【語源で覚える】接尾辞「-er / -or」の意味と英単語一覧|人・物・比較級を作る語尾

 
コダック
今日のテーマは接尾辞”-er / -or”

単語の後ろに付いて、「〜する人・〜に関係する人・〜する物や装置」を表す名詞を作ります。

さらに、別系統の”-er”には、形容詞や副詞を「より〜」という比較級へ変える働きもあります。

「動作をする担当者・道具に名札を付ける/二つを並べて一方を比較の階段で一段上げる」というイメージをつかめば、teacher・designer・container・actor・operator・generator・bigger・easier・fasterなどをまとめて理解できますよ!

 

例えば、”teach(教える)”に”-er”が付いた”teacher”は「教える人」、”contain(中に収める)”に付いた”container”は「中に収める物」です。

一方、”act(演じる・行動する)”に”-or”が付いた”actor”は「演じる人」、”generate(生み出す)”から生まれた”generator”は「生み出す装置」を表します。

さらに、”fast(速い)”に比較級の”-er”を付けた”faster”は「より速い」です。

 
人や物を作る”-er”と、比較級を作る”-er”は、同じ接尾辞なの?
 
コダック
現代英語では同じ綴りですが、歴史的には別の接尾辞です!

この記事では混乱しないように、

①人・物を作る名詞の”-er”
②人・物を作る名詞の”-or”
③「より〜」を作る比較級の”-er”

の3つに分けて解説します。

 

目次

接尾辞”-er / -or”の意味とコアイメージ

”-er / -or”の3つの働き

名詞を作る”-er”
 ⇒「〜する人・〜に関係する人・〜する物」
 ⇒teach → teacher / contain → container

名詞を作る”-or”
 ⇒「〜する人・〜する物・装置」
 ⇒act → actor / generate → generator

比較級を作る”-er”
 ⇒「二つを比べて、より〜」
 ⇒fast → faster / small → smaller

 

 
コダック
工場を想像してください。

動作を行う人や機械には、仕事の名前を書いた担当者カードを付けます。

”teach”の担当者カードなら”teacher”、”generate”の装置カードなら”generator”です。

比較級の”-er”は別の場所にある比較用の階段で、二つを並べ、一方を「より高い・速い・大きい」段へ上げるイメージですよ!

 
同じ形でも、「担当者カード」と「比較の階段」は別物なんだね。

 

【早見表】”-er / -or”の働きの違い

作る品詞・形 中心的な意味 代表例
-er 名詞 〜する人・物、〜に関係する人 teacher / designer / container
-or 名詞 〜する人・物・装置 actor / conductor / generator
-er 形容詞・副詞の比較級 より〜、もっと〜に larger / faster / earlier

名詞の”-er”と比較級の”-er”は、綴りだけを見れば同じです。

しかし、前が動詞で全体が人・物を表すなら名詞の”-er”、前が形容詞・副詞で二つを比較しているなら比較級の”-er”と判断できます。

 

【一覧表】「〜する人」を表す”-er”の英単語

英単語 構成 直訳イメージ 主な意味
teacher teach(教える)+-er 教える人 教師
worker work(働く)+-er 働く人 労働者・作業員
writer write(書く)+-er 書く人 作家・筆者
reader read(読む)+-er 読む人 読者
speaker speak(話す)+-er 話す人 話者・講演者
designer design(設計する)+-er 設計する人 デザイナー
planner plan(計画する)+-er 計画する人 企画者・計画担当者
reviewer review(再検討・批評する)+-er 評価・批評する人 評者・査読者
protester protest(抗議する)+-er 抗議する人 抗議者
employer employ(雇う)+-er 雇う側の人・組織 雇用主
consumer consume(消費する)+-er 商品・資源を消費する人 消費者
beginner begin(始める)+-er 始めたばかりの人 初心者
prisoner prison(刑務所)+-er 刑務所に属する人 囚人
caterer cater(料理を提供する)+-er 料理を調達・提供する人 仕出し業者
lover love(愛する)+-er 愛する人・愛好する人 恋人・愛好家

