「dis-(離れて・別々に)」+「mit-(送る・放つ)」のパーツで構成されている単語です。
「目の前から遠ざける」がコアイメージで、“dismiss”=「(意見などを)退ける、却下する」「(人を)解雇する、解散させる」の意味を持ちますよ!
”dismiss”の意味と使い方 コアイメージは「目の前から遠ざける」
”dismiss(発音:dismís/ディスミス【動詞】)”は「退ける、却下する」「解雇する、解散させる」の意味を持つ単語です。
「dis-(離れて)」+「mit-(送る)」のパーツで構成されている単語で、「目の前から遠ざける」がコアイメージです。
「これは自分の手元に置いておく必要がないな」と判断して、目の前から追い払うイメージから、提案を「退ける」ことや、従業員を「解雇する」のが”dismiss”なわけですね!
”dismiss”は動詞として、ビジネスやニュースの文脈で「彼の提案を退ける(dismiss his proposal)」や「従業員を解雇する(dismiss an employee)」のように広く使われます。ただ単に嫌うというよりは、「検討する価値がない」「もうここには必要ない」として公式に、あるいはキッパリと目の前から排除するニュアンスがあります。
「みんな自分の席から離れて、帰っていいよ(=各自の家へと送り出す)」というイメージなんです!

さらに、この「目の前から遠ざける」というイメージは、物理的な人や物だけでなく、「自分の心の中にある不安や雑念を追い払う」というときにも使われます。「そんな心配は頭から追い払いなよ」というニュアンスですね。
このように”価値のないもの、不要なものを目の前からキッパリと遠ざける”という意味から、ビジネスの意思決定、裁判の却下、日常の感情の切り替えにいたるまで広く使用されます。
例文
①(意見や提案などを)退ける、却下する、一蹴する
・The boss dismissed my idea out of hand.
(上司は私の考えを即座に退けた[一蹴した]。)
・The committee dismissed the proposal due to a lack of budget.
(委員会は予算不足を理由にその提案を却下した。)②(人を)解雇する、クビにする
・He was dismissed from his job for being late.
(彼は遅刻を理由に仕事を解雇された。)
・The company dismissed several workers during the recession.
(会社は不況の間に数人の従業員を解雇した。)③(集まりなどを)解散させる、退散させる
・The teacher dismissed the class early.
(先生は授業を早めに切り上げて生徒を解散させた。)④(考えや感情などを)忘れる、払いのける
・You should dismiss your fears and focus on the future.
(不安は頭から払いのけて、未来に集中するべきだ。)
”dismiss”の文法・語法 絶対に外せない定番フレーズと語法のルール

1. 最重要フレーズ! “dismiss A as B” の仕組み
”dismiss”の語法で最も狙われやすいのが、”dismiss A as B(AをBとして退ける・片付ける)”という形です。
「AなんてB(つまらないもの、無価値なもの)にすぎない」と一蹴するときに使われます。このとき、前置詞の「as」がセットになることを覚えておきましょう!
例文:
・She dismissed the rumor as nonsense.
(彼女はその噂をばかげたこととして退けた[相手にしなかった]。)
・The manager dismissed his complaints as a joke.
(マネージャーは彼の不満をジョークとして片付けた。)
2. 受動態で使われる「解雇」の表現
「〜から解雇される」と言う場合、前置詞の from を使って ”be dismissed from …” の形で表現されることが多いです。ビジネスシーンでは、少しフォーマルで硬い表現(公的な通告による解雇など)としてよく使われます。
例文:
・He was dismissed from the company last week.
(彼は先週、会社を解雇された。)
3. 目的語による意味の変化(語法のルール)
”dismiss”は基本的に他動詞(後ろに直接目的語をとる動詞)です。目的語に何が来るかによって、日本語訳のニュアンスが少し変わるため、セットで押さえておくと便利です!
- dismiss + [意見・提案・考え] ⇒ 「〜を一蹴する、退ける」
- dismiss + [人] ⇒ 「〜を解雇する」
- dismiss + [集団(class/assemblyなど)] ⇒ 「〜を解散させる」
- dismiss + [感情・不安・思考] ⇒ 「(心から)〜を追い払う、忘れる」
”dismiss”の関連語:「退ける・クビにする」を意味する単語”fire/reject”

