【語源で覚える】接頭辞「sub- / sus- / suc- / suf- / sup-」の意味と英単語一覧|「下に」で覚える

 
コダック
今日のテーマは接頭辞”sub- / sus- / suc- / suf- / sup-”

「下に・下から・下位に」という意味を持つ、とても重要な接頭辞です。

「上にあるものを、下から支えたり、その下の位置に置いたりする」というコアイメージをつかめば、submit・substitute・suspect・suspend・succeed・suffer・support・supposeなどをまとめて覚えられますよ!

 

”sub-”は、英単語の先頭でよく見かける接頭辞です。

”subway”では「地面の下」、”subordinate”では「地位が下」、”support”では「下から支える」というイメージを持ちます。

ところが、単語によっては”sub-”がsus- / suc- / suf- / sup-の形に変わります。

 
”support”や”suffer”の先頭も、もともとは”sub-”の仲間なの?
 
コダック
そうなんです!

後ろに続く音へ合わせて発音しやすくなった結果、bの音がc・f・pなどへ同化したり、短くなったりした形なんです。見た目は違っても、中心には同じ「下」のイメージがありますよ。

 

目次

接頭辞”sub- / sus- / suc- / suf- / sup-”の意味とコアイメージ

接頭辞”sub-”の基本的な意味は「下に・下で・下から・〜の支配下に」です。

物理的な上下関係から、地位・組織・意識・順番・程度など、目に見えない「下」にも意味が広がりました。

”sub-”のコアイメージ

●ある物の真下に位置する
●下から上の物を支える
●上位の人・組織・規則の下に入る
●主要な物より一段下の役割を持つ
●表面や意識の下に隠れている
●前の出来事のすぐ後ろに続く
●基準より少し下で「やや・不完全な」を表す

 

 
コダック
大きな舞台を想像してみてください。

舞台のには土台があり、土台は舞台を下から支えています。また、主役の後ろや一段下には、代役や補助役が控えていますよね。

この景色に”sub-”の意味が詰まっています!

 
単なる「地下」だけでなく、「補助」「代理」「後続」までつながるんだね。

 

”sub-”の意味は5方向に整理すると覚えやすい

 
コダック

イメージの違いとしては

下に・地下に ⇒「物理的に表面より下にある」=地下・水中・意識下
下から支える ⇒「上の物を下側から受け止める」=支持・維持・供給
下位・副〜 ⇒「主要な物の一段下に位置する」=補助・代理・下位区分
後ろに・次に ⇒「前の人や出来事のすぐ後ろに続く」=後続・継承
少し下・やや ⇒「通常の基準へ完全には届かない」=部分的・準〜・やや

といった感じです!

 

なぜ”sub-”が”sus- / suc- / suf- / sup-”に変わるの?

”sus- / suc- / suf- / sup-”は、基本的にはラテン語の接頭辞”sub-”が、後ろに続く音の影響を受けて変化したものです。

隣り合う音へ近づき、発音しやすい形になる現象を同化といいます。

代表的な形と英単語

sub-:基本形
 submit / subway / substitute / substantial

sus-:ラテン語で音が短縮・同化した形
 suspect / suspend / sustain / susceptible

suc-:主にcの音へ同化した形
 succeed / success / succumb

suf-:主にfの音へ同化した形
 suffer / sufficient / suffice

sup-:主にpの音へ同化した形
 support / suppose / suppress / supply

 

 
コダック
例えば”sub + port”を続けて発音するより、bを後ろのpへ合わせて”support”とした方が口を動かしやすいですよね。

同じように、”sub-”の音が後ろへ引っ張られて”suc- / suf- / sup-”などへ変わりました。

 
後ろの文字だけを見れば、毎回同じ形を予測できるの?
 
コダック
完全には予測できません。

これらは現代英語で自由に変換する規則というより、ラテン語やフランス語を経て英語へ入った歴史的な形です。例えば”susceptible”のように、単純な「次の一文字」だけでは説明しきれない語もあるので、代表単語とセットで覚えましょう。

 

