今日の英単語はtravelです!「旅行する」と覚えている人が多い単語ですが、実はtravelの中心は観光ではありません。
travelのコアイメージは「ある場所から別の場所へ移動する」。だからtravel toは目的地へ、travel inは地域の中で、travel aroundは各地を回って、という違いが生まれます。前置詞を丸暗記せず、移動の矢印で整理していきましょう!
- 1 travelの意味・発音・品詞
- 2 travel to・travel in・travel aroundの違い
- 3 travel abroadの意味と注意点
- 4 travel by trainの意味|交通手段はby+無冠詞
- 5 名詞travelは不可算名詞|a travelが不自然な理由
- 6 travelとtripの違い
- 7 travelの活用と米英の綴りの違い
- 8 travelでよく使う前置詞・副詞
- 9 travelは自動詞?他動詞?
- 10 travelの語源|旅行はもともと「苦労」だった
- 11 travelの覚え方|「点から点へ動く矢印」で整理する
- 12 travelでよくある間違い
- 13 travelの理解度チェック
- 14 travelの意味・使い方のまとめ
travelの意味・発音・品詞
travel(発音:/ˈtræv.əl/「トラヴェル」)は、動詞で「旅行する、移動する、進む」、名詞で「旅行・移動という活動」を意味します。
travelの基本情報
●品詞:動詞/名詞
●動詞の中心:場所から場所へ移動する
●名詞の中心:旅行・交通・移動という活動全般
●名詞は原則として不可算
●イギリス式:travelled / travelling
●アメリカ式:traveled / traveling
【動詞の基本例文】
・I travel a lot for work.
(私は仕事でよく移動します。)・We traveled across Canada by train.
(私たちは電車でカナダを横断しました。)・Light travels faster than sound.
(光は音より速く進みます。)
最後の例文では、人は旅行していません。それでもtravelが使えるのは、この単語が「観光」ではなく位置が移っていくことを表すからです。
travelって、通勤にも光にも使えるんだ。「楽しい旅行」より、もっと広い移動の言葉なんだね。
その通りです!I travel to work by train.なら「電車で通勤する」ですし、News travels fast.なら「うわさはすぐ広まる」です。
travel=距離を越えて移っていくと覚えると、旅行以外の用法も一本につながりますよ。
travel to・travel in・travel aroundの違い
3つの違いは、前置詞が描く移動の形にあります。
●travel to+目的地
⇒ その場所へ向かう。矢印の終点に注目
●travel in+地域
⇒ その国・地域の中で旅をする。活動範囲に注目
●travel around+地域
⇒ その地域のあちこちを回る。複数地点を巡る動きに注目
travel toは「目的地へ移動する」
toは移動の到達点を示します。
・I traveled to Paris last year.
(私は昨年パリへ行きました。)・She travels to Tokyo every week.
(彼女は毎週東京へ移動します。)・We traveled to the airport by bus.
(私たちはバスで空港へ移動しました。)
travel toは観光だけでなく、仕事・通勤・訪問にも使えます。「どこへ?」に答える形です。
travel inは「地域の中で旅をする」
inは空間の内部を表します。travel in Japanなら、日本を目的地として眺めるより、日本という範囲内で移動・滞在することに焦点があります。
・I traveled in Japan for a month.
(私は1か月間、日本国内を旅行しました。)・It is easy to travel in this region by bus.
(この地域はバスで旅行しやすいです。)・She traveled extensively in Europe.
(彼女はヨーロッパ各地を広く旅行しました。)
travel inだけでも「内部を旅する」意味になりますが、どの程度あちこち回ったかは文脈次第です。
travel aroundは「各地を回って旅をする」
aroundには「周囲を回る」「あちこちへ」という感覚があります。
・We traveled around Japan by train.
(私たちは電車で日本各地を旅行しました。)・He spent six months traveling around South America.
(彼は6か月かけて南米各地を旅行しました。)・I want to travel around the world.
(世界中を旅して回りたいです。)
travel in Japanとtravel around Japanは重なる場面もありますが、aroundのほうが一か所に滞在せず、複数地点を巡る動きを強く感じさせます。
同じJapanでも視点が変わる
・I traveled to Japan.
⇒ 日本へ行った。日本が目的地・I traveled in Japan.
⇒ 日本国内で旅をした。日本が活動範囲・I traveled around Japan.
⇒ 日本各地を巡った。複数地点への移動を強調
「日本に旅行した」はtoで、「日本を旅行した」はinかaroundなんだね。aroundのほうが動き回ってる感じが強い、と。
完璧です!日本語の助詞に置き換えて、to=「へ」/in=「で・の中で」/around=「各地を」と考えると分かりやすいですね。
ただし英語では、最終的には目的地・範囲・巡回のどれを見せたいかで選びます。
travel abroadの意味と注意点
travel abroadは「海外へ旅行する、外国を旅する」という意味です。
・I want to travel abroad after graduation.
(卒業後に海外旅行をしたいです。)・She often travels abroad on business.
