【語源も分かって忘れない】英単語「previous」の意味と覚え方【過去の(pre)軌跡(via)】

こんにちは、コダックです。

previousは「前の」「以前の」「先の」を意味する形容詞です。

ただし、日本語の「前の」に当たる英単語には、former・prior・last・precedingなどもあります。

previousを正しく使うには、「基準となる時点や物事よりも前にある」というコアイメージをつかむことが大切です。

previousの主な意味

① 現在または基準時点より前の
② 順番が一つ前の・直前の
③ 過去に存在した・起きた

 

 
コダック
previousのコアイメージは「基準より先に進んでいたもの」です。時間や順番をさかのぼって、一つ前やそれ以前のものを表します!

 

目次

previousの意味とコアイメージ

previousの意味である前のものを振り返るイメージ

previousは「プリーヴィアス」に近い発音をする形容詞です。

previous /ˈpriːviəs/

① 前の・以前の
② 先の・これまでの
③ 一つ前の・直前の

previousは、現在や文中で示された出来事を基準にして、それより前に存在した人・物・出来事を表します。

The previous owner renovated the kitchen.
前の所有者がキッチンを改装した。

この文では、現在の所有者より前に家を所有していた人をthe previous ownerと表しています。

Please refer to the previous page.
前のページを参照してください。

この文では、現在見ているページより一つ前のページを指しています。

 
コダック
previousが「以前の」になるか「一つ前の」になるかは、前後の文脈によって決まります。

 

previousの発音・品詞・関連形

発音:/ˈpriːviəs/「プリーヴィアス」
品詞:形容詞
副詞:previously「以前に」
名詞形:previousness「前であること」※まれ

アクセントは最初のpreの部分に置きます。

previousは原則として、名詞の前に置いて使用します。

previous + 名詞

previous experience=以前の経験
previous owner=前の所有者
previous page=前のページ
previous year=前年
previous attempt=以前の試み

「その前のもの」のように名詞を繰り返したくない場合は、the previous oneと表現できます。

This model is more efficient than the previous one.
このモデルは一つ前のモデルより効率的だ。

previousの基本的な使い方と例文

1.過去の人・物・出来事を表す

previousは、現在よりも前、または文中で示された時点より前に存在したものを表します。

The previous owner added a balcony to the house.
前の所有者がその家にバルコニーを増設した。

Her previous job was in marketing.
彼女の前職はマーケティング関係だった。

He has two children from a previous marriage.
彼には以前の結婚で生まれた子どもが二人いる。

この場合のpreviousは、「現在とは異なる、過去の状態や期間に属する」という意味です。

2.順番が一つ前のものを表す

the previous+単数名詞は、文脈によって「一つ前の」「直前の」を表します。

The previous chapter explained the basic rules.
前の章では基本的な規則を説明した。

Sales increased compared with the previous month.
売上は前月と比べて増加した。

She performed better than in her previous match.
彼女は前の試合よりもよいプレーをした。

特に、ページ・章・月・年・会議・試合など、順番が明確なものと一緒に使うと、「直前のもの」を表すことが多くなります。

 
 
previousには「以前の」と「直前の」の両方があるの?
 
コダック
そうです。ただし、previous自体が必ず「直前」を意味するわけではありません。順番が明確な文脈では「一つ前」と解釈されやすいということです!

3.previous experience「過去の経験」

previous experienceは、求人・履歴書・面接などでよく使われる表現です。

No previous experience is required.
これまでの経験は必要ありません。

Do you have any previous experience in customer service?
接客業の経験はありますか。

Her previous experience will be useful in this role.
彼女のこれまでの経験は、この役職で役立つだろう。

日本語では単に「経験」と訳せる場合もありますが、previousを使うことで、今回の仕事や活動よりも前に得た経験であることが明確になります。

4.previous history「過去の経歴・病歴」

previous historyは、人や物事の過去の記録を表します。

The patient had no previous history of heart disease.
その患者には心臓病の既往歴がなかった。

The company has a previous history of safety violations.
その会社には過去に安全規則違反を起こした記録がある。