【一覧表】”sub- / sus- / suc- / suf- / sup-”を持つ英単語まとめ

英単語 構成パーツ 直訳イメージ 主な意味
subway sub-(下に)+way(道) 地面の下を通る道 地下鉄・地下道
submarine sub-(下に)+marine(海の) 海面の下を進む物 潜水艦
subconscious sub-(下に)+conscious(意識した) 意識の表面下にある 潜在意識の
subtle sub-(下に)+tex(織る) 下地まで細かく織られた 微妙な・繊細な
submit sub-(下に)+mit(送る) 上位者の下へ送り出す 提出する・服従する
submission sub-(下に)+miss(送る)+-ion(こと) 相手の下へ送り届けること 提出・服従
subject sub-(下に)+ject(投げる) 支配や条件の下へ置く 主題・対象・服従させる
subordinate sub-(下に)+ordin(順序) 一段下の順序へ置く 部下・下位の
substitute sub-(下・代わり)+stitute(立てる) 主役の後ろに代役を立てる 代用品・代用する
substantial sub-(下に)+sta(立つ) 下にしっかり立つ土台がある かなりの・実質的な
subsequently sub-(後ろに)+sequ(続く)+-ly 前の出来事の後ろに続く その後・続いて
suspect sus-(下から・ひそかに)+spect(見る) 下から様子をうかがって見る 疑う・容疑者
suspend sus-(下から)+pend(つるす) 下から持ち上げて宙につるす つるす・一時停止する
sustain sus-(下から)+tain(保つ) 下から支えて保つ 維持する・支える
susceptible sus-(下から)+cept(取る)+-ible 影響を受け取りやすい 影響を受けやすい
succeed suc-(後ろに)+ceed(進む) 前の人の後ろを進む 成功する・後を継ぐ
successive suc-(後ろに)+cess(進む)+-ive 次々と後ろに続いて進む 連続する・相次ぐ
succumb suc-(下に)+cumb(横たわる) 相手の下に倒れて横たわる 屈する・負ける
suffer suf-(下から)+fer(運ぶ・耐える) 重荷を下で支えて運ぶ 苦しむ・耐える
sufficient suf-(下から)+fic(作る)+-ent 必要量を下から作り上げる 十分な
support sup-(下から)+port(運ぶ) 下から持ち上げて運ぶ 支える・支持する
suppose sup-(下に)+pose(置く) 考えの下に前提を置く 思う・仮定する
suppress sup-(下に)+press(押す) 上から下へ押さえ付ける 抑える・鎮圧する
supply sup-(下から)+ply / ple(満たす) 不足を下から満たす 供給する・供給品
supplement sup-(下から)+ple(満たす)+-ment 不足部分を追加して満たす 補足・補充する

 

基本形”sub-”を持つ代表的な英単語

subway|sub-(下に)+ way(道)

”subway”は、地面の下を通る道という、そのままの構成を持つ単語です。

アメリカ英語では主に「地下鉄」、イギリス英語では歩行者用の「地下道」を表すことがあります。

【例文】
・I take the subway to work every morning.
(私は毎朝、地下鉄で通勤している。)
・We used the subway to cross the busy road.
(私たちは交通量の多い道路を渡るため地下道を使った。)

”subway”の意味・使い方を詳しく確認する

submarine|sub-(下に)+ marine(海の)

”submarine”は、海面の下を進む船を表します。

”sub-”の物理的な「下」が最も分かりやすく残っている単語の一つです。

subconscious|意識の表面より下にある

”subconscious”は、普段は自分で意識していないものの、感情や行動へ影響を与える意識の下の領域を表します。

形容詞では「潜在意識の」、名詞では「潜在意識」という意味になります。

subtle|sub-(下に)+ tex(織る)

”subtle”は、表面だけでは分からないほど下地まで細かく織られたイメージとして覚えられます。

違いや変化が小さく気付きにくい「微妙な」、細かく洗練された「繊細な」、直接的ではない「巧妙な」という意味になります。

”subtle”の意味・覚え方を詳しく確認する

submit|sub-(下に)+ mit(送る)

”submit”は、書類や自分自身を、権限を持つ人の下へ送り出すイメージです。

書類を上司や機関へ差し出せば「提出する」、自分を相手の支配下へ送れば「服従する」という意味になります。

【例文】
・Please submit the form by Friday.
(金曜日までに書類を提出してください。)
・The army refused to submit to the enemy.
(その軍隊は敵に服従することを拒んだ。)

”submit”の意味・使い方を詳しく確認する
”submission”の意味・使い方を詳しく確認する

subject|sub-(下に)+ ject(投げる)

”subject”は、人や物を規則・支配・観察などの下へ投げ入れて置くイメージです。

支配を受ける人なら「臣民」、話や研究の下に置かれる対象なら「主題・対象」、影響の下に置く動詞なら「さらす・服従させる」となります。

 
学校で習う「主語」という意味も、何かの下に置かれた対象なの?
 
