【語源で覚える】語根「neg」(否定する)を持つ英単語まとめ|negative・neglect・negotiateを芋づる式に

 
コダック

今日のテーマは語根”neg”

ラテン語”negāre”「否定する・ノーと言う」と、古い否定語”nec / neg-”の「〜でない」につながるパーツです。

「目の前の事実・要求・対象へNOを突きつけ、認めない・取り上げない」のがコアイメージで、negative・negate・deny・neglect・negotiateなどの意味へ広がりますよ!

 

”negative(否定的な)”や”negate(打ち消す)”は、見た目からも「否定」と結び付けやすい単語です。

一方、”neglect(放置する)”や”negotiate(交渉する)”、スペルにnegが見えない”deny(否定する)”まで同じ大きな語族だと言われると、不思議に感じるかもしれません。

 
読者
「否定する」と「放置する」と「交渉する」は、どうやってつながるの?
 
コダック
negファミリーには、二つの流れがあります!

一つ目は、negāre=「ノーと言う・否定する」の流れ。negative・negate・denyなどです。

二つ目は、古い否定語nec / neg-=「〜でない」を含む流れ。
拾い上げないからneglect、余暇ではない状態が仕事・商売になり、そこからnegotiateへつながりました。

すべてを機械的に「否定する」と訳すのではなく、NOの家族がどの単語の中でどう変化したかを見るのがポイントです!

 

目次

語根”neg”のコアイメージ|対象へ「NO」の札を付ける

 

”neg”は、ラテン語”negāre(否定する・ノーと言う)”や否定語”nec(〜でない)”につながります。

会議の机に提案書が置かれ、その上へ大きな赤いNOの札を置く場面を想像してみてください。

この「認めない」という動きは、文脈によって次のように変化します。

NOから広がる4つの方向

●事実・主張にNOと言う
⇒否定する・打ち消す
⇒negate / negation / deny

●考え・反応がNOの方向を向く
⇒否定的な・好ましくない
⇒negative

●必要な対象を拾い上げない
⇒注意・世話を向けず放置する
⇒neglect / negligent / negligence / negligible

●余暇ではない状態に入る
⇒仕事・商売を行い、条件を話し合う
⇒negotiate / negotiation

 

 
読者
中心は同じNOでも、単語によって『認めない』『選ばない』『暇ではない』に分かれるんだね。
 
コダック
その通りです!

語源は、現在の日本語訳をそのまま作る公式ではありません。
古い時代の小さな意味が、何百年もの間に枝分かれして現在の意味になっています。

このハブでは、共通点と枝分かれの両方を区別しながら整理しますよ!

 

【単語マップ】語根negを持つ英単語一覧

 

まずは、negファミリーの全体像を一覧表で確認してみましょう。

英単語 構成・語源イメージ 直訳イメージ 主な意味
negative negare(否定する)+-ive NOと言う性質 否定的な・負の・陰性の
negate negare(否定する) 事実・効果へNOと言う 否定する・打ち消す・無効にする
negation negare+-tion 否定すること 否定・打ち消し・否定表現
negator negate+-or 否定するもの 否定する人・否定辞
deny de-+negareのフランス語形 きっぱりNOと言う 否定する・拒む・与えない
denial deny+-al NOと言う行為・状態 否定・拒否・現実逃避
renege re-+negare 以前の約束へ後からNOと言う 約束を破る・撤回する
renegade renegareの過去分詞系 信仰・所属を否認して離れる 離反者・反逆者
abnegation ab-(離れて)+negare 自分の欲求へNOと言って遠ざける 自己否定・克己・放棄
neglect nec(〜でない)+legere(選ぶ) 拾い上げずに放っておく 放置する・怠る・世話をしない
negligent neglegereの現在分詞系 必要な注意を拾わない 不注意な・怠慢な
negligence negligentの名詞形 注意を怠る状態 不注意・怠慢・過失
negligible neglectの関連形+-ible 無視してよいほど小さい 取るに足りない・無視できる
negotiate nec(〜でない)+otium(余暇) 余暇ではなく仕事をする 交渉する・切り抜ける
negotiation negotiate+-ion 条件を話し合うこと 交渉・折衝
negotiable negotiate+-able 話し合って変更できる 交渉可能な・譲渡可能な

 

 
コダック
まずは、negative・neglect・negotiateの3本を大きな柱として覚えましょう。

negativeは「NOと言う」、neglectは「拾い上げない」、negotiateは「余暇ではなく仕事をする」。
そこから派生語を横へ広げると、似たスペルが整理しやすくなります!

