【語源で覚える】語根「sider」(星を見る→考える)を持つ英単語まとめ|consider・considerate・considerableの違いも

 
コダック

今日のテーマは語根”sider”

ラテン語”sidus”、属格”sideris”「星・星座・天体」につながるパーツです。

「夜空の星の配置をじっくり見比べ、そこから意味や判断材料を読み取る」というイメージから、consider・consideration・considerate・considerableなどの「考える」ファミリーへ広がりますよ!

 

”sidereal(恒星の)”が「星」と関係するのは分かりやすいでしょう。

しかし、日常的な”consider(考える・考慮する)”や”considerate(思いやりのある)”、”considerable(かなりの)”まで星とつながると言われると、不思議に感じるかもしれません。

 
読者
「星を見ること」が、どうして「考えること」になるの?
 
コダック
昔の人々にとって、星の配置を観察することは、季節・航海・農作業・吉凶などを判断する重要な手がかりでした。

一つの星だけでなく、複数の星の位置や並びをじっくり見比べ、結論を出す姿がconsider=よく考えるという覚え方につながります。

ただし、この「星を見る」という分析には異説もあります。
記憶に役立つ有力な語源説明として使いつつ、完全に確定した物語ではない点も押さえておきましょう!

 

目次

語根”sider”のコアイメージ|星の配置を観察して判断する

 

”sider”は、ラテン語”sidus(星・星座・天体)”の属格”sideris”に現れる語幹です。

夜空を見上げ、複数の星を線で結びながら、季節や進む方向を読み取る人を想像してみてください。

そこには、次の三つの動きがあります。

星を見ることから広がる3つの意味

●星そのものを見る
⇒星・恒星・天体に関する
⇒sidereal

●星をよく観察して判断する
⇒情報・事情・選択肢を注意深く考える
⇒consider / consideration

●考える対象や相手へ注意を向ける
⇒他人を気遣う/無視できないほど重要・大きい
⇒considerate / considerable

 

 
読者
星を眺めているだけではなく、星から情報を読み取って判断するのがポイントなんだね。
 
コダック
その通りです!

ぼんやり夜空を見るのではなく、位置・変化・関係を細かく観察し、判断へ結び付ける姿です。

だからconsiderは、単なる思いつきではなく、選択肢や影響をじっくり検討する場面でよく使われます!

 

重要な注意|「星を見る→考える」は有力だが、異説もある

 

Merriam-Websterなどの辞書は、”consider”をラテン語considerare(観察する・考える)から、さらにcom-+sidus(天体)へ結び付けています。

一方、語源研究では、このsidusとの関係を疑い、別の古い語根との関係を考える見解もあります。

この記事での扱い方

●語彙を覚えるイメージ
⇒「星の配置をじっくり観察するように考える」

●歴史的な正確さ
⇒辞書で広く採用される分析だが、語源の最終的な説明には異説がある

●結論
⇒記憶法として活用しつつ、「古代人が必ず占星術をしてconsiderを作った」と断定しない

 

 
読者
語源の覚え方と、歴史的に完全に証明された事実は分けて考えるんだね。
 
コダック
はい!

語源学習では、印象的な物語が記憶を助けます。
ただし、資料が少ない古い言葉では複数の説が残ることもあります。

覚えやすさと正確さの両方を守るため、「有力で覚えやすい説明」として紹介するのが安全です!

 

【単語マップ】語根siderを持つ英単語一覧

 