医療の文脈では「既往歴」、一般的な文脈では「過去の経歴・記録」などと訳します。

5.previous attempts・previous studies「これまでの試み・先行研究」

previousは、研究・論文・報告書などでもよく使われます。

Previous studies have produced similar results.
これまでの研究でも同様の結果が出ている。

All previous attempts had failed.
それまでの試みはすべて失敗していた。

This method is more accurate than previous approaches.
この方法は従来の手法よりも正確だ。

この用法では、「過去の」「これまでの」「先行する」「従来の」など、文脈に合わせて訳します。

the previous day・previous yearの意味

the previous day「その前の日・前日」

the previous dayは、会話している今日ではなく、文中で基準となっている日より一日前を表します。

He said that he had seen her the previous day.
彼は前日に彼女を見かけたと言った。

たとえば、この発言が金曜日に行われたとしても、「見かけた日」が必ず木曜日とは限りません。

過去のある時点を基準にした「その前の日」を指します。

last night
通常は、話している時点から見た「昨夜」

the previous night
物語や報告の基準時点から見た「前夜」

I saw him last night.
私は昨夜、彼を見かけた。

She said that she had seen him the previous night.
彼女は前夜に彼を見かけたと言った。

the previous year「前年・その前の年」

the previous yearも、必ずしも現在から見た「去年」を意味するわけではありません。

Sales in 2025 were higher than in the previous year.
2025年の売上は前年よりも高かった。

この場合は、2025年を基準にしているため、the previous yearは2024年を指します。

一方、現在から見た「去年」は通常、last yearで表します。

previouslyの意味と使い方

previouslyは、previousの副詞形で「以前に」「これまでに」「前もって」を意味します。

previously /ˈpriːviəsli/

① 以前に・かつて
② それより前に
③ 先に・前もって

She previously worked as a tour guide.
彼女は以前、ツアーガイドとして働いていた。

This information was previously unavailable to the public.
この情報は以前、一般には公開されていなかった。

As previously mentioned, the schedule may change.
先ほど述べたように、スケジュールは変更される可能性がある。

We had previously discussed the problem.
私たちはそれ以前に、その問題について話し合っていた。

previously mentionedpreviously discussedは、ビジネス文書・論文・説明文などでよく使われる表現です。

previousとformerの違い

previousとformerは、どちらも「前の」「以前の」と訳せますが、注目しているポイントが異なります。

previous
時間や順番において、現在のものより前にあった

former
以前はその立場・状態だったが、現在はそうではない

previousは時間・順番が前であることを表す

I disagreed with the previous speaker.
私は前の発言者の意見に反対だった。

the previous speakerは、順番が一つ前の発言者です。

その人が現在も「発言者」と呼べるかどうかを問題にしているわけではありません。

formerは現在との対比を表す

He is a former teacher.
彼は元教師だ。

a former teacherは、以前は教師だったものの、現在は教師ではない人です。

The former president attended the ceremony.
元大統領が式典に出席した。

former presidentは「現在は大統領ではない人」を表し、必ずしも現職の直前の大統領とは限りません。

これに対して、the previous presidentは、一般に現在の大統領より一つ前の大統領を指しやすい表現です。

 
 
formerは「今は違う」、previousは「時間や順番が前」という違いなんだね。
 
コダック
その通りです!「元社長」ならformer president、「前任の社長」ならprevious presidentという違いを意識しましょう。

previous ownerとformer ownerの違い

previous ownerformer ownerは、どちらも「以前の所有者」と訳せます。

The previous owner replaced the roof.
前の所有者が屋根を交換した。

previous ownerは、現在の所有者より前の所有者、特に直前の所有者を指すことが多い表現です。

A former owner of the company was arrested.
その会社の元所有者の一人が逮捕された。

former ownerは、現在は所有者ではないことを強調します。過去に複数いた所有者のうち、誰を指しているかは文脈次第です。

previousとpriorの違い

priorも「前の」「以前の」を意味しますが、previousよりも形式的な表現です。

previous
時間・順番が前にあることを広く表す一般的な単語

prior
ある出来事より前に存在することを表す、やや形式的な単語

No previous experience is required.
これまでの経験は必要ありません。

No prior experience is required.
事前の経験は必要ありません。

上の二文はほぼ同じ意味ですが、prior experienceのほうが、求人・契約・規則などで使われる硬い印象があります。

priorは、次のような名詞との組み合わせでよく使われます。

表現 意味
prior knowledge 事前知識
prior experience 事前の経験・過去の経験
prior approval 事前承認
prior notice 事前通知
prior arrangement 事前の取り決め
prior engagement 先約

prior to「~より前に」

prior toは「~より前に」を意味する形式的な表現です。

Please turn off your phone prior to the meeting.
会議の前に携帯電話の電源を切ってください。

意味はbeforeとほぼ同じです。

before the meeting
会議の前に:一般的で自然

prior to the meeting
会議に先立って:形式的・事務的

previousとlastの違い

lastには「最後の」と「直近の」という二つの重要な意味があります。

previousとの違いを理解するには、この二つを区別する必要があります。

lastは「最も最近の」を表す

I enjoyed his last book.
私は彼の最新の本を楽しんだ。

このlast bookは、「その作家が最も最近出版した本」を表します。

I enjoyed his previous book.
私は彼の一つ前の本を楽しんだ。

新しい本について話している場合、previous bookは「今回の本より一つ前の本」を指します。

his last book
彼が最も最近出した本

his previous book
現在話題にしている本より前の本

ただし、last bookは文脈によって「生涯最後の本」を意味することもあります。

This was the last book he wrote before his death.
これは彼が亡くなる前に書いた最後の本だった。

last yearとthe previous yearの違い

last year
通常、現在から見た「去年」

the previous year
文中で示された年から見た「前年」

We moved here last year.
私たちは去年ここへ引っ越した。

They moved to Osaka in 2025 after living in Tokyo the previous year.
彼らは前年に東京で暮らした後、2025年に大阪へ引っ越した。