 

「否定する」の本流|negative・negate・negation

 

negative(否定的な・負の・陰性の)|NOを示す性質

”negative”は、ラテン語negativusを経て、動詞negare(否定する・ノーと言う)につながります。

コアイメージは、「肯定・プラスの方向を認めず、NOの側へ置く」ことです。

そこから、意見・感情だけでなく、検査・数学・電気・写真など多くの分野へ意味が広がりました。

negativeの代表的な使い方

・She gave a negative response to the proposal.
(彼女はその提案に否定的な返答をした。)
・Try not to focus on negative thoughts.
(否定的な考えにばかり意識を向けないようにしてください。)
・The test result was negative.
(検査結果は陰性だった。)
・The temperature fell to negative five degrees.
(気温はマイナス5度まで下がった。)
・The company reported negative growth.
(その会社はマイナス成長を報告した。)

「negative」の意味・覚え方を詳しく確認する

 

 
読者
negativeは、いつでも『性格が暗い』という意味ではないんだね。
 
コダック
はい!

negativeは、肯定・陽性・正数・プラスの反対側を広く表す単語です。
人の態度なら否定的、検査なら陰性、数字なら負、電気なら負極になります。

日本語の「ネガティブ」だけで覚えず、文脈の中で何の反対側なのかを確認しましょう!

 

negate(否定する・打ち消す・無効にする)|効果へNOを突きつける

”negate”は、ラテン語negare(否定する・ノーと言う)の過去分詞形を経た動詞です。

発言が正しくないと否定するだけでなく、ある行為・長所・効果を打ち消して「結果的に意味がない状態にする」場合にも使います。

negateの例文

・The evidence negates his claim.
(その証拠は彼の主張を否定している。)
・One mistake does not negate all of your efforts.
(一つの失敗があなたの努力すべてを無意味にするわけではない。)
・The new costs may negate the benefits of the plan.
(新たな費用によって、その計画の利点が相殺される可能性がある。)
・A double negative may negate the intended meaning.
(二重否定によって意図した意味が打ち消されることがある。)

 

 
読者
denyよりも、『効果をゼロにする』感じが強いのかな?
 
コダック
その感覚が大切です!

denyは「その事実は違う」「要求を認めない」とNOを言うこと。
negateは、証拠・費用・欠点などによって、主張・効果・価値を打ち消して無効にする場面でよく使われます。

negate the benefitやnegate the effectのような組み合わせも覚えておきましょう!

 

negation(否定・打ち消し)|NOを表す行為・仕組み

”negation”は、negare(否定する)+-tion(こと)です。

一般的な「否定・打ち消し」のほか、英文法や論理学で命題を否定する仕組みを表します。

negationの例文

・The statement is a complete negation of the facts.
(その発言は事実を完全に否定するものだ。)
・English uses words such as not and never to express negation.
(英語ではnotやneverなどを使って否定を表す。)
・The policy was seen as a negation of individual freedom.
(その政策は個人の自由を否定するものと見なされた。)

 

 
コダック
動詞がnegate、名詞がnegation、形容詞がnegativeです。

negate → negation → negativeと家族を横並びにしておくと、品詞問題にも強くなりますよ!