 

名詞の”-er”①:動作を行う人

designer|design(設計する)+ -er(人)

”designer”は、服・製品・建物・画面などについて、形や機能を考えて設計する人です。

単に見た目を飾るだけでなく、目的に合う形を計画する人を表します。

”designer”の意味・使い方を詳しく確認する

planner|plan(計画する)+ -er(人・物)

”planner”は、予定・都市・旅行・事業などを計画する人です。

また、予定を書き込む「手帳・計画表」という物の意味も持ちます。

”planner”の人・物の使い方を詳しく確認する

reviewer|review(見直して評価する)+ -er

”reviewer”は、本・映画・商品などを評価する「批評家・レビューを書く人」、論文を審査する「査読者」を表します。

”reviewer”の意味・使い方を詳しく確認する

protester|protest(抗議する)+ -er

”protester”は、政策・決定・行為などに対して、公の場で反対や抗議の意思を示す人です。

”protester”の意味・使い方を詳しく確認する

consumer|consume(使い切る・消費する)+ -er

”consumer”は、商品やサービスを最終的に購入・利用し、価値を消費する人です。

企業同士ではなく、一般の利用者を指すことが多い単語です。

”consumer”とcustomer・userの違いを確認する

 
”-er”は、いつも職業を表すの?
 
コダック
いいえ。

”teacher・designer”のような職業だけでなく、”beginner(始めた人)”、”protester(抗議する人)”、”lover(愛する人・愛好家)”など、一時的な行動・立場・関係も表せます。

 

名詞の”-er”②:「〜に属する人・関係する人」

”-er”は、動作を行う人だけでなく、場所・集団・状態などに属する人・関係する人を表すことがあります。

●New Yorker
 ニューヨークに住む人・出身者

●Londoner
 ロンドンに住む人・出身者

●villager
 村に住む人

●prisoner
 刑務所に拘束されている人

●teenager
 13歳から19歳の年代に属する人

●foreigner
 外国に属する人・外国人

この場合は、「前の語が表す動作をする」とは限りません。

”prisoner”を「prisonする人」と考えるのではなく、”prison(刑務所)”に関係し、その中へ閉じ込められた人と理解します。

”prisoner”の構成と使い方を詳しく確認する

 

【一覧表】「〜する物・装置」を表す”-er”の英単語

英単語 構成 直訳イメージ 主な意味
container contain(中に収める)+-er 中に収める物 容器・コンテナ
conditioner condition(状態を整える)+-er 状態を整える物 調整装置・コンディショナー
printer print(印刷する)+-er 印刷する装置 プリンター
computer compute(計算する)+-er 計算する物 コンピューター
mixer mix(混ぜる)+-er 混ぜる装置 ミキサー・混合器
heater heat(温める)+-er 温める装置 暖房器具
charger charge(充電する)+-er 充電する装置 充電器
recorder record(記録する)+-er 記録する物 録音・録画装置
browser browse(閲覧する)+-er 情報を閲覧するソフト ブラウザー
freezer freeze(凍らせる)+-er 凍らせて保存する物 冷凍庫
opener open(開ける)+-er 開ける道具 栓抜き・缶切り
speaker speak(音を出す)+-er 音を外へ話すように出す装置 スピーカー

container|contain(中に収める)+ -er(物)

”container”は、物を中へ収め、外へ出ないようにまとめておく容器・入れ物です。

箱や瓶だけでなく、貨物輸送用の大型コンテナ、IT分野の仮想的な実行環境などにも使われます。

”container”の意味・使い方を詳しく確認する

conditioner|状態を整える物

”conditioner”は、人・物・空気などの状態を整える物・装置です。

”hair conditioner”は髪の状態を整える物、”air conditioner”は空気の状態を整える装置です。

”conditioner”の意味・語源を詳しく確認する

 
同じ単語が、人と物の両方を表すこともあるの?
 
コダック
あります!

