【語源で覚える】語根「ven / vent」(来る)を持つ英単語まとめ|prevent・invent・event・conventionの違いも

 
コダック
今日のテーマは語根”ven / vent”

これらは、ラテン語の”venire(来る)”につながる語源パーツです。

「ある場所・時間・状態へ近づいて来る」というコアイメージをつかめば、prevent・invent・event・convention・intervene・revenueなどを芋づる式に覚えられますよ!

 

”prevent(防ぐ)”、”invent(発明する)”、”event(出来事)”、”convention(慣習・大会)”、”revenue(収益)”。

日本語訳だけを見ると、ほとんど共通点がないように感じますよね。

しかし、これらの単語の中心には、どれも何かが「来る」動きがあります。

 
「来る」が、どうして「防ぐ」や「発明する」になるの?むしろ意味が反対に見えるかも…。
 
コダック
確かに、日本語訳だけではつながりが見えませんよね(汗)

でも、単語の前半にある接頭辞を見ると意味が分かります。

悪い出来事より前に来て立ちはだかれば”prevent”。探している物のところへ中に入って来て出会えば”invent”。人々が一緒に来れば”convention”です。

つまり、「どこから、どこへ来るのか」を接頭辞が決めているんです!

 

語根”ven / vent”のコアイメージは「来る・近づく」

 

”ven / vent”は、ラテン語の動詞”venire(来る・到着する)”につながる語源パーツです。

人や物がある場所へ来る動作だけでなく、出来事が起こる、考えが見つかる、収入が戻って来るなど、抽象的な意味にも広がりました。

ven / ventのコアイメージ

●人や物がこちらへ来る
●目的地へ到着する
●出来事や結果が起こる
●複数の人が一か所へ集まる
●探していた物に出会う
●いったん出ていった物が戻って来る

 

 
コダック
駅のホームへ電車が近づいて来る場面を想像してみてください。

電車より前へ先回りして来るのが”prevent”。二つの電車が同じ駅へ来て集まるのが”convene”。別の電車が間へ入って来るのが”intervene”です。

このように、接頭辞が「来る方向」を決めると考えると、意味を整理しやすくなりますよ!

 

venとventの違い|同じ語源から生まれた形の違い

 

”ven”と”vent”は、意味が異なる別々の語根ではありません。

どちらもラテン語”venire(来る)”の語幹や、その過去分詞・名詞の形から英語へ入った仲間です。

現れやすい単語 学習上のイメージ
ven / vene convene / intervene / revenue / avenue 来る・到着するという動作
vent prevent / invent / event / convention / adventure 来た・起こった・集まったという結果や派生形

 

 
venは現在の「来る」、ventは「来た」という感じで覚えればいいの?
 
コダック
覚え方としては役立ちます!

ただし、英語へ入るまでにラテン語・フランス語の語形が複雑に変化しているため、すべてを現代英語の時制のように分けるのは正確ではありません。

大切なのは、どちらを見ても「来る・到着する」の仲間だと気づくことですよ。

 

【単語一覧】ven / ventを持つ英単語まとめ

 

まずは主要な単語を一覧で確認してみましょう。

単語 語源パーツ 直訳イメージ 主な意味
prevent pre-(前に)+vent(来る) 問題より前に来て立ちはだかる 防ぐ・妨げる
invent in-(中へ・〜の上に)+vent(来る) 探している物のところへ来て出会う 発明する・考案する
event e- / ex-(外へ)+vent(来る) 外へ現れて来た結果 出来事・行事
eventually event(結果として起こること)+-ually 出来事が最後の結果へ来る 最終的に・やがて
convene con-(一緒に)+vene(来る) 人々が一緒に来る 招集する・集まる
convention con-(一緒に)+vent(来た)+-ion 人々が一緒に来て合意すること 大会・会議・慣習
convenient con-(一緒に)+ven(来る)+-ient 条件がうまく一緒に来て合う 便利な・都合のよい
intervene inter-(間に)+vene(来る) 二者の間へ入って来る 介入する・間に起こる
intervention inter-(間に)+vent(来た)+-ion 間へ入って来ること 介入・仲裁
revenue re-(戻って)+venue(来る) 会社や国へ戻って来るお金 収益・歳入
advent ad-(〜へ)+vent(来る) こちらへ到着して来ること 到来・出現
adventure advent(到来)につながる形 これから自分の身にやって来る出来事 冒険・思いがけない経験
venture adventureの語頭が短くなった形 何が来るか分からない所へ進む 危険を冒す・事業
avenue ad-(〜へ)+venue(来た) ある場所へ来るための道 大通り・手段
circumvent circum-(周りを)+vent(来る) 周囲を回って相手の後ろへ来る 回避する・出し抜く
contravene contra-(反対して)+vene(来る) 規則に逆らって向かって来る 違反する・反する
supervene super-(上から・後に)+vene(来る) 既存の状態の上へ後から来る 後から起こる・付け加わる