 

スペルにnegが見えない親戚|deny・denial

 

deny(否定する・拒む・与えない)|きっぱりNOと言う

”deny”は、古フランス語を経てラテン語denegare(否定する)にさかのぼります。

綴りからnegは消えていますが、中心にはnegare(ノーと言う・否定する)が隠れています。

denyには、主に次の三つの使い方があります。

denyの重要用法

①事実・主張を否定する
⇒deny the allegation / deny that …

②要求・権利・許可を認めない
⇒deny a request / deny access

③人に必要なものを与えない
⇒deny someone an opportunity

denyの例文

・He denied the accusation.
(彼はその告発を否定した。)
・She denied that she had seen the document.
(彼女はその書類を見たことを否定した。)
・The application was denied.
(その申請は却下された。)
・They denied him access to the building.
(彼らは彼が建物へ入ることを認めなかった。)

「deny」の意味・refuseとの違いを詳しく確認する

 

 
読者
denyは『事実を否定する』だけでなく、『許可しない』にも使えるんだね。
 
コダック
そうなんです!

相手の発言へNOを言うだけでなく、申請・権利・アクセスなどへNOを出すこともdenyです。

deny doing=「〜したことを否定する」
deny that …=「…であることを否定する」
deny A B=「AにBを与えない」
の形を押さえておきましょう!

 

denial(否定・拒否・現実を認めない状態)|NOを言った結果

”denial”は、動詞”deny”の名詞形です。

事実の否定、要求の拒否だけでなく、不都合な現実を心理的に認めない「否認」も表します。

denialの例文

・The company issued a strong denial.
(その会社は強く否定する声明を出した。)
・The denial of access caused delays.
(アクセスの拒否によって遅れが生じた。)
・He is still in denial about the problem.
(彼は今もその問題を認めようとしていない。)

 

 
コダック
be in denialは、事実を知らないのではなく、つらい現実を受け入れられず「そんなはずはない」と心の中で否定している状態です。

denyの「NOと言う」が、心理状態へ広がった重要表現ですよ!

 

「拾い上げない」枝|neglect・negligent・negligible

 

neglect(放置する・怠る)|必要な対象を拾い上げずにスルーする

”neglect”は、ラテン語neglegere / neclegere(顧みない・放置する)につながります。

語源学習では、neg- / nec(〜でない)+lect / legere(選ぶ・拾い上げる)として、必要なものを拾い上げず、そのまま通り過ぎる場面を想像すると覚えやすいです。

本来なら世話・注意・管理すべき人や物事を十分に扱わず、悪い状態のまま放置することを表します。

neglectの例文

・He neglected his duties.
(彼は職務を怠った。)
・The building has been neglected for years.
(その建物は何年も放置されている。)
・Do not neglect your health.
(健康管理を怠らないでください。)
・She neglected to reply to the email.
(彼女はメールへの返信を怠った。)

「neglect」の意味・使い方・文法を詳しく確認する

 

 
読者
ignoreと違って、世話する責任や注意する必要があるものを放っておく感じ?
 
コダック
その通りです!

ignoreは、言葉・警告・人などを意識的に無視する場面にもよく使われます。
neglectは、本来やるべき世話・管理・注意をしないため、対象が悪い状態になるニュアンスが強いです。

健康・子ども・建物・職務・安全点検などと相性が良い単語ですよ!

 

negligent(不注意な・怠慢な)|必要な注意を拾わない

”negligent”は、ラテン語”neglegere”の現在分詞形につながる形容詞です。

注意・確認・管理をする義務があるのに、それを怠っている人や行為を表します。

法律・医療・安全管理などでは、単なるうっかりよりも責任を問われる不注意を表すことがあります。

negligentの例文

・The driver was negligent in checking the brakes.
(その運転手はブレーキの確認を怠っていた。)
・The company was found negligent.
(その会社には過失があったと認定された。)
・Leaving the equipment unattended was negligent.
(装置を放置したことは不注意だった。)

 

 
読者
negligentとneglectfulは、どちらも『怠慢な』だよね?
 
コダック
重なる部分はありますが、negligentは注意義務を怠った過失を表す硬い文脈でもよく使われます。
neglectfulは、日常的な世話や配慮を怠りがちな性質を表しやすい単語です。

法律・事故・専門職の責任ならnegligentが特に重要ですよ!

