「suc-(次に・下に)」+「cedere(行く)」のパーツで構成されている単語です。
「バトンを受け継いで次に進む」がコアイメージで、“succeed”=「成功する」「継承する、あとに続く」の意味を持ちますよ!
”succeed”の意味と使い方|コアイメージは「バトンを受け継いで次に進む」
”succeed(発音:səksíːd/サクシード【動詞】)”は「成功する」「継承する、あとに続く」の意味を持つ単語です。
一見すると全く違う意味に見えますが、「suc-(次に・下に)」+「cedere(行く)」というパーツからできており、「バトンを受け継いで次に進む」という共通のコアイメージを持っています。
もともとは「あとに続く」「引き継ぐ」という意味が根本にありました。それが歴史の中で、『前の世代から地位や富をしっかり引き継いで、家門や事業が順調に栄える』ということから、現代の「成功する」という意味に繋がったわけですね!
”succeed”は「ビジネスで成功する」のように広く使われますが、実は「王位を継承する」や「家業を継ぐ」といったシチュエーションでも使われる非常に奥の深い単語です。
学校のテストや資格試験、ビジネスシーンでは、後ろにくっつく前置詞や使い方によって意味が変わるため、正しい語法をマスターすることが重要なポイントになります。
このように”前のバトンを受け取って順調に次へと進んでいく”という意味から、ビジネスのプロジェクト、歴史の王位継承、個人の夢の実現にいたるまで広く使用されます。
例文
・She succeeded in passing the exam.
(彼女は試験に合格することに成功した。)
・He succeeded to his father’s business.
(彼は父親の事業を継承した[継いだ]。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”succeed”の文法・語法解説|前置詞「in」と「to」、他動詞の使い分け

”succeed”を使う上で一番大切なのは、後ろに続く言葉によって意味が変わるという点です。主に3つのパターンを押さえましょう!
1. 「〜に成功する」ときは後ろに ”in” を置く!(自動詞)
「〜に成功する」と言いたいときは、必ず succeed in + 名詞(doing) の形を使います。心の中で「その分野という枠組み(in)の中で成果を出した」というイメージを持つと覚えやすいです。
【例文】
・Our team succeeded in developing the new software.
(私たちのチームは新しいソフトウェアの開発に成功した。)
・I hope you will succeed in your new business.
(あなたの新しいビジネスが成功することを願っています。)
※名詞形は ”success(成功)”、形容詞形は ”successful(成功した)” になります。
2. 「〜を継承する」ときは後ろに ”to” を置く!(自動詞)
一方、「王位、財産、地位などを継ぐ」と言いたいときは succeed to + 名詞 になります。矢印(to)のイメージ通り、次の代へ権利や地位が引き継がれていく感覚です。
【例文】
・The prince succeeded to the throne.
(王子が王位を継承した。)
・She succeeded to a large fortune from her grandmother.
(彼女は祖母から莫大な財産を相続した。)
※名詞形は ”succession(継承)”、形容詞形は ”successive(連続する・引き継がれた)” になり、こちらも形が変わるので要注意です!
3. 前置詞なしで「〜の後を継ぐ・後任になる」を表す!(他動詞)
実は ”succeed” は、前置詞を置かずに**後ろに直接「人」や「職務」を置く他動詞**としても使われます。この場合は「〜の後任になる」「〜の後に続いて起こる」という意味になります。「succeed 人 as 役職(人の後任として役職に就く)」の形はビジネスやニュースでも頻出です。
【例文】
・Mr. Tanaka will succeed Mr. Smith as CEO.
(田中氏が、スミス氏の後任としてCEOに就任します。)
・In England, summer succeeds spring.
(イギリスでは、春の後に夏が続く。)
”succeed”の類義語|”achieve / manage” とのニュアンス・意味の違い

