【語源で覚える】語根「cern/cert」(ふるい分ける)を持つ英単語まとめ|certain・concern・discernの覚え方

こんにちは、コダックです。

”certain(確かな)”と”concern(心配・関係)”。この2語、まったく別物に見えますよね。でも実は「ふるいにかけて分ける」というたった1つの語根から生まれた”仲間”なんです。

この記事で分かること
①語根 cern / cert / cret のコアイメージ
②cernを持つ英単語の全体マップ(各単語の詳しい記事へのリンク付き)
③接頭辞(どうふるい分けるか)で意味がどう変わるかの考え方
④”ふるい分ける”がなぜ”確かな(certain)”になったのかの語源エピソード
 
コダック

今日のテーマは語根 ”cern / cert”(ふるい分ける・見分ける)!
ラテン語 cernere「ふるいにかける・見分ける・決める」が正体。「ごちゃ混ぜの中から選り分ける」がコアイメージですよ!

語根「cern / cert」のコアイメージは「ふるい分ける・見分ける」

語根 ”cern” は、ラテン語 cernere「(ふるいで)分ける・見分ける・決める」に由来します。過去分詞 certus から ”cert-” の形にもなります(certain・certificate など)。

 
コダック

イメージはお米をふるいにかける感じ。ザーッと振ると、粒と殻が分かれて「どっちがどっちか、はっきり分かる」——これがこの語根の原点です。

 
 

ふるいにかける…? それが「確かな(certain)」とどうつながるの?

 
コダック

そこが今日の一番面白いところ! 順番に橋渡ししますね。

語源エピソード|「ふるいにかける」→「確かな」への橋渡し

裁定するイメージ(見分ける・決める)

”certain”の語源を、辞書で確認してみましょう。

Origin(certain)
First recorded in 1250–1300; Middle English, from Old French, from Vulgar Latin certānus, from Latin cert(us) “sure, settled,” past participle of cernere “to decide, separate, sift”

この記載を訳すと下記の感じです。

【日本語訳】
1250〜1300年頃に初めて記録された。中英語・古フランス語を経て、俗ラテン語 certānus、さらにラテン語 certus「確かな・定まった」に由来する。この certus は cernere「決める・分ける・ふるいにかける」の過去分詞である。

ここから、意味は次のように一段ずつ地続きで広がります。

「ふるい分ける」→「確かな」への道すじ(すべて理由つき)
cernereふるいにかけて分ける
分ければ、どれがどれか”見分けられる”
見分ける・識別する(=discern)
見分けがついたなら、もう迷わず”決められる”
決める・裁定する(certus=定まった)
決まって動かない状態=”疑いがない”
certain=確かな・確信して
 
コダック

「分ける → 見分ける → 決まる → 確かだ」。ふるいにかけて粒がきれいに分かれたら、もう「これは米だ」と確信できますよね。certain の”確かさ”は、ふるい分けた後の”迷いのなさ”なんです。

 
 

なるほど! ふるいで分けたから確信できる、って一段挟むとスッと入るね。

【単語マップ】cern / cert を持つ英単語まとめ

”cern / cert”系を持つ主な単語を一覧にしました。気になる単語は個別記事でさらに詳しく解説しています。

単語語源パーツ意味(ふるい分けイメージ)
certaincert(分けて決まった)+ain確かな・ある〜
certainlycertain+ly確かに・もちろん
certificatecert(確かに)+fic(作る)+ate証明書
concerncon-(共に)+cern(ふるい分ける)関係する・心配
discerndis-(分けて)+cern(見分ける)識別する・見分ける
secretse-(離して)+cret(分ける)秘密(分け隔てたもの)
discreetdis-(分けて)+creet思慮深い(分別がある)
 
 

えっ、secret(秘密)まで仲間なの!?

 
コダック

そうなんです。se-(離して)+cret(分ける)=”他の人と分け隔てておくもの”=秘密
”discreet(思慮深い)”も「分別がある」=ちゃんと分けて考えられる人、という発想。日本語の「分別(ふんべつ)がある」とまったく同じ比喩なのが面白いですね!

