これらはすべて、ラテン語のcapere(取る・つかむ)につながる語源パーツです。
「手や頭の中に取り込む・しっかりつかむ」のがコアイメージ!accept・except・perceive・conceiveなど、一見バラバラに見える単語をまとめて覚えられますよ!
”accept(受け入れる)”と”except(〜を除いて)”は、たった1文字しか違いません。
さらに”perceive(知覚する)”や”conceive(思いつく)”になると、見た目も意味も別物に感じますよね。
しかし、これらの単語の中心には、どれも「取る・つかむ」という共通イメージがあります。
同じ語源が、単語の作られ方やフランス語を通った影響などによって、cap・cip・cept・ceiveのように姿を変えているんです。
形を丸暗記するのではなく、全部を「取る・つかむ一族」として整理していきましょう!
- 1 語根”cap / cip / cept / ceive”のコアイメージは「取る・つかむ」
- 2 なぜcap・cip・cept・ceiveの4つに形が変わるの?
- 3 【単語一覧】cap / cip / cept / ceiveを持つ英単語まとめ
- 4 接頭辞で意味が変わる!「どこへ・どうやって取るか」で覚えよう
- 5 accept(受け入れる)|ac-(〜の方へ)+cept(取る)
- 6 except(〜を除いて)|ex-(外へ)+cept(取る)
- 7 perceive(知覚する)|per-(完全に)+ceive(つかむ)
- 8 conceive(思いつく・妊娠する)|con-(完全に)+ceive(つかむ)
- 9 deceive(だます)|de-(離して)+ceive(つかむ)
- 10 anticipate(予想する・先回りする)|ante-(前もって)+cip(取る)
- 11 principle(原則・主義)|prin-(最初の)+cip(取る)
- 12 capable(能力がある)|cap(取る・収める)+-able(できる)
- 13 occupy(占有する)|oc-/ob-(〜に向かって)+cup(つかむ)
- 14 susceptible(影響を受けやすい)|sus-(下に)+cept(取る)
- 15 accept / except / receiveの違いも「取る方向」で整理しよう
- 16 語根cap / cip / cept / ceiveの意味・覚え方まとめ
語根”cap / cip / cept / ceive”のコアイメージは「取る・つかむ」
”cap / cip / cept / ceive”は、ラテン語の動詞”capere(取る・つかむ・捕らえる)”につながる語源パーツです。
目の前にある物を手で取ることだけでなく、考え・情報・責任・機会などを自分の中に取り込むことにも意味が広がりました。
●手で物を取る・つかむ
●人や物を捕らえる
●考えや情報を頭の中に取り込む
●申し出や責任を自分の側へ引き受ける
”perceive”は、目や耳から入った情報を頭の中で完全につかむこと。
どちらも日本語訳は違いますが、根っこでは同じ「つかむ動作」をしているんです!
なぜcap・cip・cept・ceiveの4つに形が変わるの?
