今日の英語表現は”flutter”!
「float(浮く)」に、反復を表す「-er(繰り返す)」が組み合わさって生まれた単語です。
「不規則に細かく羽ばたく・揺れる」がコアイメージで、“flutter”=「はためく」「(心が)ドキドキする」「(鳥などが)パタパタ飛ぶ」の意味を持ちますよ!
【意味と使い方】”flutter”のコアイメージは「不規則に細かく羽ばたく・揺れる」
”flutter(発音:flʌ́tər/フラター【動詞・名詞】)”は「(旗などが)はためく」「(鳥や蝶が)パタパタ飛ぶ」「(心臓が)ドキドキする」の意味を持つ単語です。
「float(浮く)」+「-er(繰り返す)」のニュアンスで構成されている単語で、「不規則に細かく羽ばたく・揺れる」がコアイメージです。
風に吹かれた旗がパタパタ揺れたり、蝶々がひらひら飛んだり、緊張や興奮で心臓が小さく波打つように「ドキドキする」のが”flutter”なわけですね!
よく使われる3つの意味と例文
”flutter”は、その「軽やかで、不規則に細かく動き続ける」というイメージから、自然現象の描写や人間の感情表現など、幅広く使われます。
①(旗などが)はためく、(葉などが)ひらひら舞う
風に吹かれて細かく揺れ動く様子を表します。
・The flags were fluttering in the breeze.
(旗がそよ風にはためいていた。)
②(鳥や虫が)パタパタと飛ぶ・羽ばたく
小さな鳥や蝶などが、軽やかに羽を動かす様子を表します。
・A butterfly fluttered through the open window.
(一匹の蝶が開いた窓からひらひらと舞い込んできた。)
③(心臓が)ドキドキする、(胸が)高鳴る
緊張や期待、恋心などで心臓が細かく脈打つ様子を表現します。医療用語の「心房粗動(atrial flutter)」もこれが由来です。
・Her heart fluttered when he looked at her.
(彼に見つめられたとき、彼女の心臓はドキドキした。)※例文①と③の引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
【語法・頻出フレーズ】自動詞・他動詞の使い分けと名詞表現

1. 自動詞と他動詞の両方で大活躍
”flutter”は、主語自体がパタパタ動く場合(自動詞)と、主語が「何か」をパタパタ動かす場合(他動詞)の両方で使えます。
- 自動詞: 落ち葉がひらひら舞い落ちる(Leaves fluttered down.)
- 他動詞: 鳥が羽をばたつかせる(The bird fluttered its wings.)
他動詞の面白い使い方として、“flutter one’s eyelashes”(まつ毛をパチパチさせる)という表現もあります。驚きを表現したり、相手の気を引いたりする際によく使われるお決まりのフレーズです。
・She fluttered her eyelashes at him in surprise.
(彼女は驚いて彼に向かってまつ毛をパチパチさせた。)
2. 日常会話で使える「名詞」の定番フレーズ
名詞としての ”flutter” は、「ドキドキ・そわそわした興奮状態」を表す際に ”in a flutter” という形でよく使われます。結婚式の前の新婦や、発表会前の緊張した様子を表現するのにぴったりです。
・She was in a flutter about her first date.
(彼女は初めてのデートのことでそわそわしていた。)
【類義語】「羽ばたく・空中に浮かぶ」を意味する単語”flap/hover”との違い