例えば”fire”や”reject”なども「退ける、解雇する、拒絶する」を意味する単語ですよ!
⇒「退ける・解雇する」の意味を持つ単語”fire/reject”
イメージの違いとしては
dismiss⇒「検討する価値がないとして、公式・事務的に「目の前から遠ざける・解雇する」」=キッパリ退ける・公式に解雇する
fire⇒「大砲で外へぶっ飛ばすように、怒りや感情を込めて「クビにする」」=(感情的に)クビにする
reject⇒「後ろへ(re)突き返す(ject)ように、要求や提案を「断固拒絶する」」=(強く)拒絶する・跳ね返す
といった感じです!
実際の表現を見ながらニュアンスの差を確認してみましょう!
●dismiss an employee for misconduct
「(就業規則に違反したため、会社の公式な手続きとして)従業員を解雇する」
⇒ 組織の決定として、冷徹に目の前から送り出す(除外する)イメージ
●You’re fired!
「お前はクビだ!」
⇒ 怒りに任せて、相手を組織の外へと勢いよく放り出すイメージ
●The kidney rejected the transplant.
「(移植された)腎臓が拒絶反応を起こした」
⇒ 入ってきた異物を、身体が「受け入れられない!」と強く後ろへ突き返すイメージ
”dismiss”の語源はラテン語「dīmittere」 意味は「別々の方向へ送り出す」

”dismiss”の語源について、さらに深く掘り下げて確認していきましょう。
”dismiss”の大元となる語源はラテン語の「dīmittere(ディミッテレ)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”dismiss”の起源について、下記の記載があります。
Origin of dismiss
First recorded in 1400–50; late Middle English, from Medieval Latin dismissus, from Latin dīmissus “sent away,” past participle of dīmittere “to send away,” from Latin dī, variant of dis- dis- 1 + mitt(ere) “to let go, send”日本語訳:1400〜50年に初めて記録された。後期中英語。中世ラテン語の dismissus 、ラテン語の dīmissus(送り出された)に由来する。これは dīmittere(送り出す)の過去分詞。dis- の異形である dī + mittere(手放す、送る)からなる。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かる通り、元々はラテン語の「dī-(離れて・別々に)」+「mittere(送る・手放す)」というパーツで構成された言葉です。古代ローマ時代においては、「集まっていた群衆や軍隊を、別々の方向へ解散させる(送り出す)」といった状況で使われていました。
その後、15世紀前半(中世の終わり頃)に英語へと定着していく過程で、主に法廷や公式な場面において「訴訟を退ける」「正式に任務を解く(=解雇する)」という意味合いで使われるようになっていきました。
●ラテン語:dīmittere(dī[別々に]+ mittere[送る]=群衆や軍隊などを解散させる)
↓
●中世ラテン語:dismissus(送り出された状態)
↓
●1400年代(中期英語以降):法廷や公的な場で「訴えを退ける」「公式に任務を解く」言葉として定着
↓
●現代英語:「(検討する価値がないとして)キッパリと退ける、公式に解雇する」
単に「あっちへやる」だけでなく、「公式な判断として、目の前から排除する」という背景を知っておくと、ビジネスやニュースでよく使われる理由もスッキリ腑に落ちます!
構成パーツで覚える”dismiss” 「dis-」+「mit(miss)-」

ここからは構成パーツの面から”dismiss”について、さらに深く理解していきましょう。
”dismiss”は接頭辞の「dis-(離れて・別々に・否定)」と、語根の「mit- / miss-(送る・放つ)」という2つのパーツから成り立っています。
各パーツが持つイメージを理解することで、他の英単語を覚えるスピードもグッと上がりますよ!
“dis-“は「離れて、別々に、否定」を意味する接頭辞
接頭辞の”dis-”は、何かが「離れていく」イメージや、元の状態をひっくり返す「否定(〜しない、逆の動作)」を意味します。
覆われて隠されていた状態を「なくす(剥ぎ取る)」ことでオープンにする、つまり「発見する」という意味になるんです!
他にも”dis-”が含まれる身近な単語には、次のようなものがあります。
・disagree(dis-[否定]+ agree[同意する]=同意しない=反対する)
・disappear(dis-[否定・逆の動作]+ appear[現れる]=現れるの逆=消える)
”mit- / miss-”は「送る、放つ」を意味する語根
語根の”mit-”や、その変化形である”miss-”は、「送る」「放つ」を意味する重要なパーツです。何かをある方向へ向かわせる、というコアイメージを持っています。
関所や入り口などを「通して送り出してあげる」というイメージから、「許可する」という意味になるんですね!
”mit- / miss-”のパーツを持つ単語は非常に多いので、他の単語も関連付けて覚えてしまいましょう!
・admit(ad-[〜の方へ]+ mit-[送る]=中の方へ送り入れる=認める・入場を許す)
・submit(sub-[下から]+ mit-[送る]=下から上へと差し出す=提出する・服従する)
・emit(e- / ex-[外へ]+ mit-[送る・放つ]=外へと放つ=(光や熱などを)放出する)
”dismiss”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”dismiss”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「目の前から遠ざける」
⇒”dismiss”=「(意見を)退ける」「解雇する」の意味
●語法・文法のポイント ⇒「AをBとして退ける」は dismiss A as B の形をとる。解雇されるの文脈では be dismissed from … の受動態が多い。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!