【語源で覚える】接頭辞「con- / com- / co-」の意味と英単語一覧|「共に・完全に」で覚える

 
コダック
今日のテーマは接頭辞”con- / com- / co-”

「共に・一緒に」を基本イメージとして、文脈によっては「完全に・すっかり」という強調の働きも持つ、とても重要な接頭辞です。

「複数のものを一か所に集める」というコアイメージから、connect・combine・company・confirm・completeなど、数多くの英単語が生まれていますよ!

 

”con- / com- / co-”は、英単語の中でも特によく登場する接頭辞です。

一見すると、”connect”のcon-、”company”のcom-、”cooperate”のco-は別のパーツに見えますよね。

しかし、これらはもともと同じ仲間。ラテン語のcom / cum(共に・一緒に)につながるパーツです。

 
同じ接頭辞なのに、どうして”con-”や”com-”のように綴りが変わるの?
 
コダック
ポイントは「後ろの音に合わせて、発音しやすい形へ変化した」ことです!

意味が変わったからではなく、口を動かしやすくするために綴りが変わったと考えると分かりやすいですよ。

 

接頭辞”con- / com- / co-”の意味とコアイメージ

接頭辞”con- / com- / co-”の基本的な意味は「共に・一緒に・結びついて」です。

複数の人や物が同じ場所へ集まったり、互いに結びついたり、一つの状態にまとまったりするイメージを持ちます。

”con- / com- / co-”のコアイメージ

●人と人が一緒になる
●複数のものが一か所に集まる
●別々の要素が結びついて一つになる
●力や状態が一つに集中し「完全に・すっかり」と強まる

 

 
コダック
まずは「バラバラのものをギュッと集める」場面を想像してください。

人が集まれば「共同・協力」、物が集まれば「結合・構成」、力が一つに集中すれば「完全に・徹底的に」という意味につながります!

 
「共に」と「完全に」は別々の意味に見えるけど、「力が一つに集まる」と考えればつながるんだね。
 
コダック
その通りです!

「一緒に集める」→「一つにまとまる」→「隅々まで、完全に」という意味の広がりを意識すると、丸暗記する必要がなくなりますよ。

 

なぜ”con- / com- / co-”の3つの形があるの?

”con- / com- / co-”は、もともとラテン語のcomまたはcumに由来する同じ接頭辞です。

後ろに続く音に合わせて発音しやすくするため、形が変化しました。このような変化を同化といいます。

基本的な形の違い

con-:多くの子音の前で使われる形
 connect / conduct / confirm / consist

com-:主にb・m・pなど、唇を使って発音する音の前で現れる形
 combine / commit / compare / complete

co-:母音などの前で短くなった形。また、現代英語では「共同の」を表す生産的な接頭辞としても使われる
 cooperate / coexist / coauthor / coworker

 

 
コダック
例えば”combine”を”conbine”と発音しようとすると、舌の先で作るnの直後に、唇を閉じるbが来ます。

そこでnも唇を閉じるmに変えて、”combine”と発音しやすくなったわけです!

なお、同じ接頭辞には”collect”のcol-、”correct”のcor-、”cognitive”のcog-などの変化形もあります。

これらも広い意味では同じ仲間ですが、この記事では特に頻出する”con- / com- / co-”を中心に整理します。

 

”con- / com- / co-”には「共に」と「完全に」の2つの働きがある

この接頭辞を理解するときに最も大切なのは、すべての単語を機械的に「共に」と訳さないことです。

大きく分けると、次の2つの働きがあります。

 
コダック

イメージの違いとしては

共に・一緒に ⇒「複数のものが集まり、結びつく」=共同・結合・相互
完全に・すっかり ⇒「力や状態が一つに集中して強まる」=強調・徹底

といった感じです!