”speaker”は「話す人」と「音を出す装置」、”planner”は「計画する人」と「予定表」、”recorder”は「記録する人」と「記録装置」の両方になれます。

”-er”は人だけでなく、その動作を担当する存在全般を表すと考えましょう。

 

【一覧表】人・物を表す”-or / -tor”の英単語

英単語 学習上の構成 直訳イメージ 主な意味
actor act(演じる・行動する)+-or 演じる人 俳優・行為者
creator create(創造する)+-or 創造する人 創作者・創設者
operator operate(操作・運用する)+-or 操作・運用する人 操作者・運営者
director direct(方向を示す)+-or 方向を示す人 監督・取締役
editor edit(編集する)+-or 編集する人 編集者
conductor con-(一緒に)+duct(導く)+-or 皆を一緒に導く人・物 指揮者・車掌・導体
contractor contract(契約する)+-or 契約に基づいて仕事を行う人 請負業者
contributor contribute(力・物を与える)+-or 貢献・寄稿する人 貢献者・寄稿者
inventor invent(発明する)+-or 発明する人 発明家
supervisor super-(上から)+vis(見る)+-or 上から見守る人 監督者
competitor compete(競争する)+-or 競争する人・組織 競争相手
translator translate(翻訳する)+-or 別の言語へ移して伝える人 翻訳者
generator generate(生み出す)+-or 電気などを生み出す物 発電機・生成装置
calculator calculate(計算する)+-or 計算する物 計算機
projector project(前へ投げ映す)+-or 映像を前へ投影する物 プロジェクター
detector detect(見つける)+-or 対象を検出する物 検出器
monitor mon(注意を促す)+-or 状態を監視して示す人・物 監視者・モニター
motor mot(動かす)+-or 動きを作る物 モーター・原動機

 

”-or / -tor”を持つ代表的な英単語

contractor|contract(契約する)+ -or(人)

”contractor”は、契約に基づき、工事・修理・サービスなどを実際に行う請負業者・契約業者です。

”contractor”の意味・使い方を詳しく確認する

contributor|contribute(貢献する)+ -or(人)

”contributor”は、お金・文章・アイデア・労力などを全体へ与える貢献者・寄付者・寄稿者です。

”contributor”の意味・使い方を詳しく確認する

conductor|一緒に導く人・物

”conductor”は、演奏者全体を一つに導く「指揮者」、乗客を案内する「車掌」、電気や熱を通して導く「導体」を表します。

人にも物にも使われる”-or”単語の代表例です。

”conductor”の複数の意味を詳しく確認する

generator|generate(生み出す)+ -or(物)

”generator”は、電気・信号・文章・画像などを生み出す装置・仕組みです。

発電機だけでなく、IT分野の生成器にも使われます。

”generator”の意味・語源を詳しく確認する

commissioner|任務を与えられた人

”commissioner”は”-er”で終わりますが、政府・組織などから特定の任務や権限を与えられた委員・長官・責任者です。

このように、ラテン語系の語だから必ず”-or”になるわけではありません。

”commissioner”の意味・役職名を詳しく確認する

 

”-er”と”-or”の違い|どちらを付けるかに絶対的なルールはない

大まかな傾向として、”-er”は英語本来の語や日常的な動詞と結び付きやすく、”-or”はラテン語系の語に多く見られます。

 
コダック

傾向としては

-er ⇒「英語で幅広く新しい人・物の名前を作れる」=worker / teacher / browser
-or ⇒「ラテン語系の既存語・専門的な役割や装置に多い」=actor / operator / generator

と整理できます!

