【語源も分かって、忘れない】英単語「available」の意味と覚え方【~に(a)価値を発揮(val)できる(-able)】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”available”

「~の方へ・方向(a)」+「価値・強さ(val)」+「出来るの意味の形容詞語尾(able)」の3パーツで構成されている単語です。

に価値を発揮できるがコアイメージで、“available“=「利用できるの意味を持ちますよ!

 

”available”の意味と使い方 コアイメージは「~に価値を発揮できる」

”available(発音:əvéiləbl/アヴェィラァブル)”は「利用できる」の意味を持つ単語です。

「~の方へ・方向(a)」+「価値・強さ(val)」+「出来るの意味の形容詞語尾(able)」の3パーツで構成されている単語で、「~に価値を発揮できる」がコアイメージです。

 

 
コダック
何かをするときに価値を発揮できる(=「利用できる」ことや、

価値を発揮させたい時に、手元においておける(=「入手できる」ことが”available”なわけですね!

 

”availableは相当広い意味を持っていて、「人」に対しても、「もの」に対しても使う事が出来ます。

 

 
 
相当広い意味?
 
コダック
例えば”the car available(利用可能な車)”と言った場合も、文脈によって意味がさまざまです。

ディーラーで言った場合は「購入可能な車」のことですし、レンタカー屋さんだったら「貸出可能な車」のことです。

 

他にも”available”を人に対して使う場合は、「会う事が出来る(=手が空いている)」の意味が基本です…が!

場合によっては「付き合う事が出来る(=交際可能な)」意味で使用される事もあります。

 

 
コダック

”I’m available”というと「手は空いているよ!」と言っている場合がほとんどですが、

恋人募集中だよ!(≒良ければ付き合わない?)」なんて意味で使用することも可能という訳ですね!

 

 
 
うわぁ~…使い分けが難しそう…!
 
コダック
そうですね!”available”はこれ一つで色々な意味を表せる便利な単語だけに、使用する文脈には注意が必要です。
available(形容詞)
①利用できる、入手できる、購入可能な
②会う事が出来る、来ることが出来る
③交際可能な、恋人募集中で

※関連語
unavailable(形容詞)
①入手できない、使用できない
②会うことが出来ない、話が出来ない

avail
(名詞)
①効力、効用
(動詞・他動詞)
①役立つ、益する
(動詞・自動詞)
①役に立つ、用が足りる、効力がある、対抗できる

availability(名詞)
①入手可能性、利用できること、有効性
②(予定などの)空き具合

The tickets are available here.
切符はここで購入できます

The motel had no rooms available.
そのモーテルには空き部屋は無かった

We will ship your purchase as soon as the product becomes available.
商品が手配出来次第、ご注文品を出荷いたします。

I’ll make myself available.
時間の都合をつけましょう。

She’s available now.
いま彼女は付き合っている人はいないよ。

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”available”の関連語:「可能性」を意味する単語”possible”

 
 
あっ、そういえば”possible”も似た意味を持ってたよね

 

 
コダック

そうですね!”possible”も意味としては「可能な」の意味になる場合がありますよ!

”possible(発音:pɑ’səbl/パァサァブル)は「能力がある(possi)」+「出来るの意味の形容詞語尾(ble)」で構成される単語です。

”available”と違って「能力的に可能な」ことや、「可能性的にはありうる」ことを意味するのが”possible”です。

 

possible
(形容詞)
①可能な、~する能力がある
②ありうる、起こりうる、可能性が無いことはない
③妥当な、受け入れられる
④出来る限りの
⑤なるにふさわしい、潜在的素質のある
(名詞)
①候補、ふさわしい人
②可能性

※関連語
possibility(名詞)
①ありうること、起こりうること、可能性、実現性
②選択肢、機会、チャンス
③見込み、将来性
④ふさわしい人

possibly(副詞)
①ことによると、ひょっとしたら
②何とかして、めいっぱい

impossibility(名詞)
①不可能、不可能性
②不可能な事柄、ありえないこと

impossible(形容詞)
①不可能な、むりな
②とてもありえない、問題にならない
③我慢のならない、手に負えない
④不可能なこと

 

”available”の語源は”avail”+”able” 意味は「利用可能な」

”available”の語源についても、確認していきましょう。

”available”の語源は”avail”+”able”で、意味は「利用可能な」です。

 

オックスフォード英英辞典には”available”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Late Middle English (in the senses ‘effectual, serviceable’ and ‘legally valid’): from avail+ -able. The sense ‘at someone’s disposal’ dates from the early 19th century.

