【語源で覚える】接尾辞「-able / -ible」の意味と英単語一覧|「〜できる」で覚える

 
コダック
今日のテーマは接尾辞”-able / -ible”

動詞や語根などの後ろに付いて、「〜できる・〜されうる・〜に適した・〜に値する」という形容詞を作るパーツです。

「動作を受け入れられる、実現する力や性質を内側に持っている」というコアイメージをつかめば、available・comfortable・reliable・possible・visible・flexible・responsible・convertibleなどをまとめて覚えられますよ!

 

例えば、”read(読む)”に”-able”を付けた”readable”は「読むことができる・読みやすい」、”wash(洗う)”に付けた”washable”は「洗うことができる・洗濯可能な」という意味です。

”-ible”も基本的な働きは同じで、”visible”なら「見ることができる=目に見える」、”flexible”なら「曲げることができる=柔軟な」と考えられます。

 
”-able”と”-ible”は、意味が同じなら好きな方を付けてもいいの?
 
コダック
いいえ。

意味はほぼ同じですが、どちらの綴りを使うかは単語の歴史によって決まっています

大まかには”-able”の方が現在も新しい単語を作りやすく、”-ible”はラテン語系の既存語に多いのですが、例外もたくさんあります。意味と綴りを分けて整理しましょう!

 

目次

接尾辞”-able / -ible”の意味とコアイメージ

接尾辞”-able / -ible”の中心的な意味は「その動作・状態を実現できる性質を持つ」ことです。

日本語では単純に「〜できる」と訳せる場合が多いですが、英語ではそこから「〜されうる」「〜に適した」「〜に値する」「〜しやすい」といった意味へ広がります。

”-able / -ible”のコアイメージ

●ある動作を受けることができる
 ⇒washable「洗うことができる」

●ある動作を行う能力・可能性がある
 ⇒viable「生きていくことができる」

●ある用途・目的に適している
 ⇒edible「食べるのに適している」

●ある評価や扱いに値する
 ⇒considerable「考慮する価値がある」

●ある影響・変化を受けやすい
 ⇒susceptible「影響を受けやすい」

 

 
コダック
箱の側面に、「この箱は何を受け入れられるか」を書いたラベルが貼られている場面を想像してください。

”washable”なら「洗濯を受け入れられる」、”visible”なら「人の視線を受け入れられる」、”credible”なら「人の信頼を受け入れるに値する」というラベルです!

 
「できる」だけでなく、「その動作を受けても大丈夫な性質」と考えるんだね。

 

”-able / -ible”の意味は5方向に整理すると覚えやすい

 
コダック

イメージの違いとしては

〜されることができる ⇒「外から受ける動作に対応できる」=読める・洗える・変換できる
〜することができる ⇒「内側に能力・生命力・可能性を持つ」=可能・実行可能・生存可能
〜に適した ⇒「特定の用途や扱いへ耐えられる」=食用・携帯可能・利用可能
〜に値する ⇒「評価・信頼・注目を受ける資格がある」=信用できる・注目すべき
〜しやすい・〜されがちな ⇒「ある影響を受ける可能性が高い」=影響されやすい・壊れやすい

といった感じです!

 