 

 
コダック
前半の接頭辞に注目してみましょう!

pre-なら「前に」、con-なら「一緒に」、inter-なら「間に」、re-なら「戻って」、circum-なら「周りを」。

同じ「来る」でも、来る方向・時期・集まり方によって意味が枝分かれするんです!

 

接頭辞で意味が変わる!「どのように来るか」で覚えよう

 

 
コダック

イメージの違いをまとめると、以下のようになります!

prevent⇒「問題より前に来て、進路をふさぐ」=防ぐ・妨げる
invent⇒「探している物のところへ来て、見つける」=発明する・考案する
convention⇒「人々が一緒に来て、合意する」=大会・慣習・取り決め
intervene⇒「二者の間へ入って来る」=介入する
revenue⇒「売上や税金として戻って来る」=収益・歳入

 
ven / ventが「来る人」で、接頭辞が「どこへ来るのか」を示す案内板みたいなものなんだね。
 
コダック
まさにその感覚です!

接頭辞を道案内の矢印として考えれば、初めて見る単語でも「どちらから何が来るのかな?」と意味を予想できますよ。

 

主要なven / vent系単語を個別記事と一緒に覚えよう

 

prevent|pre-(前に)+vent(来る)

preventは、問題や事故がこちらへ来るよりも前に先回りし、進路をふさぐイメージです。

病気を防ぐ、事故を防止する、人が行動するのを妨げるなど、悪い結果が起こらないよう事前に止める時に使います。

【例文】
・Regular exercise can help prevent disease.
(定期的な運動は病気の予防に役立ちます。)
・The heavy snow prevented us from leaving.
(大雪のため、私たちは出発できませんでした。)

「prevent」の意味・使い方、prevent A from doingを詳しく見る

 

invent|in-(中へ・〜の上に)+vent(来る)

inventは、ラテン語ではもともと「探していた物のところへ来る・出会う・見つける」という意味でした。

そこから、今まで存在しなかった道具や方法を頭の中で見つけ出し、「発明する・考案する」という現代の意味へ発展しました。

【例文】
・Alexander Graham Bell is often credited with inventing the telephone.
(アレクサンダー・グラハム・ベルは、電話を発明した人物としてよく知られています。)
・She invented a new way to organize the data.
(彼女はデータを整理する新しい方法を考案しました。)

 

 
発明って、何もない所から作るというより、まだ誰も見つけていなかったアイデアに「出会う」イメージなんだね。
 
コダック
語源ではそのイメージが近いです!

探し続けた末に、頭の中で新しい仕組みや解決法へ「行き着く・出会う」。それがinventの土台になっています。

 

convention|con-(一緒に)+vent(来た)+-ion

conventionは、人々が一緒に来て集まることが出発点です。

人が集まる「大会・集会」、集まった人々が決めた「取り決め・協定」、社会の多くの人が同じように守る「慣習」という意味へ広がりました。

【例文】
・Thousands of fans attended the comic convention.
(何千人ものファンがコミック大会に参加しました。)
・By convention, the bride usually stands on the left.
(慣習上、花嫁は通常左側に立ちます。)

「convention」の意味・使い方、customとの違いを詳しく見る

 

revenue|re-(戻って)+venue(来る)

revenueは、商品やサービスを提供した結果、会社や国のもとへお金が戻って来るイメージです。

企業の売上収益や、政府へ税金などの形で入って来る歳入を表します。

【例文】
・The company reported a sharp increase in annual revenue.
(その会社は年間収益の大幅な増加を報告しました。)
・Tax revenue is used to fund public services.
(税収は公共サービスの資金として使われます。)