まずは、siderファミリーの全体像を一覧表で確認してみましょう。

英単語 構成・語源イメージ 直訳イメージ 主な意味
sidereal sider(星)+-al 星に関する 恒星の・星の・天文の
consider con-(共に)+sider(星) 星をまとめて観察する よく考える・考慮する・見なす
consideration consider+-ation 注意深く考えること 考慮・配慮・検討事項・対価
considerate consider+-ate 相手の事情をよく考える性質 思いやりのある・配慮深い
considerateness considerate+-ness 他人を考える性質 思いやり・配慮深さ
inconsiderate in-(ない)+considerate 相手の事情を考えない 思いやりのない・無神経な
considerable consider+-able 考慮に値する かなりの・相当な・無視できない
considerably considerable+-ly 考慮に値するほど かなり・相当に
reconsider re-(再び)+consider もう一度星を見直す 再考する・考え直す
reconsideration reconsider+-ation もう一度検討すること 再考・再検討
unconsidered un-+considered 十分に考えられていない 軽率な・未検討の
desire desiderare ← de-+sider 星に関わる欠如・待望のイメージ 強く望む・欲望
desirable desire+-able 望む価値がある 望ましい・魅力的な
desirability desirable+-ity 望ましい性質 望ましさ・魅力
desideratum desiderareの過去分詞系 望まれているもの 必要条件・望ましいもの
desiderata desideratumの複数形 望まれている複数のもの 必要事項・要望条件
desiderium desiderareの名詞系 強く望み続ける心 切望・憧れ

 

 
コダック
まずは、sidereal・consider・considerate・considerableの4語を柱にしましょう。

星そのものならsidereal。
星を観察するように検討するならconsider。
人の事情まで考えるならconsiderate。
考慮せずにいられないほど大きければconsiderableです!

 

sidereal|siderの「星」が直接残る天文学用語

 

sidereal(恒星の・星の)|星を基準に測る

”sidereal”は、ラテン語sidereusを経て、sider- / sidus(星・星座・天体)に由来します。

星や恒星に関係することを表し、主に天文学で使われる形容詞です。

siderealの代表的な表現

●sidereal time
⇒恒星を基準として測る「恒星時」

●sidereal day
⇒地球が恒星に対して1回自転する時間「恒星日」

●sidereal year
⇒地球が恒星に対して太陽を1周する時間「恒星年」

●sidereal astronomy
⇒恒星を扱う天文学

siderealの例文

・Astronomers use sidereal time to locate stars.
(天文学者は星の位置を特定するために恒星時を使う。)
・A sidereal day is slightly shorter than a solar day.
(恒星日は太陽日よりわずかに短い。)
・The sidereal year is measured relative to distant stars.
(恒星年は遠方の恒星を基準に測定される。)

 

 
読者
considerの中では星の意味が見えにくいけど、siderealならそのまま残っているんだね。
 
コダック
はい!

sider=星を確実に思い出すための基準語がsiderealです。
まずsiderealで夜空の星を思い浮かべ、そこからconsiderへ橋を架けると覚えやすくなりますよ!

 

sidereal / solar / lunarの違い|何を基準にするのか

 

3つの天文学形容詞

●sidereal
恒星・遠方の星を基準にする
例:sidereal time

●solar
太陽に関する・太陽を基準にする
例:solar energy / a solar day

●lunar
月に関する・月を基準にする
例:a lunar eclipse / the lunar calendar

 

 
コダック
siderは恒星、solは太陽、lunは月です。
天文学では、どの天体を基準に時間や運動を測るかによって用語が変わります!

 

consider|星を観察するように情報を集め、判断する

 

consider(よく考える・考慮する・見なす)|複数の要素を注意深く見る

”consider”は、アングロ=フランス語を経て、ラテン語considerare(注意深く観察する・考察する)に由来します。

辞書で広く紹介される分析では、con-(共に・まとめて)+sider(星)とされ、複数の星の関係を見比べるように、事情・選択肢・結果を慎重に検討するイメージです。

considerの主な意味

①よく考える・検討する
⇒consider the options

②考慮に入れる
⇒consider the cost

③〜だと見なす
⇒consider A (to be) B

④〜することを検討する
⇒consider doing

considerの例文

・We are considering several options.
(私たちはいくつかの選択肢を検討している。)
・Please consider the environmental impact.
(環境への影響を考慮してください。)
・They consider the plan too risky.
(彼らはその計画を危険すぎると考えている。)
・She is considering changing jobs.
(彼女は転職することを検討している。)

「consider」の意味・使い方・語源を詳しく確認する

 

 
読者
considerの後ろはto doではなく、doingを使うんだよね?
 
コダック
はい!

「〜することを検討する」は、consider doingです。

○ consider moving abroad
× consider to move abroad

未来の行動を一つの選択肢としてテーブルに載せ、じっくり眺めるイメージで動名詞を使います!