例えば”achieve”や”manage”なども「成し遂げる、何とか成功させる」を意味する単語ですよ!
⇒「成功する・成し遂げる」の意味を持つ単語”achieve/manage”
イメージの違いとしては
succeed⇒「望んでいた結果や目的を、計画通りにうまく達成して「成功する」」=目的を果たす
achieve⇒「長期的な努力や困難を乗り越えて、素晴らしい目標や記録を「成し遂げる」」=(努力の末に)達成する
manage⇒「厳しい状況やトラブルの中で、何とか知恵を絞って「ギリギリやり遂げる」」=どうにかやり遂げる
といった感じです!
実際の例文で、イメージの差をハッキリさせてみましょう!
●succeed in business
「(狙い通りに事業が軌道に乗って)ビジネスで成功する」
⇒ 立てた計画や狙いが順調に実を結び、良い結果を得るイメージ
●achieve a lifelong dream
「(長年の努力の末に)一生の夢を達成する」
⇒ 高い山をコツコツ登りきって、ついに頂上に到達したような偉大な達成のイメージ
※例文:He finally achieved his goal of becoming a doctor.(彼はついに医者になるという目標を達成した。)
●manage to catch the last train
「(駅まで全力でダッシュして)何とか終電に間に合う」
⇒ ギリギリの危ない状況だったけれど、なんとか工夫や根性でクリアしたイメージ
※例文:We managed to finish the project on time.(困難にもかかわらず、私たちは何とか時間通りにプロジェクトを終えることができた。)
”succeed”の語源はラテン語「succedere」|「下へ行く、次に続く、栄える」

”succeed”の語源についても、確認していきましょう。
”succeed”の語源はラテン語の「succedere」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”succeed”の起源について、下記の記載があります。
Origin of succeed
First recorded in 1325–75; Middle English succeden from Old French succeder, from Latin succedere “to go (from) under, follow, prosper,” equivalent to suc- suc + cedere “to go” (see cede)日本語訳:1325〜75年に初めて記録された。中期英語の succeden は古フランス語の succeder に由来し、それはラテン語の succedere(下に行く、従う、栄える)から来ている。これは suc- + cedere(行く)と同等である。(cedeを参照)
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”succeed”は14世紀(中世ヨーロッパの時代)に、フランス語を経由して英語に取り入れられた模様。もともとは王位などの「あとに続く(follow)」という意味が主流でしたが、徐々に「順調に続いて繁栄する(prosper)」という意味へと発展していきました。
ラテン語:succedere(すぐ後ろに続いて行く=従う、栄える)
↓
古フランス語:succeder(後を追う)
↓
1300年代:中期英語「succeden(次々に引き継ぐ)」として英語に定着
↓
現代:「受け継いだ結果、順調に成果を出す=成功する」という意味が中心に
「前の人の後ろをきっちり歩んでいく」というラテン語のイメージが、長い時間をかけて現代の「大成功!」という意味に変化したのは面白い歴史です。
構成パーツで覚える”succeed”|「suc-」+「cedere」

ここからは構成パーツの面から”succeed”について覚えていきましょう。
”succeed”の構成パーツは「suc-(次に・下に)」+「cedere(行く)」の2パーツです。
つぎから各パーツについて紹介していきます。
“suc-“は「下に、すぐ後ろに、次に」を意味するパーツ
”suc-”は「下に、次に」を意味するパーツです。本来は「sub-」というパーツですが、後ろに c が来ると言いやすいように「suc-」へと変化します(子音同化と言います)。
”cedere(cede/ceed)”は「行く、進む」を意味するパーツ
”cedere(cede)”は「行く、進む」を意味する非常に重要なパーツです(英語の単語内では ceed や cess の形に変わることが多いです)。
その他の”cedere(cede/ceed)”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
・recede(re-[後ろに]+ cede[行く]=波や髪の毛の生え際などが後ろに行く=「後退する、退く」)
”succeed”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”succeed”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「バトンを受け継いで次に進む」
⇒”succeed”=「成功する」「継承する、あとに続く」「〜の後任になる」の意味を持つ
●語法・文法のポイント ⇒「成功する」のときは自動詞 succeed in 、「継承する」のときは自動詞 succeed to を使う。さらに、前置詞なしで直接「人」を後ろに置く他動詞(〜の後任になる)の用法もあるので注意しよう!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
