「ne-(否定・〜ない)」+「either(どちらか一方)」の2パーツで構成されている単語です。
「両方ともシャットアウト」がコアイメージで、“neither”=「どちらも〜ない」「どちらの〜でもない」の意味を持ちますよ!
”neither”の意味と使い方 コアイメージは「両方ともシャットアウト」
”neither(発音:náiðər/ナイザー、または níːðər/ニーザー【代名詞・形容詞・副詞・接続詞】)”は「どちらも〜ない」の意味を持つ単語です。
「ne-(ない)」+「either(どちらか一方)」の2パーツで構成されている単語で、「両方ともシャットアウト」がコアイメージです。
AもBも、どっちも違う!と両方を完全に否定する=「どちらも〜ない」なわけですね!
”neither”は、「2つのもの・2人の人」を対象にして、その両方を否定するときに使われます。品詞によって使い方が少し異なりますが、根底にある「2つともダメ」というイメージは共通しています。
ちなみに3本以上のペンがある場合は、neitherではなく別の単語(none)を使うんですよ!
ここで、日常会話からビジネスシーンまでよく使われる代表的なフレーズと例文を確認しておきましょう。
① Neither of + 複数名詞(代名詞):〜のどちらも…ない
・Neither of the answers is correct.
(その回答のどちらも正しくない。)
・Neither of my parents speaks English.
(私の両親はどちらも英語を話しません。)
② neither A nor B(接続詞):AもBもどちらも…ない
・Neither my father nor my mother agreed.
(父も母もどちらも同意しなかった。)
・I have neither time nor money.
(私には時間もお金もない。)
③ Me neither.(副詞):私も〜ない(相手の否定文に同調する)
A: I don’t like natto.
(私は納豆が好きじゃないんだ。)
B: Me neither.
(私も好きじゃないよ。)
”neither”の文法・語法 絶対に外せない2つの鉄板ルール

”neither”を会話やテストで正しく使うために、絶対に覚えておきたい2つの文法ルールがあります。
1. 主語にするときは「単数扱い」が基本!
「Neither of +複数名詞」が主語になるとき、意味としては「どちらも〜ない(=2人とも〜ない)」となりますが、文法上は単数形(itやhe/sheと同じ)として扱うのが原則です。
そのため、続く動詞には三単現の「s」がついたり、be動詞なら「is」や「was」になります。
・Neither of the boys likes playing soccer.
(その男の子たちはどちらもサッカーをするのが好きではない。)
※boysと複数形になっていますが、動詞は単数扱いの「likes」になります。
※ただし、カジュアルな口語表現では複数扱い(like / are など)されることもありますが、TOEICなどの試験やビジネス文書では「単数扱い」が正解とされます。
2. ”neither A nor B” の動詞は「B」に合わせる
超頻出フレーズ「neither A nor B(AもBも〜ない)」が主語の位置にきたとき、動詞を単数にするか複数にするかは「B(後ろの主語)」の形に合わせて決定します。
・Neither you nor he is responsible.
(あなたも彼も責任はない。 ⇒ 動詞のすぐ前の he に合わせて is になる)
・Neither he nor you are responsible.
(彼もあなたも責任はない。 ⇒ 動詞のすぐ前の you に合わせて are になる)
”neither”の関連語:「2つ・3つ以上」を否定する単語”either/none”

”either”や”none”なども、対象の数や否定の範囲をコントロールする重要な単語です!
その通り!英語はここの区別をすごく厳密に行います。イメージの違いとしては以下のようになります。
neither⇒「【対象は2つ】その両方を最初から同時にシャットアウトする」=どちらも〜ない(全否定)
either⇒「【対象は2つ】片方を指さして選ぶか、「どちらでもいいよ」と全肯定する」=どちらか一方、どちらでも
none⇒「【対象は3つ以上】目の前にあるすべてのものを一斉にゼロにする」=(3つ以上のうち)どれも〜ない
実際の例文をベースに、イメージの差を確認してみましょう!
●I like neither of the two books.
「私はその2冊の本のどちらも好きではない」
⇒ 対象は2冊だけ。その両方にバツをつけてシャットアウトするイメージ
●You can choose either of the two books.
「その2冊の本のどちらか一方を選んでいいよ」
⇒ 対象は2冊。片方に光を当てて「どちらでもお好きな方をどうぞ」とするイメージ
●None of the three books was interesting.
「その3冊の本のどれも面白くなかった」
⇒ 対象が3冊以上。すべての本からまとめて価値をゼロにするイメージ
”neither”の語源は中英語の融合 意味は「not + either」

”neither”の語源についても、確認していきましょう。
”neither”の語源は中英語の「ne(ない)+ either(どちらか)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”neither”の起源について、下記の記載があります。
Origin of neither
First recorded in 1150–1200; Middle English, equivalent to ne “not” + either; replacing Middle English nawther, Old English nāwther, nāhwæther (nā “not, no” + hwæther “which of two”); see no, whether日本語訳:1150〜1200年に初めて記録された。中英語の ne(〜ない) + either に相当する。中英語の nawther、古英語の nāwther, nāhwæther(nā[ない] + hwæther[2つのうちどちらか])に取って代わったものである。no, whether を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”neither”は12世紀の古い英語の時代から、「2つのうちどちらか(whetherの仲間)」を「否定(noの仲間)」する言葉がどんどんシンプルに合わさって生まれた模様です。
古英語:nāhwæther(nā[ない] + hwæther[どちらか])
↓
中英語:nawther という形に変化
↓
1150〜1200年頃:ne(〜ない) + either が綺麗に融合した「neither」が登場し、古い言葉を置き換えて定着
昔から「2つの選択肢を前にして、どっちもノー!」と言いたいときに使われていたパーツ同士が、現在の形にスッキリまとまった形です。
構成パーツで覚える”neither” 「ne-」+「either」

ここからは構成パーツの面から”neither”について覚えていきましょう。
”neither”の構成パーツは「ne-(否定・〜ない)」+「either(どちらか一方)」の2パーツです。
つぎから各パーツについて紹介していきます。
“ne-“は「否定・〜ない」を意味するパーツ
”ne-”は「〜ない(not / no)」を意味する古い英語・ゲルマン語由来のパーツです。
いかなる時も絶対にない=「決して〜ない」を表しています。
その他に nefarious(ne-[ない]+ ラテン語の正義・神法 = 法に外れた、極悪な)等も、根っこに否定の「ne-」を隠し持っている仲間です。
”either”は「どちらか一方、両方の」を意味するパーツ
”either”は「2つのうちどちらか一方」を指し示すパーツです。
たとえば ”I don’t know, either.” と言えば、相手の否定に乗っかって「私も(また知らない)」を表しますよ!
(※先ほど紹介した副詞の「Me neither.」と同じ意味になります)
その他の”either”に関連する表現についても、下記で紹介していきます。
・on either side(道の『両側』に ⇒ 右か左か、選んだどちらの側にもそれぞれある状態)
”neither”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”neither”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「両方ともシャットアウト(全否定)」
⇒”neither”=「どちらも〜ない」「どちらの〜でもない」の意味
●語法・文法のポイント
⇒単独で主語になるときは原則として「単数扱い」。
⇒「neither A nor B」の動詞は「B」の形に一致させる。
⇒3つ以上の否定には「none」を使う。
⇒「Me neither.(私も〜ない)」は日常会話で超頻出の相槌。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
