「con-(共に)」+「duct(導く)」の2パーツで構成されている単語です。
「全体を一つにまとめて導く」がコアイメージで、ここから“conduct”=「(業務や調査を)行う・実施する」「指揮する・案内する」という意味に展開していきますよ!
”conduct”の意味と使い方 コアイメージは「全体を一つにまとめて導く」
”conduct(発音:[動] kəndʌ́kt / カンダクト、[名] kɑ́ndʌkt / コンダクト)”は「行う・実施する」「指揮する・案内する」の意味を持つ単語です。
「con-(共に)」+「duct(導く)」のパーツで構成されており、「全体を一つにまとめて導く」がコアイメージです。
これが”conduct”の根底にあるイメージです!
conductする人って事?
大勢の演奏者たちを一つにまとめ上げ、それぞれの楽器の音をコントロールしながら、音楽の完成へと引っ張っていく…このイメージがそのまま動詞になったのが”conduct”です!

また、conductは**「名前動後(めいぜんどうご)」**のルールを持つ単語です。
名詞(行い、行為、管理)のときは最初を強く「**コ**ンダクト」、動詞(行う、指揮する)のときは後ろを強く「カン**ダ**クト」とアクセントの位置が変わる点にも注目しておきましょう!
例文
We will conduct a survey to find out the cause.
(原因を究明するために、私たちは調査を実施します。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”conduct”の関連語①:「行う・実施する」を意味する単語”carry out / perform / do”
”carry out”や”perform”、”do”も「行う・実施する」という意味を持っていますが、それぞれニュアンスが異なります。
⇒「行う・実施する」の意味を持つ単語”carry out / perform / do”
ニュアンスの違いをまとめると、以下のようなイメージです!
conduct ⇒「(公式に)計画や規律に従って実施する」=まとめて導く
carry out ⇒「(計画や命令を)実行に移して完了させる」=最後までやり遂げる
perform ⇒「(職務や技術を)手順通りに見事に果たす」=機能させる・演じる
do ⇒「(一般的な)行動をする」=単なる動作(日常語)
日常会話では “do” や “carry out” がよく使われますが、ビジネスや学術的な場面では “conduct” や “perform” のようなフォーマルな語が好まれます。
●The company conducted a massive survey.
「会社は大規模なアンケート調査を実施した。」
⇒ 組織として、計画を立てて公式かつ客観的に物事を進めたイメージ。
●I carried out my boss’s orders.
「私は上司の命令を実行した。」
⇒ 与えられたタスクや計画を、途中で投げ出さずに「最後までやり遂げた」という結果に焦点があるイメージ。
●The surgeon performed a difficult operation.
「その外科医は難しい手術を行った。」
⇒ 専門的な技術や知識を駆使して、しかるべき手順で「職務を全うした(やってのけた)」というイメージ。
”conduct”の関連語②:「導く・案内する」を意味する単語”guide / lead”
”guide”や”lead”も同じように「案内する」と訳されますが、引率の仕方に違いがあります。
⇒「導く・案内する」の意味を持つ単語”guide / lead”
それぞれの違いのイメージは以下の通りです。
conduct ⇒「(公式な立場で)集団をしかるべき場所に案内する」=フォーマルに引率する
guide ⇒「(不慣れな人に)付き添って教えながら案内する」=道しるべになる
lead ⇒「(自分が先頭に立って)目的地へ引っ張っていく」=先導する
●The manager conducted the guests around the factory.
「マネージャーは来客を工場内へ案内した。」
⇒ 責任のある公式な立場の人が、礼儀正しくゲストの一団を引率して回るイメージ。
●She guided the tourists through the museum.
「彼女は観光客を博物館に案内した。」
⇒ 知識のない観光客に対して、解説を加えたり迷わないように付き添ってあげるイメージ(ツアーガイド)。
●He led us to the exit.
「彼は私たちを出口へと導いた(連れて行った)。」
⇒ 自分が先頭を歩き、「こちらですよ」と後ろの人々を引っ張って進むイメージ。
”conduct”の語法・文法チェック!他動詞としての使い方と名詞の使い分け

実は、動詞の”conduct”は原則として**「他動詞」**なので、後ろに必ず目的語(名詞)を伴うのが大きな特徴なんですよ!
動詞の”conduct”は、自動詞(後ろに目的語を置かない)として使われることはごく稀で、基本的には**「conduct + [物・事・人]」**の形で使用します。
また、名詞としての”conduct”は**「不可算名詞(数えられない名詞)」**として扱われることが多く、個人の「行い」や「品行・身持ち」を表す際に、冠詞の“a”をつけたり複数形の“-s”をつけたりしない点も試験などでよく狙われるポイントです。
日常会話やビジネスでは、ほかにどんな組み合わせ(コロケーション)でよく使われるの?