コダック
はい。文の中で、これから性質や動作を述べるために話題として置かれたものが”subject”です。

「下に置かれたもの」から、支配の対象・研究の対象・話の中心などへ意味が広がりました。

substitute|sub-(下・後ろ)+ stitute(立てる)

”substitute”は、主役や本来の物の一段下・すぐ後ろに、代わりとなる物を立てておくイメージです。

人なら「代理人・控え選手」、物なら「代用品」、動詞なら「代用する」を意味します。

”substitute”の意味・使い方を詳しく確認する

substantial|sub-(下に)+ sta(立つ)

”substantial”は、下にある土台がしっかり立ち、簡単には崩れないイメージです。

そこから「実体のある」「かなりの量の」「重要な」「頑丈な」という意味になります。

”substantial”の意味・覚え方を詳しく確認する

 

変化形”sus-”を持つ代表的な英単語

suspect|sus-(下から・ひそかに)+ spect(見る)

”suspect”は、相手を正面から信用して見るのではなく、下からこっそり様子をうかがうイメージです。

何か悪いことをしたのではないかと「疑う」、疑われている人を「容疑者」と呼ぶ意味につながります。

【例文】
・I suspect that he knows the truth.
(彼は真実を知っているのではないかと思う。)
・The police questioned the suspect.
(警察は容疑者を取り調べた。)

”suspect”の意味・覚え方を詳しく確認する

suspend|sus-(下から)+ pend(つるす)

”suspend”は、下から物を持ち上げ、地面に付かないよう宙につるしておくイメージです。

物理的に「つるす」だけでなく、活動や判断を宙ぶらりんの状態にすることから「一時停止する」、権利や資格を一時的に「停止する」という意味になります。

【例文】
・The lamp was suspended from the ceiling.
(ランプは天井からつるされていた。)
・The service was temporarily suspended.
(そのサービスは一時的に停止された。)

語根”pend / pens(つるす・量る)”を持つ英単語をまとめて確認する

sustain|sus-(下から)+ tain(保つ)

”sustain”は、上にある物が倒れたり落ちたりしないように、下から支えて保ち続けるイメージです。

生命や活動を「維持する」、主張を「支持する」、損害や苦痛を「受ける・耐える」という意味へ広がっています。

susceptible|sus-(下から)+ cept(取る)+ -ible(〜できる)

”susceptible”は、外から来る影響を受け取ってしまいやすいイメージです。

病気・批判・誘惑・変化などの「影響を受けやすい」「感染しやすい」という意味になります。

”susceptible”の意味・使い方を詳しく確認する

 

変化形”suc-”を持つ代表的な英単語

succeed|suc-(後ろに)+ ceed(進む)

”succeed”の語源的な中心は、前の人や出来事の後ろを進み、次の位置へ入ることです。

人の「後を継ぐ」、出来事の「後に続く」という意味から、物事が順調に次の段階へ進み、最終的に「成功する」という意味へ発展しました。

【例文】
・She succeeded in solving the problem.
(彼女はその問題を解くことに成功した。)
・He succeeded his father as president.
(彼は父の後を継いで社長になった。)

”succeed”の意味・使い方を詳しく確認する
語根”ced / cess(進む・行く)”を持つ英単語をまとめて確認する

 
「成功する」と「後を継ぐ」が同じ単語なのは、次の段階へ進むからなんだね。
 
コダック
その通りです!

”success”も、もともとは「後に続いて起こった結果」のような意味でした。そこから「良い結果=成功」を表すようになったんですよ。

successive|次々と後ろに続く

”successive”は、一つ目の後ろに二つ目、二つ目の後ろに三つ目が続くイメージです。

間に大きな途切れを挟まず「連続する」「相次ぐ」という意味になります。

”successive”の意味・使い方を詳しく確認する

succumb|suc-(下に)+ cumb(横たわる)

”succumb”は、圧力・病気・誘惑などに負け、相手の下へ倒れて横たわるイメージです。

そこから「屈する」「負ける」「病気などで倒れる」という意味になります。

 

変化形”suf-”を持つ代表的な英単語

suffer|suf-(下から)+ fer(運ぶ・耐える)

”suffer”は、重い荷物や苦痛を下で受け止め、背負って運び続けるイメージです。

病気・痛み・損害などに「苦しむ」「被る」、嫌な状況を「耐える」という意味になります。

【例文】
・She suffers from severe headaches.
(彼女はひどい頭痛に苦しんでいる。)
・The company suffered a major loss.
(その会社は大きな損失を被った。)

”suffer”の意味・使い方を詳しく確認する

sufficient|suf-(下から)+ fic(作る)+ -ent

”sufficient”は、必要な量の下に材料や力を積み上げ、要求を満たせる状態まで作り上げるイメージです。

多過ぎる必要はなく、「目的を達成するのに足りる・十分な」という意味になります。

【例文】
・We have sufficient time to finish the work.
(私たちには仕事を終えるのに十分な時間がある。)