 

consider / think about / contemplateの違い|考え方の深さと目的

 

3つの「考える」

●think about
何かについて考えることを広く表す日常的な表現
例:think about the problem

●consider
判断・決定の前に、選択肢・影響・事情を注意深く検討する
例:consider the proposal

●contemplate
重大・複雑なことを長い時間、深く静かに考える
例:contemplate the future

 

 
読者
週末の予定をなんとなく考えるならthink about、予約する前に候補を比べるならconsiderかな?
 
コダック
その使い分けが自然です!

think aboutは考える行為全般。
considerは、判断へ向けて材料を比較する場面。
contemplateは人生・将来・重大な決断などを深く思索する、少し硬い単語です!

 

consider A B / regard A as B / deem A Bの違い|「〜と見なす」

 

3つの「見なす」

●consider A (to be) B
検討・判断の結果、AをBだと考える
例:We consider the plan practical.

●regard A as B
AをBという立場・性質のものとして見る
例:She is regarded as an expert.

●deem A B
公式・法律・行政などでAをBと判断する硬い表現
例:The building was deemed unsafe.

 

 
コダック
considerではto beを省略できることが多く、consider A Bの形が自然です。
regardではasが必要。
deemは公式判断の響きが強いと整理しましょう!

 

consideration|考慮・配慮・判断材料・対価

 

consideration(考慮・配慮・検討事項)|注意深く考えること

”consideration”は、consider+-ation(こと・結果)です。

考える行為そのものだけでなく、判断の際に考えるべき事情、他人への配慮、契約の対価など、文脈によって意味が変わります。

considerationの重要用法

①考慮・熟考
⇒after careful consideration

②検討事項・判断材料
⇒cost is an important consideration

③他人への配慮
⇒show consideration for others

④契約上の対価
⇒in consideration of payment

considerationの例文

・After careful consideration, we accepted the offer.
(慎重に検討した結果、私たちはその提案を受け入れた。)
・Cost is an important consideration.
(費用は重要な検討事項だ。)
・Please show consideration for your neighbors.
(近隣住民へ配慮してください。)
・Your application is under consideration.
(あなたの申請は検討中です。)

 

 
読者
under considerationは、まだ結論が出ていなくて検討中という意味なんだね。
 
コダック
はい!

提案・申請・候補などが判断のテーブルに載り、複数の材料と見比べられている状態です。
take A into consideration=「Aを考慮に入れる」も重要表現ですよ!

 

considerate / inconsiderate|相手の事情まで考えるか

 

considerate(思いやりのある・配慮深い)|相手を判断材料に入れる

”considerate”は、ラテン語consideratus(熟考された・慎重な)に由来し、現在は他人の気持ち・都合・状況をよく考える性質を表します。

自分の行動を決めるとき、自分だけでなく相手の事情も星の一つとして判断材料へ入れるイメージです。

considerateの例文

・He is considerate of his co-workers.
(彼は同僚への思いやりがある。)
・It was considerate of you to call in advance.
(事前に電話してくれるとはご配慮いただきました。)
・Please be considerate of other passengers.
(ほかの乗客へご配慮ください。)
・She is always kind and considerate.
(彼女はいつも親切で思いやりがある。)

「considerate」の意味・使い方・語源を詳しく確認する

 

 
読者
considerate of peopleという形が多いんだね。
 
コダック
はい!最重要パターンはbe considerate of A=「Aに配慮する」です。

また、相手の親切な行為を褒めるなら、It is considerate of you to do.の形が使えます!

 

considerate / kind / thoughtfulの違い|3種類の「思いやり」

 

considerate / kind / thoughtfulの違い

●considerate
自分の行動が相手へ与える影響を考え、迷惑を避ける
例:be considerate of neighbors

●kind
親切で優しく、相手を助けようとする広い性質
例:a kind person

●thoughtful
相手の必要・好み・気持ちを考えた細やかな行動
例:a thoughtful gift

 

 
コダック
夜に音量を下げるのはconsiderate。
困っている人を助けるのはkind。
相手の好みを覚えて贈り物を選ぶのはthoughtfulです。

重なる場面もありますが、considerateは特に相手への影響を事前に考える点が中心です!

