【語源も分かって、忘れない】英単語「compliment」の意味と覚え方【礼儀をきちんと(com)満たす(pli)もの(ment)】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”compliment”

「強意(com-)」+「満ちた(pli)」+「名詞を作る接尾語(-ment)」の3パーツで構成される単語です。

礼儀をすっかり満たすものがコアイメージで、”compliment”=「誉め言葉」の意味を持ちます。

 

”compliment”の意味と使い方 コアイメージは「礼儀をきちんと満たすもの」

”compliment(発音:kɑ’mpləmənt/ カンプラマント)”は「誉め言葉」の意味を持つ単語です。

 

 
コダック

「強意(com-)」+「満ちた(pli)」+「名詞を作る接尾語(-ment)」の3パーツで構成される単語で、

「礼儀をすっかり満たすもの」のイメージを持つと覚えやすいですよ!

 

 
 
「礼儀をすっかり満たすもの」?

 

 
コダック
そう!”compliment”には他にも「時候のあいさつ」や「(お礼として)贈り物をする」などの意味がありますが、
日本でも何かあった時に、新年のあいさつをしたり、返礼品を送るのはマナーの1つですよね。

後述しますが、”compliment”の語源は相手に対する「礼儀、礼節が基準を満たす」こと。
その為の手段として「誉め言葉」や「賛辞」などがあったわけですね!

 

 

compliment
(名詞)
①誉め言葉、賛辞
②表敬
③あいさつ、祝辞、表敬の言葉
(動詞・他動詞)
①賛辞を述べる、褒める
②(お礼として)贈り物をする

※関連語
complimentary(形容詞)
①招待の、無料の
②儀礼上の、あいさつの

名詞用法の例文
make a compliment to him
彼を誉める

pay him the compliment of attending the meeting
彼に敬意を表してその会に出席する

動詞用法の例文
He complimented her on her beauty.
彼は彼女が美しいと褒めた

compliment her with a bunch of flowers
彼女に花束をあげる

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”compliment”と”complement”

”compliment”を紹介するにあたって、触れておきたいのが”complement”の存在です。

”complement(発音:kɑ’mpləmənt/ カンプラァマァント)”の意味は「補完する」「完全にするもの」の意味をもつ単語です。

 

”complement”の厄介な点は2つあって、

●”complement”と”compliment”で発音が同じ
 ⇒(発音:kɑ’mpləmənt/ カンプラァマァント)

●”complement”と”compliment”で構成パーツが同じ
 ⇒(「強意(com-)」+「満ちた(ple)」+「名詞を作る接尾語(-ment)」)

上記の点が注意するべき点です。

 

 
 
発音が全く一緒なのは厄介だね…!
 
コダック
実際”compliment”と”complement”が同音語で間違いやすいことは有名です。

たいていの単語帳や辞書にはこの2つが同音語だと記載がありますよ!

 

 
 
へ~、ちなみに「構成パーツが同じ」っていうのは?

 

 
コダック
実は”complement”も「強意(com-)」+「満ちた(ple)」+「名詞を作る接尾語(-ment)」の3パーツで構成されています。

コアイメージは「満たして完全にするもの」
不完全なものを補完することを表すのが”complement”です。

 

例えば上記の他に、”complement”は「補語」の意味も持ちます。

「補語」は文中で不足している情報(=状況や状態など)を補う言葉なわけですね。

 

complement
(動詞・他動詞)
①~を補完する、完全にする
(名詞)
①補完物、完全にするもの
②全数、全量
③補語

※関連語
complementary
(形容詞)
①補足的な、相補的な
(名詞)
①補色

 

 

”compliment”の語源はラテン語の”complementum(完成、達成)”

“compliment”の語源も確認していきましょう。

”compliment”の語源はラテン語で「完成、達成」を意味する”complementum”です。

 

オックスフォード英英辞典には”compliment”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Mid 17th century from French compliment (noun), complimenter (verb), from Italian complimento ‘fulfilment of the requirements of courtesy’, from Latin complementum ‘completion, fulfilment’ (reflected in the earlier English spelling complement, gradually replaced by the French form between 1655 and 1715).

※参考・引用「LEXICO

 

記載についての訳は下記の感じです。

ラテン語の”complementum(完成、達成)”が語源となり、イタリア語の”complimento(礼節の基準を満たすこと)”、フランス語の”compliment”, “complimenter”を経由して17世紀中ごろに発祥した。(”compliment”は名詞、complimenterは動詞)

初期は英語形式の綴り方式で”complement”に反映されたが、1655~1715年にかけて徐々にフランス形式の綴り方式へと置き換わった。

 
 
コダック
「完成、達成」⇒「礼節の基準を満たすこと」⇒「誉め言葉」の流れなわけですね!
 
 
なるほど…!

 

構成パーツから深掘り! ”compliment” を形作る3つの要素

ここからは、英単語の記憶を圧倒的にラクにする「構成パーツ(語源)」の視点から、”compliment” をさらに解剖していきましょう!

