①(証拠なく)事実を頭に取り込む → 当然と思う・思い込む・仮定する
②役割や責任を取り込む → 引き受ける・就任する
③表情・態度を身にまとう → 装う

“assume”の意味 コアイメージは「自分の方へ取り込む」
assume の中心にあるのは「自分の方へ ぐいっと取り込む」という動きです。何を取り込むかで日本語の訳が3方向に枝分かれします。いきなり「思い込む」と丸暗記するより、“取り込む”から橋渡しすると、バラバラの訳が1本の線でつながります。
①(証拠なく)当然と思う・思い込む・仮定する
まず、目の前の事実や前提を「自分の頭の中へ取り込む」と考えます。→ きちんと確かめずに頭に入れてしまう、つまり 当然と思う/思い込む/(議論の前提として)仮定する、という意味になります。
・I assume (that) you’ve finished your homework.
(宿題はもう終わってるよね、と思っているよ。)※確かめてはいない
・Let’s assume (that) the theory is correct.
(その理論が正しいと仮定してみよう。)
・Don’t assume things without checking.
(確かめもせずに決めつけないで。)
②(役割・責任を)引き受ける・就任する
次に、取り込む対象が 役割・責任・権力 だと考えます。→ それらを自分の側に取り込む=引き受ける/就任する/(権力を)掌握する。少し硬い、ビジネス・ニュース向きの使い方です。
・She assumed responsibility for the project.
(彼女はそのプロジェクトの責任を引き受けた。)
・He will assume office next month.
(彼は来月就任する。)
・The new manager assumed control of the team.
(新任のマネージャーがチームの指揮を執った。)
③(態度・見せかけを)装う
最後は「表情や態度を身に取り込む=まとう」イメージ。→ 本当の自分とは違うものを 装う。an assumed name(偽名)もこの流れです。
・He assumed an air of confidence.
(彼は自信ありげな態度を装った。)
・She traveled under an assumed name.
(彼女は偽名で旅をした。)
“assume”の文法・語法 試験・TOEICで狙われるポイント
意味が取れても、後ろに何が続くか(語法)を知らないと問題では取りこぼします。初学者がつまずきやすい形をまとめます。「節」とは〈主語+動詞〉のかたまりのことです。
・assume (that)+節…that は省略可。「〜だと思い込む/仮定する」。
・assume+名詞…responsibility / control / power / office / a role など「引き受ける」系の相棒(コロケーション)。
・assume+O+(to be)+C…「OをCだと思い込む」。I assumed him (to be) a doctor.(彼を医者だと思っていた。)
・assuming (that)+節…文頭で接続詞のように「〜と仮定すると/〜だとしても」。Assuming (that) it rains, we’ll cancel.(雨だとしたら中止にしよう。)
・名詞 assumption(仮定・思い込み)…make an assumption(仮定する)、on the assumption that …(〜という前提で)。可算名詞なので a / an や複数形で使う。
・形容詞 assumed(見せかけの・偽の)…an assumed name(偽名)。
| かたち | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| assume (that)+節 | 〜だと思い込む/仮定する | I assume you’re new here. |
| assume responsibility | 責任を引き受ける | assume full responsibility |
| assume office | 就任する | assume office in May |
| make an assumption | 仮定する・思い込む | make a false assumption |
| on the assumption that | 〜という前提で | on the assumption that it’s free |

“assume”の語源 ラテン語 assūmere「自分のものとして取り込む」
assume は、後期中英語期(1400〜50年ごろ)にラテン語 assūmere から入った単語です。Dictionary.com の “Origin of assume” にはこう説明されています。
1400〜50年、後期中英語。ラテン語 assūmere(=自分のものとして取り込む、採用する)に由来。as-(ad-=「〜の方へ」)+ sūmere(=取り上げる)に分けられる。
つまり語源の時点ですでに「自分の方へ(as-)+取る(sūmere)」=自分のものとして取り込む。現代の3つの意味は、この “取り込む” の対象(事実/責任/見せかけ)が変わっただけなのです。

パーツで覚える “assume” =「as(〜へ)」+「sume(取る)」
as-(ad-)=「〜の方へ・自分に」
as- は ad-(〜の方へ)が、後ろの s の前で形を変えたもの。方向「自分の側へ」を表します。af-(affect)、ap-(approve)なども同じ ad- 一家です。
sume(sūmere)=「取る・取り上げる」
sume は「取る」。さらに分解すると sub-(下から)+emere(取る) で「下から取り上げる」。この sume / sump を持つ仲間をまとめて押さえると、語彙が一気に増えます。
・consume = con-(すっかり)+sume(取る) → 全部取り込む=消費する
・resume = re-(再び)+sume(取る) → もう一度取り上げる=再開する/(名詞で)履歴書
・presume = pre-(前もって)+sume(取る) → 前もって取る=推定する
・assume = as-(自分の方へ)+sume(取る) → 自分に取り込む=思い込む/引き受ける
接頭辞(取る方向)を入れ替えるだけで、意味が芋づる式に出てきます。

“assume”と“presume”の違い どちらも「推測」だが確信度がちがう
assume と presume はどちらも「〜だと思う(推測する)」と訳せて紛らわしい2語。違いは 接頭辞=取る方向で説明できます。
・assume = as-(自分の方へ)取る → 根拠がなくても「当然そうだ」と頭に取り込む=(確証のない)思い込み・仮定。確信度:低〜中。
・presume = pre-(前もって)取る → 経験・証拠から前もって取る=(それなりの根拠がある)推定。確信度:中〜高。
・I assume he’s at home.((特に根拠はないけど)家にいると思う。)
・I presume he’s at home — his car is here.(車があるから、家にいると踏んでいる。)※根拠あり
法律の Everyone is presumed innocent until proven guilty.(有罪と証明されるまでは無罪と推定される)が presume なのは、”根拠に基づく推定”だからです。
presume の意味・使い方は、別記事「presume の意味と覚え方」でくわしく解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q. assume と suppose はどう違う?
どちらも「〜だと思う・仮定する」ですが、suppose はより中立的で日常的な「たぶん〜だと思う」。assume は「(確かめずに)当然そうだと決めてかかる」ニュアンスが強めです。I suppose so.(まあそうだろうね)は軽い同意、You just assumed I’d agree.(私が賛成して当然だと決めつけたよね)は決めつけの含みが出ます。
Q.「assume the position of ~」ってどういう意味?
文字どおりは「(ある)姿勢をとる」ですが、ビジネス・ニュースでは assume the position of ~ で「〜の役職に就く」。②の「引き受ける・就任する」の用法です。
Q. assuming はどう使う?
文頭・文中で接続詞のように使い、「〜と仮定すると/〜だとしても」。Assuming (that) everything goes well, we’ll finish by Friday.(すべて順調にいけば金曜には終わる。)会議やビジネス英語で頻出です。

“assume”の意味・語源・覚え方のまとめ
・①事実を頭に取り込む → 思い込む・仮定する(assume that+節)
・②責任・役割を取り込む → 引き受ける・就任する(assume responsibility)
・③態度を身にまとう → 装う(an assumed name)
・presume との違い=取る方向:pre-(根拠を持って前もって)=推定/as-(とりあえず自分に)=思い込み
「取り込む」というコアイメージさえ押さえれば、バラバラに見えた訳が1本の線でつながります。まずは assume (that)+節(思い込む) と assume responsibility(引き受ける) の2つの形から使ってみましょう。
※2026年7月15日 更新。