 

negligence(不注意・怠慢・過失)|注意を怠った状態

”negligence”は、”negligent”の名詞形です。

必要な注意を払わなかったことや、それによって生じた法律上の過失を表します。

negligenceの例文

・The accident was caused by negligence.
(その事故は不注意によって起きた。)
・The patient filed a claim for medical negligence.
(その患者は医療過誤について請求を申し立てた。)
・Gross negligence can lead to serious penalties.
(重大な過失は重い処罰につながる可能性がある。)

 

 
コダック
動詞がneglect、形容詞がnegligent、名詞がnegligenceです。

neglect → negligent → negligenceと、責任ある注意を拾わずに落としてしまうイメージでつなげましょう!

 

negligible(取るに足りない・無視できる)|拾い上げなくてもよいほど小さい

”negligible”は、フランス語を経て「無視できる」という意味で英語へ入った形容詞です。

量・差・影響・危険などが極めて小さく、判断のためにわざわざ拾い上げて考慮しなくてもよいことを表します。

negligibleの例文

・The difference in price is negligible.
(価格の差は無視できるほど小さい。)
・The treatment caused negligible side effects.
(その治療による副作用はごくわずかだった。)
・The risk is negligible under normal conditions.
(通常の条件では、その危険性は無視できる程度だ。)
・The additional cost was negligible.
(追加費用は取るに足りないものだった。)

 

 
読者
negligentとnegligible、スペルがそっくりだけど意味が全然違うね。
 
コダック
語尾で見分けましょう!

negligent=注意を怠っている人・行為が「不注意な」
negligible=考慮しなくてよいほど量・影響が「小さい」

A negligent driverは「不注意な運転手」、a negligible differenceは「無視できる差」です!

 

「余暇ではない」枝|negotiate・negotiation・negotiable

 

negotiate(交渉する・切り抜ける)|余暇ではなく仕事をする

”negotiate”は、ラテン語negotiari(仕事・商売をする)に由来します。

その元となったnegotium(仕事・商売)は、nec(〜でない)+otium(余暇・ひま)という構成です。

つまり、単純に「否定するから交渉する」になったのではなく、余暇ではない=仕事・商売をするという古代ローマの発想から、取引条件を話し合う現在の意味へ発達しました。

negotiateの例文

・The two companies are negotiating a new contract.
(その2社は新しい契約について交渉している。)
・We negotiated with the supplier over the price.
(私たちは価格について仕入先と交渉した。)
・She negotiated a better salary.
(彼女は交渉して、より良い給与条件を得た。)
・The driver carefully negotiated the narrow road.
(運転手は狭い道を慎重に切り抜けた。)

「negotiate」の意味・使い方・文法を詳しく確認する

 

 
読者
最後の例文は、誰かと話し合っていないのにnegotiateを使うんだね。
 
コダック
はい!

negotiateには、難しい曲がり角・障害物・複雑な状況をうまく通り抜ける・切り抜ける意味もあります。

相手との条件を一つずつ調整して合意点へ進む感覚が、障害を一つずつ処理して進む意味へ広がったと考えると分かりやすいですよ!

 

negotiation(交渉・折衝)|条件を話し合い合意点を探すこと

”negotiation”は、”negotiate”の名詞形です。

価格・契約・和平・給与・納期など、立場の異なる当事者が条件を調整し、双方が受け入れられる地点を探すことを表します。

negotiationの例文

・The contract is still under negotiation.
(その契約はまだ交渉中です。)
・Peace negotiations resumed yesterday.
(和平交渉は昨日再開した。)
・The salary negotiation took several weeks.
(給与交渉には数週間かかった。)
・Both sides returned to the negotiating table.
(双方は交渉の席へ戻った。)

 

 
コダック
under negotiation=「交渉中」
peace negotiations=「和平交渉」
the negotiating table=「交渉の席」
はニュースやビジネスで頻出する組み合わせです!

