英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事
そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!
この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。
「re(〜に対して・再び)」+「spond/sponse(約束する)」+「ible(〜できる)」の3パーツで構成されている単語です。
「求められた役割にしっかり応えられる」がコアイメージで、“responsible“=「責任がある」「信頼できる(原因である)」の意味を持ちますよ!
”responsible”の意味と使い方 コアイメージは「求められた役割にしっかり応えられる」
”responsible(発音:rɪspάnsəbl / リスポンシブル)”は、主に「責任がある」「責任感がある(信頼できる)」「(〜の)原因である」という意味を持つ形容詞です。
語源のパーツとしては「re-(〜に対して・引き受けて)」+「spond(約束する・応じる)」+「-ible(〜できる)」から成り立っており、「引き受けた約束や、求められた役割に対してしっかり応えられる(対応できる)」というのが根本にあるコアイメージです。
下図のような職人のイメージですね。

また、”responsible”には「(良くない事態の)直接的な原因がある」という意味でも非常によく使われます。
基本的には「直接そのことに関わっている担当者や、直接の引き金となった原因」に対して使います。
一方で、単なる実行犯としての原因ではなく「結果に対する説明義務」や「法的な賠償義務」などは、後述する”accountable”や”liable”を使い分けて表現します。
例文
Who is responsible for this project?
(このプロジェクトの責任者・担当者は誰ですか?)The heavy rain is responsible for the flood.
(その大雨が洪水の原因だ。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”responsible”の関連語①:「責任」を意味する単語”accountable / liable”
ビジネスやニュースでもよく登場する”accountable”や”liable”も「責任」を表す重要な単語です!
⇒「責任」の意味を持つ単語”accountable / liable”
イメージの違いをざっくりまとめると以下の通りです!
responsible ⇒「実行・実務」の責任=直接の担当者・原因
accountable ⇒「結果・説明」の責任=報告・説明義務
liable ⇒「法律・金銭」の責任=賠償・法的義務
といった感じです!
「仕事のミス(損害)」という具体的なシチュエーションを例に、実際の表現を見ながら確認してみましょう!
● responsible
「He is responsible for the mistake.(そのミスをしたのは彼だ)」
⇒ 実際に手を動かしてミスをした**「実務的な原因・当事者」**というイメージ
● accountable
「The manager is accountable for the team’s mistake.(マネージャーはチームのミスを説明する責任がある)」
⇒ 自分が実行したわけではないが、責任者として状況を上に報告・釈明する**「説明責任」**というイメージ
● liable
「The company is liable for the damage.(会社はその損害に対して法的責任がある)」
⇒ 損害賠償を支払うなど、**「法律的・金銭的な支払い義務」**というイメージ
”responsible”の関連語②:「信頼できる」を意味する単語”trustworthy / dependable”
⇒「信頼できる」の意味を持つ単語”trustworthy / dependable”
それぞれのニュアンスの違いはこんなイメージです!
responsible ⇒「役割を果たす」から=責任感があって信頼できる
trustworthy ⇒「嘘をつかない」から=人間性・品格が信用できる
dependable ⇒「いつも安定している」から=(人やモノが)頼りになる
といったイメージです。
● responsible
「She is a highly responsible worker.(彼女は非常に責任感のある労働者だ)」
⇒ 与えられた仕事を放り出さず、きっちりやり遂げるイメージ
● trustworthy
「He is a trustworthy friend.(彼は信頼できる友人だ)」
⇒ 秘密を守ってくれる、嘘をつかないなど人間的な誠実さのイメージ
● dependable
「This car is very dependable.(この車はとても信頼できる)」
⇒ いざという時に期待通りの働きをしてくれる、故障しない(モノに対してもよく使う)イメージ
”responsible”の語法・文法解説 「be responsible for 〜」の形と修飾パターンを押さえよう!

続いて、”responsible”の具体的な使い方や文法的なポイントを見ていきましょう。
”responsible”を使う上で最も大切なのは、「be responsible for 〜」という熟語(表現)です。
前置詞は”for”とセットになることが非常に多いので、まずは”be responsible for 〜”の形で丸ごと覚えちゃうのがオススメですよ!
”for”の後ろには名詞だけでなく、前置詞のルールに従って動名詞(-ing)が来ることもよくあります。
例文
You are responsible for making the final decision.
(あなたが最終決定を下す責任があります。)
他には何か気をつけるポイントはある??
単語の前に置くか、後ろに置く(後置修飾)かで使い分けが必要になるんですよ。
● 名詞の前に置く(前から修飾)
「a responsible person」
⇒ 普段から「責任感がある人」「しっかりした人」という**個人の性質・性格**を表すイメージ
● 名詞の後ろに置く(後ろから修飾)
「the person responsible」
⇒ その特定の事柄に対して**「責任がある人」「担当者・原因となった人」**を表すイメージ
例文
Please talk to the person responsible for marketing.
(マーケティングの担当者とお話しください。)
”responsible”の語源はrespōnsum 意味は「返答する・答える」