 

inconsiderate(思いやりのない・無神経な)|相手を判断材料へ入れない

”inconsiderate”は、in-(ない)+considerate(配慮深い)です。

自分の行動が他人へ与える影響を十分に考えず、迷惑や不快感を与えることを表します。

inconsiderateの例文

・It was inconsiderate of him to arrive so late.
(そんなに遅れて来るとは、彼は無神経だった。)
・Playing loud music at midnight is inconsiderate.
(深夜に大音量で音楽を流すのは配慮に欠ける。)
・She apologized for her inconsiderate remark.
(彼女は無神経な発言を謝罪した。)

 

considerable / considerably|考慮せずにいられないほど大きい

 

considerable(かなりの・相当な)|考慮に値するほど無視できない

”considerable”は、中世ラテン語considerabilis(考慮に値する)を経て英語へ入りました。

注意を向けて考える必要があるほど、量・規模・程度が無視できないことから、「かなりの・相当な」を意味します。

通常は名詞の前に置き、量・時間・費用・努力・距離・影響などを修飾します。

considerableの例文

・The project requires considerable time and effort.
(そのプロジェクトにはかなりの時間と努力が必要だ。)
・The company suffered considerable losses.
(その会社は相当な損失を被った。)
・There is considerable evidence to support the claim.
(その主張を裏付けるかなりの証拠がある。)
・The decision caused considerable concern.
(その決定はかなりの懸念を引き起こした。)

「considerable」の意味・使い方・語源を詳しく確認する

 

 
読者
considerableは、人が『思いやりのある』という意味では使えないんだね。
 
コダック
その通りです!

considerableは、量・程度が「かなりの」。
considerateは、人・行動が「思いやりのある」です。

語尾の-able-ateを見分けましょう!

 

considerable / significant / substantialの違い|何が「大きい」のか

 

3つの「かなりの・重要な」

●considerable
量・規模・程度が無視できないほど大きい
例:considerable time / considerable damage

●significant
意味・影響・統計上の重要性が大きい
例:a significant change / statistically significant

●substantial
量・価値・内容が実質的で、しっかりした大きさを持つ
例:a substantial amount / substantial evidence

 

 
コダック
時間がかなり長ければconsiderable time。
変化が重要な意味を持つならa significant change。
金額や証拠が中身のある大きさならa substantial amount / evidenceです!

 

considerably(かなり・相当に)|変化や差が無視できないほど

”considerably”は、considerableの副詞形です。

増減・改善・悪化・速度・価格などの変化や比較を、無視できないほど大きいと強調します。

considerablyの例文

・Sales increased considerably last year.
(昨年、売上はかなり増加した。)
・The new model is considerably lighter.
(新モデルはかなり軽い。)
・Conditions have improved considerably.
(状況は大幅に改善した。)
・The work took considerably longer than expected.
(その作業には予想よりかなり長い時間がかかった。)

「considerably」の意味・使い方・語源を詳しく確認する

 

 
読者
considerably+比較級は、much+比較級の少し硬い言い換えなんだね。
 
コダック
はい!

considerably faster / larger / more expensiveのように、ビジネス文書・ニュース・論文で差の大きさを客観的に強調できます。

considerably more than expectedも頻出ですよ!

 

considerable / considerateの違い|語尾で一発区別

 

considerableとconsiderateの見分け方

●considerable
考慮する価値があるほど、量・程度が大きい
⇒considerable time / cost / damage / evidence

●considerate
相手のことをよく考える性質を持つ
⇒a considerate person / considerate behavior

覚え方:量を盛るなら-able、人を褒めるなら-ate

 

 
コダック
より詳しい比較は、considerableとconsiderateの違いを解説した記事も参考にしてください!

 

reconsider / reconsideration|星の配置をもう一度見直す

 

reconsider(再考する・考え直す)|新しい情報を加えて判断し直す

”reconsider”は、re-(再び)+consider(よく考える)です。

一度出した判断・決定・意見について、新しい情報や事情を加え、もう一度検討することを表します。

reconsiderの例文

・Please reconsider your decision.
(決定をもう一度考え直してください。)
・The company is reconsidering its expansion plan.
(その会社は事業拡大計画を再検討している。)
・New evidence forced the committee to reconsider.
(新しい証拠により、委員会は再考を迫られた。)
・She reconsidered moving abroad.
(彼女は海外へ移住することを考え直した。)

 

 
読者
星の配置に新しい星が加わったから、もう一度全体を見る感じだね。
 
コダック
まさにそのイメージです!