「revenue」の意味・使い方、income・profitとの違いを詳しく見る

 

eventually|event(最終的に起こる結果)+-ually

eventuallyは、途中にさまざまな出来事がありながらも、最後にある結果がやって来るイメージです。

そのため、「すぐに」ではなく、時間や過程を経た末の「最終的に・やがて」を表します。

【例文】
・After several attempts, she eventually succeeded.
(何度か挑戦した末、彼女は最終的に成功しました。)
・The truth will eventually come out.
(真実はいずれ明らかになるでしょう。)

「eventually」の意味・使い方、finallyとの違いを詳しく見る

 

prevent・intervene・circumventの違い|「前・間・周り」から来る

 

この3語は、問題や人の動きに関わりますが、「来る場所」が違います。

単語 来る場所 中心となる意味
prevent 問題が起こる前 先回りして防ぐ
intervene 二者・二つの出来事の間 間に入って介入する
circumvent 対象の周囲 周りを回って回避・出し抜く
 
preventは前に立つ。interveneは間に入る。circumventは周りを回る。接頭辞がそのまま位置を示しているんだね。
 
コダック
その通りです!

例えば、事故が起きる前に対策するならprevent。争っている二人の間へ入るならintervene。規則の正面から通らず、抜け道を使うならcircumventです。

前・間・周りという位置関係をイメージすれば、使い分けが明確になりますよ。

 

場面で見る!prevent / intervene / circumventの違い

●prevent an accident
「事故を防ぐ」
⇒事故が来る前に先回りして止める

●intervene in a dispute
「争いに介入する」
⇒争っている二者の間へ入って来る

●circumvent the rules
「規則をかいくぐる」
⇒規則の正面を通らず、周囲を回って抜ける

 

convene・convention・convenientの意味はどうつながる?

 

この3語は、すべてラテン語convenire(共に来る・集まる・一致する)につながります。

意味の広がり

●人が一緒に来る
convene「招集する・集まる」

●一緒に来て集まること・合意したこと
convention「大会・協定・慣習」

●複数の条件がうまく一緒に来て、状況に合う
convenient「便利な・都合のよい」

 

 
convenientの「便利な」は、時間や場所などの条件がうまく一緒に集まって合う、ということか。
 
コダック
とても良いイメージです!

自分の予定、場所、道具などがうまくかみ合って都合よく一緒に来るため、convenientは「便利な・都合のよい」になりました。

 

eventとeventuallyの違い|「起こったもの」と「最後に起こる」

 

eventは、外へ現れて来た「出来事・結果」を表します。

eventuallyは、さまざまな出来事の先に最終結果がやって来ることから、「最終的に・やがて」を表します。

単語 品詞 イメージ 意味
event 名詞 外へ現れて来た出来事 出来事・行事
eventual 形容詞 過程の末にやって来る 最終的な・結果としての
eventually 副詞 最後の結果がやって来る時に 最終的に・やがて
 
コダック
”eventually”は「たぶん」という意味ではありません。

途中に時間がかかっても、最終結果がやって来ることを表します。未来の可能性を曖昧に言う”possibly”や”perhaps”とは区別しましょう!

 

invent・discover・createの違い

 

いずれも新しい物や知識に関係しますが、「何が新しいのか」が異なります。

 
コダック

イメージの違いをまとめると、以下のようになります!

invent⇒「新しい装置・方法・仕組みを考案する」=発明する
discover⇒「すでに存在していたが、知られていなかった物を見つける」=発見する
create⇒「新しい作品・状態・価値を作り出す」=創造する

 
電話はinventする。新しい星はdiscoverする。物語や雰囲気はcreateする、という感じだね。
 
コダック
その使い分けで分かりやすいです!

語源上のinventには「見つける」の歴史がありますが、現代英語では主に人が新しい仕組みを考案する場面に使われます。

 

advent・adventure・venture・avenueは「こちらへ来る」仲間

 

これらはすべて、ラテン語advenire(〜へ来る・到着する)につながる親戚です。

意味の広がり

●こちらへ何かが到着する
advent「到来・出現」

●これから自分の身にやって来る、予測できない出来事
adventure「冒険」

●予測できない結果の中へ進んでいく
venture「危険を冒す・事業」

●目的地へ来るための進入路
avenue「大通り・手段」

 

 
adventureは「自分から冒険へ行く」というより、何がやって来るか分からない出来事に身を置くイメージなんだね。
 
コダック
語源ではその感覚が強いです!