【一覧表】”-able”を持つ代表的な英単語

英単語 学習上の構成 直訳イメージ 主な意味
readable read(読む)+-able 読むことができる 読みやすい・判読できる
washable wash(洗う)+-able 洗うことができる 洗濯可能な
breakable break(壊す)+-able 壊されうる 壊れやすい
avoidable avoid(避ける)+-able 避けることができる 回避可能な
manageable manage(扱う)+-able 扱うことができる 管理できる・対処可能な
acceptable accept(受け入れる)+-able 受け入れることができる 受け入れられる・許容できる
predictable predict(予測する)+-able 予測することができる 予測可能な・意外性のない
understandable understand(理解する)+-able 理解することができる 理解できる・もっともな
available avail(役立つ)+-able 役立てることができる状態 利用できる・空いている
reliable rely(頼る)+-able 頼ることができる 信頼できる
valuable value(価値)+-able 価値を認められる 価値のある・貴重な
comfortable comfort(元気づける・快適さ)+-able 心身を楽な状態にできる 快適な・気楽な
favorable favor(好意・利益)+-able 好意的に受け入れられる 好意的な・有利な
considerable consider(よく考える)+-able 考慮する価値がある かなりの・相当な
comparable compare(比較する)+-able 比較することができる 比較できる・同程度の
capable cap(取る・収める)+-able 仕事を受け止められる力がある 能力がある
viable vi(生命)+-able 生きることができる 実行可能な・生存可能な
inevitable in-(否定)+vit(避ける)+-able 避けることができない 避けられない・必然的な
remarkable remark(注目する)+-able 注目する価値がある 注目すべき・並外れた
affordable afford(負担する)+-able 費用を負担できる 手頃な・購入可能な
sustainable sustain(下から支える)+-able 支え続けることができる 持続可能な
portable port(運ぶ)+-able 運ぶことができる 携帯可能な
durable dur(長く続く)+-able 長く耐えることができる 耐久性のある
probable prob(試す・良い)+-able 確かめられるほどありそうな 起こりそうな

 

【一覧表】”-ible”を持つ代表的な英単語

英単語 学習上の構成 直訳イメージ 主な意味
possible poss(e)(力がある)+-ible 実現する力がある 可能な・起こりうる
visible vis(見る)+-ible 見ることができる 目に見える・明白な
flexible flex(曲げる)+-ible 曲げることができる 柔軟な・融通の利く
credible cred(信じる)+-ible 信じることができる 信用できる・もっともらしい
audible aud(聞く)+-ible 聞くことができる 聞こえる・聴取可能な
edible ed(食べる)+-ible 食べることができる 食べられる・食用の
convertible convert(変換する)+-ible 別の形へ変換できる 変換可能な・オープンカー
reversible reverse(逆にする)+-ible 逆向きに戻すことができる 元に戻せる・リバーシブルの
accessible access(近づく・利用する)+-ible 近づくことができる 利用しやすい・近づける
compatible com-(共に)+pat(耐える)+-ible 共に存在しても耐えられる 互換性がある・相性がよい
comprehensible com-(すべて)+prehens(つかむ)+-ible 全体を頭でつかめる 理解できる
permissible permiss(許す)+-ible 許すことができる 許容される・差し支えない
divisible divis(分ける)+-ible 分けることができる 分割できる・割り切れる
legible leg(読む・選ぶ)+-ible 文字を読むことができる 判読できる
sensible sense(感じる・良識)+-ible 状況や道理を感じ取れる 分別のある・実用的な
plausible plaus(拍手する)+-ible 拍手を送るに値する もっともらしい
susceptible sus-(下で)+cept(つかむ)+-ible 影響の下へつかまれやすい 影響を受けやすい
responsible re-(応じて)+spond(約束する)+-ible 求められた役割へ応えられる 責任がある・信頼できる
tangible tang(触れる)+-ible 触れることができる 触れられる・明確な
terrible terr(恐れさせる)+-ible 人を恐れさせる力がある 恐ろしい・ひどい

 

「〜されることができる」を表す”-able / -ible”

最も基本的なのは、他動詞の後ろへ付き、主語がその動作を受けることができると表す使い方です。

●a readable book
 読むことができる本
 ⇒読みやすい本

●washable clothes
 洗うことができる衣服
 ⇒洗濯可能な衣服

●an avoidable mistake
 避けることができる間違い
 ⇒回避可能な間違い

●a convertible file
 別の形式へ変換することができるファイル
 ⇒変換可能なファイル

●a reversible process
 逆向きへ戻すことができる過程
 ⇒可逆的な過程

日本語では「〜できる」と能動的に見えても、英語の主語は動作を受ける側になっている点が重要です。

【例文】
・This document is readable on a smartphone.
(この文書はスマートフォンで読むことができる。)
・The damage was avoidable.
(その損害は避けることができた。)

convertible|別の形へ変換できる

”convertible”は、物・通貨・データなどが別の形へ変換されることができる状態です。

屋根を開閉して別の形へ変えられる自動車を、名詞で”a convertible”と呼ぶこともあります。

”convertible”の形容詞・名詞の使い方を詳しく確認する

 

