古英語の「bodig(身体・幹)」に由来し、歴史的な変遷を経て現在の形になった単語です。
「生命が宿る器・主要な幹」がコアイメージで、“body”=「身体、肉体」「主要部、集まり」の意味を持ちますよ!
”body”の意味と使い方 コアイメージは「生命が宿る器・主要な幹」
”body(発音:bɑ́di/バディ【名詞】)”は「身体、肉体」「(人・物の)主要部、集まり、死体」の意味を持つ単語です。
語源的には古英語の「bodig(身体・幹)」に端を発しており、「生命が宿る器・主要な幹」がコアイメージです。
物事の一番大きくて中心的な部分(=「主要部・幹」)なこと=”body”なわけですね!
”body”で表現するものは、生物の「からだ」を表す事はもちろんですが、、比喩的な意味で物事の「主要な部分」を表す「組織・集まり」にまで広く応用されます。
逆に、手足を含めた全体の輪郭やスタイルを表す場合などは、後述する”figure”や”shape”を使用するのが一般的です。
”body”の重要な語法・文法と頻出フレーズ
“body”を実際の英会話や試験で使いこなすために、知っておきたい文法知識と定番フレーズを押さえましょう!
① 所有格との組み合わせ:個人の「からだ」を指す時は、my body や his body のように所有格をつけるのが基本です。ただし、身体の特定の部位に動作が及ぶときは、in the body(体内に)や on the body(体の上に)のように the が使われる傾向があります。
② 「死体」としての用法:bodyはフォーマルな文脈やニュース等で「死体(遺体)」の意味で使われることがあります。日常会話で普通に使う分には「(生きている)肉体」を指すので安心してくださいね。
覚えておきたい頻出フレーズ・例文
● a body of ~ / a large body of ~(大量の~、まとまった~)
・A large body of evidence supports this theory.
(大量の証拠がこの理論を裏付けている。)
※知識や証拠が「一つの大きな塊」になっているイメージです。● in a body(一団となって、全員そろって)
・The committee resigned in a body.
(委員会は全員そろって辞職した。)
※バラバラではなく「一つの組織(体)」として動くニュアンスですね。● body language(身振り手振り、ボディランゲージ)
・His body language showed that he was nervous.
(彼のボディランゲージは、彼が緊張していることを示していた。)● ことわざ表現
・A healthy mind in a healthy body.
(健全なる精神は健全なる身体に宿る。)
”body”の関連語①:「からだ・体型」を意味する単語”body/figure/flesh”
例えば”figure”や”flesh”なども「からだ・肉」に関係する単語ですよ!
⇒「からだ」の意味を持つ単語”figure/flesh”
イメージの違いとしては以下のような感じです!
body ⇒「頭から爪先までの物理的な身体の器」=肉体・身体そのもの
figure ⇒「外側から見た時の体の線やシルエット」=体型・スタイル
flesh ⇒「骨や皮に対して、命が通った柔らかい肉の部分」=(生身の)肉・筋肉
それぞれのイメージを実際の例文を見ながら確認してみましょう!
● Keep your body healthy.
「(食事や運動に気をつけて物理的な)身体を健康に保つ」
⇒ 精神に対する物質としての肉体全体のイメージ
● She has a slim figure.
「彼女はスリムな体型(スタイル)をしている」
⇒ 他人の目から見える輪郭やシルエットのイメージ
● I met him in the flesh.
「私は彼に生身の体で(=本人に直接、生で)会った」
⇒ 写真や画面越しではなく、血の通ったリアルな肉体があるイメージ
”body”の関連語②:「集まり・グループ」を意味する単語”group/mass”
⇒「集まり」の意味を持つ単語”group/mass”
それぞれの表現の違いとしては以下のようなイメージです。
body ⇒「一定の目的やまとまりを持った、組織立った人・物の集合」=団体・集団
group ⇒「共通の特徴を持つ人や物が集まった一般的な集まり」=グループ・群れ
mass ⇒「個々の区別がつかないほどの、混沌とした巨大な塊」=大衆・大量の塊
● a governing body
「(特定の目的のために一致団結した)管理組織・理事会」
⇒ 1つの有機的な組織として機能する団体のイメージ
● A group of students arrived.
「(そこにたまたま一緒にいる)生徒たちのグループが到着した」
⇒ 共通の属性を持つ個体が集まっている一般的なイメージ
● A mass of clouds covered the sky.
