【自由な(liber)こと(ty)】英単語「liberty」の意味と覚え方【語源は「自由」を意味するラテン語”liber”】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 

 
コダック
今日の英語表現は”liberty! 「自由(liber)な事(ty)」の2パーツで構成される単語です。

語源となったのは「自由」を意味するラテン語の “liber”

そこから派生した為、現在でも“liberty”=「自由」を意味しています。

 

”liberty”の意味と使い方  ”liberty”の意味は「自由」


liberty(発音:líbərti/リバァティ)”は「自由」の意味をもつ名詞です。

「自由な(liber)こと(ty)」の2パーツで構成される単語で、政治的など外部の圧力から逃れて「自由」な状態を表しています。

 

名詞用法
①(政治的な束縛・拘束から逃れて)自由
②自由の権利
③釈放、解放
④勝手な行為

defend individual liberty
個人の自由を守る

the right to pursue liberty and happiness
全ての人は自由と幸福を追求する権利を持っている

a liberty protected by the Bill of Rights
権利章典によって守られている自由の権利

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”liberty”の類義語:”freedom” 違いとしては”liberty”の方がやや「政治的」な意味を持つ

”liberty”の関連語には”freedom”があって、こちらも”freedom”=「自由」を意味します。

意味的にはほぼ同義で、やや”freedom”の方がフランクなイメージですが、たいていは言い換え可能です。

 

※自由の女神は”statue of liberty
ただし根本には”liberty”=「(政治的な圧力からの)自由」というイメージがあって、一部の表現は”freedom”を使う事が出来ません。

「自由の女神」がまさに”freedom”で言い換え不可能な例で、”statue of freedom”とは言わず、必ず”statue of libertyです。

「自由の女神」はそれまで政治的イギリスの従属していたアメリカが、独立100年目を迎えた記念として建てられた像なので、”liberty”というわけですね。

 
 
コダック
ちなみに”freedom”の方の像も存在していて、
”statue of freedom”と言った場合はアメリカの国会議事堂のてっぺんに立っている彫像を指しますよ!

 

”liberty”の語源は「自由」を意味するラテン語の”liber”


”liberty”の語源は「自由」を意味するラテン語の”liber”です。

オックスフォード英英辞典には”liberty”の起源について下記の記載があります。

 

Origin
Late Middle English from Old French liberte, from Latin libertas, from liber ‘free’.
ラテン語で「自由」を意味する”liber”が、同じくラテン語のlibertasや古フランス語のliberteを経て中後期英語として発祥した。

※参考・引用「LEXICO

 

 
コダック
この時から「自由」の意味は変わっていないわけですね!

 

 

”liberty”の構成パーツは「自由な(liber)こと(ty)」の2パーツ

ここからは構成パーツから”liberty”の意味を覚えていきましょう。

 

”liberty”の構成パーツは「自由(liber)なこと(ty)」の2パーツです。

各パーツの意味について紹介していきます。

 

“liber”は「自由」を意味するパーツ

”liber”は「自由」を意味するパーツです。

 

形が変わっているうえ、意味的にも少しイメージが難しいのですが”deliver”も「自由(liber)」で構成されています。

“deliver”「離れる(de)」と「自由(liber)」の2パーツで構成されていて、「何かから離れて(de)自由になる(liber)」を意味します。

 

 
コダック
荷物が宅配人の手を離れて自由になった後に、お客さんの手に渡る事”deliver”=「配達する」というわけですね

 

ちなみに”deliver”=「出産・分娩」の意味もあって、「赤ちゃんが一時的にお母さんから離れる(de)」イメージですが、この時の”deliver”「お母さんが赤ちゃんを産む」「医者が赤ちゃんを取り上げる(=分娩させる)」の両方を表します。

 

 

“liber”を使用する単語は他にもあって、代表的なものは下記の通りです。

単語一覧 ※クリックで展開
deliver
(動詞・他動詞)
①配達する
②言い渡す、申し渡す
③(義務などを)果たす
④出産する、分娩させる
(動詞・自動詞)
①配達する
②実行する・約束を果たす

delivery(名詞)
①配達、送付
②引き渡し
③分娩、出産
④話し方、伝え方

liberal
(形容詞)
①寛大な、心の広い
②自由主義の
③気前の良い、豊富な
(名詞)
①寛大な人
②自由主義者

liberally(副詞)
①気前よく
②自由に

liberate(動詞・他動詞)
①~を開放する
②盗む

liberation
(名詞)
①自由心棒者
(形容詞)
①自由心棒者の

liberty(名詞)
①(政治的に)自由
②自由の権利
③釈放、解放
④勝手な行為

lively
(形容詞)
①活発な、元気な
②にぎやかな、活気のある
③興味関心が強い
(副詞)
①活発に、元気よく

 

“ty”は「性質」「状態」などの意味の抽象名詞を作るパーツ

“ty”は「性質」「状態」等の意味の抽象名詞を作るパーツです。

例えば”safety”は”safe(安全)”という形容詞に”ty”がくっつくことで”safety(安全性)”という名詞を作っています。

 

このように品詞を作るパーツは他にもあって、代表的な物は下記の通りです。

動詞を作る語尾
 ⇒「-ify」「-ize(-ise)」「-ate」「-en」

形容詞を作る語尾
 ⇒「-able」「-ate」「-ic」「-ive」「-able」「-an」「-ite」「-ful」「-al」「-ical」「-ous」「-ary」「-ish」「-ent」「-less」

名詞を作る語尾
 ⇒「-ify」「-nce」「-thy」「-nce」「-ncy」「-ian」「-ion」「-ism」「-hood」「-al」「-ship」「-ment」「-ry」「-ness」「-ty」

副詞を作る語尾
 ⇒「-ly」

 

”liberty”の意味と語源・覚え方のまとめ

”liberty”の意味と覚え方についてのまとめです。

 

●”liberty”の意味は「自由」
 ⇒類義語に”freedom”があるが、比較すると”liberty”はやや「政治的」な意味を持つ
  ※なので「自由の女神」は必ず”statue of liberty” ⇒”statue of freedom”は別な彫像を指す。

●”liberty”の語源は「自由」を意味するラテン語の”liber”