「〜する能力・可能性がある」を表す単語

possible|poss(e)(力がある)+ -ible(できる)

”possible”は、出来事を実現するための力・条件があり、起こることができる状態です。

そこから「可能な・起こりうる」という意味になります。

【例文】
・Is it possible to finish the work today?
(今日その仕事を終えることは可能ですか。)

”possible”の意味・使い方を詳しく確認する
”possibility”の意味とpossibleとの関係を確認する

capable|仕事を受け止められる力がある

”capable”は、必要な技術・知識・力を持ち、課題や役割を実行できる能力がある状態です。

人だけでなく、機械・組織・仕組みの能力にも使えます。

”capable”とableの違いを詳しく確認する
”able”の意味とbe able toの使い方を確認する

viable|生きていく・機能し続けることができる

”viable”は、生物が生存できることから、計画・事業・方法が現実の環境で機能し続けられることを表します。

単に理論上可能なのではなく、実際に成立する「実行可能な・現実的な」という意味です。

”viable”とfeasible・possibleの違いを確認する

 

「〜に適した・利用できる」を表す単語

available|役立てることができる状態

”available”は、人・物・時間・情報などが、必要な人のために利用できる状態にあることです。

商品が「入手できる」、席や部屋が「空いている」、人が予定を入れられる状態で「手が空いている」という意味になります。

”available”の意味・使い方を詳しく確認する

edible|食べることができる・食用に適した

”edible”は、物理的に口へ入れられるだけでなく、毒などがなく食用に適していることを表します。

おいしいかどうかではなく、安全に食べられるかへ焦点があります。

comfortable|心身が楽でいられる状態

”comfortable”は、椅子・服・部屋などが身体を苦しめず、安心感や快適さを与える状態です。

単純な「comfortできる」という機械的な訳を越え、「快適な・気楽な・不安のない」という意味に定着しています。

”comfortable”の意味・発音・使い方を詳しく確認する

compatible|共に使っても問題なく機能できる

”compatible”は、人・考え・機械・ソフトウェアなどが、同じ場所で一緒に存在しても衝突せず、共に機能できる状態です。

そこから「相性がよい・互換性がある」という意味になります。

”compatible”の意味とconsistent・comparableとの違いを確認する

 

「〜に値する」を表す”-able / -ible”

considerable|考慮する価値がある

”considerable”は、無視してよいほど小さくなく、立ち止まってよく考慮する価値がある状態です。

そこから、量・程度・距離などが「かなりの・相当な」という意味になります。

”considerable”の意味・使い方を詳しく確認する
”considerable”と”considerate”の違いを確認する

plausible|受け入れ、評価するに値する

”plausible”は、話や説明が、一見すると拍手や賛同を送れるほど筋が通っているイメージです。

必ず真実という意味ではなく、「もっともらしい・一応納得できる」を表します。

”plausible”とpossible・probableの違いを確認する

credible|信じることができる・信頼に値する

”credible”は、人・情報・説明などが、根拠や実績を持ち、信じるに値する状態です。

「信用できる・信ぴょう性のある」という意味になります。

 

「〜しやすい・影響を受けやすい」を表す単語

susceptible|影響の下へつかまれやすい

”susceptible”は、病気・批判・誘惑・環境変化などの影響を受け入れやすい・影響されやすい状態です。

”be susceptible to A”で「Aの影響を受けやすい」という形がよく使われます。

”susceptible”の意味・語法を詳しく確認する

breakable|壊すことができるから「壊れやすい」

”breakable”は、壊すことが不可能ではなく、衝撃などによって壊れる可能性がある状態です。

そのため、自然な日本語では「壊すことができる」より「壊れやすい・割れ物の」と訳します。

inevitable|避けることができない

”inevitable”は、否定を表す”in-”と「避ける」に関係する語根が組み合わさり、避けることができない状態です。

そこから「避けられない・必然的な」という意味になります。

”inevitable”の意味・使い方を詳しく確認する

responsible|要求へ応えられる

”responsible”は、求められた役割・約束・結果へ応答できることが原点です。

そこから、結果を引き受ける「責任がある」、仕事を任せられる「信頼できる」という意味になります。

”responsible”の意味・語法を詳しく確認する

 

