「com-(一緒に)」+「plic-(折る・重ねる)」+「-ate(〜にする)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「折り重ねて一緒にする」がコアイメージで、そこから“complicate”=「複雑にする」「複雑化させる」という意味に繋がっているんですよ!
”complicate”の意味と使い方 コアイメージは「折り重ねて一緒にする」
”complicate(発音:kάmpləkèɪt(米国英語)/ カンプリケイト)”は「複雑にする」「複雑化させる」の意味を持つ動詞です。
「com-(一緒に)」+「plic-(折る)」+「-ate(〜にする)」の3つのパーツで構成されており、「折り重ねて一緒にする」がコアイメージとなります。
あるいは、糸やコードが何重にも絡み合って「こんがらがる」ような状態をイメージしてください。
要素が重なり合ってわけが分からなくなる=”複雑にする”というわけですね!

”complicate”は、ただ複雑であるというよりは「物事の構造や手順、人間関係などが絡み合って分かりにくくなる(マイナスの影響を与える)」イメージが強いです。
また、日常会話では過去分詞から派生した形容詞の「complicated(複雑な)」として使われることも非常に多いので、ぜひ一緒に覚えておきましょう!
例文
New regulations will only complicate the procedure.
(新しい規制は手続きを複雑にするだけだろう。)Don’t complicate the issue by bringing up the past.
(過去のことを持ち出して問題をややこしくしないでくれ。)
※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”complicate”の関連語①:「複雑にする・洗練させる」の違い(complicate / sophisticate)
例えば”sophisticate”なども「複雑にする」という意味を持っていますが、使われ方が全然違います。
⇒「複雑・高度」のイメージを持つ単語”complicate / sophisticate”
イメージの違いとしては、以下のような感じです!
complicate ⇒「余計なものが絡み合う」=(マイナスに)ややこしくする
sophisticate ⇒「高度に作り込まれる」=(プラスに)洗練させる・精巧にする
●This machine has a complicated system.
「この機械のシステムは(無駄にこんがらがっていて)ややこしい」
⇒ マイナス・ネガティブなイメージ
●This machine has a sophisticated system.
「この機械のシステムは(技術的に高度で)洗練されている」
⇒ プラス・ポジティブなイメージ
”complicate”の関連語②:「客観的に複雑にするか、主観的に悩ませるか」(complicate / perplex)
⇒「複雑で人を悩ませる」意味を持つ単語”complicate / perplex”
それぞれの表現の違いとしては、対象が「状況」か「人の心」かという点にあります!
complicate ⇒「客観的な事実や状況」=状態そのものを複雑にする
perplex ⇒「人の心理・頭の中」=(複雑さで人を)困惑させる・途方に暮れさせる
●Financial problems complicate their relationship.
「金銭問題が彼らの関係を複雑にする。」
⇒ 人間関係という「状況・事実」そのものがややこしくなるイメージ
●Her sudden change of mind perplexed him.
「彼女が突然心変わりしたことが彼を困惑させた。」
⇒ 不可解なことによって、彼の「頭の中がパニック(困惑)になる」イメージ
”complicate”の語法・文法の注意点

”complicate”の具体的な使い方や、文法的なポイントについても押さえておきましょう。
”complicate”は他動詞なので、「〜を複雑にする」という形で後ろに直接目的語(名詞)を取ります。
また、記事の前半でも少し触れましたが、日常会話では過去分詞から派生した形容詞の”complicated(複雑な)”の形で使われることが圧倒的に多いです。
「It is complicated.(話せば長くなるよ、一言では言えないよ)」のように、状況や人間関係がややこしい時の定番フレーズとしてよく耳にします。
語法・文法の例文
●他動詞(complicate + 名詞)の例
The scandal will complicate his political career.
(そのスキャンダルは彼の政治生命をややこしくするだろう。)●形容詞(complicated)の例
The instructions for this game are too complicated.
(このゲームの説明書は複雑すぎる。)Our relationship is… complicated.
(私たちの関係は…(一言では言えないくらい)ややこしいんだ。)
”complicate”の語源を深掘り!ラテン語 complicātus に隠された「折り重ねる」ストーリー

単語のイメージをさらに深く脳に定着させるために、”complicate”の歴史的な語源についても紐解いていきましょう。
”complicate”の直接のルーツは、ラテン語の「complicātus(コンプリカトゥス)」という言葉にあります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”complicate”の起源について以下の記載があります。
Origin of complicate
1615–25; < Latin complicātus (past participle of complicāre to fold together), equivalent to com- com- + -plic- (combining form of *plecāre to fold, akin to plectī to plait; see complex) + -ātus -ate 1日本語訳:1615〜25年初出。ラテン語の complicātus(complicāre「一緒に折る」の過去分詞)に由来。com-(一緒に) + -plic-(「折る」を意味する *plecāre の結合形、編むことを意味する plectī と同系。complex を参照) + -ātus(-ate 1:動詞をつくる接尾辞)から成る。
※参考・引用「Dictionary.com」
この語源データが示す通り、”complicate”はラテン語で「一緒に折りたたむ」「包み込む」という意味を持つ動詞 complicāre から派生しました。
古代ローマの人々は、複数のものをひとまとめにして「折り重ねる」行為を指してこの言葉を使っていましたが、これが時代を経て英語に伝わる中で、「何重にも折りたたまれて中の構造や境界線が分かりにくくなる」=「複雑にする」という抽象的な意味へと発展していったのです。
●古代ラテン語「complicāre(一緒に折る・巻き込む)」
↓
●過去分詞形「complicātus(折り重ねられた状態)」
↓
●17世紀前半(1620年頃)に英語の「complicate」として定着
※英語に入ってきた当初は、「絡み合った」という形容詞としても使われていました!
ちなみに、解説の中に出てきた「complex(複雑な)」や、のちほど紹介する「imply(暗に意味する)」なども、すべてラテン語の「折る・編む(plicāre)」という共通のルーツから生まれた兄弟のような単語なんです。これらを繋げて覚えると、語彙力が一気に広がりますよ!
構成パーツで覚える”complicate”|3つのパーツに分解して記憶に焼き付けよう!