接頭辞で意味が変わる|「どうふるい分けるか」で覚える

”cern”仲間を攻略するコツは、接頭辞=ふるい分け方で捉えること。

接頭辞=ふるい分け方
●dis-(離して)+cern ⇒ はっきり分けて見る ⇒ discern(識別する)
●con-(共に)+cern ⇒ 一緒にふるいにかける=同じ籠に入れる ⇒ concern(関係する→心配)
●se-(離して)+cret ⇒ 分け隔てておく ⇒ secret(秘密)
●cert(分け終わって定まった)+fic(作る) ⇒ 確かだと作った書面 ⇒ certificate(証明書)
 
 

concern が「関係する」と「心配」の両方あるの、いつも混乱する…

 
コダック

これも橋渡しで解けます!
①con-(共に)+cern=「一緒にふるいにかける」=同じ籠に入れる ⇒ 自分と関係がある(concern=関係する)。
②自分に関係があるものは、放っておけず気にかかる心配・懸念
“関係ある”から”気になる”へ。他人事なら心配しませんよね——ここが橋です。

主要な”cern / cert”系単語をもう少し詳しく

certain(確かな・ある〜)|cert(定まった)+ain

ふるい分けて定まった=「確かな・確信して」。もう一つ、「(名前は挙げないが)ある〜」の用法も重要です。
・I’m certain that he will come.(彼が来るのは確かだ。)
・a certain person(ある人物)※”特定はできているが明言しない”=これも「分けて定まっている」から
「certain」の詳しい記事はこちら

certainly(確かに・もちろん)|certain+ly

副詞で「確かに」。会話では依頼への返事「もちろん、いいですよ」で頻出。
・Certainly!(もちろんです!)
・He will certainly succeed.(彼はきっと成功する。)
「certainly」の詳しい記事はこちら

concern(関係する・心配)|con-(共に)+cern

同じ籠に入れる=「関係する」→気にかかる=「心配・懸念」。
・This issue concerns everyone.(この問題は全員に関係する。)
・a matter of great concern(大きな懸念事項)
・be concerned about 〜(〜を心配している)
「concern」の詳しい記事はこちら

certificate(証明書)|cert(確かに)+fic(作る)+ate

「確かだ」と作った書面=証明書。fic は「作る」を表すパーツ(efficient などの仲間)。
・a birth certificate(出生証明書)
・a certificate of completion(修了証)
「certificate」の詳しい記事はこちら

discern(識別する・見分ける)|dis-(分けて)+cern(見分ける)

この語根の意味がいちばん素直に残っている単語。紛らわしいものを分けて見抜く=「識別する・見分ける」。硬めの語で、読解や論説文でよく出ます。
・It is hard to discern the difference.(その違いを見分けるのは難しい。)
・discern right from wrong(善悪を見分ける)※discern A from B の形
・a discerning customer(目の肥えた客)※分かる人=審美眼がある

 
コダック

”discerning”が「目の肥えた」になるのも同じ道すじ。細かい違いをふるい分けられる人=見る目がある人、というわけですね。日本語の「見る目がある」とそっくりです。

 
 

discern って硬い単語だけど、語根が分かると意味を思い出せそう!

間違えやすいポイント・よくある質問

Q. be concerned about と be concerned with の違いは?
about=心配しているwith=関係していると切り分けます。
・I’m concerned about your health.(あなたの健康が心配だ。)
・The book is concerned with history.(その本は歴史を扱っている。)

 
 

about と with で意味が変わるの、覚えにくいなあ…

 
コダック

語源で紐づけましょう! concern の元は「一緒にふるいにかける=関係づける」
with=「〜と一緒に」なので、そのまま関係の意味が残る。
about=「〜のまわりを」ぐるぐる気にする感じ ⇒ 心配
前置詞のイメージ通りなんです。

Q. certain と sure の違いは?
意味はほぼ同じ「確信して」ですが、certain の方がややフォーマット・客観的(証拠があって確か)、sure は主観的・口語的(自分がそう思う)。試験の硬い文では certain が好まれます。

Q. discreet と discrete、どっちがどっち?
綴りがそっくりな要注意ペア。discreet=思慮深い・慎重な(分別がある)、discrete=別々の・個別の(分かれている)。どちらも「分ける」が根っこですが、discreet は”人の態度”discrete は”物が別々”と覚えましょう。

Q. concern は動詞? 名詞?
どちらもあります。動詞=「〜に関係する・心配させる」、名詞=「関心事・懸念」。名詞で「懸念」は数えられる用法(a major concern)も、漠然とした「心配」で数えない用法(cause for concern)もあります。
・To whom it may concern(ご担当者様へ)※手紙の定型。「これに関係する方へ」が直訳

語根「cern / cert」まとめ

●語根 cern / cert / cret=ラテン語 cernere「ふるいにかける・見分ける・決める」
⇒コアイメージは「ごちゃ混ぜから選り分ける」
分ける → 見分ける → 決まる → 確かだ の道すじで certain が生まれた
●接頭辞=ふるい分け方(dis-→discern/con-→concern/se-→secret/cert+fic→certificate)
●concern は about=心配/with=関係
 
コダック

語根を1つ押さえると、単語が芋づる式に増えていきます。他の語根や単語もぜひご覧くださいね!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
語源:Dictionary.com(各単語ページ「Origin」欄)