”-able”と”-ible”の違い|意味は同じ、綴りは歴史で決まる

”-able”と”-ible”は、どちらもラテン語の形容詞語尾”-bilis”に関係し、基本的には「〜できる・〜されるに値する」という意味を持ちます。

現代英語では、次のような傾向があります。

 
コダック

大まかな違いとしては

-able ⇒「現在も新しい形容詞を作りやすい」=readable / searchable / downloadable
-ible ⇒「ラテン語系の既存語に多く、自由に作りにくい」=visible / possible / flexible

という傾向があります!

確認ポイント -able -ible
基本的な意味 〜できる・〜されうる 〜できる・〜されうる
生産性 現在も比較的高い 比較的低く、既存語中心
前の語 独立した英単語が見えやすいことが多い ラテン語系の語根が多い
代表例 readable / washable / reliable possible / visible / credible

ただし、この表は傾向であって完全な判定規則ではありません

”accessible・convertible・reversible”のように、前に現代英語の単語が見えていても”-ible”を使う語があります。逆に、ラテン語系でも”-able”を使う語があります。

 
意味からは予測できても、最後の綴りは辞書で確認する必要があるんだね。
 
コダック
その通りです!

発音もほぼ同じなので、耳で聞いただけでは”-able”か”-ible”かを区別できないことが多いです。

新しい語を作るときの基本候補は”-able”、既存の重要語は綴りごと覚える、と整理しましょう。

 

”-able”を付けるときの主な綴りのルール

①基本は動詞へそのまま”-able”を付ける

read → readable
wash → washable
accept → acceptable
predict → predictable
understand → understandable

②語尾が発音しない”-e”なら、eを取ることが多い

use → usable
move → movable
value → valuable
believe → believable

ただし、”-c”や”-g”の柔らかい音を保つため、eを残すことがあります。

notice → noticeable
manage → manageable
change → changeable
trace → traceable

③子音字+yでは、yをiへ変えることが多い

rely → reliable
vary → variable
identify → identifiable
justify → justifiable

母音字+yの場合は、通常yを残します。

enjoy → enjoyable
play → playable
employ → employable

④最後の子音字を重ねる単語がある

forget → forgettable
regret → regrettable
admit → admittable

子音字を重ねるかどうかは、音節・アクセント・母音の発音などが関係します。すべての単語へ機械的に適用できるルールではありません。

⑤”-ible”は単語全体の綴りとして覚える

”-ible”は、現在の英語で自由に付けることが少ないため、語根と一緒に覚える方が安全です。

vis + ible → visible
flex + ible → flexible
cred + ible → credible
aud + ible → audible
poss + ible → possible

 

”-able / -ible”の発音はほぼ同じ

”-able”と”-ible”は、通常どちらも強く読まれず、英語では/əbəl/に近い弱い音になります。

readable
「リーダブル」に近い弱い語尾

possible
「ポッシブル」に近い弱い語尾

flexible
「フレキシブル」に近い弱い語尾

日本語のカタカナでは「アブル」「イブル」と書き分けますが、実際の英語では語尾の母音が弱くなり、綴りほど明確な差が聞こえないことがあります。

そのため、発音から綴りを完全に当てるのは難しいと覚えておきましょう。

 

否定形の”un- / in- / im- / il- / ir-”との組み合わせ

”-able / -ible”形容詞の前へ否定の接頭辞を付けると、「〜できない・〜ではない」という意味を作れます。

●unavailable
 利用できない・空いていない

●uncomfortable
 快適ではない・居心地が悪い

●unreliable
 信頼できない

●unacceptable
 受け入れられない

●impossible
 可能ではない

●invisible
 目に見えない

●irresponsible
 責任感がない

●illegible
 判読できない

”-able”には”un-”、”-ible”には”in-”系が付きやすい傾向がありますが、これも完全な規則ではありません。

”in-”は後ろの音に合わせて、”im-・il-・ir-”へ形を変えます。

 

”-ability / -ibility”で「〜できる性質・能力」という名詞になる

”-able / -ible”形容詞は、語尾を”-ability / -ibility”へ変えると、「〜できること・能力・性質」を表す名詞になることがあります。

形容詞 名詞 意味
available availability 利用可能性・空き状況
reliable reliability 信頼性
comfortable comfortability / comfort 快適性 ※通常はcomfortが一般的な場面も多い
viable viability 実行可能性・生存能力
possible possibility 可能性
flexible flexibility 柔軟性
responsible responsibility 責任
compatible compatibility 互換性・相性
susceptible susceptibility 影響の受けやすさ
 
単純に”-able”へ”-ity”を追加して”-ableity”とは書かないんだね。
 
コダック
はい!