”conduct”は一緒に使われやすい名詞(目的語)が決まっているので、フレーズごとセットで覚えちゃうのが一番の近道です!
いくつか代表的な例文と一緒に確認してみましょう!
●The university will conduct an interview with each applicant.
「大学は各志願者に対して面接を実施する予定だ。」
⇒ conduct an interview(面接を行う)はビジネスやアカデミックの超定番表現です!
●Scientists conducted research into the effects of the new drug.
「科学者たちはその新薬の効果について研究を行った。」
⇒ conduct research(研究を行う)もよく使われます。ちなみにresearchも不可算名詞ですよ!
●His conduct at the meeting was highly professional.
「会議での彼の振る舞い(名詞)は、非常にプロフェッショナルだった。」
⇒ こちらは名詞の例文です。「行動・品行」という意味で、ビジネスシーンにふさわしい規律ある態度を指します。
それも鋭い着眼点ですね!
ニュアンスの差をサクッとまとめるとこんな感じです!
conduct ⇒「道徳的・社会的な基準に照らし合わせた「品行・行い」」=フォーマル(評価の対象)
behavior ⇒「人や動物が周囲に示す一般的な「態度・行動」」=客観的・心理学的
”conduct”の方が、より「公の場でのマナーや倫理観を伴うお堅い行動」というコアイメージ(全体をコントロールする)にぴったり合っていますよね!
”conduct”の語源は中世ラテン語のconductus 意味は「護衛」

単語のイメージをさらに強固にするために、”conduct”がどのような歴史をたどって現在の意味になったのか、語源を深く掘り下げてみましょう。
現在の”conduct”には「(業務を)行う」や「指揮する」という意味がありますが、そのルーツである中世ラテン語では「conductus(護衛、安全な通行の引率)」という、少し意外な意味で使われていました。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”conduct”の起源について以下のように記録されています。
Origin of conduct
First recorded in 1250–1300; late Middle English, from Medieval Latin conductus “escort,” noun use of Latin conductus (past participle of condūcere “to lead, bring together”), equivalent to con- con- + duc- “to lead” + -tus past participle suffix日本語訳:1250〜1300年頃に初めて記録。後期中世英語。中世ラテン語の「護衛(conductus)」から派生。これはラテン語の「導く、一つに集める(conducere)」の過去分詞形。「共に(con-)」+「導く(duc-)」+「過去分詞接尾辞(-tus)」で構成される。
※参考・引用「Dictionary.com」
一見すると、「護衛」という古くからの言葉と、現在の「アンケート調査を実施する」や「オーケストラを指揮する」というビジネス・日常的な意味は結びつきにくく思えるかもしれません。
しかし、この意味の移り変わりこそが、”conduct”の持つ**「公式な立場で、責任を持って物事をコントロールする」**という強いニュアンスの源泉になっています。
もともとのラテン語 “conducere” は、バラバラな人々を「一つに集めて(con-)、目的地へ導く(ducere)」という意味でした。
これが中世になると、旅人や要人を危険から守りながら、責任を持って目的地まで送り届ける「護衛(conductus)」という名詞に発展したんだね!
この「責任を持って人々を引率し、目的地まで安全に導く」というイメージが、14世紀頃に英語(Middle English)へ入ることで、さらに抽象的な意味へと広がっていきました。
- 「人々を安全に導く(護衛・引率)」(初期の意味)
- ↓(対象が「人」から「組織や業務」へ広がる)
- 「組織や集団を率いて、特定の方向へ管理・運営する」
- ↓(さらに抽象化され、計画通りに物事を進める)
- 「公式な手続きや計画に沿って、物事を最後までやり遂げる(実施する)」
つまり、ただ単に何かを「やる(do)」のではなく、**「まるで護衛隊長が、チーム全体を一つにまとめ上げ、ルールや計画に則って責任を持って最後まで導いていく」**。この歴史的な背景があるからこそ、”conduct”は現代でもビジネスや学術的な「(調査などを)厳格に実施する」というフォーマルな場面で使われているのです。
ラテン語「con-(共に)」+「duc-(導く)」+「-tus(過去分詞接尾辞)」
↓
ラテン語「conducere(人々を一つに集めて導く)」
↓
中世ラテン語「conductus(安全に目的地まで引率する『護衛』)」
↓
中世英語への流入(責任を持って集団を管理し、引率するニュアンスへ)
↓
現代英語「conduct」(公式に計画を立てて『実施する』、全体を『指揮・案内する』)
語源学的には「-tus」という過去分詞のパーツが含まれていますが、英単語として覚えるときは、シンプルに「con-(共に)」+「duct(導く)」の2パーツで捉えるのが一番わかりやすいですよ!