”sufficient”の意味・覚え方を詳しく確認する
efficient / sufficient / effectiveの違いを確認する
語根”fac / fic(作る・為す)”を持つ英単語をまとめて確認する

 

変化形”sup-”を持つ代表的な英単語

support|sup-(下から)+ port(運ぶ)

”support”は、重い物を下から持ち上げ、落ちないように支えて運ぶイメージです。

物理的に物を「支える」、人や活動を「援助する」、意見や候補者を「支持する」という意味になります。

【例文】
・These columns support the roof.
(これらの柱が屋根を支えている。)
・My family supported my decision.
(家族は私の決断を支持してくれた。)

”support”の意味・使い方を詳しく確認する

suppose|sup-(下に)+ pose(置く)

”suppose”は、考えや議論を進めるため、その下に仮の前提を置くイメージです。

確実な事実ではないものの「〜だと思う」、議論のために「〜だと仮定する」という意味になります。

【例文】
・I suppose he is busy today.
(彼は今日は忙しいのだと思います。)
・Suppose the plan fails. What should we do?
(その計画が失敗すると仮定しましょう。どうすべきでしょうか。)

”supposedly”の意味・使い方を詳しく確認する
presume / assume / supposeの違いを確認する
語根”pos / pose(置く)”を持つ英単語をまとめて確認する

suppress|sup-(下に)+ press(押す)

”suppress”は、上へ出ようとする物を力ずくで下へ押さえ付けるイメージです。

反乱や情報を「抑圧する・鎮圧する」、感情や咳などが表へ出ないよう「抑える」という意味になります。

supply|不足を下から満たす

”supply”は、足りない部分へ必要な物を加え、下から満たして全体を完成させるイメージです。

水・食料・電気・情報などを「供給する」、名詞では「供給量・在庫・必需品」を表します。

supplement|不足部分を下から埋める

”supplement”は、すでにある物だけでは足りない部分へ、追加の情報・栄養・教材などを加えて補い満たすイメージです。

名詞では「補足・付録・栄養補助物」、動詞では「補う」を意味します。

 

”sub-”には「後ろに・次に」という意味もある

”sub-”は物理的な「下」だけでなく、前の人や出来事のすぐ後ろに位置することも表します。

subsequent
 sub-(後ろに)+sequ(続く)
 ⇒前の出来事の後ろに続く=その後の

subsequently
 ⇒前の出来事に続いて=その後・続いて

succeed
 suc-(後ろに)+ceed(進む)
 ⇒前の人の後ろへ進む=後を継ぐ・成功する

successive
 ⇒一つずつ後ろに続く=連続する

 

”subsequently”の意味・使い方を詳しく確認する
語根”sequ / secut(続く・従う)”を持つ英単語をまとめて確認する

 

現代英語の”sub-”は「副〜・下位区分・やや」を作る

”sub-”は、現在でも新しい語を作る接頭辞として活発に使われています。

1.主要な物の一段下・補助役

●subeditor
 編集長の下で働く副編集者

●subcommittee
 大きな委員会の下にある小委員会

●subcontractor
 元請けの下で仕事を請け負う下請け業者

●subtitle
 主題・本編を補助する副題、字幕

●subspecies
 種の下位に置かれる亜種

2.全体をさらに小さく分ける

●subdivide
 さらに小さく分割する

●subdivision
 全体を分けた下位区分・細分

●subcategory
 カテゴリーの下にある下位カテゴリー

●subheading
 大見出しの下にある小見出し

3.通常の基準より少し下・部分的

●substandard
 標準より下の・標準以下の

●subclinical
 明確な症状が現れる基準には届かない・不顕性の

●subacute
 急性より程度が低い・亜急性の

●subzero
 0度より下の

 
現代の専門用語でも、「上位の分類の下にある」と考えれば意味を推測できそうだね。
 
コダック
そうなんです!

IT・科学・組織・法律などで知らない”sub-”の単語に出会ったら、まず「下位の」「小さく分けた」「基準より少し下」を当てはめてみてください。

 

”sub-”と”under- / hypo-”の違い

”sub-”、”under-”、”hypo-”はいずれも「下」を表しますが、使われる語の種類やニュアンスが異なります。

 
コダック

大まかな違いとしては

sub- ⇒「下・下位・下位区分」=ラテン語系・現代の専門語に多い
under- ⇒「物理的に下・必要量より不足」=英語本来の語と自由に結び付きやすい
hypo- ⇒「下・不足・低下」=ギリシャ語系の医学・科学用語に多い

といった傾向があります!