元になったラテン語はcapereですが、単語の中に入ると語幹が変化し、-cip-や-cept-の形で現れます。
また、ラテン語からフランス語を経由して英語に入った単語では、-ceiveという綴りになったものがあります。
⇒ cap / capt / cip / cept / ceive / cup
capture(捕らえる)の”capt”、accept(受け入れる)の”cept”、perceive(知覚する)の”ceive”、occupy(占有する)の”cup”も、広い意味では同じ「つかむ」一族です。
【単語一覧】cap / cip / cept / ceiveを持つ英単語まとめ
まずは、今回紹介する主要な単語を一覧で確認しましょう。
| 単語 | 語源パーツ | 直訳イメージ | 主な意味 |
|---|---|---|---|
| accept | ac-(〜の方へ)+cept(取る) | 自分の方へ取る | 受け入れる |
| except | ex-(外へ)+cept(取る) | 外へ取り出す | 〜を除いて |
| perceive | per-(完全に)+ceive(つかむ) | 完全につかむ | 知覚する・気づく |
| conceive | con-(完全に・共に)+ceive(つかむ) | 頭や体の中に取り込む | 思いつく・妊娠する |
| deceive | de-(離して)+ceive(つかむ) | 正しい所から離して捕らえる | だます |
| anticipate | anti-/ante-(前もって)+cip(取る) | 先に取っておく | 予想する・先回りする |
| principle | prin-(最初の)+cip(取る) | 最初に取るもの | 原則・主義 |
| capable | cap(取る・収める)+-able(できる) | 受け取る力がある | 能力がある |
| occupy | oc-/ob-(〜に向かって・完全に)+cup(つかむ) | 場所をしっかりつかむ | 占有する |
| susceptible | sus-/sub-(下に)+cept(取る)+-ible(できる) | 影響の下に取り込まれやすい | 影響を受けやすい |
接頭辞で意味が変わる!「どこへ・どうやって取るか」で覚えよう
この語根を攻略するコツは、「何をつかむか」だけでなく「どの方向へつかむか」を意識することです。
その方向を決めるのが、語根の前に付く接頭辞です。
イメージをまとめると、以下のようになります!
accept⇒「自分の方へ取る」=受け入れる
except⇒「外へ取り出す」=除外する・〜を除いて
perceive⇒「完全につかむ」=知覚する・理解する
conceive⇒「内側に取り込む」=考えを思いつく・子を宿す
deceive⇒「正しい道から離して捕らえる」=だます
単語の日本語訳だけを別々に覚えるより、接頭辞が示す方向+「つかむ」で考えた方が、初めて見る単語の意味も推測しやすくなりますよ!
accept(受け入れる)|ac-(〜の方へ)+cept(取る)
acceptは、ac-(ad-が変化した形=〜の方へ)+cept(取る)で、直訳イメージは「自分の方へ取る」です。
差し出された物だけでなく、提案・事実・責任などを自分の側へ取り込むことから、「受け入れる」という意味になりました。
【例文】
・I accepted his offer.
(私は彼の申し出を受け入れた。)・She accepted responsibility for the mistake.
(彼女はその間違いに対する責任を引き受けた。)
except(〜を除いて)|ex-(外へ)+cept(取る)
exceptは、ex-(外へ)+cept(取る)で、「集団の中から一つだけ外へ取り出す」イメージです。
そこから、ある人や物を仲間から外して考える「〜を除いて」という意味になりました。
ac-は自分の方へ取り込む。
ex-は外へ取り出す。
この違いを意識すれば、スペルも意味も混同しにくくなりますよ!
【例文】
・Everyone came except Tom.
(トムを除いて全員が来た。)
perceive(知覚する)|per-(完全に)+ceive(つかむ)
perceiveは、per-(完全に・通して)+ceive(つかむ)で、「感覚や頭で完全につかむ」イメージです。
目で見ることだけでなく、耳・匂い・感覚・状況判断などを通して何かに気づくことを表します。
【例文】
・I perceived a slight change in her voice.
(私は彼女の声のわずかな変化に気づいた。)
conceive(思いつく・妊娠する)|con-(完全に)+ceive(つかむ)
conceiveは、con-(共に・完全に)+ceive(つかむ)で、「内側にしっかり取り込んで形にする」イメージです。
頭の中に考えを取り込んで形にすれば「思いつく・想像する」、体の中に新しい命を宿せば「妊娠する」という意味になります。
語源のコアイメージを知ると、離れて見えた意味が一本につながりますね。
【例文】
・She conceived a plan to solve the problem.
(彼女はその問題を解決する計画を思いついた。)
deceive(だます)|de-(離して)+ceive(つかむ)
deceiveは、de-(離して・外して)+ceive(つかむ)で、「相手を正しい場所から引き離し、別の方向へ捕らえる」イメージです。
相手の判断を真実から引き離して、うその中へ取り込むことから「だます」という意味になります。
【例文】
・He deceived me into believing the story.