 

negotiable(交渉可能な・譲渡可能な)|話し合って変更できる

”negotiable”は、negotiate+-able(〜できる)です。

価格・条件・日程などについて、固定されておらず話し合いで変更できることを表します。

また、金融・法律では小切手や証券などが「譲渡可能な・換金可能な」という専門的な意味も持ちます。

negotiableの例文

・The price is negotiable.
(価格は交渉可能です。)
・Working hours may be negotiable.
(勤務時間は相談できる場合があります。)
・The deadline is not negotiable.
(締め切りは変更できません。)
・A check is a negotiable instrument.
(小切手は譲渡可能証券です。)

 

 
読者
not negotiableは『絶対に変えられない』という強い言い方なんだね。
 
コダック
そうなんです!

条件について交渉の余地がない、つまり話し合っても変更できないという意味です。

Safety is not negotiable.
「安全について妥協の余地はない」
のように、価値観や原則を強く示す表現にも使われますよ!

 

deny / negate / reject / refuseの違い|4種類の「NO」を整理

 

 
コダック
negファミリーを覚えるのであれば、英語の代表的な「否定する・拒否する」表現をまとめて区別しておきましょう!

違いは、事実へNOを言うのか、効果を打ち消すのか、提案を受け入れないのか、行動することを断るのかです。

deny / negate / reject / refuseのコアイメージ

deny事実・関与・要求へ「違う/認めない」とNOを言う
=疑惑を否定する・申請を拒否する

negate主張・効果・価値を打ち消して無効にする
=証拠が主張を否定する・費用が利益を相殺する

reject提案・物・候補を受け入れず、はね返す
=提案を却下する・不良品を除外する

refuse依頼された行動をすることを断る
=参加・回答・支払いなどを拒む

 

 
読者
同じ状況を4つの単語で比べると、どうなるの?
 
コダック
会社の新しい計画を例にしてみましょう!

計画への関与を否定するならdeny。
新しい費用が計画の利点を打ち消すならnegate。
経営陣が計画そのものを却下するならreject。
担当者が計画に参加することを断るならrefuseです!

例文で見る!4種類のNO

●He denied involvement in the plan.
「彼はその計画への関与を否定した」
⇒事実ではないと述べる

●The high cost negated the plan’s benefits.
「高い費用がその計画の利点を打ち消した」
⇒効果を無効にする

●The board rejected the plan.
「取締役会はその計画を却下した」
⇒提案を受け入れずはね返す

●She refused to join the project.
「彼女はそのプロジェクトへの参加を断った」
⇒行動することを拒む

 

negative / pessimistic / criticalの違い|何に対して否定的なのか

 

3つの「否定的・批判的」

●negative
意見・反応・態度・結果が肯定的でないことを広く表す
例:negative feedback / a negative attitude

●pessimistic
将来や結果が悪くなると予想する悲観的な見方
例:pessimistic about the economy

●critical
問題点を注意深く分析・評価する、または強く批判する
例:a critical review / be critical of the policy

 

 
読者
問題点を指摘するcriticalは、必ずしもネガティブ思考とは限らないんだね。
 
コダック
その通りです!

critical thinkingは、証拠を検討して論理的に評価する批判的思考であり、単に悪い面ばかり見ることではありません。

negativeは肯定的でない反応、pessimisticは悪い未来を予測する姿勢、criticalは分析・批評に焦点があると考えましょう!

 

neglect / ignore / overlookの違い|見ない・扱わない理由を整理

 

neglect / ignore / overlookの違い

●neglect
本来世話・注意・管理すべきものを十分に扱わず放置する
例:neglect one’s duties / neglect a building

●ignore
人・発言・警告などに注意を向けず、取り合わない
例:ignore a message / ignore advice

●overlook
うっかり見落とす、または小さな過ちを意図的に大目に見る
例:overlook an error / overlook his mistake

 

 
コダック
安全点検を長期間しなければneglect。
警告メールを読んでも取り合わなければignore。
確認したのに小さなミスへ気づかなければoverlookです。

neglectには、必要な責任を果たさなかった結果、対象を悪い状態にするという重さがあります!

