こんにちは、コダックです。
”depend”・”suspend”・”expense”・”compensate”…バラバラに見えるこれらの単語、実はぜんぶ「吊るす・量る」という1つの語根から生まれた”仲間”なんです。
①語根 pend / pens のコアイメージ
②pendを持つ英単語の全体マップ(各単語の詳しい記事へのリンク付き)
③接頭辞(どこに吊るすか)で意味がどう変わるかの考え方
④”天秤で量る→お金を払う”という語源エピソード
今日のテーマは語根 ”pend / pens”(吊るす・量る・払う)!
天秤に物を”吊るして量る”イメージが出発点。ここに接頭辞が付いて、たくさんの単語に枝分かれしますよ!
語根「pend / pens」のコアイメージは「吊るす・量る」
語根 ”pend” は、ラテン語 pendere「吊るす・ぶら下げる」に由来します。過去分詞から ”pens-” の形にもなります(expense・pension など)。
ペンダント(pendant)は首から”吊るす”アクセサリー、振り子(pendulum)は”ぶら下がって”揺れるもの。「ぶら下げる」がぜんぶの根っこです。
面白いのは、「吊るす」から「量る」「払う」へと意味が伸びていくところ。昔は天秤(てんびん)に品物やお金を吊るして重さを量り、その重さで価値を決めて支払いました。だから “pend” は「吊るす→量る→(お金を)払う」という三段階でつながっているんです。
そうなんです! 例えば ”expense(費用)” は「ex-(外へ)+pens(量って払う)」=外へ払い出すもの。天秤のイメージを知っていると、意味がスッと入りますよ。まずは”depend”の語源を辞書で見てみましょう。
Origin(depend)
First recorded in 1375–1425; late Middle English dependen, from Old French dependre, from Latin dēpendere “to hang down,” from dē- + pendere “to hang”
※参考・引用「Dictionary.com」
”depend”=”de-(下に)”+”pend(吊るす)”=「下にぶら下がる=(何かに)頼る・依存する」。ちゃんと「吊るす」が生きていますね。
語源エピソード|”ponder(熟考する)”は心を天秤にかけること

“量る”つながりで覚えたいのが ”ponder(じっくり考える)”。これも pendere 系で、「心の中で(あれこれ)重さを量る」=熟考するという成り立ちです。決断の前に、頭の中の天秤で選択肢を量っているイメージですね。
さらに、宙吊りの緊張感 ”suspense(サスペンス)” も「下に吊るされた(未解決の)状態」。映画で”結末が宙ぶらりん”なあの感覚、まさに”pend(吊るす)”なんです。
「吊るす・量る」の一つのイメージが、依存(depend)・費用(expense)・熟考(ponder)・緊張(suspense)まで枝を伸ばしている——語源をたどると、バラバラの単語が一本につながって見えてきます。
【単語マップ】pend / pens を持つ英単語まとめ
”pend”系を持つ主な単語を一覧にしました。気になる単語は個別記事でさらに詳しく解説しています。
| 単語 | 語源パーツ | 意味 |
|---|---|---|
| depend | de-(下に)+pend(吊るす) | 頼る・依存する |
| suspend | sus-(下に)+pend(吊るす) | 一時停止する・吊るす |
| expense | ex-(外へ)+pens(払う) | 費用・出費 |
| compensate | com-(共に)+pens(量る) | 補償する・埋め合わせる |
| pension | pens(払う)→年金 | 年金 |
| suspense | sus-(下に)+pens(吊るす) | 緊張・宙吊り |
| ponder | pond(=pend 量る) | 熟考する |
ほかにも、振り子”pendulum”、ペンダント”pendant”、未決の”pending”など、「吊るす・ぶら下げる」でつながる仲間はまだまだあります。
接頭辞で意味が変わる|「どこに吊るすか」で覚える
”pend”仲間を攻略するコツは、接頭辞=吊るす方向で捉えること。方向が分かれば意味が推測できます。
●de-(下に)+pend ⇒ 下にぶら下がる=depend(頼る・依存する)
●sus-(下に)+pend ⇒ 下に吊るして止める=suspend(一時停止する)
●ex-(外へ)+pens ⇒ 外へ量って払う=expense(費用)
●com-(共に)+pens ⇒ 釣り合うように量る=compensate(埋め合わせる)
その通り! これが語源で覚える最大のメリットです。次は主要な単語を、もう少しだけ詳しく見てみましょう。
主要な”pend / pens”単語をもう少し詳しく
depend(頼る・依存する)|de-(下に)+pend(吊るす)
下にぶら下がる=「頼る・依存する」「〜次第である」。前置詞 on とセットが鉄則。
・depend on 〜(〜に頼る・〜次第だ)
・It depends on the weather.(それは天気次第だ。)
→ 「depend」の詳しい記事はこちら
suspend(一時停止する・吊るす)|sus-(下に)+pend(吊るす)
下に吊るして宙で止める=「一時停止する・保留する」、物理的に「吊るす」。
・suspend the service(サービスを一時停止する)
・a lamp suspended from the ceiling(天井から吊るされたランプ)
expense(費用・出費)|ex-(外へ)+pens(払う)
外へ量って払い出すもの=「費用・出費」。
・travel expenses(旅費)
・at the expense of 〜(〜を犠牲にして)
compensate(補償する・埋め合わせる)|com-(共に)+pens(量る)
釣り合うように量って渡す=「補償する・埋め合わせる」。
・compensate for the loss(損失を埋め合わせる)
→ 「compensate」の詳しい記事はこちら
間違えやすいポイント・よくある質問
はい、depend on / uponが基本です(to ではありません)。「下にぶら下がって支えてもらう相手の”上(on)”に頼る」とイメージすると迷いません。会話の “It depends.”(時と場合による)も頻出ですよ。
Q. expense と cost の違いは?
cost は「(ある物の)値段・かかる費用」、expense は「(継続的に出ていく)出費・経費」。ビジネスの「経費」は expenses が定番です。
Q. compensate for と compensate 人 の使い分けは?
「(不足・損失を)埋め合わせる」は compensate for 〜、「(人に)補償する」は compensate 人(for 〜)。for の有無で対象が変わります。
語根「pend / pens」まとめ
⇒コアイメージは「吊るす」→「量る」→「払う」
●接頭辞=吊るす方向で意味が枝分かれ(de-→depend/sus-→suspend/ex-→expense/com-→compensate)
●ponder(熟考)・suspense(緊張)・pendulum(振り子)も同じ仲間。depend は on とセット
語根を1つ押さえると、単語が芋づる式に増えていきます。他の語根や単語もぜひご覧くださいね!
【まとめ】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】
語源:Dictionary.com(各単語ページ「Origin」欄)