情報・条件・相手の意見など、新しい判断材料が増えたため、以前の結論をいったん外し、全体を見直すのがreconsiderです!

 

reconsideration(再考・再検討)|結論をもう一度テーブルへ戻す

”reconsideration”は、reconsiderの名詞形です。

reconsiderationの例文

・The proposal deserves reconsideration.
(その提案は再検討に値する。)
・We requested a reconsideration of the decision.
(私たちはその決定の再考を求めた。)
・After reconsideration, the rule was changed.
(再検討の結果、その規則は変更された。)

 

desireファミリー|星と「切望」の関係は慎重に扱う

 

desire(強く望む・欲望)|手に入れたいものを切望する

”desire”は、アングロ=フランス語を経て、ラテン語desiderare(望む・恋しく思う・必要とする)に由来します。

Merriam-Websterなどは、desiderareをde-+sider- / sidus(天体)へ結び付けています。

一方、「導きの星が見えなくなったため切望する」「星がもたらす未来を待つ」といった物語的な意味づけは、語義の発達を説明する仮説であり、確定した歴史として断定できません。

desireの例文

・She has a strong desire to learn.
(彼女には学びたいという強い願望がある。)
・Most people desire peace and security.
(多くの人は平和と安全を望んでいる。)
・The product was designed to satisfy consumer desires.
(その製品は消費者の欲求を満たすよう設計された。)
・He desired nothing more than a quiet life.
(彼は静かな生活だけを強く望んだ。)

 

 
読者
desireを『星を失って求める』と覚えてもいいけれど、物語を事実と断定しない方がいいんだね。
 
コダック
その通りです!

星とのつながりは辞書にも示されていますが、具体的にどのような古代の場面から「望む」へ変化したのかには不明点があります。

記憶法としては「遠い星を求めるような強い願い」とイメージし、記事では不確実性も明記しておくのが安全です!

 

desire / want / wishの違い|願いの強さと場面

 

desire / want / wishの違い

●want
日常的に物・行動を欲しいと思う最も一般的な語
例:I want a new phone.

●desire
強い願望・欲求を表す、やや硬く抽象的な語
例:a desire for freedom

●wish
実現が難しいこと、祈り、丁寧な希望などを表す
例:I wish I could fly. / I wish to speak to the manager.

 

 
コダック
コーヒーが欲しいならwant。
自由や成功への強い願望ならdesire。
現実と違う願い・祈りならwishです。

desireは日常会話では少し硬く、名詞で使われることも多いですよ!

 

desirable / desirability|望ましい/望ましさ

”desirable”は、desire+-able(〜する価値がある)で、「望ましい・魅力的な」を意味します。

”desirability”はその名詞形で、「望ましさ・魅力・好ましさ」です。

派生語の例文

・Flexible working hours are highly desirable.
(柔軟な勤務時間は非常に望ましい。)
・The area is a desirable place to live.
(その地域は住むのに魅力的な場所だ。)
・The renovation increased the property’s desirability.
(改装によってその不動産の魅力が高まった。)

 

desideratum / desiderata|望まれる条件・必要事項

”desideratum”は、ラテン語desideratum(望まれたもの)から入った硬い名詞です。

ある目的にとって必要・望ましい条件や、まだ得られていないが求められているものを表します。

複数形は、英語でもラテン語形のdesiderataが使われます。

desideratum / desiderataの例文

・Simplicity is a major desideratum in the design.
(簡潔さはその設計で重要な必要条件だ。)
・Safety and affordability are the main desiderata.
(安全性と手頃さが主要な必要条件である。)
・A reliable measurement method remains a desideratum.
(信頼できる測定法は、なお求められている課題である。)

 

 
読者
desideratumは日常会話より、研究や評論で使う『望まれる条件』なんだね。
 
コダック
はい!