”responsible”の語源についても、さらに深く掘り下げて確認していきましょう。
”responsible”のベースとなる語源はラテン語の”respōnsum(返答する・答える)”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”responsible”の派生元である”response(応答・返答)”の起源について、下記の記載があります。
Origin of response
First recorded in 1250–1300; from Latin respōnsum, noun use of neuter past participle of respondēre “to reply, answer”; replacing Middle English respounse, from Middle French respons, from Latin, as above; see respond日本語訳:1250〜1300年に初めて記録。ラテン語の「respōnsum(返答する、答える)」を意味する「respondēre」の過去分詞の中性名詞用法から。中英語の「respounse」に代わり、中期フランス語の「respons」、そして前述のラテン語から。respondを参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からわかる通り、”responsible”の根っこにあるのはラテン語の「返答する」という行為です。
でも、「返答すること」が、なぜ「責任」という意味につながるのか、少し不思議に思いませんか?
実は、この言葉の歴史をさらに遡ると、大昔の「神聖な儀式」にたどり着くんですよ!
もともとラテン語の「spondēre」には「神に誓う・約束する」という意味がありました。
これに「後ろへ・お返しに」を意味する「re-」が組み合わさることで、「誓われたことに対して、お返しの誓いをする(=返答する)」という意味の「respondēre」が生まれたのです。
これが時代を経て法律や社会の仕組みの中で使われるようになり、「何か問題や役割を振られたときに、逃げずにしっかりと言葉を返せる(対応できる)能力」を指すようになりました。
つまり、周りからの「これ、どうなってるの?」という問いかけに対して、「私がちゃんと引き受けて対応します」と答えられる状態、これこそがヨーロッパの文化における「責任(responsible)」の正体だったわけですね!
ラテン語 respondēre(誓いにお返しをする = 返答する)
↓
ラテン語 respōnsum(返答・応答)
↓
中期フランス語 respons(返答)から、中英語 respounse(返答)へ
↓
「問いかけにしっかり返答できる(-ible)」=「責任がある」へ発展!
構成パーツで覚える”responsible” 「re」+「spond」+「ible」

ここからは構成パーツ(接頭辞・語根・接尾辞)の面から、”responsible”の仕組みをさらに深く紐解いていきましょう。
”responsible”は、「re-(〜に対して・後ろへ・再び)」 + 「spond/sponse(約束する・誓う)」 + 「-ible(〜できる・能力がある)」 という3つの明確なパーツから成り立っています。
それぞれのパーツが持つ意味や、同じパーツを持つ他の重要英単語をセットで学ぶことで、芋づる式に語彙力を高めることができますよ!
“re-“は「〜に対して・後ろへ・再び」を意味するパーツ
”re-”は、動作の方向を「後ろ」へ向けたり、何かに対して「応じる(対抗する)」こと、あるいは「繰り返し(再び)」行うことを示す非常に汎用性の高い接頭辞です。
「来た方向(後ろ)へ向き直る」というイメージから、「戻る・返す」 という意味になるわけですね!
”re-”を使った他の重要単語も一緒に見てみましょう。語源を意識すると、単語の本質が見えてきます。
- reply(返事をする):re(後ろへ) + ply(折る/向ける) ⇒ 相手の方へ言葉を折り返す・向け返す
- review(復習する・見直す):re(再び) + view(見る) ⇒ 覚えたことや書いたものを「もう一度見る」
- react(反応する):re(〜に対して) + act(行動する) ⇒ 相手のアクションに対して「行動を返す」
”spond/sponse”は「約束する・誓う」を意味するパーツ
”spond/sponse”は、ラテン語に由来する語根で、神聖な儀式などで「約束する」「誓う」、あるいは「差し出す」という意味を持っています。
”responsible”においては、「自分が引き受けると誓ったこと」という重要なコアイメージの核を担っています。
つまり、「金銭的な支援や責任を引き受けることを(公式に)約束する人」を指し、そこから 「スポンサー・保証人・発起人」 という意味を表すようになりました。
この ”spond/sponse” を含む単語は、いずれも「約束・対応・結びつき」といったニュアンスが含まれているのが特徴です。
● correspond(一致する・通信する・文通する)
【パーツ構成】cor(共に/お互いに) + spond(約束する・応じる)
【イメージ】お互いが約束に応じ合う、同じ熱量で応え合うことから、「(意見などが)一致する」や「(手紙などで)連絡をやり取りする」という意味になります。
● spouse(配偶者)
【パーツ構成】spons(誓い合った人)の変形
【イメージ】結婚の儀式で「生涯を共にする」と神に誓い合った相手、つまり「夫または妻」を意味します。
”-ible/-able”は「〜できる・〜する能力がある」を意味するパーツ
”-ible/-able”は、形容詞をつくる接尾辞で、可能(〜できる)、適合(〜に適した)、あるいは「〜に値する」という意味を付け加えます。(語幹のスペルによって -able か -ible に分かれますが、根本的な意味は同じです)
「実現するための力(ポテンシャル)を持っている」という状態から、「可能な・起こりうる」 という意味になります。
日常会話やビジネスでも必須となる、”-ible” を使った他の形容詞もチェックしておきましょう。
- flexible(柔軟な・融通がきく):flex(曲げる) + ible(〜できる) ⇒ ぽきっと折れずに「しなやかに曲げることができる」
- visible(目に見える):vis(見る) + ible(〜できる) ⇒ 光の環境や視力の条件として「見ることができる」
- terrible(恐ろしい・ひどい):terr(恐怖・震える) + ible(〜させる能力がある) ⇒ 人を恐怖で「ガタガタと震えさせるような」
これら3つのパーツが合体した responsible は、直訳すると「課された約束(spond)に対して(re)、しっかり応答できる能力がある(ible)」となります。
だからこそ、単に「義務がある」というだけでなく、「主体性を持ってしっかりとやり遂げる能力・意志がある=責任感がある」というポジティブな信頼のニュアンスが含まれるわけです!
”responsible”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”responsible”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「求められた役割にしっかり応えられる」
⇒”responsible”=「責任がある」「信頼できる(原因である)」の意味
●語法・文法のポイント ⇒「be responsible for 〜(〜に責任がある・〜が原因である)」の熟語の形でよく使われる。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!