「hwe-(どっち)」+「-ther(比較)」のパーツで構成されている単語です。
「2つのうちどちらか」がコアイメージで、“whether”=「〜かどうか」「どちらの」の意味を持ちますよ!
”whether”の意味と使い方 コアイメージは「2択のルート選択」
”whether(発音:wéðər/ウェザー【接続詞・代名詞】)”は「〜かどうか」「どちらの」の意味を持つ単語です。
「hwe-(どっち)」+「-ther(比較を表す語尾)」のパーツで構成されている単語で、「2つのうちどちらか」がコアイメージです。
道が2つに分かれていて「右か、左か」を指し示す感覚から、「〜かどうか」の意味になるわけですね!
”whether”は主に接続詞として、「〜かどうか」という名詞のカタマリ(名詞節)を作ったり、「〜であろうとなかろうと」という譲歩の条件(副詞節)を表したりするときに使われます。発音は天気の「weather」と全く同じですが、中身はしっかりと「2択のルート選択」のイメージです。
日常会話のライトな確認から、ビジネスの意思決定、契約書の条件文にいたるまで広く使用される重要単語なので、具体的な2つの使い方を例文と一緒に深く見ていきましょう!
”whether”の2つの主要な使い方と頻出フレーズ

1. 「〜かどうか」を表す名詞のカタマリ(名詞節)
文の中で主語や目的語、補語の役割をする使い方です。「or not」を後ろに伴うことが多く、2つの可能性のどちらか一方を意識させます。
名詞節の例文
・I don’t know whether he will come.
(彼が来るかどうか分からない。)
・I innerly wondered whether to go or not.
(行くべきか行かざるべきか、心の中で迷った。)※南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版より引用
・Whether the rumor is true matters to us.
(その噂が本当かどうかは、私たちにとって重要だ。)
2. 「〜であろうとなかろうと」を表す副詞のカタマリ(副詞節・譲歩)
メインの文(主節)に対して、「たとえどちらの結果であっても関係ない」という条件を付け足す使い方です。この用法では「whether A or B」や「whether or not」の形でよく使われます。
副詞節の例文
・Whether you like it or not, you have to do it.
(好むと好まざるとにかかわらず、あなたはそれをしなければならない。)※南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版より引用
・Whether it rains or shines, the soccer game will be held.
(雨が降ろうと晴れようと、サッカーの試合は開催される。)
・We will support him whether he wins or loses.
(彼が勝とうが負けようが、私たちは彼を応援する。)
”whether”の文法・語法 ”if”には真似できない4つの絶対ルール

「〜かどうか」と訳す言葉には、おなじみの ”if” もありますよね。日常のカジュアルな会話(〜を知っている、〜を聞くなど動詞の目的語になる場合)では置き換えができることも多いですが、**「whetherにしか使えない絶対的なルール」**が4つあります。ここが試験やビジネス英語の大きな落とし穴になります!
1. 主語の位置(〜かどうかは…だ)に置けるのはwhetherだけ!
「彼が成功するかどうかは、彼の努力次第だ」のように、文の主語に「〜かどうか」を置きたいときは、ifは使えずwhetherの独壇場になります。
❌ If he will succeed is uncertain.
⭕ Whether he will succeed is uncertain.
2. 前置詞の後ろ(about / on / as to など)に置けるのもwhetherだけ!
「〜についての話」など、前置詞の直後に「〜かどうか」を繋げられるのもwhetherだけです。
❌ We talked about if we should buy a car.
⭕ We talked about whether we should buy a car.
3. 後ろにすぐ ”to do(不定詞)” を続けられる
「〜すべきかどうか(whether to do)」というお決まりのショートフレーズを作れるのもwhetherの強みです。if to do という形は存在しません。
❌ I haven’t decided if to go to the party.
⭕ I haven’t decided whether to go to the party.
4. 「〜であろうとなかろうと」の副詞節(譲歩)を作れるのはwhetherだけ!
文全体にかかる「たとえ~だろうと違かろうと」という譲歩の副詞節を作る場合、ifを使うことはできません。ifを使ってしまうと「もし~なら」という単なる条件文になってしまい、意味が変わってしまうか、文法的に不自然になります。
❌ If it rains or not, we will go.
⭕ Whether it rains or not, we will go.
”whether”の関連語:感覚的な違いとシチュエーション使い分け
⇒「〜かどうか・条件」を意味する単語”if”
イメージの違いとしては
whether⇒「最初から『YesかNoか』『AかBか』の2つのルートがカチッと見えている状態」=対等な2択の天秤
if⇒「『もし万が一そういう世界線になったら…』という、ひょっとした不確かな条件を思い浮かべる状態」=ひょっとした仮定・条件ひらめき
といった感じです!
●Let me know whether you can come.
「(来るルートと来ないルートの2択が綺麗に並んでいて)来られるかどうかを教えてね」
⇒ YesでもNoでもいいから、どっちのルートに決まったか教えて、というニュアンス
●Let me know if you can come.
「(ひょっとして)来られるようだったら、教えてね」
⇒ もし「来られる」という条件が成立した時だけ連絡してね、というニュアンスに聞こえることもある
”whether”の語源は古期英語「hwether」 意味は「2つのうちどちらか」

”whether”の語源についても、確認していきましょう。
”whether”の語源は1000年以上前の古期英語(Old English)の「hwether」”に遡ります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”whether”の起源について、下記の記載があります。
Origin of whether
First recorded before 900; Middle English; Old English hwether, hwæther, equivalent to hwe- (base of hwā who ) + -ther comparative suffix; cognate with Old Norse hvatharr, Gothic hwathar日本語訳:900年より前に初めて記録された。中間英語、古期英語の hwether, hwæther に由来し、これは hwe-(who「誰・どれ」の語幹)と -ther(比較を表す接尾辞)を組み合わせたものである。古ノルド語の hvatharr、ゴート語の hwathar と同系である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”whether”は英語が生まれて間もない非常に古い時代(900年以前)から、「2つのものを比べる」ための基本的な言葉としてずっと使われてきた模様。
ゲルマン祖語(大昔の共通の言葉):どちらか一方を指す言葉
↓
古期英語(900年以前):hwether / hwæther(2つのうち、どっち?)
↓
中期英語を経て、現在の「whether(〜かどうか、どちらか)」へ定着
北欧の古い言葉(古ノルド語)やゴート語にも似た言葉がある、歴史の深い大先輩のような英単語です。
”whether”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”whether”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「2択のルート選択(どっちかな?)」
⇒”whether”=「〜かどうか」「どちらの」の意味
●語法・文法のポイント ⇒主語の位置や前置詞の後ろ、後ろに「to do」を続ける形、そして譲歩の副詞節はwhetherだけの特権!ifとの4つの使い分けルールが超重要。
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