ここからは、語源学習の醍醐味である「構成パーツ(接頭辞・語根・接尾辞)」の視点から、”complicate”をさらに深く解剖していきましょう!
単語を丸暗記するのではなく、パーツが持つ本来のイメージを理解することで、記憶の定着率が圧倒的に高まりますよ。
”complicate”の構成パーツは、大きく分けて「com-(一緒に)」+「plic-(折る・重ねる)」+「-ate(〜にする)」の3つに分解することができます。
それでは、それぞれのパーツが持つ役割と、同じパーツを使った仲間たちの単語を詳しくチェックしていきましょう!
①接頭辞 ”com-” は「一緒に・ともに・完全に」を意味するパーツ
”com-”は、ラテン語に由来する接頭辞で、「一緒に(together)」や「ともに」、あるいは意味を強調する「完全に(completely)」というイメージを持っています。
ちなみに、このパーツは後ろに続く単語のスペル(音)に合わせて、con-、col-、cor-、co- と形を変える性質があります。どれもルーツは同じ「一緒」という意味なんですよ!
● combine:com-(一緒に) + bine(2つのものを結ぶ)
⇒ 2つの要素を1つの場所に「一緒にして結ぶ」ことから、「結合させる」「組み合わせる」という意味になります。
● compose:com-(一緒に) + pose(置く)
⇒ バラバラの部品や要素を「一緒に並べて置く」ことから、「構成する」「作曲・作文する」という意味に繋がります。
● company:com-(一緒に) + pan(パンを食べる)+ y(集まり)
⇒ もともとは「同じパンを一緒に分け合って食べる仲間」が語源です。そこから、現代の「会社」や「仲間・同席すること」という意味に発展しました。
「一緒の場所に集める」「完全にまとめる」というイメージを持っておくと、これらの単語の共通点が見えてきますよね!
②語根 ”plic-” は「折る・重ねる・包む」を意味するパーツ
続いて、この単語の核となる語根の”plic-”です。これはラテン語の「plicare(折る、重ねる)」という動詞がルーツになっており、「布や紙を折りたたむ」「何層にも重ね合わせる」というコアイメージを持っています。
この語根は、単語の形によって -ply、-plex、-ploy などのように姿を変えて登場することが多い、非常に重要なパーツです。
● duplicate:du(2つの・ダブルの) + plic-(折る) + -ate(にする)
⇒ 書類などを「2つに折り重ねる」という直球のイメージから、「複製する」「二重にする」という意味になります。
● imply:im-(中に) + ply(折る)
⇒ 伝えたい本心を、言葉の「内側に折り込んで」見えなくするイメージです。そこから、「暗に意味する」「ほのめかす」という意味で使われます。
● apply:ap-(〜の方へ・ad-の変形) + ply(折る)
⇒ 対象となるものに向けて、自分の身や書類を「ぴったりと折り重ねて寄り添わせる」イメージです。ここから、制度などを「適用する」、会社などに「応募・志望する」という意味に広がりました。
今回の主役である complicate は、これまでに学んだ2つのパーツが合体したものです。
つまり、com-(一緒に)+ plic-(折る・重ねる) で、「たくさんの要素を、一緒にしてぐちゃぐちゃに折り重ねる」という状態を表すわけですね。だからこそ「複雑にする」という意味になるのです!
③接尾辞 ”-ate” は「〜にする(動詞化)」を意味するパーツ
最後の一押しをするのが、単語の末尾にくっつく接尾辞の”-ate”です。
このパーツは、名詞や形容詞の後ろについて「〜の状態にする」「〜化する」という「動詞」の形を作る強力な役割を持っています。
単語のニュアンスに「具体的な動作や、働きかけを起こす」という使役的なエネルギーをプラスするパーツだと覚えておきましょう!
● activate:activ(活動的な) + -ate(にする)
⇒ 停止していたものを「活動的な状態にする」ことから、機能を「有効にする」「活性化させる」という意味になります。
● motivate:motiv(動機・心の動き) + -ate(にする)
⇒ 人の心の中に動機を「発生させる」ことから、人に「動機を与える」「やる気にさせる」という意味になります。
● regulate:regul(規則・ものさし) + -ate(にする)
⇒ バラバラな状態のものを、一定の規則の枠内に「収まるようにする」ことから、物事を「規制する」「調整する」という意味になります。
このように、最後のパーツである”-ate”が「〜の動作にする」という役割を果たすことで、”complicate”という単語全体が「複雑な状態に『する(動詞)』」という意味として完全に完成するわけですね!
”complicate”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、今回ご紹介した”complicate”の意味と効率的な覚え方について、大切なポイントをギュッとまとめます!
「com-(一緒に)」+「plic-(折る・重ねる)」+「-ate(〜にする)」の3つのパーツからなる単語。
⇒ コアイメージ:「いくつかの要素を、一緒にしてぐちゃぐちゃに折り重ねる」
⇒ 単語の意味:「複雑にする」「複雑化させる」
● 語法・文法の必須ポイント
日常会話やビジネスシーンにおいて、「複雑な〇〇」と形容詞のように使いたいときは、過去分詞形から生まれた ”complicated(複雑な)” の形が非常によく使われます!こちらもセットで確実にマスターしておきましょう!
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