こんにちは、コダックです。
英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事
そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!
この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。
「com(完全に)」+「mit(送る)」の2パーツで構成されている単語です。
「完全に委ねる・身を投じる」がコアイメージで、そこから“commit“=「(罪・過ちを)犯す」「専念する、コミットする」「(人やお金を)委託する」という意味に繋がっていきますよ!
”commit”の意味と使い方 コアイメージは「完全に送り届けて委ねる」

”commit(発音:kəmít / カミィット)”は「(罪などを)犯す」「専念する」「委託する」の意味を持つ動詞です。
「com(完全に)」+「mit(送る)」からなる単語で、「完全に委ねる・身を投じる」というのが根本にあるコアイメージです。
”commit”は、後ろに続く言葉(目的語)によって、日本語の訳がガラリと変わるように見えます。しかし、コアイメージを当てはめるとすべて綺麗に繋がります。
「何を、どこに送り届けて委ねる(身を投じる)のか」を整理してみましょう!
①「自分自身(の身)」を「悪行」に完全に投じる場合
⇒ 悪いことに身を委ねてしまうことから、「(罪・過ち・自殺などを)犯す」という意味になります。
※「完全に(悪い方に)踏み切る」というニュアンスです。
②「自分の時間・労力・責任」を「目標や仕事」に完全に委ねる場合
⇒ いわゆる日本語の「コミットする」です。自分のエネルギーをすべてそこに送り届けるので、「専念する」「責任を持って約束する」という意味になります。
③「自分以外の(人やお金)」を「しかるべき場所」に完全に送る場合
⇒ 人を然るべき施設に送れば「(病院などに)収容する」、お金や権限を預ければ「委託する・委ねる」という意味になります。
例文
● He committed a crime.
(彼は罪を犯した。)
⇒ 罪という行為に身を投じた。● We are committed to the project.
(私たちはそのプロジェクトに専念している。)
⇒ プロジェクトに自分たちの労力を完全に委ねている。※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”commit”の文法・語法のポイント:be committed to ~ing に注意!

「~に専念している、全力を注いでいる」と言う時、受動態の形を使った be committed to ~ing(または名詞) というフレーズが非常によく使われます。
ここで受験生が最も間違えやすいのが、この「to」は不定詞ではなく「前置詞」だということです。
×:I am committed to improve my English.(動詞の原形はNG!)
〇:I am committed to improving my English.(前置詞なので後ろは動名詞!)(私は英語を上達させることに専念している)
”commit”の関連語①:「(罪を)犯す」を意味する単語”commit / perpetrate”
例えば ”perpetrate” も「(罪を)犯す」を意味する単語です。
⇒「(罪を)犯す」の意味を持つ単語”perpetrate”
2つのイメージの違いは以下の通りです!
commit ⇒「罪や過ちを犯す」=日常会話から広く使われる一般的な表現
perpetrate ⇒「犯罪を(実行)する」=ニュース報道や警察、法的な文章で使われる硬い表現
実際の例文で見比べてみましょう。
● He committed a murder.
「彼は殺人を犯した。」
⇒ 一般的な「罪を犯してしまった」という表現(会話でもよく使われます)
● The suspect perpetrated a heinous crime.
「容疑者は凶悪犯罪を実行した。」
⇒ 意図的で悪質な犯行を「遂行・実行した」という、警察やニュースの報道ライクなイメージ
”commit”の関連語②:「約束する」を意味する単語”commit / promise / pledge”
⇒「約束する」の意味を持つ単語”promise / pledge”
ニュアンスや強さの違いを整理しておきましょう!
promise ⇒「約束する」=口頭での約束など、最も一般的で日常的な表現
pledge ⇒「誓約する」=公の場や政治的な場面での、固い真剣な誓い
commit ⇒「明確に約束する」=単なる口約束ではなく、責任や行動、労力を伴う深いコミットメント
● I promised to call her.
「彼女に電話すると約束した。」
⇒ 日常の気軽な「約束」
● They pledged loyalty to the country.
「彼らは国に忠誠を誓った。」
⇒ 公式で厳粛な「誓約」
● We are committed to improving our service.
「私たちはサービスの向上をお約束します(全力で取り組みます)。」
⇒ 組織として時間や労力をつぎ込み、結果を出す責任を負う「コミット」
「(罪を)犯す」のときは commit a crime のように後ろにすぐ名詞(目的語)を置きますが、「専念する」と言いたいときは形がちょっと変わるんです。
⇒「~に専念する・身を捧げる」の表し方
「自分自身を完全に(対象に)送る」というコアイメージ通り、基本は
commit oneself to ~ ⇒「~に専念する、コミットする」
という、自分自身(oneself)を目的語にする形をとります。
これが受動態(受け身)の形になったのが、よく見かける be committed to ~ なわけですね!
● She committed herself to her studies.
「彼女は研究に専念した。」
⇒ 自分自身を研究に「完全に送った」イメージ
● He is committed to his family.
「彼は家族をとても大切にしている(家族に深く関わっている)。」
⇒ 家族に対してコミットしている状態
”commit”の語源はラテン語の「committere」 意味は「完全に送る」

