⇒ 相手に理解してもらうために、別の易しい言葉に翻訳・変形するイメージ
●avoid boring repetition of the same words
「同じ単語の退屈な繰り返しを避ける」
⇒ コピー&ペーストのように、まったく同じ言葉を何度も重ねるイメージ
”restatement”の語源を深掘り!「状態(status)」がなぜ「述べる(state)」に変わったのか?

”restatement”の語源についても、さらに深く確認していきましょう。
”restatement”のベースとなる動詞「restate」および名詞「state」の成り立ちを知ると、この単語が持つ「フォーマルなニュアンス」の理由がはっきりと見えてきます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”restatement”の起源について、下記の記載があります。
Origin of restate
First recorded in 1705–15; re- + state
Origin of state
First recorded in 1175–1225; Middle English noun stat(e), partly from estat estate, partly from Latin status “condition” ( see status); the meanings state in defs. 7, 8, 9, 10, 11 derive from Latin status (rērum) ) “state (of things)” or status (reī pūblicae) “state (of the republic)”日本語訳:
【restateの起源】1705〜1715年に初めて記録された。re- + state。
【stateの起源】1175〜1225年に初めて記録された。中期英語の名詞 stat(e) は、一部は estat(財産・身分)、一部はラテン語の status(状態・状況)に由来する。政治的な「国家・州」などの意味は、ラテン語の status rerum(事物の状態)や status rei publicae(共和国の状態)に由来している。※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かる通り、「state」の根本にはラテン語の「status(しっかりと立っている状態)」という概念があります。そこから「国家」や「身分・状況」といった名詞の意味が生まれました。
では、なぜ「状態」を表す名詞が、「述べる」という動詞に変化したのでしょうか?
実は、16世紀頃の法廷や公式な場面において、「事の次第(=現在の状態・status)を正式な記録として提示する」という行為が行われていました。この「状態を明らかにする」というプロセスそのものが、のちに「公式に述べる、明言する」という動詞の「state」へと発展したのです。
そして18世紀初頭(1700年代)に、「再び」を意味する「re-」を組み合わせた「restate(言い直す、再表明する)」という言葉が生まれました。
古代ラテン語:stare(立つ)から派生した status(しっかりと立っている状態、情勢)
↓
1200年頃:英語に「state(状態、国家、公式の立場)」として定着
↓
16世紀頃:法廷などで「事の次第(状態)を明らかにする」ことから、「(公式に)述べる」という動詞の意味が派生
↓
1700年代初頭:「re-(再び)」を組み合わせた「restate(再び述べる)」が登場
↓
現代:名詞を形作る「-ment」が加わり、「restatement(言い換え・再表明)」へ
構成パーツで覚える”restatement” 「re-」+「state」+「-ment」

ここからは構成パーツの面から”restatement”について覚えていきましょう。
”restatement”は「re-(再び)」+「state(述べる)」+「-ment(名詞化)」の3つのパーツで構成されています。
それぞれのパーツが持つ本来のイメージを深掘りすることで、他の英単語を覚える時にも役立つ知識になりますよ!
“re-“は「再び」「後ろへ」「元へ」を意味する接頭辞
”re-”は「再び(again)」や「後ろへ(back)」といった意味を付け加える、非常にお馴染みのパーツ(接頭辞)です。
もう一度見直すこと=「復習、再検討、レビュー」を表しています。
今回の ”restatement” では「再び」という意味で使われていますが、”re-” には「後ろへ」や「反対に」といったコアイメージもあります。
その他の ”re-” を使用する単語も合わせて見てみましょう。
・return(後ろへ[re-]回る[turn]=戻る、帰る)
・react(反対に[re-]作用する[act]=反応する)
”state”の根本は「立つ」。そこから「状態・国家・述べる」へ派生
”state”は「国家」や「状態」という名詞のほかに、「はっきりと述べる」という動詞の意味を持つ重要なパーツです。
語源の項目でも触れましたが、根底にあるのは印欧語根の「sta-(立つ)」というイメージです。
同じく「立つ(sta-)」を語源に持つ単語を知っておくと、単語のネットワークがグッと広がりますよ。
・status(立っている状態=地位、状況)
・station(立つ場所=駅、署、局)
・understate(本来の立場より下に[under]述べる[state]=過小評価する、控えめに言う)
”-ment”は動詞を「〜すること」「〜の結果・状態」という名詞に変える接尾辞
”-ment”は、動詞のお尻にくっついて、その動作の「結果」や「状態」、あるいは「手段」を表す名詞を作り出すパーツ(接尾辞)です。
お互いに同意した結果=「同意、合意、契約」を表しています。
このパーツが付いている単語を見たら、「あ、これは名詞だな」とすぐに品詞の判別ができるようになるので、長文読解などでも非常に役立ちます。
・movement(move[動く]+ ment = 動き、運動)
・payment(pay[支払う]+ ment = 支払い)
”restatement”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”restatement”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「再び公式に述べること」
⇒”restatement”=「言い換え」「再表明」の意味
●語法・文法のポイント ⇒単なるオウム返し(repetition)ではなく、意図をクリアに伝えるために表現を再構築するフォーマルな「言い換え」を指す。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!