※参考・引用「LEXICO

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

”avail”+”able”の組み合わせから、「効果がある、仕える」及び「法的効力のある」の意味の中後期英語として発祥。
「誰かが自由に扱える」の意味は19世紀初頭から生まれた。
 

構成パーツで覚える”available” 「a」+「val」+「able」

ここからは構成パーツの面から”available”について覚えていきましょう

”available”の構成パーツは「a」+「val」+「able」の3つです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“a”は「~の方へ・方向」を意味するパーツ 

”a”は「~の方へ・方向」を意味するパーツです。

単語によっては「a/ad/at/ap/af/as/ag/ac/an」などの形に変化して使われる場合もあります。

 

 
コダック
例えば以前紹介した”attempt”という単語は「~の方へ(a)」+「試す(tempt)」の2パーツで構成されており、

何かに試みる(=「挑戦する」)ことを表しています。

 

 

その他の”a/ad/at/ap/af/as/ag/ac/an”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”val”は「価値」「強さ」を意味するパーツ

”val”は「価値」「強さ」を意味するパーツです。

強いこと

 
コダック
例えば”valiant”という単語は「強さ(val)」+「形容詞語尾(ant)」の2パーツで構成されています。

勇敢な人、というのは自分より強い人や、困難な状況にも挫けず立ち向かえる人ですよね。

自分より弱い人に立ち向かっていくことを「勇敢」ということはできません。

このように人が劣勢な状況でも強くあろうとするさま(=「勇敢な」「雄々しい」)が”valiant”なわけですね!

 

 

その他の”val”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※タップ・クリックで展開
ambivalence(名詞)
①ためらい、優柔不断

ambivalent(形容詞)
①相反する感情を同時に持つ
②両価値的な

avail
(名詞)
①効力、効用
(動詞・他動詞)
①役立つ、益する
(動詞・自動詞)
①役に立つ、用が足りる、効力がある、対抗できる

availability(名詞)
①入手可能性、利用できること、有効性
②(予定などの)空き具合

available(形容詞)
①利用できる、入手できる、購入可能な
②会う事が出来る、来ることが出来る
③交際可能な、恋人募集中で

convalesce(動詞・自動詞)
①次第に回復する、快方に向かう
②療養する

convalescence(名詞)
①健康回復期

convalescent
(形容詞)
①回復期の、回復期患者のための
(名詞)
①回復期の患者

countervail
(動詞・自動詞)
①対抗する、補償する、埋め合わせる
②弱める
(動詞・自動詞)
①対抗する、相殺する

countervailing(形容詞)
①対抗しうる

devaluate(動詞・他動詞)
①~の価値を下げる

devaluation(名詞)
①(価値などの)低下

equivalence(名詞)
①等量、同量、同義
②同値、当面積

equivalent
(形容詞)
①同等の、同価値の
②同義の、相当する
③同等の、等積の、同値の
(名詞)
①同等のもの、相当するもの
②相当語句
③等量、等価

evaluate(動詞・他動詞)
①~を評価する、価値を見極める
②~の数値を求める

evaluation(名詞)
①評価、査定

evaluative(形容詞)
①評価的な

invalid(形容詞)
①根拠の薄い、説得力のない
②法的効力のない

invalidate(動詞・他動詞)
①(考えなどを)間違いとする
②(契約などを)無効にする、法的効力を失わせる

invalidation(名詞)
①無効にすること

invaluable(形容詞)
①計り知れない価値の、きわめて貴重な

prevail(動詞・自動詞)
①普及する、よく見られる
②打ち勝つ、まさる
③説得する

prevailing(形容詞)
①広く行き渡っている、一般的な、流行した
②優勢な、支配的な

prevalence(名詞)
①普及、流行、はやり

prevalent(形容詞)
①普及している、流行している、広く認められる

unavailable(形容詞)
①入手できない、使用できない
②~することができない、会う事ができない

valiant(形容詞)
①(主に劣勢な場面で)勇敢な、雄々しい

valiantly(副詞)
①勇敢に、雄々しく

valid(形容詞)
①(法的に)有効な、合法的な、拘束力のある
②妥当な、正当な、根拠の確かな

validly(副詞)
①正当なやり方で、合法的に

validate(動詞・他動詞)
①法的に有効であると認める
②~が正しいことを証明する
③認証する

validation(名詞)
①有効化、承認

validity(名詞)
①法的有効性、合法性
②妥当性、正当性

valor(名詞)
①勇気、勇敢さ、武勇

valorous(形容詞)
①勇敢な、勇ましい、勇猛な

valuable
(形容詞)
①価値の高い、高価な
②役に立つ、有益な、価値ある
③貴重な、大切な
(名詞)
①貴重品

valuably(副詞)
①高価に、有益に

valuation(名詞)
①査定、見積もり
②評価

value
(名詞)
①価値、価格
②重要性、有用性
③正当な報い、見返り
④価値観、価値基準
⑤値
(動詞・他動詞)
①評価する、尊重する
②値踏みする、見積もる

 

”-able”は「出来る」「適した」「値する」「好む」「~を持った」の意味の形容詞を作るパーツ

”-able”は「出来る」「適した」「値する」「好む」「~を持った」の意味の形容詞を作るパーツです。

 

 
コダック
例えば”agreeable”という単語は「~の方へ(a)」+「喜ばせる(gre)」+「形容詞語尾(-able)」の3パーツで構成されており、

相手を喜ばせる状態(=「感じの良い」)や相手に賛成している状態(=「同意して」)を意味しています。

 

 

その他の品詞を作るパーツについても、下記で紹介していきます。

 

 

”available”の意味と語源・覚え方のまとめ

””の意味と覚え方についてのまとめ

●”available”=「利用できる」の意味をもつ単語
 ⇒「~の方へ・方向(a)」+「価値・強さ(val)」+「出来るの意味の形容詞語尾(able)」の3パーツで構成されている
  ⇒「~に価値を発揮できる」がコアイメージ

●”available”の語源は”avail”+”able”で、意味は「利用可能な」

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」