【語源も分かる】英単語「enable」の意味と使い方・覚え方・文法解説【en-(〜にする)+able(できる)=できるようにする】

 
コダック
今日の英語表現は”enable”
en-(〜にする)」+「able(できる)」の2つのパーツを組み合わせた単語です。
「スイッチを入れて可能状態にする」がコアとなるイメージで、“enable”=「〜を可能にする」「〜できるようにする」の意味を持ちますよ!

 

”enable”の意味とコアイメージ:基本は「可能スイッチをONにする」

 

”enable(発音:inēibl/イネイブル【動詞】)”は「〜を可能にする」「〜できるようにする」という意味を持つ重要な単語です。

単語の構成を見ると、「en-(〜にする)」+「able(できる)」となっており、「対象のスイッチを入れて、できる状態にしてあげる」というコアイメージが浮かび上がってきます。

 

 
コダック
対象に対して「できる(able)」という性質を、外からポンと与えて「〜な状態にする(en-)」ということ。
これまでオフだった「可能スイッチ」をパチッとオンにして、動けるようにしてあげる=「〜できるようにする」わけですね!

 

 

”enable”の語法と文法:絶対に外せない最重要ルールと注意点

 

1. 超頻出フレーズ! “enable A to do” の仕組み

”enable”を見たら、まずはこの形を疑うレベルで重要なのが”enable A to do(Aが〜するのを可能にする)”です。
「A(人やモノ)」の後ろに、**「to + 動詞の原形(to不定詞)」**が来るのが絶対のルールです。他の動詞のように from doing などにはならないので注意しましょう。

基本の例文

・This software enables us to work from home.
(このソフトウェアのおかげで、私たちは在宅勤務ができる。)
・A large donation enabled the hospital to buy new equipment.
(多額の寄付によって、その病院は新しい設備を購入することができた。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

2. 無生物主語のときは「〜のおかげで…できる」と訳すと綺麗!

先ほどの例文 `This software enables us to work from home.` を直訳すると、「このソフトは私たちが在宅勤務することを可能にする」となり、少し硬い日本語になってしまいます。
主語が人間以外のモノ(無生物主語)のときは、**「主語のおかげで、Aは〜できる」「主語によって、Aは〜できるようになる」**と意訳すると、とても自然で綺麗な日本語になりますよ!

 

3. 【文法注意点】間違いやすいミスをチェック!

試験やビジネスライティングで非常によくある間違いが、`enable A doing` や `enable that節` と書いてしまうミスです。enableは後ろに動名詞(doing)やthat節を取ることはできません。必ず `enable A to do` の形を守りましょう。

❌ This system enables finishing the work faster.
⭕ This system enables us to finish the work faster.
(このシステムのおかげで、私たちはより早く仕事を終えることができる。)

 

4. 受動態「A is enabled to do」の形もあわせて覚えよう

`enable A to do` の目的語(A)を主語にした、`A is enabled to do`(Aは〜することが可能になる)という受動態の表現もよく使われます。特にIT製品のマニュアルやビジネス文書で「ユーザーができること」を説明する際によく登場します。

・Users are enabled to customize their profiles.
(ユーザーはプロフィールをカスタマイズすることができます。)

 

”enable”の類義語:”allow / permit” との違い・使い分け

 
コダック
せっかく”enable”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ類義語も一緒に覚えてしまいましょう!
例えば”allow”や”permit”なども「〜できるようにする、許す」を意味する単語ですが、それぞれニュアンスが異なります。

 

”enable”の類義語
⇒「可能にする・許す」の意味を持つ単語”allow / permit”

 

 
なるほど……、ちなみにそれぞれの表現には具体的にどんな違いがあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては以下の通りです!

enable⇒「環境や手段などの条件を整えて、物理的・客観的に「実行可能にする」」=(条件を整えて)可能にする
allow⇒「ルールや心理的なハードルをなくして、制限を緩めて「大目に見てあげる」」=(制限を緩めて)許す、許可する
permit⇒「法律や公式な権限に基づいて、書面などでカチッと「正式に認める」」=(公式に・法的に)許可する

といった感じです!

 
「客観的にできる状態にする」のと「やってもいいよと主観的に許す」のは別物なんだね!
 
コダック
その通りです!enableは『能力・手段・環境の付与』、allowとpermitは『禁止の解除(許可)』という違いがあります。
実際のシチュエーションを見ながらニュアンスを確認してみましょう!

