「re-(後ろへ・再び)」+「turn(回る・向きを変える)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「ぐるっと回って元の位置に戻る」がコアイメージで、“return“=「戻る、帰る、戻す」「~を返す、お返しする」の意味を持ちますよ!
”return”の意味と使い方 コアイメージは「ぐるっと回って元の位置に戻る」
”return(発音:ritə́ːrn/リターン【動詞・名詞・形容詞】)”は「戻る、帰る、戻す」「~を返す、お返しする」の意味を持つ単語です。
「re-(後ろへ・再び)」+「turn(回る・向きを変える)」のパーツで構成されている単語で、「ぐるっと回って元の位置に戻る」がコアイメージです。
そこから、自分が元の場所に「戻る・帰る」ことや、借りていたものを本来の持ち主の元へ「返す」のが”return”なわけですね!

”return”で表現するものは、「人や物が本来の居場所やポジションに収まること」が多いです。
逆に、単に「後ろに退く」ことや、「元いた場所をただ振り返る」だけのような場合は、後述する”recede”や”look back”などを使用します。
① 自動詞としての使い方(〜に戻る・帰る)
特定の「場所」に戻る場合は、後ろに前置詞の “to” を伴って “return to [場所]” の形にします。ただし、”home”(家に)や “here”(ここに)といった副詞が続く場合は、”to” は不要で “return home” となります。
② 他動詞としての使い方(〜を返す・戻す)
「物」を直接後ろに置いて、“return [物]”(〜を返す)や、“return [物] to [人/場所]”(物を人/場所に返す)という形でよく使われます。
③ 覚えておきたい頻出フレーズ
・in return (for ~): (〜の)お返しに、見返りとして
・return ticket: 往復切符(※主にイギリス英語。アメリカ英語では round-trip ticket)
・Many happy returns of the day!: 本日の良き日が何度も巡ってきますように(=お誕生日おめでとう!)
例文
▼ 自動詞(戻る、帰る)の例文
・He returned to his hometown after ten years.
(彼は10年ぶりに故郷に帰った。)
・The astronaut safely returned from space.
(その宇宙飛行士は宇宙から無事に戻った。)
・She will return home tomorrow evening.
(彼女は明日の夕方、家に帰る予定だ。)▼ 他動詞(〜を返す、お返しする)の例文
・You must return the books to the library by Friday.
(金曜日までに図書館に本を返さなければならない。)
・I’d like to return this shirt for a smaller size.
(このシャツを小さいサイズのものと返品(交換)したいのですが。)
・He gave her a gift, and she gave him a warm smile in return.
(彼が彼女にプレゼントを贈ると、彼女はお返しに温かい笑顔を返した。)※参考・例文一部引用「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”return”の関連語①:「帰る・戻る」を意味する単語”go back/come back”
例えば”go back”や”come back”なども「戻る・帰る」を意味する単語ですよ!
⇒「戻る」の意味を持つ単語”go back/come back”
イメージの違いとしては
return ⇒「元の正しい位置や状態にきれいに収まる」=(フォーマルな)帰還・返却
go back ⇒「話し手が今いる場所から『離れた元の大地』へ向かう」=(あっちへ)戻る
come back ⇒「話し手が今いる場所、または聞き手のいる場所へ向かって『近づくように戻る』」=(こっちへ)戻る
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●return to the office
「(出先から自分の席・所属である)オフィスに帰任する」
⇒ 本来あるべきデスクや役割のポジションにカチッと戻るフォーマルなイメージ
●go back to school
「(家から離れて、元の場所である)学校へ戻る」
⇒ 現在の居場所から離れて、元いた場所へと移動していくイメージ
●come back home
「(家で待つ家族の元へ、または自分が今家にいて相手に)家に帰ってくる」
⇒ 話し手のいる中心地(ホーム)に向かって近づいて戻ってくるイメージ
”return”の関連語②:「返す・報いる」を意味する単語”give back/repay”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「返す」の意味を持つ単語”give back/repay”
それぞれの表現の違いとしては
return ⇒「借りていたものや受け取ったものを、物理的・公式に元の持ち主に戻す」=返却・お返しする
give back ⇒「一度手に入れた所有権を、手渡しで元の相手に『譲り渡す』」=(手渡しで)返す
repay ⇒「借りたお金を払い戻したり、受けた恩義に対して相応の報いをする」=返済・報いる
といったイメージです。
●return a favor
「(親切にしてもらったことに)恩返しをする」
⇒ プラスのエネルギーを受け取り、それを相手の元へ「お返し」として循環させるイメージ
●Give back my pen!
「(友達に貸した、または取られた)私のペンを返しなさい!」
⇒ 口語的で、目の前の相手から手渡しでこちらに所有を戻させる直接的なイメージ
●repay a debt
「(銀行や知人から借りていた)借金を返済する」
⇒ pay(払う)を再び行うことで、金銭的な貸し借りのバランスをゼロに戻すイメージ
”return”の語源は古期フランス語「retorner」!ルーツを辿るとラテン語・ギリシャ語へ

