【語源も分かって、忘れない】英単語「comprehensive」の意味と覚え方【すべてを(com)掴んだ(prehens)状態(ive)】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”comprehensive”

「強意(com)」+「つかむ(prehens)」+「形容詞語尾(-ive)」の3パーツで構成されている単語です。

「すべてを掴んだ状態」がコアイメージで、“comprehensive“=「包括的な」「理解力のある」の意味を持ちますよ!

 

”comprehensive”の意味と使い方 コアイメージは「すべてを掴んだ状態」

”comprehensive(発音:kɑ`mprihénsiv/カァンプリィヘェンシィヴ)”は「包括的な」「理解力のある」の意味を持つ単語です。

「強意(com)」+「つかむ(prehens)」+「形容詞語尾(-ive)」の3パーツで構成されている単語で、「すべてを掴んだ状態」がコアイメージです。

 

 
コダック
関連する全ての事柄を網羅している(=「包括的」ことや、

知性として、何かを掴む力があること(=「理解力のある」ことが”comprehensive”なわけですね!

 

例えば”comprehensive medical expense insurance”は「総合医療保険」を意味しています。

ほぼすべての医療サービスを網羅した保険サービスという事ですね。

 

comprehensive(形容詞)
①包括的な、すべてを包含する
②理解力のある
③総合の

※関連語
comprehend(動詞・他動詞)
①理解する、分かっている
②包含する、~を包む

comprehensibility(名詞)
①理解できること、包含性

comprehensible(形容詞)
①理解できる

comprehension(名詞)
①理解、理解力
②課題、理解力テスト
③包括性、内包

comprehensively(副詞)
①包括的に、徹底的に

comprehensiveness(名詞)
①包括性

a comprehensive report of the conference
会議の包括的な報告

The last chapter is a comprehensive review of the book’s contents.
最後の章は本の内容を包括的に再吟味したものだ.

a comprehensive account of the events leading up to the Second World War
第二次世界大戦勃発への経緯の包括的説明

There was a comprehensive inspection of the nuclear plant.
原子力発電所の包括的査察が行われた

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”comprehensive”の関連語:「包括的な」を意味する単語”inclusive”

 
 
あっ、そういえば”inclusive”と”comprehensive”って似てるよね

 

 
コダック

そうですね!”inclusive”と”comprehensive”はニュアンスも似ていて、
文脈的には言い換え可能な事も多いです。

ただし固定でどちらかの表現を使う場合もあります。

例えば「包括的核実験禁止条約」は”the Comprehensive Nuclear Test Ban Treaty”で、inclusiveは使用しません。

 

inclusive(形容詞)
①中に含めて、包括的な
②はじめと終わりを含んで
③様々な人を受け入れた、様々な考えを受け入れた

※関連語
include(動詞・他動詞)
①含む、~することを含む
②含める、入れる
③参加させる

included(形容詞)
①含まれた、含めて
②囲まれた

including(前置詞)
①~を含めて

inclusion(名詞)
①包含、包括

 

 

”comprehensiveの語源はラテン語の”comprehendere” 意味は「知的に把握すること」

”comprehensive”の語源についても、確認していきましょう。

”comprehensive”の語源はラテン語の”comprehendere”で、意味は「知的に把握すること」です。

 

オックスフォード英英辞典には”comprehensive”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Early 17th century from French compréhensif, -ive, from late Latin comprehensivus, from the verb comprehendere ‘grasp mentally’.

※参考・引用「LEXICO」

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

ラテン語の”comprehendere(知的に把握すること)”から、後期ラテン語の”comprehensivus”、フランス語の”compréhensif, -ive”を経由して、17世紀初期に発祥した。
 
 
コダック
知的に把握すること⇒「理解力のある」の流れなわけですね!

 

構成パーツで覚える”comprehensive” 「com」+「prehens」+「-ive」

ここからは構成パーツの面から”comprehensive”について覚えていきましょう

”comprehensive”の構成パーツは「com」+「prehens」+「-ive」の3パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“com”は「一緒に・共に」「強意」を意味するパーツ 

“com”は「一緒に・共に」「強意」を意味するパーツです。

単語によっては”co/con”などの形に変化して使われる場合もあります。

 

 
コダック
例えば以前紹介したconvince”は「強意(con)」+「勝つ・征服する(vinc)」の2パーツで構成されています。

言葉で征服する(=完全に言い伏せる)がコアイメージで、”convince”=「納得させる」の意味を持ちますよ!

 

 

その他の”com”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”prehend/prehens/pren/price/prece”は「つかむ」「価値」を意味するパーツ

”prehend/prehens/pren/price/prece”は「つかむ」「価値」を意味するパーツです。

この単語は形を変えて使われる事が多く、ぱっと見で分からない事も多いです。

 

 
コダック
形は変わっていますが、例えば”surprise”もこのパーツを使っています。
”sur”は「上」を意味するパーツで、”surprise”は上から不意を打つようなイメージです。

不意を打って心を「掴む」、というわけですね!