previousとprecedingの違い

precedingは「先行する」「直前の」を意味する、やや形式的な単語です。

previous
現在や基準となるものより前にあった

preceding
順序上、そのもののすぐ前に位置する

Please read the previous section again.
前のセクションをもう一度読んでください。

Please refer to the preceding paragraph.
直前の段落を参照してください。

precedingは、文章・表・報告書などで「直前に置かれたもの」を正確に示す場合によく使われます。

previous・former・prior・last・precedingの違い一覧

単語 中心的なニュアンス
previous 時間・順番が基準より前 the previous page
former 以前はそうだったが、今は違う a former teacher
prior ある出来事より前・事前の。形式的 prior approval
last 最も最近の、または最後の last year
preceding 順序上、直前に位置する。形式的 the preceding paragraph
 
コダック
迷ったら、単純に時間や順番が前ならprevious、現在は違うならformer、事前条件ならpriorと考えるのがおすすめです!

previousとbeforeの違い

previousとbeforeは、品詞と文中での使い方が異なります。

previous
主に形容詞として名詞を修飾する

before
前置詞・接続詞・副詞として「~より前」を表す

I read the previous report.
私は前の報告書を読んだ。

I read the report before the meeting.
私は会議の前に報告書を読んだ。

previousは「どの報告書か」を説明し、beforeは「いつ読んだか」を説明しています。

previous to「~より前に」

previous toという表現もあり、「~より前に」を意味します。

Previous to joining the company, she worked as a teacher.
その会社に入る前、彼女は教師として働いていた。

ただし、日常的な英文ではbeforeのほうが簡潔で自然です。

Previous to joining the company, …
形式的でやや硬い

Before joining the company, …
一般的で分かりやすい

previousと一緒に使われやすい表現

表現 意味
previous experience 過去の経験・経験歴
previous owner 前の所有者
previous employer 以前の雇用主・前の勤務先
previous job 前職
previous marriage 以前の結婚
previous attempt 以前の試み
previous studies 先行研究・これまでの研究
previous research 先行研究
previous page 前のページ
previous chapter 前の章
previous day 前日・その前の日
previous year 前年
previous record 以前の記録
previous version 以前のバージョン

previousの語源|pre+via

previousの語源である先に道を進むイメージ

previousは、ラテン語のpraeviusに由来します。

prae-=前に・先に
via=道

praevius=道を先に進む・前を行く

ラテン語のpraeviusは、もともと「前を行く」「先導する」という意味を持っていました。

そこから、「ほかのものより先に存在する」「時間や順番が前にある」という現在のpreviousの意味へ発展しました。

 
コダック
「過去の軌跡」というより、「ほかのものより先に道を進んでいた」と考えると、previousの意味につながりやすいですね!

構成パーツで覚えるprevious

previousをpreとviaの構成から覚えるイメージ

previousは、学習上は次のパーツに分けて考えられます。

pre-=前に
vi / via=道
-ous=形容詞を作る語尾

つまり、「前の道を進んでいるような」→「時間や順番が前の」というイメージです。

pre-は「前に・あらかじめ」を表すパーツ

pre-は、時間・位置・順番などが「前」であることを表します。

単語 構成イメージ 意味
predict 前もって言う 予測する
preview 前もって見る 試写・予告・下見
prepay 前もって支払う 前払いする
prehistory 記録された歴史より前 先史時代
precondition 前もって必要な条件 前提条件
 
コダック
pre-を「前に・あらかじめ」と覚えておけば、predictやpreviewなど多くの単語を関連付けられます!