”commit”の語源を深く掘り下げていくことで、この単語が持つ多様な意味の「つながり」が見えてきます。
”commit”の語源はラテン語の”committere(コンミッテルレ)”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”commit”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1350–1400; Middle English committen, from Anglo-French committer or directly from Latin committere, equivalent to com- “with, together, completely” + mittere “to send, give over”; see origin at com-日本語訳:
1350–1400年に初めて記録された。中英語の committen は、アングロ・フランス語の committer から、あるいは直接ラテン語の committere から来ている。これは com- 「共に、一緒に、完全に」+ mittere 「送る、手放す」に等しい。※参考・引用「Dictionary.com」
Dictionary.comの解説にある通り、このラテン語は「完全に・共に(com-)」と「送る・委ねる(mittere)」が合体した言葉です。
では、なぜ「完全に送る」が、現代のさまざまな意味に変化したのでしょうか? その歴史的なストーリーを紐解いてみましょう!
ラテン語の時代、この言葉は「2つのものを引き合わせる」「(戦わせるために)両者を送り出す」といった意味で使われていました。
これが時代を経て、英語に伝わる過程で「何か(場所・状態・人)に向けて、人や物を完全に送り届ける」というニュアンスへ発展したんです!
この「対象に向けて完全に送り届けて、あとは委ねる」という語源のコアが、現代の3つの主要な意味へと枝分かれしていきました。
① 「委託する・収容する」へのつながり
語源の「完全に送る」が最もストレートに残った形です。人やお金を別の場所(施設や信託口座など)に「完全に送り届けて預ける」ことから、現在の意味になりました。
② 「(罪・過ちを)犯す」へのつながり
古期英語やラテン語の法的な文脈において、「裁判に(身柄を)送る」「罪となる行為へと自分自身を送り込む」という表現で使われ始めました。「引き返せない悪い場所へと自分を送り届けてしまう」というニュアンスから、「罪を犯す」という意味が定着したのです。
③ 「専念する・深く関わる」へのつながり
自分自身の「時間」「エネルギー」「責任」を、ある目的や約束に対して「完全に送り届けて、そこに留める」というイメージです。中途半端ではなく、文字通り「身を捧げる」という熱量が、語源の「完全に(com)」というパーツに込められています。
ラテン語の committere(完全に送る・委ねる)
↓ 【身柄を悪い場所に送る = 罪を犯す】
↓ 【エネルギーを目標に注ぎ込む = 専念する】
中英語の committen
↓
現在の commit へ
一見バラバラに見える現代の意味も、「語源のストーリー」を知ると、すべて同じ根っこから生えていることが分かりますね!
構成パーツで覚える”commit” 「com」+「mit」

ここからは構成パーツ(接頭辞・語根)の面から、”commit”をさらに深く理解していきましょう。
”commit”は、「com-(完全に・共に)」という接頭辞と、「mit(送る・手放す)」という語根の2つのパーツから成り立っています。
それぞれのパーツが持つ意味や、同じパーツを持つ他の重要単語を詳しく紹介します。これらを関連付けることで、単語のイメージが何倍も定着しやすくなりますよ!
“com-“は「完全に、共に」を意味するパーツ
”com-”は、後ろに続く要素を強調して「完全に」という意味を表したり、「共に(together)」集まるニュアンスを付け加えたりする接頭辞です。(後ろに続く文字によって con- や col-, cor- などに変化することもあります)
器や条件を「完全に満たす」ということから、「完成させる」「完璧な」という意味を表すわけですね!
他にも、”com-”(またはその変形)を使った重要な仲間たちがたくさんあります。
- combine(com- [共に] + bine [結ぶ] = 2つ以上のものを共に結びつける ⇒ 結合する)
- complex(com- [共に] + plex [編む・折る] = さまざまな要素が共に編み込まれている ⇒ 複雑な)
- compose(com- [共に] + pose [置く] = 部品や音を共に適切な場所に置く ⇒ 構成する、作曲する)
”mit / miss”は「送る、手放す」を意味するパーツ
”mit / miss”は、ラテン語の mittere(送る)に由来する語根で、「何かを別の場所に送る」「手放して放り出す」というコアな動きを持っています。単語によって mit(動詞形に多い)になったり miss(名詞形に多い)になったりします。
書類や自分自身を、権力のある人の「下に送る」ということから、「提出する、服従する」という意味になるんですよ!
この「送る(mit / miss)」というパーツは、英語の超重要単語に何度も登場する頻出パーツです。まとめて覚えてしまいましょう!
● emit(e- [外に] + mit [送る] = 光やガス、音などを外に向けて送る ⇒ 放出する)
● admit(ad- [~の方へ] + mit [送る] = 中に入ることを認めて送る ⇒ 認める、入場を許可する)
● transmit(trans- [越えて・向こうへ] + mit [送る] = 情報を別の場所へ向こうへ送る ⇒ 送信する、伝達する)
● mission(miss [送る] + -ion [名詞にするパーツ] = 特定の目的のために遠くへ送り出された任務 ⇒ 使命、任務)
このように、「完全に(com)」+「送る(mit)」=『自分の手元から完全に手放して、対象にすべてを送り届ける』というイメージを持っておくと、なぜ commit が「罪を犯す(身を投じる)」や「専念する(時間や労力を捧げる)」という意味になるのかが、すっきりと腑に落ちますよね!
”commit”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”commit”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「完全に委ねる・身を投じる」
⇒”commit”=「(罪などを)犯す」「委託する、専念する」の意味
●語法・文法のポイント ⇒ be committed to ~ing の「to」は前置詞なので、後ろは動名詞!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!