 

シチュエーションで見る!”enable/allow/permit”のイメージの違い

●New technology enables faster communication.
「新技術がより速い通信を可能にする」
⇒ テクノロジーという手段によって、今まで無理だった速度が出せるようになるイメージ

●My parents allowed me to travel alone.
「両親は私が一人旅するのを許してくれた」
⇒ ダメと言われていた制限(心の壁)を、大目に見てもらって解放されたイメージ

●Smoking is not permitted in this building.
「この建物内での喫煙は許可されていません」
⇒ 法律や施設の公式な規則によって、厳格に白黒つけられているイメージ

 

”enable”の語源は中期英語:意味は「〜にする、できる」

 

”enable”の語源についても確認していきましょう。

”enable”の語源は、中期英語の構成要素である「en-, able」です。

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”enable”の起源について、下記の記載があります。

Origin of enable
First recorded in 1375–1425; Middle English; see en-, able

日本語訳:1375〜1425年に初めて記録された。中期英語。en-, able を参照。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からわかるように、”enable”は14世紀後半から15世紀前半にかけての中期英語の時代に、フランス語やラテン語の仕組みを取り入れながら英語として誕生しました。

 

”enable”の語源(起源~発祥まで)
接頭辞:en-(中に組み入れる、〜の状態にする)

形容詞:able(ラテン語 habilis 由来の「扱いやすい、能力がある」)

1375–1425年頃:結びついて中期英語の「enable(能力を持たせる、可能にする)」として定着

 

 
コダック
歴史的な流れとしては上記のようになっているわけですね!
単語自体に難しいひねりはなく、英語の「en-」と「able」がそのまま素直に結びついて生まれた言葉なんです。

 

構成パーツで覚える”enable”:「en-」+「able」

 

ここからは、構成パーツの面から”enable”の理解をさらに深めていきましょう。
先述の通り、”enable”の構成パーツは「en-(〜にする)」+「able(できる)」の2つです。

それぞれのパーツを持つ他の英単語を知ることで、語彙力を一気に広げることができますよ!

 

“en-“は「〜にする、中に入れる」を意味するパーツ(動詞を作る)

”en-”は名詞や形容詞の頭にくっついて、それを「〜にする」「〜の状態にする」という動詞に変身させる超便利なパーツです。

 

 
コダック
例えば”包装する、囲む”という意味の”enclose”という単語は「en-(中に)」+「close(閉じる)」のパーツで構成されており、中に閉じ込める=「同封する、取り囲む」を表しています。

 

その他に encourage(courage[勇気]を「中に与える」=勇気づける、励ます)や、enrich(rich[豊か]に「する」=豊かにする)等も”en-”を使用する代表的な単語です。

 

”able”は「できる、能力がある、適した」を意味するパーツ

”able”は、それ単体でも「〜できる」という形容詞ですが、パーツとしても「能力」や「可能性」のイメージをガチッと固定します。

 

 
コダック
例えば”ability”という名詞は、このableの名詞形パーツ(-ility)がくっついたもので、何かができること=「能力、才能」そのものを表しています。

 

その他の”able”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

unable(un-[否定]+ able[できる]=〜することができない)
disable(dis-[反対・奪う]+ able[できる]=能力を奪う、機能を無効にする)

 

実践で使える!”enable”の重要例文集(日常・ビジネス・IT)

 

学んだ知識を定着させるために、様々なシチュエーションの例文に触れていきましょう。すべて「enable A to do(Aが〜するのを可能にする)」の形がベースになっています。

 

① 日常会話での例文

・Sufficient sleep enables you to stay focused all day.
(十分な睡眠をとることで、一日中集中力を維持することができます。)

・Regular exercise enables older adults to maintain their health.
(定期的な運動は、高齢者が健康を維持するのを助けます[健康維持を可能にします]。)

 

② ビジネスシーンでの例文

・This capital injection will enable our company to expand globally.
(この資本注入により、我が社は世界的な事業拡大が可能になります。)

・The video conferencing tool enables teams to collaborate seamlessly.
(ビデオ会議ツールのおかげで、チームはシームレスに協力し合うことができます。)

 

③ IT・テクノロジー分野での例文

・The new cloud system enables employees to access data from anywhere.
(新しいクラウドシステムのおかげで、従業員はどこからでもデータにアクセスできます。)

・AI technology enables smartphones to recognize human faces instantly.
(AI技術によって、スマートフォンは人間の顔を瞬時に識別できるようになっています。)

 

”enable”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

最後に、”enable”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”enable”は「en-(〜にする)」+「able(できる)」の2パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「スイッチを入れて可能状態にする」
⇒”enable”=「〜を可能にする」「〜できるようにする」の意味
●語法・文法のポイント ⇒「enable A to do(Aが〜するのを可能にする)」の形が最重要!無生物主語のときは「〜のおかげで…できる」と訳すと自然です。動名詞(doing)やthat節は後ろに置けない点に注意しましょう。

 

 
コダック
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他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」