「re-(後ろへ・強く)」+「strain(締め付ける)」のパーツで構成されている単語です。
「後ろからグッと引っ張って抑える」がコアイメージで、“restraint”=「抑制、自制」「制限、拘束」の意味を持ちますよ!
”restraint”の意味と使い方 コアイメージは「後ろから引っ張って抑える」
”restraint(発音:ristréint / リストレイント【名詞】)”は「抑制、自制」「制限、拘束」の意味を持つ単語です。
「re-(後ろへ・強く)」+「strain(締め付ける)」のパーツで構成されている単語で、「後ろからグッと引っ張って抑える」がコアイメージです。
前に突き進もうとする衝動や、暴れそうな感情を後ろからグッと引き戻して、自由な動きや暴走をストップさせること=「抑制・自制」に繋がるわけですね。

”restraint”は、感情が高ぶったときに「自制心を示す(show restraint)」、あるいは予算や活動に「歯止め・制限をかける(place restraints on…)」のように使われます。
ただ単に外側から「禁止」するのではなく、コントロールを失わないように『手綱を引いて制御下に置く』というニュアンスが強いです。
”restraint”のよく使う頻出表現
- show / exercise restraint:自制心を示す、自制する
- financial / budgetary restraint:財政抑制、予算制限
- without restraint:遠慮なく、抑制なしに
- place / impose restraints on…:〜に制限・規制をかける
日常やビジネスで使える例文
・The police exercised admirable restraint.
(警察は称賛に値する自制力を発揮した[感情をグッと抑えた]。)
・The government imposed price restraints to check inflation.
(政府はインフレを阻止するために価格抑制[制限]を行った。)
・He showed great restraint in the face of such insults.
(あのような侮辱を受けても、彼は素晴らしい自制心を示した。)
・The company is operating under severe financial restraints.
(その会社は厳しい財政制限[予算の制約]のもとで運営されている。)
・Passengers are required to wear safety restraints during the flight.
(乗客は飛行中、安全拘束具[シートベルトなど]の着用を求められている。)※一部例文引用:「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”restraint”の文法・語法 「数えられない自制」と「数えられる制限」

1. 意味によって可算・不可算が変わる!
”restraint”は、使われる意味のニュアンスによって、数えられるか(可算)数えられないか(不可算)が変わる重要な単語です。ここが試験や実務でも狙われやすいポイントですよ!
- 不可算名詞(数えられない):「自制心」「慎み」という意味のとき。
自分の心の中のブレーキ(概念)なので、1個2個と数えられません(例:with restraint = 自制して、控えめに)。 - 可算名詞(数えられる):「規制」「制限」「拘束(具)」という意味のとき。
法律の具体的な条項や、物理的に身体を縛るシートベルトなどの道具は形があるため数えられます。複数形の「restraints」で使われることが多いです(例:impose restraints on trade = 貿易に規制を課す)。
2. 動詞形「restrain」も超重要!
名詞形である ”restraint” の元になっている動詞が ”restrain(~を抑制する、制止する)” です。
これは prevent や stop と同じように 「restrain A from doing(Aが〜するのをグッと抑えてやめさせる)」 という形で非常によく使われるので、必ずセットでインプットしておきましょう!また、自分自身の衝動を抑えるときは 「restrain oneself」 という形になります。
・She had to restrain him from storming out of the room.
(彼女は、彼が部屋を飛び出すのをグッと抑えて制止した。)
・I managed to restrain myself from buying the expensive watch.
(私は、その高級時計を買うのをなんとかグッとこらえた。)
”restraint”の関連語:「制限・禁止」を意味する単語”restriction/prohibition”
例えば”restriction”や”prohibition”なども「制限、禁止」を意味する単語ですよ!
⇒「制限・禁止」の意味を持つ単語”restriction/prohibition”
イメージの違いとしては
restraint⇒「行き過ぎないように、後ろから手綱を引いて「度を越さないように抑える」」=(暴走の)抑制・自制
restriction⇒「ここから先は入っちゃダメ、と「あらかじめ境界線や枠をはめる」」=(枠組みの)制限・限定
prohibition⇒「法律やルールによって、その行為自体を「絶対にやるなと公的に禁止する」」=(法的な)絶対禁止
といった感じです!
実際の表現でニュアンスの差を確認してみましょう!
●show emotional restraint
「(怒りで暴れそうになるのをこらえて)感情的な自制を示す」
⇒ 内なる衝動を後ろからグッと引っ張ってコントロールするイメージ
●speed restrictions on the highway
「高速道路での速度制限」
⇒ 「時速100キロまで」のように、外側から活動の枠(上限)をはめられているイメージ
●the prohibition of smoking in the building
「建物内での喫煙禁止」
⇒ 法律や公式ルールで、その行動自体を「100%シャットアウト」しているイメージ
”restraint”の語源はラテン語から!歴史から探る「後ろに引き絞る」イメージ