 

”compliment” は、以下の 「接頭辞」+「語根」+「接尾辞」 の3つのパーツが合体してできた単語です。

① com-(接頭辞): 「完全に」「すっかり」(強意)※「一緒に」の意味もあるよ!
② pli(語根): 「満たす」「満ちた」
③ -ment(接尾辞): 「〜のこと」「〜という状態・結果」(名詞を作る)

それぞれのパーツがどんな役割を持っているのか、詳しく紐解いていきましょう!

 

① com- は「一緒に」だけじゃない!記憶の鍵は「強意(すっかり・完全に)」

”com-” という接頭辞を聞くと、「一緒に(together)」という意味を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんそれも大正解です!

あとに続くスペルや発音によって「co-」「con-」など形を変えますが、本質的なイメージは同じです。

 

 
コダック

以前紹介した ”combine” は、「一緒に(com-)」+「2つ(bi)」 のパーツでできていて、「2つのものを一緒にする」 というイメージから「組み合わせる」という意味になります。

 

 

 
コダック
そして、もう一つの超重要な役割が 「強意(すっかり・完全に)」 です!
「すべての要素を一緒にかき集める」→「限界まで達して完全になる」というイメージから、意味を強調する役割を持っています。今回の ”compliment” では、この「すっかり・完全に」のニュアンスがベースになっています!

 

日常英単語でも、この「強意」の com-(con-)はたくさん使われています。たとえば、”perfect” と似たニュアンスを持つ ”complete(完全に満たされた=完成した)” や、”confirm(しっかりと固める=確認する)” などが代表例ですね。

 

 

② pli は「満たす」を意味する万能パーツ

続いて、中心となる語根の ”pli” です。これはラテン語の「満たす(to fill)」を意味する言葉が語源となっています。

このパーツは非常に変化形が多く、単語によって 「ple / plen / plet / ply / pli」 と形を変えて登場するのが特徴です。

 

 
コダック
たとえば、身近な単語の ”supply(供給する)” は、「下から(sub-が変形したもの)」+「満たす(ply)」 の2パーツで構成されています。
「不足している下の方から、上へとグングン満たしていく」 イメージですね!

 

 
なるほど……!だから「供給する」「補充する」という意味になるんだね!

 

 
コダック
そうなんです!ちなみに、さっき紹介したライバル単語の ”complement(補完物)” は語根が「ple」のままで、今回の ”compliment(褒め言葉)” はイタリア語やフランス語を経由する中で「pli」に形が変わりました。
スペルは違っても、どちらも 「満たす」という本質的なコアは全く同じ なので、セットで覚えてしまうのが効率的ですよ!

 

他にも、”plenty(たっぷり満ちている=たくさんの)” や ”complete(完全に満たす=完成させる)” など、この「満たす」の仲間は英語の中にたくさん潜んでいます。

 

 

③ -ment は「動作の結果」や「状態」を表す名詞にするパーツ

最後は、お尻につく接尾辞の ”-ment” です。これは動詞の後ろにくっついて、「動作の結果生じたもの」「状態」「手段」 などを表す名詞を作る役割を持っています。

 

 
コダック
たとえば、”enjoy(楽しむ)” に ”-ment” がついた ”enjoyment” は、楽しんでいる「状態・結果」 そのものを表しています。

 

 
確かに……!だから、”enjoyment”=「楽しみ」「喜び」 という名詞になるんだね!

 

 
コダック
その通りです!つまり、これら3つのパーツをガッチャンコ……ではなく、全てを綺麗に組み合わせると、
「(相手に対する)礼儀や敬意を、すっかり(com)満たした(pli)結果(-ment)として差し出すもの」
というストーリーが完成します。これが転じて、マナーに適った素敵な言葉=「褒め言葉」や「賛辞」という意味になるわけですね!

 

このように、単語の一番後ろを見て「どの品詞(名詞や動詞など)に変わるパーツか」を見分ける癖をつけると、初めて見る単語でも意味の推測が圧倒的にしやすくなります。代表的なパーツを下にまとめておいたので、ぜひ一緒にチェックしてみてください!

 

動詞を作る語尾
⇒「-ish」「-ify」「-ize(-ise)」「-ate」「-en」

形容詞を作る語尾
「-able」「-ate」「-ic」「-ive」「-an」「-ite」「-ful」「-al」「-ical」「-ous」「-ary」「-ish」「-ent」「-less」

名詞を作る語尾
⇒「-ate」「-ify」「-nce」「-thy」「-ncy」「-ian」「-ion Pism」「-hood」「-al」「-ship」「-ment」「-ry」「-ness」「-ty」「-cy」

副詞を作る語尾
「-ly」

 

品詞を作るパーツを使用した単語は、他にも下記のものを紹介しています。

 

”compliment”の意味と語源・覚え方のまとめ

”compliment”の意味と覚え方についてのまとめです。

 

●”compliment”は「誉め言葉」の意味をもつ単語
⇒「強意(com-)」+「満ちた(pli)」+「名詞を作る接尾語(-ment)」の3パーツで構成されている
⇒「礼儀をすっかり満たすもの」がコアイメージ

”compliment”の語源はラテン語で「完成、達成」を意味する warm ”complementum”

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」