 
単語によって、どちらのイメージが強いかを考える必要があるんだね。
 
コダック
そうなんです!
ただし、両者は完全に切り離された意味ではありません。「一つに集める」という中心イメージから、どちらへ意味が伸びたのかを確認しましょう。

 

【一覧表】”con- / com- / co-”を持つ英単語まとめ

まずは全体像をチェック!

同じ接頭辞でも、後ろに付く語根によって「一緒に集める」「結びつく」「完全にする」など、意味が枝分かれします。

 

英単語 構成パーツ 直訳イメージ 主な意味
connect con-(共に)+nect(結ぶ) 共に結ぶ つなぐ・接続する
conduct con-(共に)+duct(導く) 共に導く 導く・実施する
contribute con-(共に)+tribut(与える) 共に与える 貢献する
convention con-(共に)+ven(来る) 共に来る 大会・慣習
consist con-(共に)+sist(立つ) 共に立つ 成り立つ
contract con-(共に)+tract(引く) 互いに引き寄せる 契約・収縮する
company com-(共に)+pan(パン) パンを共に食べる仲間 会社・仲間
combine com-(共に)+bin(二つずつ) 二つを共にする 結合する
compensate com-(共に)+pens(量る) 両側を共に量る 補償する・埋め合わせる
comprise com-(共に)+pris(つかむ) まとめてつかむ 含む・構成する
complicate com-(共に)+plic(折る) 折り重ねる 複雑にする
confirm con-(完全に)+firm(固い) 完全に固くする 確認する
convince con-(完全に)+vinc(打ち負かす) 完全に打ち負かす 納得させる
conclude con-(完全に)+clude(閉じる) 完全に閉じる 結論づける・終える
commit com-(完全に)+mit(送る) 完全に送り込む 委ねる・犯す
complete com-(完全に)+ple(満たす) 完全に満たす 完成させる・完全な
cooperate co-(共に)+operate(働く) 共に働く 協力する
coexist co-(共に)+exist(存在する) 共に存在する 共存する
coworker co-(共に)+worker(働く人) 共に働く人 同僚
coauthor co-(共に)+author(著者) 共同の著者 共著者

 

「共に・一緒に」のイメージを持つ代表的な英単語

connect|con-(共に)+ nect(結ぶ)

”connect”は、con-(共に)+ nect(結ぶ)で構成される単語です。

別々だった二つのものを共に結びつけるイメージから、「つなぐ・接続する」という意味になりました。

【例文】
・This bridge connects the two islands.
(この橋は二つの島をつないでいる。)
・Please connect the printer to your computer.
(プリンターをコンピューターに接続してください。)

”connect”の意味・使い方を詳しく確認する

conduct|con-(共に)+ duct(導く)

”conduct”は、con-(共に)+ duct(導く)

人々や物事を一つの方向へまとめて導くイメージから、「案内する」「指揮する」「実施する」などの意味に広がっています。

【例文】
・The researchers conducted an experiment.
(研究者たちは実験を実施した。)
・She conducted the orchestra.
(彼女はオーケストラを指揮した。)

”conduct”の意味・使い方を詳しく確認する

contribute|con-(共に)+ tribut(与える)

”contribute”は、みんなが一緒に何かを与えるイメージを持つ単語です。

お金・時間・知識・努力などを全体へ差し出すことから、「貢献する」「寄付する」という意味になります。

【例文】
・Everyone contributed ideas to the project.
(全員がその計画にアイデアを出した。)
・Exercise contributes to good health.
(運動は健康に貢献する。)

”contribute”の意味・使い方を詳しく確認する

company|com-(共に)+ pan(パン)

”company”の語源イメージは、「パンを共に食べる仲間」です。

食卓を囲む仲間から「仲間・同伴」、さらに人が集まって活動する組織として「会社」の意味へ発展しました。

 
会社を表す”company”が、もともと「一緒にパンを食べる仲間」だったのは面白いね!
 
コダック
”com-”の「共に」という意味が、とても分かりやすく残っている単語ですね!