接頭辞 イメージ
sub- subway / subcommittee 地面の下・委員会の下位区分
under- underground / underpaid 地面の下・支払額が不足
hypo- hypothermia / hypoglycemia 体温・血糖値が正常値より低い

ただし、単語は歴史の中で形が定着しているため、接頭辞を自由に取り替えることはできません。

 

”sub- / sus- / suc- / suf- / sup-”で始まっても、必ず分解できるとは限らない

同じ綴りで始まっていても、すべての単語が接頭辞”sub-”を持つとは限りません。

確認したいポイント

●接頭辞を外した後ろの部分が語根として意味を持つか
●「下に・下から・後ろに」を当てはめて意味が自然につながるか
●ラテン語から英語へ入る過程で意味が大きく変化していないか
●現代英語の表面的な綴りだけで無理に分解していないか

特に”suggest”や”succeed”など、現在の意味から「下」が見えにくくなった単語では、個別の語源まで確認することが大切です。

 

接頭辞”sub-”の語源はラテン語の”sub”

接頭辞”sub-”は、ラテン語の前置詞・接頭辞”sub”に由来します。

ラテン語では、「下に・下方に・下から・足元に」という位置を表したほか、「後ろに」「〜の支配下に」「近くに」「少し・やや」という意味でも使われました。

さらに古い印欧祖語の「下」を表す語根につながり、ギリシャ語の”hypo-”や英語の”up”とも遠い親戚関係にあります。

”sub-”の意味が広がった流れ

ラテン語”sub”
「下に・下から」

上にある物を下から支える
「支持・維持・供給」

主要な物の下に位置する
「下位・副〜・代理」

前の物のすぐ後ろに位置する
「後続・継承」

通常の基準より少し下にある
「やや・部分的・準〜」

 

ラテン語では、後ろの音に合わせて接頭辞が短縮・同化し、”sus- / suc- / suf- / sup-”などの形が生まれました。

 

”sub- / sus- / suc- / suf- / sup-”を覚えるコツ

これらの接頭辞を見つけたら、後ろの語根へ次のイメージを順番に当てはめてみてください。

意味を推測する5ステップ

①「物理的に下」を付ける
 ⇒sub + way=地面の下の道=地下鉄
 ⇒sub + marine=海の下=潜水艦

②「下から支える」を付ける
 ⇒sup + port=下から運ぶ=支える
 ⇒sus + tain=下から保つ=維持する

③「下位・代理」を付ける
 ⇒sub + stitute=後ろに代役を立てる=代用する
 ⇒sub + committee=委員会の下位区分=小委員会

④「後ろに続く」を付ける
 ⇒sub + sequ=後ろに続く=その後の
 ⇒suc + ceed=後ろへ進む=後を継ぐ

⑤「下へ押さえる」を付ける
 ⇒sup + press=下へ押す=抑圧する

 

 
コダック
覚えるときは、大きな舞台の下に土台があり、下から支え、その後ろに代役が控えている映像を作ってみてください。

”support”なら下から柱で支える、”submit”なら書類を上位者の下へ差し出す、”succeed”なら前の人の後ろを進む——と場面を変えると覚えやすいですよ!

 

接頭辞”sub- / sus- / suc- / suf- / sup-”を持つ関連記事

 

接頭辞”sub- / sus- / suc- / suf- / sup-”の意味・語源・覚え方のまとめ

以下、接頭辞”sub- / sus- / suc- / suf- / sup-”についてのまとめです。

●基本となる形は”sub-”
 ⇒ラテン語”sub”に由来
 ⇒中心イメージは「下に・下から・下位に」

●歴史的な音の変化
 ⇒sub-:submit / subway
 ⇒sus-:suspect / suspend
 ⇒suc-:succeed / success
 ⇒suf-:suffer / sufficient
 ⇒sup-:support / suppose

●意味の広がり
 ⇒物理的に下
 ⇒下から支える
 ⇒下位・副〜・代理
 ⇒前の物の後ろに続く
 ⇒基準より少し下・部分的

●覚え方のコツ
 ⇒「上にある物を下から支え、その後ろ・一段下に控える」映像で覚える

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、構成パーツ、使い方、覚え方の面から解説を行っています。
他の接頭辞・語根・英単語の記事も、ぜひ確認してみてくださいね!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「Merriam-Webster Dictionary:sub-(https://www.merriam-webster.com/dictionary/sub)」
「The American Heritage Dictionary:sub-(https://ahdictionary.com/word/search.html?q=sub-)」
「Online Etymology Dictionary:sub- / sus-(https://www.etymonline.com/word/sub-)」
「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版, 大修館書店」