構成パーツで覚える”conduct” 「con-」+「duct」

ここからは構成パーツ(接頭辞・語根)の面から、”conduct”をさらに深く、忘れられないように覚えていきましょう!
”conduct”の構成パーツは、先ほども紹介した通り「con-(共に)」+「duct(導く)」の2パーツです。
それぞれのパーツが持つ本来のイメージを理解すると、他のたくさんの英単語の意味も驚くほどスッキリ頭に入るようになりますよ!
“con-“は「共に、完全に」を意味するパーツ
”con-”は、ラテン語に由来するパーツで、主に「共に(together)」や「完全に・しっかりと(completely)」という意味を単語に付け加えます。
※後ろに続くアルファベットの音に合わせて、com-(p, b, mの前)や col-(lの前)、cor-(rの前)に変化することもありますが、根本のイメージはすべて同じです!
「con-(共に)」+「nect(結ぶ)」= お互いを「共に結びつける」
ここから、「繋ぐ、接続する」という意味になるわけですね!
「con-(共に・完全に)」のイメージを意識するだけで、他の単語の理解も一気に深まります。いくつか代表的な単語を詳しく見てみましょう。
● contact(接触する、連絡を取る)
・パーツ:con-(共に)+ tact(触れる)
・イメージ:お互いが「共に触れ合う」ことから、「接触する」「連絡を取り合う」という意味になります。日本語でも「コンタクトレンズ」や「コンタクトを取る」と言うのでイメージしやすいですね!
● confirm(確認する、裏付ける)
・パーツ:con-(完全に)+ firm(固い、確かな)
・イメージ:あいまいな状態のものを「完全に固める(=確実なものにする)」ことから、「確認する」「承認する」という意味になります。ビジネスメールなどで「ご確認よろしくお願いいたします」という時に大活躍する単語です。
”duct(duc)”は「導く」を意味するパーツ
語根である”duct”や”duc”は、ラテン語の *ducere*(導く、引っ張る、連れていく)という動詞がベースになっています。
何かをある方向へ「グッと引っ張って案内する」「新しい場所へ導き出す」という、動きと方向性を持った強いパーツです。
「intro-(内へ)」+「duce(導く)」= (人を自分のテリトリーの)「内側へ導き入れる」
これが転じて、人を人に引き合わせる「紹介する」や、新しいものを国や組織に持ち込む「導入する」という意味になるんですよ!
”duct(duc)”が含まれる重要単語は、「どこから、どの方向へ導くのか」という接頭辞との組み合わせを意識すると、丸暗記に頼らずに覚えられます!
● produce:pro(前へ)+ duce(導く)= 生産する
・イメージ:原材料やアイデアを「前へと(世の中へ)導き出す」ことから、「生産する」「製造する」という意味になります。テレビ番組などの「プロデューサー」も、作品を世に導き出す人という意味ですね。
● educate:e(外へ)+ ducate(導き出す)= 教育する
・イメージ:接頭辞の「e-」は「外(ex-)」を表します。子供や学生の心の中に眠っている可能性や才能を「外へと引き出す」ことが、本来の「教育」の意味なんです。ただ知識を詰め込むのではない、と覚えると素敵ですよね!
● reduce:re(後ろへ)+ duce(導く)= 減らす、引き下げる
・イメージ:接頭辞の「re-」は「後ろ・元へ」を表します。増えてしまった量や価格を「後ろの位置へと引き戻す(=元の少ない状態へ導く)」ことから、「減らす」「削減する」という意味になります。環境問題の「リデュース」もこれですね。
どうでしょうか?「con-(共に)」+「duct(導く)」=「バラバラな全体を一つにまとめて導く」という”conduct”のコアイメージも、それぞれのパーツの力が合わさることで、より立体的に記憶に残るはずです!
”conduct”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”conduct”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「全体を一つにまとめて導く」
⇒”conduct”=「(公式に)行う・実施する」「指揮する・案内する」の意味
●類義語との違い
・carry out(最後までやり遂げる)、perform(技能を使って実行する)
・guide(道しるべになる)、lead(先頭で引っ張る)
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!