”return”の語源についても、確認していきましょう。
”return”の直接的な語源は、古期フランス語や中期フランス語の「retorner / returner」だと言われています。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”return”の起源について、下記の記載があります。
Origin of return
First recorded in 1275–1325; (verb) Middle English retornen, from Middle French retorner, returner, Old French ( see re-, turn); (noun) Middle English, from Anglo-French retorn, return, derivative of Old French retorner, returner; (adjective) derivative of the noun日本語訳:1275〜1325年に初めて記録される。(動詞)中期英語の「retornen」に由来し、これは中期フランス語の「retorner」「returner」、古期フランス語(re- と turn を参照)からきている。(名詞)中期英語に由来し、これはアングロ=フランス語の「retorn」「return」から、そして古期フランス語「retorner」「returner」の派生語である。(形容詞)名詞からの派生語である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”return”という言葉が英語として形になり始めたのは、13世紀末〜14世紀初頭の中期英語の時代からのようです。
さらにそのルーツを深く掘り下げていくと、ローマ時代のラテン語へと遡ることができます。
●ラテン語の「re-(後ろへ)」 + 「tornare(回る)」
↓
●古期フランス語・中期フランス語の「retorner / returner(引き返す・向きを変える)」
↓
●中期英語の「retornen(戻る)」を経て現代の「return」へ
ちなみに「turn」のルーツであるラテン語の「tornare」は、もともとは「旋盤(せんばん:ろくろのように回転させて削る機械)で削る・円を描いて回る」という意味を持っています。
さらに遡ると、ギリシャ語で「ろくろ」や「コンパス(円を描く道具)」を意味する「tornos」にたどり着くんです!
古代の人々が「ろくろ」をぐるぐると回している様子から「円を描いて回る(turn)」という意味が生まれ、そこに「後ろへ・再び(re-)」が組み合わさりました。
「ぐるっと回って、元あった場所(後ろ)に戻ってくる」という、まさに”return”のコアイメージは、こうした古代の手作業の様子から作られた言葉なんですね。
このように語源のルーツ(情景)を知っておくと、単語のイメージがより頭に定着しやすくなりますよ!
構成パーツで覚える”return” 「re-」+「turn」

ここからは、”return”をさらに深く記憶に定着させるために、単語を形作っている「構成パーツ」に分解して覚えていきましょう!
”return”の構成パーツは、「re-(後ろへ・再び・元へ)」という接頭辞と、「turn(回る・向きを変える)」という語根の2つのパーツに分解することができます。
それぞれのパーツについて詳しく紹介していきますね。
“re-“は「後ろへ、再び、元へ」を意味するパーツ
”re-”は、単語の頭について「後ろへ(back)」「元の場所へ」「繰り返し(再び/again)」というニュアンスを付け加える接頭辞(パーツ)です。
”return”における”re-”は、進んでいた方向から「後ろへ、元の場所に引き返す」という意味としてカチッと機能しています。
何度も同じところへ向かう(=「繰り返す」)を表しています。
その他にも、”re-”を使った重要な単語をいくつかご紹介します。パーツのイメージを意識しながら一緒に覚えてしまいましょう!
・recede(後ろへ + 行く ⇒ 後退する、後ろへ退く)
・replace(元の位置に + 置く ⇒ 元の場所に戻す、~に取って代わる)
・recycle(再び + 循環させる ⇒ 再循環させる、再生利用する)
”turn”は「回る、向きを変える」を意味するパーツ
後半の”turn”は、それ自体でもお馴染みの単語ですが、パーツとしては「円を描いて回る」「方向を転換する」という意味を持っています。
先ほどの語源の章でも触れた通り、ラテン語の「旋盤で削る・円を描いて回る」というルーツから、「ぐるりと向きを変える」という躍動感のあるイメージが根底にあります。
限界を超えてぐるりと回転する(=「ひっくり返る、転覆する」)を表しています。
このように、”turn”の持つ「回る・向きを変える」というイメージは、他のパーツと合体することで様々な面白い表現へと広がっていきます。
・turnout(外に向きを変えて出てくる ⇒ 人出、集まった人、結果、生産高)
・turndown(下に向きを変える・つまみを下げる ⇒ ~を拒絶する、音量を下げる)
”return”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”return”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「ぐるっと回って元の位置に戻る」
⇒”return”=「戻る、帰る、戻す」「~を返す、お返しする」の意味
●語法・文法のポイント ⇒動詞だけでなく名詞(U:不可算名詞としての「返却」「帰還」、C:可算名詞としての「お返し」「利益・収益」)や形容詞(戻りの、帰りの)としても活躍します。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!