会社も、同じ目的を持つ人たちが集まって活動する集団だと考えれば、現在の意味にも自然につながります。

”company”の意味・使い方を詳しく確認する

compensate|com-(共に)+ pens(量る)

”compensate”は、天秤の左右を共に量り、釣り合わせるイメージです。

不足や損失がある側へ何かを足してバランスを戻すことから、「補償する」「埋め合わせる」という意味になります。

”compensate”の意味・使い方を詳しく確認する

convention|con-(共に)+ ven(来る)

”convention”は、もともと人々が共に一か所へやって来ることを表します。

そこから、人々が集まる「大会・集会」、みんなが集まって決めた「慣習・しきたり」という意味へ広がりました。

”convention”の意味・使い方を詳しく確認する

 

「完全に・すっかり」のイメージを持つ代表的な英単語

confirm|con-(完全に)+ firm(固い)

”confirm”は、情報や決定を完全に固くするイメージです。

曖昧でぐらついていたものを、間違いない状態まで固めることから「確認する」「確定する」という意味になります。

【例文】
・Please confirm your reservation.
(予約を確認してください。)
・The test confirmed the diagnosis.
(その検査によって診断が確認された。)

”confirm”の意味・使い方を詳しく確認する

convince|con-(完全に)+ vinc(打ち負かす)

”convince”は、相手の疑いや反対意見を完全に打ち負かすイメージです。

相手が「なるほど」と認める状態まで考えを変えさせることから、「納得させる」「確信させる」という意味になります。

”convince”の意味・使い方を詳しく確認する

conclude|con-(完全に)+ clude(閉じる)

”conclude”は、議論や出来事を完全に閉じるイメージです。

話し合いを最後まで閉じることから「終える」、考えを一つの答えに閉じ込めることから「結論づける」の意味になります。

”conclude”の意味・使い方を詳しく確認する

commit|com-(完全に)+ mit(送る)

”commit”は、自分や何かを完全に送り込む・委ねるイメージです。

ある活動へ身を投じれば「専念する」、行為の中へ自分を送り込めば「行う・犯す」、人や物を誰かへ委ねれば「託す」という意味になります。

”commit”の意味・使い方を詳しく確認する

comprehensive|com-(すべて)+ prehens(つかむ)

”comprehensive”は、必要な要素をすべてまとめてつかむイメージです。

一部だけでなく、対象を広い範囲で漏れなく含むことから「包括的な」「総合的な」という意味になります。

”comprehensive”の意味・使い方を詳しく確認する

conservation|con-(完全に)+ serv(保つ・守る)

”conservation”は、自然や資源をしっかり守り、元の状態に保つイメージです。

そこから「保護」「保存」「節約」という意味につながります。

”conservation”の意味・使い方を詳しく確認する

 

現代英語の”co-”は「共同の・相互の」を表す

”co-”はラテン語由来の単語だけでなく、現代英語でも新しい単語を作る接頭辞として活発に使われています。

この場合の意味は比較的分かりやすく、「共同の」「一緒に行う」「同じ立場の」です。

英単語 構成 意味
coworker co-(共に)+ worker(働く人) 同僚
coauthor co-(共同の)+ author(著者) 共著者
cofounder co-(共同の)+ founder(創設者) 共同創業者
copilot co-(共同の)+ pilot(操縦士) 副操縦士
cooperate co-(共に)+ operate(働く) 協力する
coexist co-(共に)+ exist(存在する) 共存する
 
コダック
現代英語の”co-”は、単語の前に付けるだけで「誰かと共同で行う」意味を作れることが多いです。

”coauthor”なら「共同で本を書く人」、”cofounder”なら「共同で会社を立ち上げた人」と考えれば、そのまま意味を推測できますね!