日常的な「欲しいもの」ならdesireやsomething we wantで十分です。
desideratumは、設計・政策・研究などで達成したい重要条件・まだ満たされていない要件を表す硬い単語です!

 

desiderium(切望・憧れ)|不在のものを強く恋しく思う

”desiderium”はラテン語から入った非常にまれな名詞で、強い願い・憧れ・不在のものへの切望を表します。

desideriumの例文

・The poem expresses a deep desiderium for home.
(その詩は故郷への深い切望を表している。)

日常英語では、longing・yearning・desireの方がはるかに一般的です。

 

要注意!siderに見えても「星」とは限らない

 

sidero-「鉄」はギリシャ語由来の別語源

科学・医学の専門語には、”sider- / sidero-”が「鉄」を表す場合があります。

こちらはギリシャ語sideros(鉄)に由来し、ラテン語sidus「星」とは別語源です。

星のsiderと鉄のsidero-

●星・天体
ラテン語sidus / sideris
⇒sidereal / consider / desireの語源説明

●鉄
ギリシャ語sideros
⇒siderite / siderophore / siderosisなど

※同じsiderの文字列でも、由来と意味は異なります

 

 
読者
専門用語でsidero-を見たら、星ではなく鉄の可能性もあるんだね。
 
コダック
はい!

天文学なら星、医学・化学・鉱物学で鉄に関する話ならギリシャ語siderosの可能性が高いです。
周囲の文脈を確認しましょう!

 

inside / outsider / preside / resideは別ファミリー

英単語の中に”sider”や”side”のような文字列が見えても、すべて星の語根ではありません。

混同しない単語

●inside / outside / outsider
⇒side「側・面」の家族

●preside / reside / subside
⇒ラテン語sedere「座る」の家族

●consider / sidereal
⇒この記事で扱うsidus / sideris「星・天体」の家族

 

 
コダック
語源は、似た綴りを見つけるだけでなく、辞書で実際の歴史を確認することが大切です。

まずはconsiderとsiderealを中心に、確実なつながりから覚えましょう!

 

語根siderを覚えるコツ|夜空の星を判断材料として並べる

 

siderファミリーは、星空を観察する人の行動を順番に想像すると覚えやすくなります。

星空で覚えるsider

①星そのものを観察する
⇒sidereal「恒星の・星の」

②複数の星を見比べ、判断する
⇒consider「よく考える・考慮する」

③考えた内容をまとめる
⇒consideration「考慮・検討事項」

④自分だけでなく、相手の星も判断材料へ入れる
⇒considerate「思いやりのある」

⑤無視できず、考慮する必要があるほど大きい
⇒considerable「かなりの・相当な」

⑥星の配置をもう一度見直す
⇒reconsider「再考する」

⑦遠い星を求めるように強く願う
⇒desire「強く望む」
※具体的な意味発達の物語には異説・不明点あり

 

 
コダック
意味を忘れたときは、「夜空の星を一つずつ確認し、全体の配置から結論を出す人」を思い浮かべてください。

判断材料を集めればconsider、相手の事情も材料へ入れればconsiderate、無視できない大きさならconsiderable。

星を見る → 注意深く観察する → よく考えるという道筋が見えてきますよ!

 

関連記事|siderファミリーを個別記事で深掘り

 

公開済みの関連解説

considerの意味・使い方・語源
⇒星を観察するように判断材料を見比べるイメージを解説

considerableの意味・使い方・覚え方
⇒「考慮に値する」から「かなりの」へ広がる仕組みを解説

considerateの意味・使い方・語源
⇒他人の事情を考える「思いやりのある」の用法を解説

considerablyの意味・使い方・文法
⇒変化や比較を「かなり」と強調する副詞用法を解説

considerableとconsiderateの違い
⇒量を表す-ableと、人の配慮を表す-ateを比較

 

 
コダック
このハブでsiderファミリーの星空全体を見渡したら、各単語の個別記事で文法・類義語・例文を深掘りしてみてください。

consider・considerate・considerableを往復するほど、語尾による意味の違いも見分けやすくなります!

 

語根”sider”についてのよくある質問

 

Q1.語根siderのコアイメージは何ですか?