形容詞の”-able / -ible”が名詞になるときは、通常”-ability / -ibility”という形になります。

possible → possibility、reliable → reliabilityのように、綴りの変化までセットで覚えましょう。

 

”-ably / -ibly”で「〜できるように」という副詞になる

”-able / -ible”形容詞の語尾を”-ably / -ibly”へ変えると、副詞を作れます。

comfortable → comfortably
快適に

considerable → considerably
かなり・相当に

favorable → favorably
好意的に・有利に

possible → possibly
ひょっとすると・可能な限り

sensible → sensibly
分別を持って・実用的に

”probable → probably”の意味と発音を確認する

 

”-able / -ible”を必ず「〜できる」と直訳しない

接尾辞のコアイメージは「〜できる」ですが、単語全体の現在の意味は、長い歴史の中で広がっています。

●comfortable
 「元気づけることができる」だけでは不自然
 ⇒快適な・気楽な

●considerable
 「考えることができる」ではない
 ⇒考慮する価値がある → かなりの

●responsible
 「応答できる」から意味が発展
 ⇒責任がある・信頼できる

●terrible
 「恐れさせることができる」から意味が発展
 ⇒恐ろしい・ひどい

●favorable
 「好意を持つことができる」だけでは不十分
 ⇒好意的な・有利な

語源分解は、単語の意味へ向かう道筋を理解するためのものです。最後は現在の自然な意味と使い方を確認しましょう。

”favorable”の意味とbeneficialとの違いを確認する
”sensible”の意味とsensitiveとの違いを確認する

 

単独の”able”と接尾辞”-able”は完全に同じものではない

学習上は、どちらも「できる」という意味で結び付けると覚えやすいです。

ただし、歴史的には、形容詞”able”はラテン語の”habilis(扱いやすい・適した)”に由来し、接尾辞”-able / -ible”はラテン語の”-abilis / -ibilis”という形容詞語尾から発達しました。

現代の話者が意味を関連付けたことで、”-able”は英語の中で非常に自由に使える接尾辞になったと考えられています。

 
覚えるときはableと結び付けてよいけど、厳密な語源は少し違うんだね。
 
コダック
その理解で大丈夫です!

語源の正確さを保ちつつ、学習上は”-able / -ible=できる性質を付けるラベル”として活用しましょう。

 

”-able”は現代でも新しい単語を作りやすい

”-able”は現在も生きている、生産性の高い接尾辞です。

新しい技術やサービスが生まれると、「その動作が可能」という意味の形容詞を作れます。

●searchable
 検索できる

●downloadable
 ダウンロードできる

●clickable
 クリックできる

●shareable
 共有できる

●scannable
 スキャンできる

●recyclable
 リサイクルできる

●machine-readable
 機械で読み取れる

●user-configurable
 利用者が設定を変更できる

意味がその場で理解できる新語でも、一般的な表現として定着しているか、ハイフンが必要かなどは文脈によって異なります。

正式な文書では辞書・用語集・業界の表記を確認してください。

 

”-able / -ible”で終わっても、単純に分解しにくい単語がある

語尾が”-able / -ible”に見えても、現代英語で前半を独立した動詞として簡単に切り出せない単語があります。

注意したい単語

●possible
 ”poss”は現代英語で独立動詞として使わない

●visible
 ”vis”は単独の英単語ではなく「見る」の語根

●terrible
 現代英語で”terr”という動詞へ自由に-ibleを付けた語ではない

●eligible
 現在の英語で”elig + ible”と単純に作れる語ではない

●liable
 語尾は-ableに見えるが、単純な現代英語の動詞+-ableとして扱いにくい

後ろの接尾辞の意味が分かっても、前のパーツの歴史や単語全体の意味を辞書で確認する必要があります。

 