例えば”flap”や”hover”なども「羽ばたく、舞う」に関連する単語ですよ!
⇒「羽ばたく・浮遊する」の意味を持つ単語”flap/hover”
イメージの違いとしては
flutter⇒「蝶や小さな鳥が、力を入れずにひらひら・パタパタと軽快に羽ばたく」=軽やかにひらひら舞う
flap⇒「大きな鳥が音を立てて上下にバタバタと力強く羽ばたいたり、シートが激しくバタつく」=力強くバタバタ動く
hover⇒「ヘリコプターやハチドリのように、空中の同じ場所にピタッと留まって浮き続ける」=空中静止(ホバリング)する
といった感じです!
実際のシチュエーションで、そのニュアンスの差をさらに見てみましょう!
●A butterfly fluttered from flower to flower.
「蝶が花から花へとひらひら飛んでいった」
⇒ 軽くて優雅、不規則に柔らかく舞っているイメージ
●The eagle flapped its wings and flew away.
「ワシは羽をバタバタと力強く羽ばたかせて飛び去った」
⇒ 大きな翼で空気を押し出すような、ダイナミックで音のするイメージ
●A hawk hovered in the sky, looking for prey.
「タカが獲物を探して空中でホバリングしていた」
⇒ 移動せずに、その場にプカプカと浮いて静止しているイメージ
【語源】”flutter”の由来は古英語「floterian(浮く、漂う)」

”flutter”の語源についても確認していきましょう。
”flutter”の語源は「浮くこと(float)」を繰り返す動作です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”flutter”の起源について、下記の記載があります。
Origin of flutter
First recorded before 1000; Middle English floteren, Old English floterian, frequentative of flotian “to float”日本語訳:1000年より前に初めて記録された。中期英語の floteren、古英語の floterian に由来し、これは flotian(浮く)の反復動詞(何度も繰り返す形)である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”flutter”は1000年以上前(古英語の時代)から存在しており、もともとは「水面や空中にぷかぷか浮く(float)」という動きを「何度も細かく繰り返す(frequentative)」ことで、現在のパタパタ・ひらひらした動きを表す言葉へと発展してきたことが分かります。
古英語:flotian(水や空中にぷかぷか浮く)
↓
古英語:floterian(浮く状態を細かく何度も繰り返す)※反復語尾が合体
↓
中期英語:floteren(パタパタと波打つ、はためく)
↓
現代英語:flutter(不規則に細かく揺れる、羽ばたく)
「float(浮く)」という単語とは、実は1000年以上前からの大親友のような関係なんです!
【パーツ構成】「flot-(浮く)」+「-er(繰り返す)」で覚える

ここからは構成パーツの面から”flutter”について覚えていきましょう。
”flutter”の構成パーツの根底には「flot- / float-(浮く)」+「-er(度々~する・繰り返す)」というニュアンスが含まれています。
各パーツに関連する表現を順番に紹介していきます。
“float-“は「浮く、漂う」を意味するパーツ
”float-”は文字通り「液体や空気の中に浮く」という意味を持つ基本パーツです。
船の「浮き」やパレードの「山車(だし)」のことを「float」と呼んだりしますね。
その他に flotsam(水面にぷかぷか漂っているもの=漂流貨物・ゴミ)なども同じ「浮く」仲間から生まれた言葉です。
”-er”は「小さな動作を何度も繰り返す」ことを意味するパーツ
英語の接尾語「-er」というと「~する人(例:teacher)」を思い浮かべがちですが、今回の「-er」は【反復(細かい動作の繰り返し)】を表す特殊な役割をしています。
口を何度も細かく動かして喋り続ける=「ぺちゃくちゃ喋る、歯がガチガチ鳴る」を表しています。
その他の「小さな反復動作の -er」を使用する単語についても、下記で紹介します。一緒に覚えてボキャブラリーを増やしてしまいましょう!
・stagger(よろよろと同じ足取りを何度も繰り返す=「よろめく、よろよろ歩く」)
・batter(bat[打つ]+ er = 何度も繰り返し打つ「連打する、打ち砕く」)
”flutter”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”flutter”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「不規則に細かく羽ばたく・揺れる」
⇒”flutter”=「はためく」「ドキドキする」「ひらひら舞う」の意味
●語法・文法のポイント
⇒自動詞と他動詞の両方で使え、名詞フレーズの「in a flutter(ドキドキそわそわして)」や、「flutter one’s eyelashes(まつ毛をパチパチさせる)」も頻出!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