”restraint”の語源を紐解くと、なぜこの単語が「抑制」や「自制」という意味を持つのか、その背景がよりくっきりと見えてきます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”restraint”の起源について、下記の記載があります。
Origin of restraint
1350–1400; Middle English restreinte < Middle French restrainte, noun use of feminine past participle of restraindre to restrain日本語訳:1350〜1400年。中期英語の restreinte。中期フランス語の restrainte(restraindre[抑制する]の女性過去分詞の名詞用法)に由来する。
※参考・引用「Dictionary.com」
この辞典の記載からも分かる通り、英語の “restraint” は14世紀後半(中世ヨーロッパの時代)に、フランス語を経由して英語に取り入れられ定着した言葉です。
しかし、そのルーツをさらに奥深くへと遡ると、古代ラテン語の「re-(後ろへ)」+「stringere(引き絞る、きつく縛る)」という言葉に行き着きます。
【古代ラテン語】
・re-(後ろへ)+ stringere(引き絞る、きつく縛る)
↓
【古フランス語・中期フランス語】
・restraindre / restrainte(後ろに引き絞って抑えつける)
↓
【14世紀後半(中期英語)】
・restraint(暴走を抑えること=抑制、自制)として英語に定着
ラテン語の「stringere(引き絞る)」は、現代英語の「strain(締め付ける、ピンと張る)」の直接の語源でもあります。つまり、暴走しそうなものの手綱を後ろ(re-)に向かって力いっぱい引き絞る(strain/stringere)ような情景こそが、この単語の歴史的な成り立ちそのものなのです。
ルーツを知ることで、ただの文字の丸暗記ではなく「映像」として単語を捉えやすくなりますよ!
構成パーツで覚える”restraint” 「re-」+「strain」

ここからは構成パーツの面から”restraint”についてさらに深く掘り下げていきましょう!
”restraint”は、「re-(後ろへ・強く)」と「strain(締め付ける)」という2つのパーツを組み合わせてできた単語です。
それぞれのパーツが持つイメージを理解すると、コアイメージである「後ろからグッと引っ張って抑える」がより鮮明に思い浮かぶようになりますよ。さっそく各パーツを詳しく見ていきましょう!
接頭辞 “re-” は「後ろへ、再び、元へ、強く」を意味する
”re-”は「後ろへ」「再び」といった方向性や反復を表す、非常によく使われるパーツです。
今回の”restraint”においては、「後ろへ」というベクトルが重要な役割を果たしています。前に進もうとする力や、あふれ出そうな感情を「後ろに引き戻す」感覚ですね。
”re-”を使用した他の単語としては、reflect(re-[後ろに]+flect[曲げる]=光を後ろに跳ね返す、過去を後ろに振り返る=反射する、熟考する)や、resist(re-[後ろに・対抗して]+sist[立つ]=後ろに踏ん張って立つ=抵抗する)などがあります。
語根 ”strain” は「締め付ける、引っ張る、ピンと張る」を意味する
”strain”は、紐などを「ギュッと締め付ける」「ピンと張る」という意味を持つパーツです(ラテン語の stringere が語源となっています)。
緩んでいるものを引っ張って、遊びのないピーンとした状態にするイメージを持ってみてください。
また、それが心に向かえば、精神がピンと張り詰める「緊張、プレッシャー」を表す言葉にもなりますよ!
その他の”strain(または語源を同じくする strict / string)”を使用する単語についても、いくつか紹介しておきます。どれも「締め付ける」「ピンと張る」という共通のイメージを持っています。
・restrict(re-[後ろへ]+strict[締め付ける]=活動範囲を後ろに引き絞る=制限する)
・strict(ロープをきつく締め付けた状態の=厳格な、厳しい)
・stress(心をギュッと締め付けるもの=ストレス、圧迫)
”restraint”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”restraint”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「後ろからグッと引っ張って暴走を抑える」
⇒”restraint”=「抑制、自制」「制限」の意味
●語法・文法のポイント ⇒「自制心」の意味では数えられない名詞(不可算)、「具体的な規制」の意味では数えられる名詞(可算)になる。動詞の restrain A from doing も超重要!
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