(彼は私をだまして、その話を信じ込ませた。)
anticipate(予想する・先回りする)|ante-(前もって)+cip(取る)
anticipateは、語源的にはante-(前に・前もって)+cip(取る)につながり、「他の人より前に取る」イメージを持ちます。
出来事が起きる前に、その内容を先に頭の中へ取り込んでおくことから、「予想する・見越す」という意味になりました。
【例文】
・We anticipate strong demand for the product.
(私たちはその商品に強い需要があると予想している。)
principle(原則・主義)|prin-(最初の)+cip(取る)
principleは、ラテン語のprinceps(最初のもの・第一人者)やprincipium(始まり・基礎)につながる単語です。
構成の中心には「最初」と「取る」という発想があり、物事を考えるときに最初に押さえておく根本から「原則・主義」の意味になりました。
【例文】
・Honesty is an important principle in business.
(正直さはビジネスにおける重要な原則です。)
capable(能力がある)|cap(取る・収める)+-able(できる)
capableも、ラテン語capere(取る・受け入れる)につながる単語です。
仕事や役割を自分の中に受け入れて処理できるだけの「容量・力」があることから、「能力がある」という意味になりました。
【例文】
・She is capable of solving the problem alone.
(彼女は一人でその問題を解決する能力がある。)
occupy(占有する)|oc-/ob-(〜に向かって)+cup(つかむ)
occupyの”cup”も、capereにつながる変化形です。
場所や時間をがっちりとつかんで手元に置くことから、「場所を占める・占有する」「時間を使う」という意味になりました。
【例文】
・The sofa occupies most of the room.
(そのソファは部屋の大部分を占めている。)
→ 「occupy」の意味・覚え方を詳しく見る
→ 「occupation」の意味・使い方を詳しく見る
→ 「occupancy」の意味・使い方を詳しく見る
susceptible(影響を受けやすい)|sus-(下に)+cept(取る)
susceptibleは、sus-(sub-の変化形=下に)+cept(取る)+-ible(〜できる)で、「ある影響の下に取り込まれ得る」イメージです。
外からの影響や病気などに捕らえられやすいことから、「影響を受けやすい・感染しやすい」という意味になります。
【例文】
・Young children are susceptible to colds.
(幼い子どもは風邪をひきやすい。)
accept / except / receiveの違いも「取る方向」で整理しよう
どれも「取る」ことに関係しますが、何を強調するかが違います。
●accept
「差し出されたものを、自分の意思で受け入れる」
⇒受け取ることへの同意・承認を強調
●except
「集団の中から一つを外へ取り出す」
⇒ある人や物を除外することを強調
●receive
「送られてきたものを受け取る」
⇒実際に物・連絡・影響などが手元へ届くことを強調
receiveは「届いたという事実」、acceptは「受け入れる意思」に焦点があります。
語源が同じ仲間でも、接頭辞や使われ方によってニュアンスが変わるんですね。
語根cap / cip / cept / ceiveの意味・覚え方まとめ
以下、語根”cap / cip / cept / ceive”についてのまとめです。
⇒コアイメージは「取る・つかむ・取り込む」
●accept=自分の方へ取る
⇒「受け入れる」
●except=外へ取り出す
⇒「〜を除いて」
●perceive=感覚や頭で完全につかむ
⇒「知覚する・気づく」
●conceive=内側に取り込んで形にする
⇒「思いつく・妊娠する」
●deceive=正しい所から離して捕らえる
⇒「だます」
●綴りが違っても、接頭辞が示す方向と「つかむ」を組み合わせれば、意味を芋づる式に覚えられる
見慣れない単語に出会ったときも、まずは「どの方向へ、何をつかんでいるのか?」を考えてみてください。日本語訳を知らなくても、意味の輪郭が見えてくることがありますよ!
当サイトでは、ほかの語根についても同じように、コアイメージと構成パーツから解説しています。
Merriam-Webster Dictionary “accept” “receive”
Dictionary.com “perceive”
Online Etymology Dictionary “perceive” “accept”