こんにちは、コダックです。
英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事
そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!
この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。
「de-(引き離す)」+「cip-(捕らえる)」のパーツで構成されている単語です。
「正しい場所から引き離して罠に引っ捕らえる」がコアイメージで、“deceive“=「だます、欺く」「思い違いをさせる、裏切る」の意味を持ちますよ!
”deceive”の意味と使い方 コアイメージは「正しい場所から引き離して罠に引っ捕らえる」

”deceive(発音:disíːv【動詞】)”は「だます、欺く」「思い違いをさせる」の意味を持つ単語です。
「de-(引き離す)」+「cip-(捕らえる)」のパーツで構成されている単語で、「正しい場所から引き離して罠に引っ捕らえる」がコアイメージです。
そこから、真実を隠して他人を「「だます・欺く」」ことや、自分自身の目を曇らせて「思い違いをさせる(自分をだます)」のが”deceive”なわけですね!
”deceive”は動詞として、意図的に嘘をついて人をハメる「読者をだます(deceive the reader)」や、外見に惑わされる「外見にだまされるな(Don’t be deceived by appearances.)」のような表現でよく使われます。また、名詞形の「deception(欺瞞、ペテン)」や「deceit(詐欺行為)」もビジネスやニュースで頻出します。
また、「自分の目をだます(deceive oneself)」と言えば、都合の悪い真実から目を背けて、間違った思い込みの中に自分を捕らえてしまう状態を指します。
このように”ターゲットをルートから外させて、巧妙にコントロール下に捕らえ込む”という意味から、詐欺のような犯罪の描写から、心理的な錯覚・思い違いの表現にいたるまで広く使用されます。
例文
・He deceived his parents about his exam results.
(彼は試験結果について両親をだました。)
・Appearances can be deceiving.
(外見は人を惑わせるものである。[人は見かけによらない、という定番フレーズ])※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”deceive”の関連語①:「だます」を意味する単語”cheat/trick”
例えば”cheat”や”trick”なども「だます」を意味する単語ですよ!
⇒「だます」の意味を持つ単語”cheat/trick”
イメージの違いとしては
deceive ⇒「真実を隠したり嘘をついたりして、相手を深く思い違いさせる」だから精神的・知的な欺き(フォーマル)
cheat ⇒「ルールを破ったり不正行為をして、自分の利益やお金を掠め取る」だから不当な搾取・カンニング(ずるい)
trick ⇒「手品や悪知恵、罠を使って、相手を一瞬引っかける」だからいたずら・巧妙なトリック(カジュアル)
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●deceive the public
「(都合の悪いデータを隠して)世間を欺く」
⇒ 嘘の事実を信じ込ませて、間違った方向へ誘導するイメージ
●cheat on an exam
「(カンニングなどの不正をして)試験でズルをする」
⇒ ルールを破って、不当に良い点数(利益)を手に入れようとするイメージ
●trick him into buying it
「(巧妙な売り文句で)彼を引っかけてそれを買わせる」
⇒ 心理的な罠や仕掛けにハメて、おもしろいように動かすイメージ
”deceive”の関連語②:「誤らせる」を意味する単語”mislead/delude”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「誤らせる」の意味を持つ単語”mislead/delude”
それぞれの表現の違いとしては
deceive ⇒「意図的に罠にハメて、真実とは違う偽の情報を信じ込ませる」だから確信犯的なだまし
mislead ⇒「不適切な案内や情報によって、結果的に相手を間違った方向へ導く」だから誤導・誤解を招く(意図的でない場合も)
delude ⇒「相手にバカげた幻想や、ありもしない誇大妄想を植え付ける」だから惑わす、妄想を抱かせる(心理的に重い)
といったイメージです。
●deceive consumers
「(欠陥を隠して偽物を売り)消費者をだます。」
⇒ 悪意を持ってターゲットをハメるイメージ
●misleading advertisement
「(嘘ではないけれど書き方が紛らわしい)誤解を招く広告。」
⇒ ルート案内を間違えて、別の道に行かせてしまうイメージ
●delude oneself with false hope
「叶わぬはかない希望を抱いて思い上がる[自分を欺く]。」
⇒ 現実離れしたおとぎ話の夢の中に、精神が囚われてしまうイメージ
”deceive”の文法・語法 2つの名詞形「deception」と「deceit」の罠

“deceive”の語法をマスターする上で、テストや実際のライティングでめちゃくちゃ狙われやすいポイントがあります。
それが、`deceive` から派生した “deception” と “deceit” という2つの名詞の使い分け です。どちらも「だますこと」と訳されがちですが、文法的な扱いがハッキリと異なるのでここで整理しておきましょう!