 

 

 

その他の”prehens”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※タップ・クリックで展開
appraisal(名詞)
①評価、査定
②勤務評定の面談

appraise(動詞・他動詞)
①評価する、査定する
②品定めする、詳しく調べる

appreciable(形容詞)
①感知できる、かなり大きい

appreciate
(動詞・他動詞)
①価値を認める、正しく評価する
②~を歓迎する、感謝する、ありがたく思う
③正しく理解する、正しく認識する
(動詞・自動詞)
①価格が上がる

appreciation(名詞)
①鑑賞、感動
②十分な理解、思いやり
③感謝
④批評

appreciative(形容詞)
①感謝の、感謝して
②好意的な、好反応を示す、共感的な

apprehend(動詞・他動詞)
①逮捕する
②理解する、感知する

apprehensible(形容詞)
①理解できる

apprehension(名詞)
①不安、心配、懸念
②逮捕
③理解力

apprehensive(形容詞)
①不安な、心配な
②理解の早い

apprentice
(名詞)
①見習い工、弟子
(動詞・他動詞)
①弟子入りさせる

apprenticeship(名詞)
①見習い、見習い期間

apprise(動詞・他動詞)
①通知する、知らせる

comprehensive(形容詞)
①包括的な、すべてを包含する
②理解力のある
③総合の

comprehend(動詞・他動詞)
①理解する、分かっている
②包含する、~を包む

comprehensibility(名詞)
①理解できること、包含性

comprehensible(形容詞)
①理解できる

comprehension(名詞)
①理解、理解力
②課題、理解力テスト
③包括性、内包

comprehensively(副詞)
①包括的に、徹底的に

comprehensiveness(名詞)
①包括性

comprise(動詞・他動詞)
①含む、~から成る
②構成する、占める

depreciate
(動詞・他動詞)
①価値を下げる、購買力を下げる
②減価償却する
③軽視する、低く見る
(動詞・自動詞)
①(価値が)下がる

depreciation(名詞)
①価値の下落、低下
②軽視

depreciatory(形容詞)
①価値が下落傾向の、軽視する

enterprise(名詞)
①企業、会社
②事業
③企業活動、起業

imprison(動詞・他動詞)
①投獄する、収監する
②閉じ込める、拘束する

imprisonment(名詞)
①投獄、留置

incomprehensible(形容詞)
①理解できない、不可解な

interpret
(動詞・他動詞)
①通訳する
②解釈する、理解する
③説明する、解説する
④演じる、演奏する
(動詞・自動詞)
①通訳する、解説する

interpretation(名詞)
①解釈、説明
②演出、演奏

interpreter(名詞)
①通訳、通訳者
②演出者、出演者、演奏者

praise
(名詞)
①賞賛の言葉、ほめる事
②崇拝、賛美
(動詞・他動詞)
①誉める、賞賛する
②たたえる、賛美する

precious
(形容詞)
①貴重な、無駄にできない
②高価な、希少価値のある
③大切な、大事な
(副詞)
①とても、ひどく
(名詞)
①かわいい人、かわいい動物

prey
(名詞)
①えじき、獲物
②犠牲、犠牲者
(動詞・自動詞)
①捕食する
②だます、傷つける

price
(名詞)
①価格、値段
②代償、代価
(動詞・他動詞)
①値段をつける
②値札を貼る

priceless(形容詞)
①金では買えない、大変貴重な

prison
(名詞)
①刑務所、監獄、拘置所
②投獄、収監、拘置
(動詞・他動詞)
①刑務所に入れる

prisoner(名詞)
①囚人、受刑者
②捕虜

prize
(名詞)
①褒美、賞品
②宝
(形容詞)
①受賞に値する、見事な
②すばらしい、優れた
③典型的な
(動詞・他動詞)
①高く評価する、尊ぶ

reprehend(動詞・他動詞)
①強く非難する、叱責する

surprisal(名詞)
①不意打ち、奇襲、驚き

surprise
(名詞)
①驚くべき事、思いがけない事
②驚き
③不意打ち、奇襲
(動詞・他動詞)
①驚かす
②不意打ちする

surprising(形容詞)
①驚かせるような、驚くべき

surprisingly(副詞)
①驚くほど、意外に
②驚いたことに

 

”-ive”は形容詞を作るパーツ

”-ive”は形容詞を作るパーツです。

”-ive”で作られた形容詞は「性質」や「傾向」の意味になる事が多いです。

 
コダック
例えば”massive”という単語は”mass(大きな塊)”という単語に”-ive”が組み合わさったもので、

「大きい」という性質(=「巨大な」)を意味します。

 

 

その他の品詞を作るパーツについても、下記で紹介していきます。

 

 

”comprehensive”の意味と語源・覚え方のまとめ

”comprehensive”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”comprehensive”=「包括的な」「理解力のある」の意味を持つ単語

 ⇒「強意(com)」+「つかむ(prehens)」+「形容詞語尾(-ive)」の3パーツで構成されている
  ⇒「すべてを掴んだ状態」がコアイメージ

●”comprehensive”の語源はラテン語の”comprehendere”で、意味は「知的に把握すること」

 
 
コダック
大学受験やTOEICで、より多くの単語を効率的に覚えたい方には「DUO3.0」もおススメです!
下記の記事でも紹介していますので、ご参考にして頂ければ!

【大学受験】英単語を覚えるのにコスパ最強の単語帳はDUO3.0でした。時間効率も最高!【TOEICにも!】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」