ただし、これは綴りを決定できる完全なルールではありません

●design → designer
●consume → consumer
●commission → commissioner
●act → actor
●direct → director
●contract → contractor

語源の傾向はありますが、正しい形は単語ごとに定着しています。

初めて聞いた動作から人・物の名詞を作る場合、現代英語では”-er”の方が生産的です。しかし、既存の職業名・装置名は辞書で綴りを確認しましょう。

adviserとadvisorのように両方の形がある単語もある

一部の単語には、”-er”と”-or”の両方の綴りが使われます。

●adviser / advisor
 助言者・顧問

●adapter / adaptor
 アダプター・適合させる物

●convener / convenor
 会議を招集する人

どちらが一般的かは地域・分野・組織名によって異なります。個人の推測で置き換えず、その場で採用されている綴りを確認してください。

 

”-ate”で終わる動詞から”-ator”が作られることがある

ラテン語系の”-ate”動詞では、語尾が変化して”-ator”となる語が多くあります。

●operate → operator
 操作・運営する人

●educate → educator
 教育する人

●calculate → calculator
 計算する人・物

●translate → translator
 翻訳する人・装置

●generate → generator
 生み出す装置

●illustrate → illustrator
 図を描く人

●navigate → navigator
 航行・案内する人・装置

ただし、単純に最後の”-e”を取り、必ず”-or”を付ければよいわけではありません。

”create → creator”のように”-ator”にならない語もあり、”participate → participant”のように別の接尾辞を使う語もあります。

 

”-er / -or”と”-ee”の違い|する側と受ける側

契約・雇用・法律などの言葉では、”-er / -or”と”-ee”が対になり、行為を行う側と受ける側を区別することがあります。

行為を行う・与える側 行為を受ける側 意味
employer employee 雇用する側 / 雇用される側
interviewer interviewee 面接する側 / 面接される側
trainer trainee 訓練する側 / 訓練を受ける側
lessor lessee 貸す側 / 借りる側
licensor licensee 許諾する側 / 許諾を受ける側
 
”-ee”なら、必ず受け身の人になるの?
 
コダック
法律・契約用語ではその対比が分かりやすいですが、絶対ではありません。

”attendee(出席者)”のように、自分で行動する人を表す”-ee”単語もあります。

”-ee=常に受け身”と機械的に決めないようにしましょう。

 

比較級の”-er”|二つを比べて「より〜」

比較級の”-er”は、形容詞・副詞の後ろに付き、二つの人・物・状態を比べて「より〜」「もっと〜に」と表します。

●tall → taller
 より背が高い

●small → smaller
 より小さい

●fast → faster
 より速い・より速く

●early → earlier
 より早い・より早く

●simple → simpler
 より単純な

●narrow → narrower
 より狭い

【例文】
・This room is larger than the other one.
(この部屋はもう一方の部屋より広い。)
・She runs faster than I do.
(彼女は私より速く走る。)

比較級は形容詞だけでなく、”fast → faster”や”hard → harder”のように副詞にも使われます。

 

比較級”-er”を付けやすい形容詞・副詞

一般に、短い形容詞・副詞では”-er”を使うことが多く、長い語では”more”を使うことが多くなります。

1音節の語
 small → smaller
 fast → faster
 high → higher

-yで終わる2音節語
 easy → easier
 happy → happier

-ow・-er・-leなどで終わる一部の2音節語
 narrow → narrower
 clever → cleverer
 simple → simpler

長い形容詞
 more important
 more difficult
 more efficient

2音節語には”-er”と”more”の両方が使われる場合もあり、地域・文体・語感によって好みが分かれることがあります。

確信が持てない場合は辞書の比較級表示を確認しましょう。

 

比較級”-er”の綴りのルール

①基本はそのまま”-er”を付ける

small → smaller
fast → faster
long → longer
high → higher

②語尾が”-e”なら”-r”だけを付ける

large → larger
nice → nicer
safe → safer
wide → wider

③子音字+”-y”なら、yをiに変えて”-er”

easy → easier
happy → happier
heavy → heavier
early → earlier

母音字+yの場合は、通常yを変えません。

gray → grayer
gay → gayer

④短母音+最後の子音字なら、子音字を重ねる

big → bigger
hot → hotter
thin → thinner
sad → sadder

最後の文字だけでなく、音節・アクセント・母音の長さが関係するため、すべての「母音字+子音字」で重ねるわけではありません。

 
人を作る”-er”でも、runnerやplannerのように子音字を重ねるよね?
 
