「prin-(第1の)」+「-cip(取る)」+「-le(名詞にするパーツ)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「真っ先に確保しておく、一番の根本・土台」がコアイメージで、“principle“=「原則・原理」「主義・信条」の意味を持ちますよ!
”principle”の意味と使い方 コアイメージは「真っ先に確保すべき根本」
”principle(発音:prɪ́nsəpl(プリンシプル))”は「原則・原理」「主義・信条」の意味を持つ名詞です。
先ほど紹介した通り、「prin-(第1の)」+「-cip(取る)」+「-le(名詞パーツ)」が合体した単語で、「真っ先に心に確保しておく、一番の根本・土台」がコアイメージとなります。
つまり、あらゆる行動やルール、理論の根底にある「一番の土台」が”principle”のイメージなわけですね!

”principle”は、状況によってコロコロ変わることのない「絶対に動かさない軸」というニュアンスがとても強い単語です。
このように”principle”が表すのは、「すべてのベースとなる根本的なルールや思想」です。
一方で、社会や学校などの組織が作った、もっと具体的で身近な「細かい規則」には、後述する”rule”や”law”が使われます。
例文
He refuses to eat meat on principle.
(彼は主義として肉を食べるのを拒んでいる。)
The basic principles of democracy.
(民主主義の基本原理。)
※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”principle”の関連語①:「ルール」を意味する単語”rule / law / principle”
日常的によく目にする”rule”や”law”との違いを比較してみます。
⇒「ルール」の意味を持つ単語”rule / law”
それぞれのイメージの違いは以下のような感じです!
rule ⇒「従うべき規則」=行動を制限する身近な決まり(ゲームや学校の規則など)
law ⇒「法的・絶対的な規則」=国家が定めた法律(破ると罰せられる公的なもの)
principle ⇒「根本となる原理・主義」=すべてのルールの根底にある基本理念や行動の軸
こうして並べると、ルールの「規模感」や「強制力の種類」が違うのが見えてきますね!
それぞれの単語が使われる定番のシチュエーションを例文で確認してみましょう!
●学校やゲーム、家庭内の身近な決まりならrule
「You must follow the school rules.(学校の規則に従わなければならない。)」
⇒組織が活動を円滑にするために定めた、具体的な「従うべき規則」のイメージ
●国が定めた、違反するとペナルティがあるものならlaw
「Driving without a license is against the law.(無免許運転は法律違反だ。)」
⇒社会の秩序を守るための、強制力を持った「法律・国法」のイメージ
●具体的な決まりを作るベース(根底)にある考え方ならprinciple
「The principles of justice are important.(正義の原則は重要だ。)」
⇒ruleやlawを作る出発点となるような、普遍的な「理念・根本」のイメージ
”principle”の関連語②:【要注意!】発音が同じ「主要な、校長」を意味する単語”principal”
スペルがそっくりで、なんと発音が全く同じという、試験でも超引っ掛けとして狙われやすい単語をセットでやっつけちゃいましょう!
⇒発音が同じで意味が異なる同音異義語”principal”
2つの違いを見分けるポイントは「語尾」と「イメージ」です!
principle(語尾が-le) ⇒「根本・原理・主義」=目に見えないルールや思想の土台
principal(語尾が-al) ⇒「主要な、校長、主役」=集団や組織の中で「第1位(トップ)」にいる人や物
語尾のスペルが違うだけで、指し示す対象が「抽象的な理念(-le)」か「具体的なトップ(-al)」かで大きく分かれるんですよ!
●ブレない自分の信念、譲れない方針ならprinciple
「It is a matter of principle.(それは信念の問題だ。)」
⇒行動の軸となっている「主義・信条」を指しているイメージ
●学校の一番偉い人(トップ)を指すならprincipal
「The principal gave a speech.(校長先生がスピーチをした。)」
⇒学校という組織の第1位の存在である「校長」を指すイメージ
●数ある中で「もっとも主要な」「第一の」という意味の形容詞ならprincipal
「The principal reason for the decision.(その決定の主な理由。)」
⇒たくさんある理由の中でも、際立って「中心(主要)となる」理由というイメージ
「完璧に使い分けられるようになりたい!」という方は、ぜひこちらの記事もあわせて読んでみてくださいね👇
”principle”の語法・文法解説:数え方やよく使われる表現
”principle”の使い方をさらに深掘りするために、知っておきたい語法・文法のポイントを解説します!
「1つの原則」なら a principle、「複数の原理」なら principles と形が変わるので、ライティングの時は意識してみてくださいね。
また、”principle”は特定の動詞や前置詞とセットになって、決まったフレーズ(コロケーション)を作ることがとても多い単語です。
実際の英文でよく見かける定番の表現を、例文と一緒にいくつかマスターしちゃいましょう!
●in principle(原則として、大体は)
「I agree with your plan in principle.」
⇒(細かい部分は別として)「原則的には」その計画に賛成だ、というイメージ
●on principle(主義として、信念に基づいて)
「She refuses to compromise on principle.」
⇒彼女は自分の「主義・信念として」妥協することを拒んでいる、というイメージ
●stick to one’s principles(主義・信念を貫く、守る)
「It is important to stick to your principles even when it is difficult.」
⇒困難な状況でも、自分の「信念を曲げない(固執する)」ことが大切だ、というイメージ
●a matter of principle(主義・信念の問題)
「I can’t accept the money; it’s a matter of principle.」
⇒金額の問題ではなく、自分の「譲れない主義(の問題)」だから受け取れない、というイメージ
これらも丸ごとセットで覚えておくと、読解や英作文で一気に差がつきますよ!
”principle”の語源はラテン語のprincipium 意味は「物事の始まり・源・基礎」