⇒ 「欺瞞(ぎまん)、ペテン、だます行為」 ※具体的な「だましの手口や行為」を指し、複数形(deceptions)にもなる
② deceit(名詞:原則として不可算名詞)
⇒ 「不誠実、詐欺、偽りの性質」 ※人の心にある「だまそうとする性質・ずるさ」という抽象的な概念を指す
“deception” は「(外に見える)具体的なだましの行為・テクニック」に焦点が当たります。手品師が観客を騙すトリックなどもこれに含まれるため、1件、2件と数えることができます。
対する “deceit” は「(人の心の中にある)悪意や嘘つきな性質」そのものを指すため、基本的には数えられない(不可算名詞)として扱われますよ!
① deception(具体的な行為・手口:可算名詞のパターン)の例文
The optical illusion is a clever **deception** of the eye.
(その錯視は、巧妙な目の**錯覚[だまし]**である。※具体的な1つのトリックを指している)② deceit(抽象的な性質・ずるさ:不可算名詞のパターン)の例文
He was a man full of **deceit**.
(彼は**欺瞞[ずるさ]**に満ちた男だった。※心の中の性質を指すので s はつかない)
TOEICのパート5(文法問題)などで、空欄の前に “full of 〜(〜に満ちた)” のような抽象名詞を従えやすい表現がある場合、選択肢に “deceit” があればそれが正解になるケースが多いです。動詞の `deceive` を覚えるときは、この「外に見える行為(deception)」と「内にある性質(deceit)」という名詞の双子ルールもセットでインプットしておきましょう!
”deceive”の語源はラテン語「dēcipere」 意味は「罠にかける」
”deceive”の語源についても、確認していきましょう。
”deceive”の語源はラテン語の”dēcipere(デーキペレ)”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”deceive”の起源について、下記の記載があります。
Origin of deceive
First recorded in 1250–1300; Middle English deceiven, from Old French deceivre, from Latin dēcipere, literally, “to ensnare,” equivalent to dē- de- + -cipere, combining form of capere “to take”※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”deceive”はラテン語から古期フランス語を経由して発祥している模様。
●ラテン語「dē-(引き離す)」+「capere(捕らえる “to take”)」
↓
●ラテン語「dēcipere(文字通り、罠にかける “literally, to ensnare”)」
↓
●古期フランス語「deceivre」
↓
●13世紀後半(1250〜1300年頃)に、中期英語(Middle English)の「deceiven」として定着
Dictionary.comの詳しい案内にある通り、この単語は接頭辞の「dē-(引き離して)」に、ラテン語で掴む・手に入れるを意味する「capere」の変形がくっついた(equivalent to)成り立ちです。「正しいルートから外れさせて罠の中に引っ捕らえる(ensnare)」という、狩りの罠ハメのようなリアルな感覚が、現代の「だます」という意味のコアになっているのがよく分かりますね!
構成パーツで覚える”deceive” 「de-」+「cip-」
ここからは構成パーツの面から”deceive”について覚えていきましょう
”deceive”の構成パーツは「de-(引き離す、よからぬ方向へ)」+「cip-(捕らえる、掴む)」のパーツです。
つぎから各パーツについて紹介していきます。
“de-“は「引き離す、よからぬ方向へ、下に」を意味するパーツ
”de-”は、元の場所から離したり、クオリティを下に下げたり、ネガティブなマイナス方向へ向かわせる定番のパーツです。
今いる場所から離れていく(=「出発する、立ち去る」)を表しています。
その他にdepress(下に強く押し下げる→憂鬱にさせる)、decline(下に傾く→衰退する、断る)なども”de-”を使用する単語です。
”cip-”は「捕らえる、掴む、手に入れる」を意味するパーツ
”cip-”は、ラテン語の capere(掴む、受け取る)に由来し、自分の手の中にホールドするイメージを持つ強力なパーツです。(※後ろに続く文字によって cap- や cept- にも変化します)
その他にcapture(捕らえる、生け捕る)、anticipate(あらかじめ手前に掴んでおく→予期する、楽しみに待つ)なども”cip-(cap- / cept-)”を使用する単語です。
”deceive”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”deceive”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「正しい場所から引き離して罠に引っ捕らえる」
⇒”deceive”=「だます、欺く」「思い違いをさせる、裏切る」の意味
●「本来進むべきまっとうな道から引き離して(de)、自分が仕掛けた檻の中にガシッと捕らえる(cip)」というコアがあるからこそ、ただ嘘をつくだけでなく、相手をハメて信じ込ませる「だます」という意味に直結します。同じ「掴む」仲間である「capture(捕らえる)」や、同じ綴り変化をする「receive(受け取る←後ろに引っ張って掴む)」などと一緒にファミリーとして意識すると、スペルも意味も一発で覚えられますよ!
ぜひ今回の方法を参考に、たくさんの英単語を効率よくマスターしていきましょう!最後までお読みいただきありがとうございました!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!