【共に(con)組み立てた(stitut)もの(tion)】英単語「constitution」の意味と覚え方【語源を絡めて記憶力アップ】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 

 
コダック
今日の英語表現は”constitution! 「共に(con)組み立てた(stitut)もの(tion)」の3パーツで構成される単語です。

語源となったのは「設立する、任命する」を意味するラテン語”constitutio”,”constituere”

そこから派生して「法律や法典、慣習」の意味を持つようになり、現在では“constitution”=「憲法」の意味になりました。

 

”constitution”の意味と使い方 ”constitution”の意味は「憲法」

”constitution”(発音:kɑ`nstətjúːʃən/カンスティテューション)の意味は「憲法」です。

”constitution”は「共に(con)組み立てた(stitut)もの(tion)」の3パーツで構成されている単語なので、

「共に(con)組み立てた(stitut)もの(tion)」⇒「国民みんなで作り上げたもの」⇒「憲法」

のイメージを持つと覚えやすいです。

 

 

”Const”と略される事があり、”U.S. Const.”のように表現する事があります。

ちなみに”U.S. Const”はアメリカ合衆国憲法の事ですが、このように「特定の国の憲法」を意味する場合”C”は大文字で記載します。

例:”the Constitution of japan”(日本国憲法)

 

名詞用法
①憲法
②体質
③組織、構成

使い方は下記の通りです。

amend the constitution
憲法を一部改正する。

Constitution Day
(日本の)憲法記念日

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

“constitution”の語源は「設立する、任命する」を意味するラテン語”constitutio”, “constituere”

“constitution”の語源は「設立する、任命する」を意味するラテン語”constitutio”, “constituere”です。
 
オックスフォード英英辞典には”constitution”の起源について下記の記述があります。
 

Origin
Middle English (denoting a law, or a body of laws or customs): from Latin constitutio(n-), from constituere ‘establish, appoint’ (see constitute).

法律や法典、慣習を表す中期英語として発祥した。
その元となったのは「設立する、任命する」を意味するラテン語の”constitutio”, “constituere”

※参考・引用「LEXICO

 
 
コダック
ちなみに元となったラテン語”constitutio”, ”constituere”の意味は動詞”constitute”として現在でも残っていますよ!
 
”constitution”は動詞”constitute”の派生形ですが、“constitute”他動詞として使用する時「~を設立する」の意味を持ちます。
”constitute”の意味は下記の通りです。
 
動詞用法(自動詞)
①~とみなされる

②~の構成要素となる

動詞用法(他動詞)
①~を設立する

 

構成パーツから覚える”constitute” ”constitution”=「con/com/co」+「stitut/sist」+「tion」

ここからは構成パーツから”constitution”を覚えていきましょう。
 
”constitution”の構成パーツは3つ、「con」+「stitut」+「tion」です。
各パーツについて紹介していきます。
 

「com/con/co」は「共に・強調」の意味の接頭語

「com」は「共に」「強調」を意味するパーツです。

 

例えば以前紹介した”compromise”「共に(com)約束する(promise)」で構成される単語です。

 
ちなみに”compromise”はマラソン大会の前に「一緒に走ろうぜ!」とお互いに約束しているイメージを持つと覚えやすい単語です。
 
「一緒に走ろうぜ」と言って速度を合わせて走る事は、速い方が遅い方に合わせなければ出来ませんよね
つまり足が速い方が妥協しています。
 
なので”compromise”=「妥協する」の意味を持つわけですね。
 
 

ちなみに「強調」の意味の方はcompleteという単語を思い浮かべると分かりやすいです。

 