 

hidden neg family|renege・renegade・abnegation

 

renege(約束を破る・撤回する)|以前のYESへ後からNOを言う

”renege”は、ラテン語renegare(否認する)につながる動詞です。

一度引き受けた約束・合意・責任に対して、後から「やはり認めない」と背を向けることを表します。

renegeの例文

・The company reneged on its promise.
(その会社は約束を反故にした。)
・He accused them of reneging on the agreement.
(彼は彼らが合意を破ったと非難した。)
・She refused to renege on her commitment.
(彼女は約束を撤回することを拒んだ。)

 

 
読者
renegeは、最初から断るのではなく、一度した約束を後から破るんだね。
 
コダック
はい!

最初の段階でNOと言うrefuseとは異なり、renegeは一度YESと言った合意・約束へ、後からNOを言い直すイメージです。

最重要パターンはrenege on a promise / agreementですよ!

 

renegade(離反者・反逆者)|信仰や所属を否認して離れた人

”renegade”は、スペイン語・中世ラテン語を経て、信仰や所属を否認した人を表した語に由来します。

現在では、所属していた組織・集団の方針に背き、独自に行動する人や反逆者を表します。

renegadeの例文

・A group of renegade soldiers seized the base.
(反乱を起こした兵士の一団が基地を占拠した。)
・He was portrayed as a political renegade.
(彼は政治的な反逆者として描かれた。)
・The story follows a renegade agent working alone.
(その物語は単独で行動する離反エージェントを描いている。)

 

abnegation(自己否定・克己・放棄)|欲求へNOと言って遠ざける

”abnegation”は、ラテン語abnegareに由来し、ab-(離れて)+negare(否定する)と関連付けられます。

自分の欲求・利益・権利などへNOと言い、それらを自分から遠ざけることから、「自己否定・克己・放棄」を意味します。

abnegationの例文

・The role required years of self-abnegation.
(その役割には何年にもわたる自己犠牲が必要だった。)
・Her life was marked by discipline and abnegation.
(彼女の人生は規律と克己によって特徴づけられていた。)
・Complete abnegation of personal needs can be harmful.
(個人的な必要を完全に否定することは有害になり得る。)

 

 
コダック
abnegationは日常会話で頻繁に使う単語ではありませんが、文学・宗教・哲学・評論で見かけることがあります。

自分の欲望へNOを突きつけるという、negareのイメージが強く残っている単語ですね!

 

語根negを覚えるコツ|赤いNOスタンプで場面をつなぐ

 

negファミリーは、大きな赤いNOスタンプを使った場面にすると覚えやすくなります。

NOスタンプで覚えるneg

①意見・反応にNOの性質がある
⇒negative「否定的な」

②主張・効果へNOを押して無効にする
⇒negate「打ち消す」

③事実・申請へきっぱりNOと言う
⇒deny「否定する・認めない」

④必要な仕事を拾い上げず、NOの箱へ放置する
⇒neglect「怠る・放置する」

⑤注意を拾わない人
⇒negligent「不注意な」

⑥小さすぎて拾わなくてもよい
⇒negligible「無視できる」

⑦余暇へNOを出し、仕事・商売を始める
⇒negotiate「交渉する」

⑧一度した約束へ後からNOを言う
⇒renege「約束を破る」

 

 
コダック
意味を忘れたときは、「何にNOを言い、何を認めず、何を拾い上げていないのか」を考えてみてください。

否定・放置・不注意・交渉という別々の日本語訳の奥に、古いNOの感覚が残っていますよ!

 

関連記事|negファミリーを個別記事で深掘り

 

公開済みの関連解説

negativeの意味・語源・覚え方
⇒否定的な・負の・陰性など、文脈で変化する意味を解説

neglectの意味・使い方・覚え方・文法
⇒neg-+lectから「拾い上げずに放置する」イメージを解説

denyの意味・使い方・refuseとの違い
⇒事実を否定する・要求を認めない・与えない用法を解説

negotiateの意味・使い方・語源
⇒「余暇ではない状態」から交渉へ発達した歴史を解説

 

 
コダック
このハブでnegファミリー全体の地図をつかんだら、個別記事で文法・類義語・例文を深掘りしてみてください。

negative・neglect・deny・negotiateを往復すると、NOを言う/拾わない/余暇ではないという枝分かれがはっきり見えてきます!

