「con(完全に:強意)」+「vert(回す・向ける)」の2パーツで構成されている単語です。
「完全に別のものへクルッと回す」がコアイメージで、ここから“convert”=「変換する」「(形や用途を)変える、改造する」という意味が生まれるんですよ!
”convert”の意味と使い方 コアイメージは「完全に別のものへクルッと回す」
”convert(発音:kənvə́ːrt/コンヴァート)”は「変換する」「変える(改造する、改宗させる)」の意味を持つ単語です。
前述の通り、パーツの組み合わせからなる「完全に別の方向へクルッと回す」というコアイメージを掴むのが習得への近道です。
このイメージがあるからこそ、物の形だけでなく、人の「信念や宗教を別の方向へガラッと向ける(=改宗させる)」という意味にも使われるんですよ!
”convert”は、単にちょっと変えるだけでなく、「元の状態から機能や役割が劇的に変わる」という強いニュアンスを持っています。

このように、”convert”が表す変化は「元の状態から機能や役割が劇的に変わる」のが特徴です。
そのため、日常的な服の着替え(単なる取り替え)や、洋服のサイズ直し(部分的な微調整)等には、後述する”change”や”alter”を使い、”convert”は使いません。
例文
He converted the garage into a studio.
(彼はガレージをスタジオに改装した。)※参考・例文引用「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”convert”の関連語①:「変える」を意味する単語”change/transform”
⇒「変える」の代表格”change”と、劇的な変化の”transform”
convert ⇒ 「用途やシステムを」別のものに切り替える
change ⇒ 「一般的な変化全般」別のものに取り替える・変わる
transform ⇒ 「外見や性質を」根底から劇的に進化させる
● convert
「convert dollars into yen (ドルを円に両替する)」
⇒ ドルという通貨を、円という別の決済システムに「転換」するイメージ。
● change
「change clothes (服を着替える)」
⇒ 別の服へ、単に「取り替える(チェンジする)」という日常的なイメージ。
● transform
「A caterpillar transforms into a butterfly. (毛虫が蝶に変態する)」
⇒ 姿形や性質が、原型を留めないほど「劇的に生まれ変わる(トランスフォームする)」イメージ。
”convert”の関連語②:「部分的に変える」を意味する単語”alter/modify”
⇒「一部を変える」の意味を持つ単語”alter / modify”
convert ⇒ 「用途やシステムを」全く別のものへ変換する
alter ⇒ 「本質はそのままで」部分的に(サイズや細部を)変える
modify ⇒ 「より良く改善するために」計画や仕様を少し修正する
● convert
「convert a barn into a house (納屋を家に改装する)」
⇒ 建物としての用途・役割を、全く別物へとガラリと変えるイメージ。
● alter
「alter a dress (ドレスのサイズを直す)」
⇒ ドレスそのものは変えずに、丈や幅といった一部(サイズ)だけを変えるイメージ。
● modify
「modify a plan (計画を修正する)」
⇒ 現実の状況に合わせて、より良いものにするために微調整・部分変更を加えるイメージ。
”convert”の語法・文法解説:基本パターンとよく使われる形
特にテストや日常会話でよく狙われる「convert A into B」の形は絶対に覚えておきましょう!
① convert A into B ⇒「AをBに変換する・改造する」
② convert to ~ ⇒「(宗教や思想を)~に改宗する・転向する」
クルッと回した(convertした)結果、別のものの中に「スポッとはまり込む(into)」ような感覚ですね。
また、自動詞として「(主語自体が)別のものに変わる、改宗する」という意味でもよく使われます。
それでは、具体的な例文をいくつか見てみましょう!
● convert A into B(他動詞:AをBに変える)
「We converted the spare room into an office. (私たちは空き部屋をオフィスに改装した。)」
⇒ 空き部屋という「A」を、オフィスという「B」の用途へガラッと変換したことを表します。
● convert to ~(自動詞:~に改宗する・切り替える)
「He converted to Buddhism ten years ago. (彼は10年前に仏教に改宗した。)」
⇒ 自分の信仰や信念の向きを、仏教という新しい方向へ変えた(向けた)イメージです。
● 名詞としての使われ方
「She is a recent convert to veganism. (彼女は最近ヴィーガンになったばかりだ。)」
⇒ 実は”convert”は名詞として使われることもあり、「改宗者」や「(思想などの)転向者」という意味になります。
”convert”の語源はconvertere 意味は「完全に変える」

