一見シンプルですが、実は歴史を辿るとふたつの異なるルーツ(語源)を持っている、とっても奥深い単語なんです。
「書き記された文字」や「許可して貸し出す人」がコアイメージで、“letter“=「文字・手紙」「貸付人(家主など)」の意味を持ちますよ!
”letter”の意味と使い方 ふたつのコアイメージ
”letter(発音:létər/レター【名詞】)”は主に「文字・手紙」、そして専門的な法律表現などで「貸付人(許可する人)」の意味を持つ単語です。
日常会話で使われる「手紙」のイメージが強いですが、語源を紐解くとさらに理解が深まります。
ふたつめは、動詞の let(許可する、貸す)に -er(〜する人)がくっついて、部屋や家を「貸し出す人」というイメージなわけですね!
※ちなみに「貸し出す人(大家さん)」の意味は、日常会話では landlord などの単語の方がよく使われます。letter2は少しマニアックな雑学として覚えておくと面白いですよ!
”letter”は、単数形と複数形でニュアンスが大きく変わる面白い性質を持っています。
重要!「手紙」だけじゃない”letter”の頻出フレーズ・語法
日常会話や試験でもよく狙われる、”letter”を使った重要表現をセットで覚えちゃいましょう!
- man of letters:文学者、知識人
- to the letter:文字通りに、厳密に(指示などに忠実に従うイメージ)
- red-letter day:記念すべき日、喜ばしい祝祭日(カレンダーの祝日が赤字であることから)
「letter」の基本例文
・He is writing a letter to his friend.
(彼は友達に手紙を書いている。)
・”Apple” is a word of five letters.
(”Apple” は5文字の単語です。)発展フレーズの例文
・He was known as a great man of letters.
(彼は偉大な文学者として知られていた。)
・I followed his instructions to the letter.
(私は彼の指示に文字通り(忠実に)従った。)
・The day I passed the exam was a red-letter day for me.
(試験に合格した日は、私にとって記念すべき日だった。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”letter”の関連語①:「手紙・メッセージ」を意味する単語”mail / note”
例えば”mail”や”note”なども「便り・メッセージ」を意味する単語ですよ!
⇒「手紙・便り」の意味を持つ単語”mail / note”
イメージの違いとしては
letter ⇒「封筒に入った手紙」=個人的・公式な紙の書簡
mail ⇒「郵便物全体、または電子メール」=配送されるシステムや中身
note ⇒「短い伝言」=メモ書きや気軽なメッセージ
といった感じです!実際の使い分けを例文で見てみましょう!
● letter:send a love letter
(ラブレターを送る)
⇒便箋に想いを書き、封筒に入れて送る伝統的な手紙のイメージ
● mail:Did you check the mail this morning?
(今朝、郵便物(またはメール)をチェックした?)
⇒ポストに届いたハガキや荷物などの「郵便物全体」、あるいは「Eメール」を指すシステム的なイメージ
● note:She left a short note on the desk.
(彼女は机の上に短いメモを残した。)
⇒「すぐ戻ります」のようにサッと書き残しておく、気軽なメモや伝言のイメージ
”letter”の関連語②:「文字・記号」を意味する単語”character / alphabet”
⇒「文字」の意味を持つ単語”character / alphabet”
それぞれの表現の違いとしては
letter ⇒「個々のアルファベット文字」=a, b, cなどの単字
character ⇒「あらゆる印刷文字・記号」=漢字や数字、記号も含んだ総称
alphabet ⇒「文字体系のセット」=AからZまでの文字システム全体
といったイメージです。こちらも例文をチェックしてみましょう!
● letter:Please write your name in capital letters.
(名前は大文字で書いてください。)
⇒「A, B, C」という、アルファベット個々の具体的な形に焦点を当てたイメージ
● character:The password must contain at least one special character.
(パスワードには最低1つの特殊文字(記号)を含める必要があります。)
⇒漢字、数字、記号、絵文字など、世界中のあらゆるシステムで使われる「文字・記号全般」を表すイメージ
● alphabet:The Greek alphabet has 24 letters.
(ギリシャ文字のアルファベットは24文字あります。)
⇒「A〜Zの並び・体系」を丸ごと一つのシステム(文字体系)として捉えるイメージ
”letter”の語源は2つのルート ラテン語の「littera」と、英語の「let」

”letter”の語源についても、確認していきましょう。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”letter”のふたつの起源について、下記の記載があります。
Origin of letter1
First recorded in 1175–1225; Middle English, variant of lettre, from Old French, from Latin littera “alphabetic character”; in plural, “epistle, literature”日本語訳:「文字」としてのletterは1175〜1225年に初記録。中期英語のlettreの異体であり、古期フランス語、そしてラテン語のlittera(アルファベットの文字)に由来します。複数形では「手紙、文学」を意味しました。
Origin of letter2
First recorded in 1550–60; let + -er日本語訳:「貸し出す人」としてのletterは1550〜60年に初記録。let(許可する・貸す)に -er(〜する人)が合わさったものです。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、私たちがよく使う”letter”は、元々はラテン語の「文字」そのものを指す言葉から歴史が始まっている模様。
● 【ルート1】ラテン語:littera(アルファベットの文字)
↓ 古期フランス語を経由して英語へ。複数形で「手紙」や「文学」へ発展!
● 【ルート2】英語独自の発展:let(貸す・許可する) + -er(〜する人)
↓ 部屋や家を人に貸し出す「賃貸人・家主」という意味が誕生!
全く別のルーツを持つ言葉が、時代の流れで同じ「letter」という綴りになったのはとても面白い歴史です。
構成パーツ(語源)で関連語をまとめて覚える!

ここからは構成パーツの面から”letter”の仲間たちを覚えていきましょう。
単語を分解してパーツ(語源)で覚えると、他の難しい英単語も一気に記憶できるようになりますよ!
① “littera”(アルファベットの文字)を意味するパーツ
”littera”はラテン語で「文字」そのものを意味するパーツです。この根っこを持つ単語は「文字」や「書物」に関係するものばかり!
- literal:文字通りの
例文:What is the literal meaning of this word?
(この単語の文字通りの意味は何ですか?) - literature:文学、文献
例文:She studies English literature at university.
(彼女は大学で英文学を学んでいる。) - illiterate:読み書きのできない
例文:In the past, many people were illiterate.
(昔は多くの人々が読み書きできなかった。)
② ”let”(許可する・外に出す・貸す)を意味するパーツ
”let”は「〜させる、許可する、部屋などを貸し出す」を意味するパーツ(動詞)です。
- outlet:コンセント、直売所、はけ口
例文:She needs an outlet for her stress.
(彼女はストレスのはけ口を必要としている。)
③ ”-er”(〜する人・もの)を意味するパーツ
”-er”は動詞の後ろについて「〜を行う人、〜する物」を意味する定番のパーツです。
今回のもうひとつのルーツである「letter2(let + -er)」の場合、「物件を貸し出す人(大家さん、オーナー、賃貸人)」という意味を作るパーツとして機能しています。
- letter(※もう1つの意味):貸付人、賃貸人
例文:The letter of the property is responsible for repairs.
(その物件の賃貸人は修理の責任がある。※法律的な硬い表現です)
”letter”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”letter”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「書き記された文字」/「許可して貸し出す人」
⇒”letter”=「文字・手紙」「貸付人」の意味
●語法・文法のポイント ⇒複数形の「letters」になると「手紙(複数)」だけでなく、「文学・学問の世界(man of letters = 文学者)」という意味に広がる点に注目です!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