コダック
はい!

名詞の”-er”でも、run → runner、plan → plannerのように、短い母音の音を保つために最後の子音字を重ねることがあります。

また、”write → writer”のように、最後がeならeを残してrを付けた形になります。

 

不規則な比較級は”-er”を付けない

一部の基本語は、語尾へ”-er”を付けず、単語自体が別の形へ変わります。

原級 比較級 意味
good / well better より良い・より上手に
bad / badly worse より悪い・よりひどく
many / much more より多くの
little less より少ない
far farther / further より遠い・さらに進んだ

”better”や”further”の末尾に”-er”が見えても、現代英語で単純に”bett+-er”、”furth+-er”と組み立てるわけではありません。古い比較級の形が単語全体に残っています。

”further”の意味とfartherとの違いを確認する

 

比較級では”than”や比較対象を確認する

比較級は、明示されているか文脈上分かる二つ以上の対象を比べます。

●A is taller than B.
 AはBより背が高い

●This one is cheaper.
 こちらの方が安い
 ※何と比べているかは文脈から分かる

●The sooner, the better.
 早ければ早いほどよい

比較級を強める場合は、”much・far・even・a lot・significantly”などを使えます。

much faster
はるかに速い

far more useful
はるかに役立つ

slightly larger
わずかに大きい

significantly higher
かなり高い

”significantly+比較級”の使い方を確認する

 

比較級の”-er”と”more”を重ねない

一つの形容詞について、通常は”-er”と”more”のどちらか一方を使います。

○ easier
× more easier

○ faster
× more faster

○ more important
× importanter

”more easier”のように二重に比較級を作る形は、標準的な英語では避けます。

また、”relatively”は「ほかと比べて相対的に」という意味をすでに持つため、通常は”relatively easy”のように原級を続けます。

”relatively+原級”の文法を確認する

 

古い比較の”-er”が残る単語

現代の規則的な比較級とは別に、古い「二つを比べる」形が単語の中へ残った例があります。

●other
 二つのうち、もう一方・別のもの

●either
 二つのうち、どちらか一方

●neither
 二つのうち、どちらも〜ない

●whether
 二つ以上の選択肢のどちらか

●after
 より後ろに・後で

ただし、これらは現代英語で自由に作る比較級の”-er”とは異なり、古い語形が単語全体として定着したものです。

”other”の意味とanother・the otherの違いを確認する
”either”の意味・使い方を確認する
”neither”の意味・使い方を確認する
”whether”の意味とifとの違いを確認する
”after”の意味・語源を確認する

 

”-er / -or”で終わっても、接尾辞とは限らない

単語の最後が”-er”や”-or”に見えても、すべてが「人・物」や比較級の接尾辞へ分解できるわけではありません。

見た目だけで判断しない例

●mother / father
●water / matter
●wonder / suffer
●consider / prefer / refer
●over / corner / forever
●honor / gender / for

単語全体の語源に”-er / -or”の文字が含まれるだけで、現代英語の「前の動詞+担当者」「原級+比較級」と分けられない語があります。

”letter”にも注意が必要です。日常的な「文字・手紙」の”letter”は、人を作る”-er”とは別の歴史を持ちます。一方、法律用語では”let(貸す)+-er”として「貸す人」という別語の”letter”が使われる場合があります。

”letter”の二つの語源と意味を確認する

 
最後の2文字だけでなく、前の部分が動詞・形容詞として意味を持つか確認するんだね。
 
コダック
その通りです!