 

viaは「道」を表すラテン語

viaは、英語でも「~を経由して」「~という手段で」という意味で使われます。

We flew to Paris via London.
私たちはロンドン経由でパリへ飛んだ。

Please contact us via email.
メールでご連絡ください。

ラテン語のvia「道」と関係する単語には、次のようなものがあります。

単語 語源イメージ 意味
previous 道を先に行く 前の・以前の
obvious 道の前に立ちはだかる 明らかな
devious 道から外れている 遠回りの・ずるい
deviate 道からそれる 逸脱する
via 道を通って ~経由で

元記事に掲載されていたperviousは、previousの誤記ではありません。

perviousは実在する別の形容詞で、「水や空気などを通すことができる」という意味です。

previous
前の・以前の

pervious
水・空気などを通すことのできる

スペルがよく似ていますが、意味は大きく異なるため注意しましょう。

-ousは形容詞を作る語尾

-ousは、名詞などに付いて形容詞を作る代表的な接尾辞です。

単語 意味
dangerous 危険な
famous 有名な
nervous 緊張した・神経質な
obvious 明らかな
various さまざまな

ただし、現代英語の単語を常に機械的に分解できるとは限りません。

previousの場合は、ラテン語のpraeviusが英語に取り入れられる過程で、英語の形容詞に多い-ousの形になったものとして理解するとよいでしょう。

previousについてよくある質問

previousは必ず「一つ前」を意味しますか?

必ずしも一つ前とは限りません。

previousの基本的な意味は「基準より前に存在した」です。

ページ・月・章など順番が明確な文脈では、「一つ前」「直前」を表すことが多くなります。

the previous page
通常、一つ前のページ

previous experience
これまでに得た経験全般

previousは名詞の後ろに置けますか?

previousは通常、名詞の前に置きます。

○ the previous meeting
○ my previous job
○ previous experience

× the meeting previous
× my job previous

「以前に」と副詞で表したい場合は、previouslyを使います。

previous oneとはどういう意味ですか?

the previous oneは「一つ前のもの」「以前のもの」という意味です。

oneは、すでに登場した可算名詞の繰り返しを避けるために使われます。

This phone is lighter than the previous one.
このスマートフォンは一つ前のものより軽い。

この文のoneは、前に出たphoneを表しています。

previouslyとbeforeの違いは?

どちらも「以前に」と訳せますが、beforeのほうが日常的で幅広い表現です。

I have seen this movie before.
私は以前、この映画を見たことがある。

previouslyは、ある基準時点より前であることを、やや客観的・形式的に示します。

The building was previously used as a school.
その建物は以前、学校として使われていた。

before
日常会話でも広く使われる「以前に」

previously
説明文・ニュース・ビジネスなどでも使われる客観的な「以前に」

previouslyとformerlyの違いは?

previouslyは、ある出来事が現在や基準時点より前に起きたことを表します。

formerlyは、以前はある状態だったものの、現在はその状態ではないことを強調します。

She previously worked in Tokyo.
彼女は以前、東京で働いていた。

The building was formerly a bank.
その建物は以前、銀行だった。

formerlyは、現在との変化・対比が強く表れる副詞です。

previous toは間違いですか?

間違いではありません。

「~より前に」という意味で使われる正式な表現ですが、やや硬く、現代の一般的な文章ではbeforeのほうが簡潔です。

Previous to the meeting, we reviewed the documents.
会議に先立ち、私たちは資料を確認した。

Before the meeting, we reviewed the documents.
会議の前に、私たちは資料を確認した。

previousと前置詞は何を使いますか?

previousは形容詞なので、通常は直後に名詞を置きます。

過去の経験や出来事と関係する対象を示す場合は、名詞側に応じて前置詞が決まります。

previous experience in sales
営業における過去の経験

a previous version of the software
そのソフトウェアの以前のバージョン

children from a previous marriage
以前の結婚で生まれた子ども

previousは「事前の」という意味ですか?

文脈によっては「事前の」と訳せますが、事前承認・事前通知などの決まった組み合わせでは、priorがよく使われます。

previous discussion
以前の話し合い

prior approval
事前承認

prior notice
事前通知

previousの意味・語源・使い方まとめ

previousの意味と語源のまとめ

previousの意味
① 前の・以前の
② 先の・これまでの
③ 一つ前の・直前の

コアイメージ
現在や基準となる時点・物事より前にある

語源
ラテン語praevius「前を行く」
prae-「前に」+via「道」

類義語との違い
previous=時間・順番が前
former=以前はそうだったが、今は違う
prior=事前の・先行する。形式的
last=最も最近の、または最後の
preceding=順序上、直前に位置する

previousを日本語の「以前の」だけで暗記すると、former・prior・lastとの使い分けが分かりにくくなります。

「基準となるものより前に位置する」というコアイメージから理解しましょう。

 
コダック
previousは「前を行く」という語源から、時間や順番が前にあることを表す単語です。語源と類義語を関連付けて覚えてくださいね!

 

 
コダック
当サイトでは、英単語を意味だけでなく、語源・コアイメージ・類義語との違いから解説しています。他の英単語についても、ぜひ確認してみてください!

【まとめ】語源とコアイメージから覚える英単語一覧

参考資料
Cambridge Dictionary「previous」「previously」「former」「prior」「last」
Merriam-Webster Dictionary「previous」
Online Etymology Dictionary「previous」
南出康世編『ジーニアス英和辞典 第5版』大修館書店