 

”con-”を見ても、必ず「共に」と訳せるわけではない

ここまで見ると、”con-”から始まる単語はすべて「共に」または「完全に」で分解できそうに感じます。

しかし、現代英語では語源上の境目が分かりにくくなっている単語や、見た目だけが似ている単語もあります。

注意したいポイント

●単語の先頭が”con”でも、必ずしも現在の英語で自由に切り離せるとは限らない
●語源上は接頭辞でも、意味変化によって「共に」が見えにくくなっている場合がある
●”con”単独の「詐欺」「反対意見」などは、ここで扱うラテン語系接頭辞とは別物
●学習時は「綴りだけ」ではなく、各単語の語源を確認する

 

 
つまり、最初の3文字が”con”だからといって、何でも「共に」と分解するのは危険なんだね。
 
コダック
そうなんです!語源は意味を覚えるための強力な手がかりですが、無理やり分解すると逆に混乱します。

この記事から個別記事へ進み、各単語がどのように意味を広げたのか確認するのがおすすめですよ。

 

”con- / com- / co-”の語源はラテン語の”com / cum”

接頭辞”con- / com- / co-”は、ラテン語のcom、さらにcum(共に・〜と一緒に)につながるパーツです。

もともとの中心的な意味は「with / together(〜と共に・一緒に)」でした。

その後、後ろに続く音の影響を受け、”con-”や”com-”、”co-”、さらに”col-”や”cor-”などへ形を変えました。

”con- / com- / co-”の語源の流れ

印欧祖語の「そばに・共に」を表すパーツ

ラテン語”cum / com”(〜と共に・一緒に)

後ろの音に合わせて”con- / com- / co- / col- / cor-”などへ変化

「共に・結びついて・完全に」の意味を持つ英単語へ

 

英語の語源辞典では、”com-”は通常「with / together」を意味し、ラテン語では強調として用いられる場合もあったと説明されています。

また、英英辞典でも”com-”には「with・together・in association」のほか、強意として「completely」の意味があるとされています。

 

”con- / com- / co-”を覚えるコツ

大量の単語を一つずつ暗記するのではなく、次の順番で意味を組み立ててみてください。

意味を推測する3ステップ

①”con- / com- / co-”を見つける
 ⇒「共に・一緒に」または「完全に」を思い出す

②後ろの語根の意味を確認する
 ⇒nect=結ぶ、duct=導く、firm=固い、mit=送るなど

③二つのイメージを自然な日本語につなげる
 ⇒con + nect=共に結ぶ=つなぐ
 ⇒con + firm=完全に固くする=確認する
 ⇒com + mit=完全に送り込む=委ねる・専念する

 

 
コダック
訳語を最初から当てようとするのではなく、頭の中で短い映像を作るのがコツです。

”connect”なら二本のコードを結ぶ映像、”confirm”なら柔らかかった粘土がカチッと固まる映像を思い浮かべてみてください!

 

”con- / com- / co-”を持つ関連記事

 

接頭辞”con- / com- / co-”の意味・語源・覚え方のまとめ

以下、接頭辞”con- / com- / co-”についてのまとめです。

●”con- / com- / co-”は、もともと同じ接頭辞
 ⇒ラテン語”com / cum”に由来
 ⇒基本イメージは「共に・一緒に」

●後ろの音に合わせて綴りが変わる
 ⇒con-:connect / conduct / confirm
 ⇒com-:combine / commit / complete
 ⇒co-:cooperate / coexist / coworker

●意味は大きく2方向へ広がる
 ⇒複数のものが集まる「共に・一緒に」
 ⇒力や状態が一つに集中する「完全に・すっかり」

●覚え方のコツ
 ⇒「バラバラのものをギュッと一つに集める」映像で覚える

 

 
コダック
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他の語根・接頭辞・英単語の記事も、ぜひ確認してみてくださいね!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「Online Etymology Dictionary:com- / con- / co-」
「Dictionary.com:com- / con- / co-」
「Cambridge Dictionary:com-」
「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版, 大修館書店」