接尾辞”-able / -ible”の語源

”-able”は、フランス語の語尾を経て、ラテン語の”-abilis”に由来します。

”-ible”は、古フランス語やラテン語の”-ibilis”に由来する形です。

どちらもさらに共通するラテン語の”-bilis”へさかのぼり、「行う能力がある・行為を受けるに値する」という形容詞を作りました。

意味が広がった流れ

ラテン語”-abilis / -ibilis”
「行う能力がある・行為を受けるに値する」

動作を受けることができる
「読める・洗える・変換できる」

用途に適している
「食べられる・利用できる」

評価や信頼に値する
「信用できる・考慮すべき」

影響を受ける可能性がある
「壊れやすい・影響されやすい」

 

接尾辞”-able / -ible”を覚えるコツ

意味を推測する5ステップ

①語尾が-able / -ibleか確認する
 ⇒どちらもまず「できる性質」を付ける

②前の動作を「受けることができる」と考える
 ⇒readable=読むことができる
 ⇒convertible=変換することができる

③不自然なら「〜に適した・〜に値する」を試す
 ⇒edible=食用に適した
 ⇒considerable=考慮する価値がある

④「〜しやすい・影響を受けやすい」も試す
 ⇒susceptible=影響を受けやすい

⑤-ableか-ibleかの綴りは個別に確認する
 ⇒意味は同じでも自由に交換できない

 

 
コダック
覚えるときは、物の側面に「この動作を受け入れられます」と書かれた可能ラベルを貼ってください。

”washable”なら洗濯OK、”visible”なら視線OK、”credible”なら信頼OK、”susceptible”なら影響まで受け入れやすい——とラベルの内容を変えると覚えやすいですよ!

 

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接尾辞”-able / -ible”に関するよくある質問

”-able”と”-ible”の意味は違う?

基本的な意味は同じで、「〜できる・〜されうる・〜に適した」などの形容詞を作ります。違いは主に単語の歴史と綴りです。

どちらを使うか見分ける完全なルールはある?

ありません。”-able”は現在も新しい語を作りやすく、”-ible”はラテン語系の既存語に多いという傾向はありますが、例外が多いため辞書で確認します。

”-able”は必ず受け身の「〜されることができる」になる?

受け身の意味が基本ですが、”capable・viable・suitable”のように能動的な能力・適性を表す場合や、”considerable”のように「〜に値する」を表す場合もあります。

”-able / -ible”を付ければ、どんな動詞でも形容詞にできる?

”-able”は生産性が高いものの、作った形が自然で一般的とは限りません。”-ible”は新語形成に使いにくいため、既存語として覚えるのが基本です。

”-able”と単語の”able”は同じ語源?

意味は強く結び付いていますが、厳密には別のラテン語形成から英語へ入りました。学習上は、どちらも「できる」というイメージで関連付けて構いません。

 

接尾辞”-able / -ible”の意味・語源・覚え方のまとめ

●基本的な意味
 ⇒「〜できる・〜されうる・〜に適した・〜に値する」

●意味の広がり
 ⇒動作を受けることができる
 ⇒動作を行う能力・可能性がある
 ⇒特定の用途に適している
 ⇒評価・信頼・注目に値する
 ⇒影響・変化を受けやすい

●”-able”
 ⇒現在も新しい形容詞を作りやすい
 ⇒readable / searchable / downloadable

●”-ible”
 ⇒ラテン語系の既存語に多い
 ⇒possible / visible / flexible

●名詞への変化
 ⇒-ability / -ibility
 ⇒reliability / possibility / flexibility

●語源
 ⇒ラテン語”-abilis / -ibilis”

●覚え方のコツ
 ⇒「動作・用途・評価を受け入れられる可能ラベル」として覚える

 

 
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【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「Merriam-Webster Dictionary:-able / -ible」
「Cambridge Dictionary:-able / -ible」
「Online Etymology Dictionary:-able / -ible」
「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版, 大修館書店」