もともとは「これから起こること・身に降りかかること」に関係し、そこから危険や未知を含む「冒険」へ意味が発展しました。

 

revenue・avenue・venueの違い

 

どれも”-venue”に似た形がありますが、現代の意味は異なります。

単語 来るイメージ 意味
revenue 組織へ戻って来るお金 収益・歳入
avenue 目的地へ来るための道 大通り・方法
venue 人がやって来る場所 会場・開催地
 
コダック
revenueは戻って来るもの、avenueは来るための道、venueは人が来る場所。

現代の意味は離れていますが、すべて「来る・到着する」という景色で関連付けられますね。

 

注意!単独のvent「通気口・感情を吐き出す」は別語源

 

 
”vent my anger(怒りを吐き出す)”のventも、「来る」の仲間なの?
 
コダック
ここは重要な注意点です!

単独のvent(通気口・感情を吐き出す)は、主にラテン語”ventus(風)”につながる別語源です。

空気や感情を外へ逃がす「出口」のイメージであり、prevent / invent / eventの中にある”vent=来る”とは区別しましょう!

 

混同しないための整理

-vent(prevent / invent / event / convention)
ラテン語venire「来る」に由来

vent(通気口・感情を吐き出す)
ラテン語ventus「風」などにつながる別語源

 

ven / ventについてのよくある疑問

 

Q1. preventは「前に来る」だけなのに、なぜ防ぐになる?

 
コダック
悪い出来事が起こるより前に先回りし、その進路をふさぐためです。

もともとは「先に来る・先んじる」という意味を持ち、そこから「起こる前に止める=防ぐ」へ発展しました。

 

Q2. conventionの「大会」と「慣習」はどうつながる?

 
コダック
人々が一緒に来て集まるのが「大会・会議」です。

集まった人々が同じやり方に合意し、それが社会で広く共有されると「取り決め・慣習」になります。

どちらも人々が一つの場所や考えへ集まることから生まれています。

 

Q3. eventuallyは「もしかすると」という意味?

 
コダック
いいえ。eventuallyは「時間や過程を経て、最終的に」を表します。

可能性の低さを表す言葉ではなく、最後にその結果がやって来るという時間の流れを示す副詞です。

 

Q4. 最初に覚えるならどの5語がおすすめ?

最初に覚えたい5単語

prevent=問題より前に来る → 防ぐ
invent=探している物へ来て出会う → 発明する
event=外へ現れて来た結果 → 出来事
convention=人々が一緒に来る → 大会・慣習
intervene=二者の間へ来る → 介入する

 

ven / ventの語源・覚え方まとめ

 

以下、語根”ven / vent”についてのまとめです。

ven / ventは、ラテン語”venire(来る・到着する)”につながる語源パーツ
●共通のコアイメージは「ある場所・時間・状態へ近づいて来る」
●接頭辞を「来る方向を示す案内板」として考えると覚えやすい

prevent=問題より前に来る ⇒ 防ぐ・妨げる
invent=探している物のところへ来て出会う ⇒ 発明する
event=外へ現れて来た結果 ⇒ 出来事
convene / convention=人々が一緒に来る ⇒ 集まる・大会・慣習
intervene=二者の間へ来る ⇒ 介入する
revenue=お金が戻って来る ⇒ 収益・歳入
adventure=これから身にやって来る出来事 ⇒ 冒険
avenue=目的地へ来るための道 ⇒ 大通り・手段
circumvent=周りを回って来る ⇒ 回避する・出し抜く

●単独のvent(通気口・感情を吐き出す)は主に「風」につながる別語源なので混同しない
●ven / ventを見つけたら、「何が、どちらから、いつ来る?」と考えてみよう!

 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、コアイメージ、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。

一つの語根から複数の単語を関連付けて覚えると、初めて見る単語の意味も推測しやすくなりますよ!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献・語源確認
「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版, 大修館書店」
「Merriam-Webster:prevent / invent / event / convention / convenient / intervene / revenue / advent / adventure / avenue / circumvent / contravene / vent