ラテン語sidus(属格sideris)の「星・星座・天体」です。夜空の星の配置を注意深く観察する姿から、consider「よく考える・考慮する」へつながると説明されます。

Q2.considerは本当に「星を見る」から生まれた単語ですか?

Merriam-Websterなどはラテン語considerareをcom-とsidus「天体」に結び付けています。一方で、語源研究にはこの分析を疑う見解もあります。そのため「星を観察するように熟考する」は有力で覚えやすい説明ですが、完全に確定した物語とは言い切らない方が正確です。

Q3.considerableとconsiderateの違いは何ですか?

considerableは量・程度が無視できないほど大きい「かなりの・相当な」です。considerateは他人の事情や気持ちをよく考える「思いやりのある」です。

Q4.considerとthink aboutの違いは何ですか?

think aboutは何かについて考えることを広く表す日常語です。considerは判断を下す前に、選択肢・影響・事情を注意深く検討する意味が強くなります。

Q5.desireもsiderと関係がありますか?

辞書ではdesireをラテン語desiderare、さらにde-とsidus「天体」へ結び付ける説明があります。ただし「星が見えなくなったため切望した」などの物語的な意味づけは確定しておらず、語義の発達には不明点があります。

Q6.siderealはどのような意味ですか?

星・恒星に関するという意味の天文学用語です。sidereal timeは恒星時、sidereal yearは恒星年を表します。sider「星」の意味が最も直接的に残った単語です。

Q7.desideratumとdesiderataの違いは何ですか?

desideratumは「必要とされるもの・望ましいもの」を表す単数形です。desiderataはそのラテン語由来の複数形で、「望まれる複数の条件・要件」を表します。

Q8.sidero-が付けば、すべて星に関係しますか?

いいえ。英語の専門語に現れるsidero-には、ギリシャ語sideros「鉄」に由来する別語源もあります。siderophoreやsideriteなどを、ラテン語sidus「星」の家族と混同しないよう注意が必要です。

 

語根”sider”の意味と関連英単語のまとめ

 

以下、語根”sider”の意味と関連単語についてのまとめです。

●”sider”はラテン語”sidus(星・星座・天体)”の属格”sideris”に現れる語幹
⇒コアイメージは「夜空の星の配置をじっくり見比べ、そこから意味や判断材料を読み取る」

●sidereal ⇒ 星に直接関係する「恒星の・天文の」
●consider ⇒ 複数の材料を注意深く見る「よく考える・考慮する」
●consideration ⇒ 考える行為・判断材料・他人への「考慮・配慮」
●considerate ⇒ 相手の事情まで考える「思いやりのある」
●inconsiderate ⇒ 相手への影響を考えない「思いやりのない」
●considerable ⇒ 考慮せずにいられないほど「かなりの・相当な」
●considerably ⇒ 変化や差が無視できないほど「かなり・相当に」
●reconsider ⇒ 新しい材料を加えて「再考する」
●desire ⇒ ラテン語desiderareから「強く望む・欲望」
●desirable ⇒ 望む価値がある「望ましい・魅力的な」
●desideratum / desiderata ⇒ 望まれている「必要条件/必要事項」
●desiderium ⇒ 強い「切望・憧れ」

●considerとsidus「星」の関係は辞書で広く採用されるが、異説もある
●desireの星に関する物語的説明も、完全に確定した意味発達として断定しない
●ギリシャ語sideros「鉄」に由来するsidero-は別語源
●inside・outsider・preside・resideなどは別ファミリー

 

 
コダック
siderファミリーの意味が思い出せなくなったら、暗い夜空で星の位置を一つずつ確かめ、進む方向を決める人を思い浮かべてください。

星に関するならsidereal、星を観察するように検討するならconsider、相手の事情まで考えるならconsiderate。

どの単語にも、「星を見るほど注意深く観察し、判断する」という覚えやすいイメージが残っていますよ!

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
Merriam-Webster Dictionary:consider
Merriam-Webster Dictionary:sidereal
Merriam-Webster Dictionary:desire
Merriam-Webster Dictionary:desiderium
Online Etymology Dictionary:consider
「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版, 大修館書店」