「(空を覆い尽くすような)巨大な雲の塊が空を覆った」
⇒ 境界線が曖昧でドサッと存在する大きな塊のイメージ
”body”の語源は古英語「bodig」:「植物の幹・胴体」から「人・集まり」へ

”body”の語源についても、確認していきましょう。
”body”の直接の語源は古英語の「bodig(ボディヒ)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”body”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded before 900; Middle English; Old English bodig; akin to Old High German botah日本語訳:900年より前に初めて記録された。中英語、古英語の「bodig」に由来し、古高ドイツ語の「botah」と同系である。
※参考・引用「Dictionary.com」
記録によると、”body”は900年よりも前から使われている非常に歴史の古い言葉です。実はこの単語、ラテン語やギリシャ語など他の言語グループには同系語が見当たらず、ゲルマン語派(英語やドイツ語のグループ)特有の言葉であると考えられています。
● 古英語:bodig(人や動物の胴体、植物の太い幹など、物理的なメイン部分)
↓
● 中英語:body(意味が広がり、「人そのもの」や「実体」を指すようになる)
↓
● 現代英語:body(身体全体、死体、組織・集団、主要部など幅広い意味へ発展)
そこから意味が拡張して、「物事の中心となるコアの塊」や「実体のあるもの」を表すようになっていったんですね!
古英語の時代には、身体全体を表す言葉として「lic(リック:後に死体などを意味するlichへ変化)」という別の単語もよく使われていました。
しかし、時代が進むにつれて「bodig」が「身体全体」としての役割を担うようになり、さらには「人そのもの(anybodyやnobodyなど)」や「目的を持った集団」までも表す、現在のような重要単語へと成長していきました。
構成パーツで覚える”body”:単語が合体して広がる「実体・人」のイメージ

ここからは構成パーツ(単語の組み立て)の面から、”body”の理解をさらに深めていきましょう!
”body”は、それ自体が独立した単語ですが、他の接頭辞(頭に付くパーツ)や単語と合体することで、**「目に見える具体的な実体」**や**「人間(個体)」**を表す強力な**「語根(コアパーツ)」**として機能します。
パーツ応用①:動詞をつくる接頭辞と合体!「embody」
もっとも重要な派生語のひとつが、ビジネスや論文でもよく使われる **”embody”** です。
”embody”は以下のようなパーツ構成になっていますよ!
em-(中に組み入れる・動詞化) + body(肉体・実体)
頭につく「em-」には「〜の状態にする、中に入れる」という意味があります。つまり、頭の中にある抽象的な思想や計画に「肉体(目に見える実体)を与えて中に入れ込む」ということから、
「具体化する、具現化する、形にする」という意味になるんです!
パーツ応用②:なぜ「体」なのに「人」を表すの?「anybody / nobody / somebody」
日常会話で毎日のように使う **anybody** や **nobody** にも、しっかり ”body” が隠れています。
とても良い着眼点です!語源のところでお話しした通り、”body”のコアは「魂が宿る器」です。
そこから歴史を経て、「魂を宿した個々の肉体」=「個々の人間、人物」そのものを指すパーツとして使われるようになりました。
そのため、パーツが合体すると以下のような意味になります!
● nobody(no:ゼロの + body:人 = 誰も〜ない)
● somebody(some:ある特定の + body:人 = 誰か、ある人)
● everybody(every:すべての + body:人 = 全員、みなさん)
パーツ応用③:イメージで覚えるユニークな複合語「busybody / bodyguard」
さらに、”body” が「人」や「守るべき対象」として他の単語とくっついたユニークな複合語もあります。
たとえば、以下の2つの単語もイメージで捉えると一発で覚えられますよ!
① busybody ⇒「busy(忙しい)」+「body(人)」
他人のプライベートにあれこれ首を突っ込んで「ひとりで勝手に忙しく動き回っている人」のイメージから、「お節介焼き、野次馬」という意味になります。
② bodyguard ⇒「body(大切な身体・人)」+「guard(守る)」
対象の「身体(生命)」を物理的な危険からつきっきりで守る人のこと、つまり日本語でもお馴染みの「ボディーガード、護衛員」ですね!
”body”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”body”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「生命が宿る器・主要な幹」
⇒”body”=「身体、肉体」「主要部、集まり、死体」の意味
●パーツ(語根)としての役割 ⇒「目に見える実体」や「人」のイメージを持つ
⇒ em-(中に入れる)+ body = embody(具現化する)などの派生語や、anybody(誰でも)などの代名詞に繋がる
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