”principle”の語源について、さらに深く掘り下げていきましょう。
この単語の大元のルーツは、ラテン語の「principium(始まり・源・基礎)」にあります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”principle”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1350–1400; Middle English, alteration of Middle French principe or Latin prīncipium, on the analogy of manciple; see principium日本語訳:1350〜1400年頃に初めて記録された。中期英語。中期フランス語の「principe」またはラテン語の「prīncipium」が「manciple(まかない方・調達係)」からの類推によって変化したもの。principiumを参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
Dictionary.comの解説にある通り、この単語が英語として記録されたのは14世紀後半(中世ヨーロッパの時代)のことです。
ラテン語の「principium」は、当時のフランス語(中期フランス語)で「principe」という形になり、それがイギリスに渡って英語(中期英語)になりました。
じゃあ、なぜ今の”principle”になったんでしょうか?
その原因が、引用内にある「manciple(まかない方・調達係)」などの似た単語からの類推(アナロジー)です。
当時の英語には、語尾が「-ciple」で終わる職業や人を表す単語(manciple や disciple[弟子・門下生]など)がすでに身近に存在していました。そのため、新しく入ってきた「principe」も、人々が「聞き馴染みのある形」につられて、自然と「principle」へとスペルや発音を変化させていったと言われています。
● ラテン語:「prīncipium(物事の始まり、源、土台)」
↓(これがフランスに伝わり…)
● 中期フランス語:「principe」
↓(さらにイギリスに渡って英語になる際…)
● 中期英語:当時流行っていた「manciple(-ciple)」などの響きに引っ張られて、現在の「principle」の形に変化!
「すべての物事の一番最初に(prin-)、ギュッと掴み取るもの(-cip)」という「始まり・根本」のコアは、今でもこの単語の中にしっかりと息づいているんですよ!
構成パーツで覚える”principle” 「prin-」+「-cip」+「-le」

ここからは、単語を細かく分解して記憶に定着させる「構成パーツ(語源)」の面から”principle”を深く掘り下げていきましょう!
”principle”は、「prin-(第1の、最初の)」+「-cip(取る)」+「-le(名詞にするパーツ・道具)」の3つのパーツから成り立っています。
それぞれのパーツが持つ意味や、同じパーツを持つ他の英単語を合わせることで、単語のイメージが何倍も立体的になりますよ!
“prin-“(または pri-)は「第1の、最初の、最も重要な」を意味するパーツ
”prin-” は、ラテン語で「第一の」「もっとも最初の」を意味する primus という言葉に由来するパーツです。物事の先頭に立つイメージや、一番コアになる部分を指すときに使われます。
国のトップ(第1位)の存在に繋がるから「王子」という意味になるわけですね!
この ”prin- (pri-)” というパーツは、他にも多くの重要単語に使われているので、一緒にイメージを共有しておきましょう!
・prime(最も重要な、主要な、最初の)
⇒「第1の」そのものの意味。テレビの「プライムタイム」や「プライムミニスター(首相=第1の大臣)」などもこれです。
・primitive(原始的な、初期の)
⇒「一番最初の状態の」という意味から、文明などが発達する前の「原始的な」という意味につながります。
・priority(優先事項、優先順位)
⇒ 他のものよりも「第1に(最初に)」扱うべきこと、という意味から生まれました。
”-cip” は「取る、掴む(つかむ)」を意味するパーツ
”-cip” は、ラテン語で「取る」「受け取る」を意味する capere が語源です。このパーツは、形を変えて cap や cept、ceive としてもよく登場します。何かを手で「ギュッと掴み取る」アクションをイメージしてください。
これは「part(全体の中の一部)」を「cip(自分で掴み取る)」、つまり「役割を自分で取りに行く」=「参加する」という意味になるんですよ!
このように、「何かを掴み取る」イメージを持つ ”-cip” の仲間も合わせて押さえておくと、語彙力が爆発的にアップします。
⇒「anti-(前もって)」+「cip(掴み取る)」。まだ起きていない未来の出来事を、頭の中で先に掴み取っておくイメージです。
● recipe(受け取ったもの ⇒ レシピ、処方箋)
⇒ もともとは医師が薬剤師に向けて「これを受け取りなさい(re = 後ろに・再び / cipe = 取れ)」と書いた指図書が語源。そこから調理の「手順書」へと意味が広がりました。
”-le” は「(道具や動作を)名詞にする」パーツ
最後に登場する ”-le” は、主にゲルマン語に由来する接尾辞(単語の最後につくパーツ)です。
動詞の後ろにくっついて、「〜するための道具」や「〜すること(具体的な動作・状態)」を表す名詞を作る役割を持っています。
「hand(手)」で扱うための「-le(道具・部分)」だから、「取っ手」という意味になります。
道具を意味する ”-le” の仲間は、私たちの身の回りにもたくさん隠れていますよ!
・needle(針)
⇒ 突き刺す(ne- / 古い言葉のニュアンス)ための「道具(-le)」=「針」
・cradle(ゆりかご)
⇒ 小さく揺れ動く(cro-)ための「道具(-le)」=「ゆりかご」
・thimble(指ぬき)
⇒ 親指(thumb)にはめて身を守るための「道具(-le)」=「指ぬき」
これら3つのパーツが合体した principle は、
「一番最初の(prin-)」「土台として掴み取った(-cip)」「具体的なルール・考え方(-le)」となり、ここから「原則・原理」「主義・信条」という意味に繋がっているわけですね!
”principle”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”principle”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「真っ先に心に確保しておく、一番の根本・土台」
⇒”principle”=「原則・原理」「主義・信条」の意味
●語法・文法のポイント ⇒ 同音異義語の「principal(主要な、校長)」とのスペルミスに超注意!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!