「全体が人・物を指すか」「二つを比べているか」「-er / -orを外した部分が自然に意味を持つか」を確認しましょう。

 

接尾辞”-er / -or”の語源

人・物を作る”-er”の語源

人・物を作る”-er”は、古期英語の”-ere”などに由来し、「ある行為をする人・職業に関係する人」を表しました。

英語史の中でフランス語・ラテン語系の語尾の影響も受け、現在では人だけでなく、道具・機械・ソフトウェアなど、動作を担当する物にも広く使われます。

人・物を作る”-or”の語源

”-or”は、ラテン語の行為者名詞を作る語尾に由来し、フランス語などを通じて英語へ入りました。

そのため、”actor・director・operator・generator”など、ラテン語系の語に多く残っています。

比較級を作る”-er”の語源

比較級の”-er”は、古期英語の比較級語尾”-ra / -re”に由来する別系統の接尾辞です。

「一方がもう一方より、その性質を多く持つ」という比較を表し、現代英語の”taller・faster・earlier”へ続いています。

三つの系統を整理

●名詞の”-er”
 古期英語”-ere”等
 ⇒行為者・職業・道具

●名詞の”-or”
 ラテン語系の行為者名詞の語尾
 ⇒行為者・専門的役割・装置

●比較級の”-er”
 古期英語”-ra / -re”
 ⇒二つを比べて「より〜」

 

接尾辞”-er / -or”を覚えるコツ

意味を推測する5ステップ

①文中で人・物・性質のどれを表すか確認する
 ⇒冠詞の後ろで人・物なら名詞
 ⇒be動詞の後ろなどで比較するなら比較級

②前が動詞なら「〜する人・物」を試す
 ⇒design + er=設計する人
 ⇒generate + or=生み出す装置

③前が場所・集団なら「〜に属する人」を試す
 ⇒village + er=村に住む人

④前が形容詞・副詞なら「より〜」を試す
 ⇒fast + er=より速い・速く

⑤-erと-orの綴りは辞書で確認する
 ⇒傾向はあるが絶対的な選択ルールはない

 

 
コダック
覚えるときは、人・物には仕事を書いた担当者カード、比較級には二つを並べる階段を想像してください。

”designer”なら設計担当者、”generator”なら生成担当装置、”faster”なら速さの階段で一段上——と映像を切り替えると混同しませんよ!

 

接尾辞”-er / -or”を持つ関連記事

 

接尾辞”-er / -or”に関するよくある質問

”-er”で終わる単語は、すべて人を表す?

いいえ。人・道具・機械・ソフトウェア・所属する人を表すほか、比較級も作ります。また、”water・mother・wonder”など、今回の接尾辞とは無関係な単語もあります。

人には”-er”、物には”-or”を使う?

そのような区別ではありません。”teacher”は人、”container”は物です。”actor”は人、”generator”は物です。どちらも人・物の両方を作れます。

英語本来の単語なら”-er”、ラテン語なら”-or”と決められる?

語源上の傾向はありますが、絶対的な規則ではありません。既存語の正しい綴りは辞書で確認してください。

比較級は短い単語なら必ず”-er”を使う?

1音節語では”-er”が一般的ですが、例外や揺れがあります。2音節語では”-er”と”more”の選択が分かれることもあります。

”more easier”は使える?

標準的な英語では、比較級を二重に作るため避けます。”easier”または、適切な別表現を使います。

 

接尾辞”-er / -or”の意味・語源・覚え方のまとめ

●名詞を作る”-er”
 ⇒「〜する人・物・〜に属する人」
 ⇒teacher / designer / container / prisoner

●名詞を作る”-or”
 ⇒「〜する人・物・装置」
 ⇒actor / contractor / conductor / generator

●比較級を作る”-er”
 ⇒「二つを比べて、より〜」
 ⇒larger / faster / easier

●”-er”と”-or”の違い
 ⇒-erは幅広く生産的
 ⇒-orはラテン語系の既存語に多い
 ⇒絶対的な綴りのルールではない

●語源
 ⇒名詞の-er:古期英語”-ere”等
 ⇒名詞の-or:ラテン語系の行為者語尾
 ⇒比較級の-er:古期英語”-ra / -re”

●覚え方のコツ
 ⇒「人・物は担当者カード、比較級は一段上がる階段」として覚える

 

 
コダック
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【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「Merriam-Webster Dictionary:-er」
「The American Heritage Dictionary:-er」
「Online Etymology Dictionary:-er / -or」
「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版, 大修館書店」