単語のコアイメージをさらに深く理解するために、”convert”が歩んできた「言葉の歴史(語源)」についても紐解いていきましょう。
”convert”のルーツをたどると、古代ローマで使われていたラテン語の「convertere(コンヴェルテレー)」という動詞に突き当たります。
アメリカの権威あるオンライン英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”convert”の起源について以下のような学術的な記録が記載されています。
Origin of convert1
First recorded in 1300–50; Middle English verb converten, from Latin convertere “to change completely,” equivalent to con- intensive prefix + vertere “to turn”; noun convert replacing converse, Middle English convers, ultimately from Latin conversus; see also converse 2, verse 1日本語訳:
1300〜1350年頃に初出。中英語の動詞「converten」は、ラテン語の「convertere(完全に変える)」に由来し、これは強意の接頭辞「con-」+「vertere(回す)」から構成される。名詞の「convert」は「converse」に取って代わったもので、中英語の「convers」、ひいてはラテン語の「conversus」に由来する。(converse、verseも参照)※参考・引用「Dictionary.com」
この記述から分かる通り、”convert”は今から約700年前(14世紀の「中英語」と呼ばれる時代)に、ラテン語のニュアンスを色濃く残したまま英語の仲間入りを果たしました。
注目したいのは、ラテン語の時点で「con-(完全に)」+「vertere(回す)」が合体し、単に方向を変えるだけでなく「完全にガラッと変える(to change completely)」という意味が完成していたという点です。
言葉が生まれた数千年前から、この「ドラスティックに、本質からひっくり返す」というニュアンスは変わっていないわけですね。
【古代ラテン語】
convertere(con- 完全に + vertere 回す)=「完全に変える」
↓(キリスト教の普及とともにヨーロッパへ拡散)
【中世の英語(中英語)】
converten(主に宗教的な「改宗」や思想の転換として使われ始める)
↓(科学や技術、経済の発展に伴い、用途が拡大)
【現代の英語】
convert(データ変換、通貨の両替、建物の改装、改宗など「根底からの変換」全般へ)
もともとはラテン語の「完全にひっくり返る」という強い言葉だったからこそ、現代英語でも「ドルから円への両替」や「納屋から家への改装」といった、性質が180度ガラッと変わるような場面で使われているわけです。
構成パーツで覚える”convert” 「con」+「vert」

ここからは構成パーツ(接頭辞・語根)の面から、”convert”の仕組みをさらに深掘りしていきましょう!
”convert”の構成パーツは、さきほども登場した通り「con(完全に:強意 / 共に)」+「vert(回す・向ける)」の2パーツです。
それぞれのパーツが持つ本来のイメージを理解すると、他のたくさんの英単語も芋づる式に覚えられるようになりますよ!
“con-“は「完全に(強意)、共に」を意味するパーツ
”con-”は、後ろに続く言葉のニュアンスを強める「完全に(強意)」という意味や、「共に(together)」という意味を持つ接頭辞パーツです。(後ろに続く文字によって、com- や col-、co- に変化することもあります)
● confirm(確認する、裏付ける)
⇒ con(完全に) + firm(固い、確かな)
・コアイメージ:「ぐらつかないように完全に固める」ことから、事実であることを「確認する」「確実にする」という意味になります。
・例文:Please confirm your reservation.(予約を確認してください。)
● convince(納得させる、確信させる)
⇒ con(完全に) + vince(征服する、打ち負かす)
・コアイメージ:議論や証拠によって「相手の心を完全に打ち負かす」ことから、相手を「納得させる」という意味になります。
・例文:I managed to convince him of my innocence.(私はなんとか彼に私の無実を納得させた。)
● connect(つなぐ、接続する)
⇒ con(共に) + nect(結ぶ)
・コアイメージ:バラバラだった2つ以上のものを「共にしっかりと結びつける」ことから、システムや線を「つなぐ」という意味になります。
・例文:Connect the computer to the internet.(パソコンをインターネットに接続してください。)
”vert”は「向ける・回す」を意味するパーツ
”vert”は、ラテン語に由来する「向ける・回す(turn)」という意味を持つ語根パーツです。形が少し変化して「vers」になることもありますが、根っこのイメージは同じです。
● invert(逆にする、反転させる)
⇒ in(中に、ひっくり返して) + vert(向ける)
・コアイメージ:内側と外側、あるいは上下を「ひっくり返して向ける」ことから、位置や順序を「逆にする」という意味になります。
・例文:Invert the cake onto a cooling rack.(ケーキを冷まし用のアミの上にひっくり返しなさい。)
● avert(そらす、避ける)
⇒ a-(〜から離れて) + vert(向ける)
・コアイメージ:見たくないものから「目を離れた方向へ向ける」ことから、視線を「そらす」や、危機を「避ける」という意味になります。
・例文:She averted her eyes from the terrible sight.(彼女はその恐ろしい光景から目をそらした。)
● introvert(内向的な人)
⇒ intro(内側へ) + vert(向ける)
・コアイメージ:自分の関心やエネルギーを「自分の内側へと向ける」ことから、性格が「内向的な人」を指します。※逆に関心が外に向く人は「extrovert(社交的な人)」と言います!
・例文:As an introvert, he prefers quiet evenings at home.(内向的な人なので、彼は家で静かな夜を過ごす方を好む。)
● reverse(逆にする、反転させる)
⇒ re(後ろへ) + verse(回す)
・コアイメージ:進行方向とは反対の「後ろの方向へクルッと回す」ことから、決定を「覆す」や、車を「バックさせる」という意味になります。
・例文:The court reversed the decision.(裁判所はその決定を覆した。)
このように、単語をただのアルファベットの羅列として覚えるのではなく、パーツの持つ「コアイメージ」を意識すると、初めて見た単語でもなんとなく意味が推測できるようになりますよ!
”convert”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”convert”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「完全に別のものへクルッと回す」
⇒”convert”=「変換する」「変える・改造する」の意味
●類義語との違い ⇒change(単に変える)、transform(劇的に変える)、alter(部分的に変える)などと区別して覚えよう!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!