こんにちは、コダックです。
この記事で分かること
- 語根 voc / voke のコアイメージ(「声」「呼ぶ」)
- advocate・provoke・invoke・vocabulary・vocation など仲間の単語マップ
- 接頭辞で意味がどう変わるか、まとめて覚えるコツ
今日のテーマは語根 “voc / voke”!ラテン語 vox(声)・vocāre(呼ぶ)が出発点で、コアイメージは声を出して呼ぶこと。ここから「呼び出す」「呼びかける」へと意味が広がっていくよ。
voc / voke のコアイメージは「声・呼ぶ」
語根 voc / voke は、ラテン語 vox「声」と、その動詞 vocāre「呼ぶ」に由来します。名詞・形容詞では voc(vocal, vocabulary)、動詞では voke(provoke, invoke)の形になりやすい、と覚えると整理できます。
vocal(声の)は分かるけど、provoke(挑発する)とか vocation(天職)まで「声」なの…?
うん、全部つながるよ。「呼ぶ」を軸に、前に呼び出せば挑発(provoke)、神に呼ばれれば天職(vocation)、口に出す語の集まりが語彙(vocabulary)。声=呼ぶ、が全部のタネなんだ。
代表語 vocation(天職)の語源を辞書で見ると、「呼ぶ」がはっきり残っています。
1400–50; late Middle English vocacio(u)n < Latin vocātiōn- (stem of vocātiō) a call, summons, equivalent to vocāt(us) past participle of vocāre to call
訳すと「ラテン語 vocātiō=呼びかけ・召喚(vocāre=呼ぶ、の名詞形)」。中世では神から呼ばれてなる職業という意味で使われ、そこから「天職・使命」の vocation になりました。
【単語マップ】voc / voke を持つ英単語
「呼ぶ」を軸に、接頭辞(向き)を足していくと意味が見えてきます。
| 単語 | 形 | 意味 | 直訳イメージ |
|---|---|---|---|
| advocate | voc | 擁護する・弁護士 | ad-(方へ)味方に呼ぶ |
| provoke | voke | 挑発する・引き起こす | pro-(前へ)呼び出す |
| invoke | voke | 祈願する・発動する | in-(中へ)呼び入れる |
| evoke | voke | (記憶などを)呼び起こす | e-(外へ)呼び出す |
| revoke | voke | 取り消す・撤回する | re-(戻す)呼び戻す |
| vocabulary | voc | 語彙 | 呼ぶ(口に出す)語の集まり |
| vocation | voc | 天職・使命 | 神に呼ばれること |
| vocal | voc | 声の・声高な | 声の |
形の変化(voc / voke / vok)
voc(名詞・形容詞:vocal, vocabulary, vocation)/ voke(動詞:provoke, invoke, evoke, revoke)。同じ「呼ぶ」の親戚だと分かればOKです。
接頭辞で意味が変わる
語根 voke(呼ぶ)は、頭に付く接頭辞=向きで意味が大きく変わります。
- pro-(前へ)+voke → 前に呼び出す → provoke(挑発する)
- in-(中へ)+voke → 中へ呼び入れる → invoke(祈願・発動する)
- e-(ex=外へ)+voke → 外に呼び出す → evoke(呼び起こす)
- re-(戻す)+voke → 呼び戻す → revoke(取り消す)
- con-(共に)+voke → 呼び集める → convoke(招集する)
- ad-(方へ)+voc → 味方に呼ぶ → advocate(擁護する)
e-voke(呼び起こす)と re-voke(呼び戻す=取り消す)、向きが違うだけで意味が真逆に近いんだ!
なぜ「呼ぶ」が天職や語彙になるの?
voc の面白さは、「声」という具体から意味がどんどん抽象へ広がるところです。
- vocation(天職):中世では「神に呼ばれて就く職」。そこから「使命・天職」へ。
- vocabulary(語彙):「呼ぶ=口に出す」ための語の集まり。だから“単語リスト”の意味に。
- vocal / voice(声):もっとも素直に「声」そのもの。
おまけに vowel(母音)も同じ仲間で、ラテン語 vocalis「声を出せる(音)」から。子音(consonant)は単独では響きにくいのに対し、母音はそれだけで声になる音、というわけです。
主要語をもう少し詳しく
advocate ― 動詞「擁護する・提唱する」/名詞「支持者・弁護士」。advocate for 〜(〜を擁護する)の形が頻出。もとは法廷で「味方に呼ばれて弁護する人」でした。
例:She advocates for children’s rights.(彼女は子どもの権利を擁護している。)
provoke ― 「挑発する・(反応を)引き起こす」。pro-(前へ)+voke(呼ぶ)=相手を前に呼び出して刺激するイメージ。
例:His comment provoked an angry response.(彼の発言は怒りの反応を引き起こした。)
evoke ― 「(感情・記憶を)呼び起こす」。The song evokes memories of summer.(その歌は夏の記憶を呼び起こす。) invoke ― 「(法・力を)発動する、祈願する」。invoke a rule(規則を発動する)のように使います。
revoke ― 「取り消す・撤回する」。re-(戻す)+voke(呼ぶ)で、いったん出した許可や権利を呼び戻すイメージ。運転免許や契約の取消でよく使われます。例:His driver’s license was revoked after the accident.(事故の後、彼の運転免許は取り消された。)
「呼ぶ=voke」+「向き=接頭辞」で、初見の e-voke / re-voke も意味が推理できるようになるよ。
voc / voke のまとめ
voc / voke =「声・呼ぶ」
- コア:声を出して呼ぶ → 呼び出す・呼びかける
- voke系:provoke(挑発)/ invoke(発動)/ evoke(呼び起こす)/ revoke(取消)
- voc系:advocate(擁護)/ vocation(天職)/ vocabulary(語彙)/ vocal(声の)
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参考文献
Dictionary.com(語源:Origin of vocation / advocate を参照)