 

語根”neg”についてのよくある質問

 

Q1.語根negのコアイメージは何ですか?

ラテン語negare「否定する・ノーと言う」と、古い否定語nec / neg-「〜でない」につながる語根です。対象へNOを突きつけ、認めない・取り上げないことが中心イメージです。

Q2.negateとdenyの違いは何ですか?

negateは主張・効果・価値などを打ち消して無効にすることが中心です。denyは事実ではないと否定する、要求を認めない、与えることを拒むなど、より広い場面で使われます。

Q3.negativeとpessimisticの違いは何ですか?

negativeは意見・反応・結果などが否定的または好ましくないことを広く表します。pessimisticは将来や結果を悪い方向へ予想する悲観的な考え方に焦点があります。

Q4.neglectとignoreの違いは何ですか?

neglectは本来世話・注意・管理すべきものを十分に扱わず放置することです。ignoreは気づいていて意識的に無視する場合にも、単に取り合わない場合にも使われます。

Q5.negligentとnegligibleの違いは何ですか?

negligentは人・行為が注意を怠っている「不注意な」です。negligibleは量・影響・差などが無視できるほど小さい「取るに足りない」です。

Q6.negotiateはなぜnegファミリーなのですか?

ラテン語negotium「仕事・商売」がnec「〜でない」とotium「余暇」からできたためです。もともとは「余暇ではない状態=仕事・商売」で、そこから取引する・交渉するへ発達しました。

Q7.denyはスペルにnegがないのに同じ語源ですか?

はい。denyは古フランス語を経てラテン語denegareにさかのぼり、中心にはnegare「否定する・ノーと言う」があります。

Q8.renegadeやrenegeもnegと関係がありますか?

関係があります。renegeは約束・信念などを否認して撤回すること、renegadeはもともと信仰や所属を否認して離れた人を表した語です。

 

語根”neg”の意味と関連英単語のまとめ

 

以下、語根”neg”の意味と関連単語についてのまとめです。

●”neg”はラテン語”negare(否定する・ノーと言う)”と否定語”nec / neg-(〜でない)”につながる
⇒コアイメージは「目の前の事実・要求・対象へNOを突きつけ、認めない・取り上げない」

●negative ⇒ NOを示す性質「否定的な・負の・陰性の」
●negate ⇒ 主張・効果へNOを出す「否定する・打ち消す」
●negation ⇒ NOを表す行為・仕組み「否定・打ち消し」
●deny / denial ⇒ 事実・要求を認めない「否定する/否定・拒否」
●renege ⇒ 一度した約束へ後からNOを言う「約束を破る」
●renegade ⇒ 所属・信仰を否認して離れた「離反者・反逆者」
●abnegation ⇒ 自分の欲求へNOを言う「自己否定・克己」
●neglect ⇒ 必要な対象を拾い上げず「放置する・怠る」
●negligent / negligence ⇒ 注意を怠る「不注意な/不注意・過失」
●negligible ⇒ 拾い上げなくてもよいほど「取るに足りない」
●negotiate ⇒ 「余暇ではない=仕事・商売」から「交渉する」へ発達
●negotiation / negotiable ⇒ 「交渉/交渉可能な」

●negotiateは「否定する」から直接生まれたのではなく、negotium「仕事・商売」を経た別の意味発達
●denyは綴りにnegが見えないが、ラテン語denegareを経てnegareへつながる
●negligent「不注意な」とnegligible「無視できるほど小さい」を混同しない

 

 
コダック
negファミリーの意味が思い出せなくなったら、書類の上へ押された大きな赤いNOスタンプを思い浮かべてください。

意見がNOの側ならnegative、効果をNOで消せばnegate、事実へNOを言えばdeny、必要なものを拾わなければneglect。

どの単語にも、「認めない・取り上げない・〜ではない」という古い否定の感覚が残っていますよ!

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

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