 
コダック
completeは「com(強調)」「ple(満たす)」のパーツでできているので「完全に満たす」⇒完了する」の意味になります。
 
「com/con/co」を使用する単語は下記の通りです。
 
単語一覧 ※クリックで展開
名詞
combat⇒共にたたきあう事⇒「闘い」

commodity⇒一緒に当てはまるもの⇒「生活必需品」

commotion⇒共に動く⇒「騒ぎ」

compartment⇒完全に分けられたもの⇒「区画」

compass⇒共に持っていくもの⇒「コンパス」

compassion⇒苦痛を共にする⇒「思いやり」

competence⇒競争に適する⇒「能力・適正」

coompliment⇒完全に満たすもの⇒「賛辞」

component⇒一緒に置かれたもの⇒「構成要素」

concert⇒共に結ぶ⇒「音楽会

concord⇒心を一緒にする事⇒「一致」

concourse⇒共に流れる⇒「コンコース、大通路」

conduct⇒一緒に導く⇒「行為」

congress⇒一緒に行く⇒「国会・議会」

conquest⇒完全に求める⇒「征服」

consensus⇒共に感じる⇒「(意見の)一致」

consequence⇒完了まで続いた事⇒「結果、結論」

contest⇒共に証拠を出し合う事⇒「コンテスト」

convention⇒共に集まる事⇒「会議、しきたり」

colleague⇒共に選ばれた⇒「同僚」

動詞
combine⇒二つのものを一緒にする⇒「結びつける」

comfort⇒非常に強い⇒安心⇒「楽にする」

commit⇒完全に送る⇒「ゆだねる・すべてを捧げる」

compel⇒完全に駆り立てる⇒「無理に~させる」

compensate⇒重さを釣り合わせる⇒「補償する」

compete⇒一緒に求める⇒「競争する」

complete⇒完全に満たす⇒「完了する」

complicate⇒共に折り重ねる⇒「複雑にする」

comply⇒完全に満たす⇒「従う」

compose⇒一緒に置く⇒「構成する」

comprehend⇒完全につかむ⇒「理解する」

compress⇒共に押す⇒「圧縮する」

concentrate⇒完全に中心にする⇒「集中させる」

conceive⇒完全に取る⇒「心に抱く」

conclude⇒共に閉じる⇒「~と結論を出す」

concur⇒一緒に走る⇒「同意する」

confer⇒共に運ぶ⇒「協議する」

confine⇒共に終わらせる⇒「限定する」

conform⇒共に形づ来る⇒「従う」

confuse⇒一緒にそそぐ⇒「混乱させる」

congratulate⇒共に喜ばせる⇒「祝う」

consent⇒共に感じる⇒「同意する」

conserve⇒共に保つ⇒「保存する」

consign⇒共に署名する⇒「委託する」

consist⇒共に立つ⇒「~からなる」

consolidate⇒共に唯一のものになる⇒「固まる・統合する」

conspire⇒一緒に息をする⇒「共謀する」

constitute⇒共に立つ⇒「~を構成する」

constrain⇒完全に締める⇒「強要する」

constrict⇒完全に締める⇒「収縮させる」

construct⇒共に築く⇒「建設する」

consume⇒完全に取る⇒「消費する」

contain⇒共に保つ⇒「含む」

contract⇒共に両方から引き合う⇒「契約する、収縮する」

contribute⇒共に与える⇒「貢献する」

converse⇒共に向き合う⇒「会話をする」

convert⇒完全に向ける⇒「変換する」

cohere⇒完全に接着する⇒「結合させる」

collaborate⇒共に仕事をする⇒「協力する」

collapse⇒完全に滑り落ちる⇒「崩壊する」

collect⇒共に集める⇒「集める」

collide⇒共に打つ⇒「衝突する」

collocate⇒共に場所を決める⇒「配列する」

cooperate⇒共に動く⇒「協力する」

correct⇒完全に正しい状態にする⇒「訂正する」

形容詞
compatible⇒共に苦痛に耐える事が出来る⇒「共用できる」

complex⇒共に折り重ねた⇒「複雑な」

concise⇒完全に切る⇒「簡潔な」

concrete⇒共に作り上げる⇒「具体的な」

congenial⇒一緒に生まれる⇒「心地良い」

consecutive⇒共に続く⇒「連続した」

constant⇒共にしっかり立つ⇒「持続する」

convenient⇒共に集まる⇒「便利な」

coincident⇒一緒に中に落ちてくる⇒「一致する」

corrupt⇒完全に破れた⇒「腐敗した」

※参考・引用「THE ENGLISH CLUB」「鈴木陽一(2000),DUO3.0,ICP Corporation 」「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」「Gogengo!

 

「stitut/sist」は「組み立てる・立つ」を意味するパーツ

「stitut/sist」「組み立てる・立つ」を意味するパーツです。
 
例えば「何かの目的に基づいて組み立てられた(stitut)もの」が”institute”(研究所・組織)です。
他にも”asist”(支援する)「誰かのそばに立って(sist)支える」事で、そうやって誰かのそばに立って支援する人の事を”assistant”(アシスタント)と呼びます。
 
単語一覧 ※クリックで展開
動詞
assist⇒そばに立って支える⇒「支援する」

consist⇒共に立つ⇒「~から成る」

insist⇒~の中に立つ⇒「主張する」

persist⇒ずっと立つ⇒「しつこく主張する」

resist⇒~に反対して立つ⇒「~に抵抗する」

exist⇒外に立つ⇒「存在する」

constitute⇒共に組み立てる⇒「~を構成する」

substitute⇒~の下に組み立てる⇒「~を代わりにする」

superstition⇒超越して立つもの⇒「迷信」

名詞
assistant⇒そばに立って支える人⇒「アシスタント」

institute⇒組み立てられたもの⇒「研究所・組織」

prostitute⇒前に立つ人⇒「売春婦」

※参考・引用「THE ENGLISH CLUB

 
 

「-tion(-ion)」は名詞を作るパーツ

「-tion(-ion)」は名詞を作るパーツです。

 

英語を勉強し始めてしばらくすると、単語と単語の間にある程度の共通点がある事に気づくと思います。

例えば“obvious”(明らかな)”precious”(貴重な)のように「-ous」で終わる単語は形容詞が多い、と言ったような感じです。

 

「-tion(-ion)」もそうした品詞を決定付けるパーツの一つで、名詞を作る事が出来ます。

もちろん品詞を作るパーツは他にもあって、代表的な物は下記の通りです。

 

動詞を作る語尾
 ⇒「-ify」「-ize(-ise)」「-ate」「-en」

形容詞を作る語尾
 ⇒「-able」「-ate」「-ic」「-ive」「-able」「-an」「-ite」「-ful」「-al」「-ical」「-ous」「-ary」「-ish」「-ent」「-less」

名詞を作る語尾
 ⇒「-ify」「-nce」「-thy」「-nce」「-ncy」「-ian」「-ion」「-ism」「-hood」「-al」「-ship」「-ment」「-ry」「-ness」

副詞を作る語尾
 ⇒「-ly」

 

ちなみに例外もあって、以前紹介した”mention”などは「-tion」で終わる単語ですが「言及する」という動詞の意味も持ちます。

 

 
コダック
あくまで「そういう傾向があるよ!」と認識しておく程度が良いかもしれませんね!

 

 

“constitution”の意味・覚え方のまとめ

“constitution”の意味・覚え方についてのまとめです。
 
●”constitution”の意味は「憲法」
 ⇒「共に(con)組み立てた(stitut)もの(tion)」、つまり「国民みんなで作り上げたもの」のイメージで覚える

”constitution”の語源は「設立する、任命する」の意味を持つラテン語”constitutio”, “constituere”,
 ⇒「設立する」の意味は動詞”constitute”として残っている

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」