(彼女は仕事でよく海外へ行きます。)
ここで最も大切なのは、abroadの前にtoを付けないことです。
× travel to abroad
○ travel abroad
abroadは「海外へ・海外で」という方向や場所の意味をそれ自体に含む副詞です。homeと同じように、通常はtoを必要としません。
・go abroad(海外へ行く)
・study abroad(留学する)
・live abroad(海外で暮らす)
・travel abroad(海外を旅する)
travel overseasとの違い
overseasも「海外へ・海外で」を表します。
I travel overseas several times a year.
(私は年に数回、海外へ行きます。)
日常的にはabroadとoverseasが重なることも多いですが、overseasは文字どおり「海の向こう」という成り立ちがあり、ビジネスではoverseas business / overseas marketのような形容詞用法もよく見られます。一方、abroadは基本的に副詞です。
travel by trainの意味|交通手段はby+無冠詞
travel by trainは「電車で移動する・鉄道旅行をする」という意味です。
・We traveled by train from London to Edinburgh.
(私たちはロンドンからエディンバラまで電車で移動しました。)・I prefer to travel by train.
(私は電車で移動するほうが好きです。)
交通手段を方法として言うときは、基本的にby+乗り物名を使い、aやtheを付けません。
●by train(電車で)
●by bus(バスで)
●by car(車で)
●by plane / by air(飛行機で)
●by ship / by boat(船で)
by trainとon the trainの違い
・I traveled by train.
⇒ 交通手段は電車だった・I read a book on the train.
⇒ その電車の中で本を読んだ
by trainは「方法」、on the trainは「特定の乗り物の中・上」という場所です。
車はin the carになる
バス・電車・飛行機のように立って移動できる比較的大きな公共交通機関にはonを使うことが多く、車やタクシーのような小型車両にはinを使います。
・on the bus / on the train / on the plane
・in the car / in a taxi
ただし、交通手段として一括して言うなら、どれもby bus / by train / by plane / by carです。
名詞travelは不可算名詞|a travelが不自然な理由
名詞travelは「旅行という活動」「交通・移動」という広い概念を表すため、原則として不可算名詞です。
○ Travel broadens the mind.
(旅行は視野を広げます。)○ Business travel can be exhausting.
(出張を伴う移動は疲れることがあります。)○ The price includes travel and accommodation.
(料金には交通費と宿泊費が含まれます。)× I had a wonderful travel.
○ I had a wonderful trip.
(すばらしい旅行をしました。)
「一回の旅行」を数えたいときはtripを使います。
travelの前につく代表的な語
・air travel(空の旅・航空交通)
・rail travel(鉄道旅行・鉄道交通)
・business travel(業務上の移動)
・international travel(国際旅行)
・foreign travel(海外旅行)
・space travel(宇宙旅行)
・travel expenses(旅費)
・travel documents(旅行書類)
これらは「一回の旅」ではなく、旅行の種類・分野・費用を表します。
travelsという複数形はいつ使う?
one’s travelsは、「各地を巡った経験・旅行記の題材になるような遍歴」を表します。
He met many interesting people during his travels.
(彼は旅の途中で多くの興味深い人々に出会いました。)
日常的な「2回旅行した」をtwo travelsとは通常言いません。その場合はtwo tripsです。
travelとtripの違い
travelとtripは、日本語ではどちらも「旅行」と訳されますが、品詞と数え方が違います。
●travel
移動するという行為・旅行全般
動詞としてそのまま使える
名詞は原則不可算
例:I love traveling. / Air travel is expensive.
●trip
出発から帰着までの一回の旅行・出張
可算名詞
動詞go on / take / makeなどと組む
例:We took a trip to Kyoto.
・I traveled around Italy for two weeks.
(私は2週間イタリア各地を旅行しました。)・My trip to Italy was amazing.
(私のイタリア旅行は最高でした。)
最初は「どのように移動したか」という行動、次は「旅行全体がどうだったか」という一つの体験を表しています。
詳しい比較はtripとtravelの違い|journey・tour・voyageとの使い分けでまとめています。
travelの活用と米英の綴りの違い
travelの過去形・過去分詞・ing形は、イギリス英語とアメリカ英語で綴りが異なります。
イギリス英語
travel – travelled – travelled – travelling – traveller
アメリカ英語
travel – traveled – traveled – traveling – traveler
発音や意味は基本的に同じです。イギリス式はlを重ね、アメリカ式はlを一つにするのが一般的です。どちらかに統一すれば問題ありません。
travelでよく使う前置詞・副詞
travel from A to B「AからBへ移動する」
We traveled from Osaka to Hiroshima by train.
(私たちは大阪から広島まで電車で移動しました。)
travel through「中を通り抜けながら旅する」
They traveled through the desert.
(彼らは砂漠を通って旅をしました。)
throughは入口から内部を通り、反対側へ抜けるイメージです。
travel across「一方の端から反対側へ横断する」
She traveled across Europe by train.
(彼女は電車でヨーロッパを横断しました。)
travel along「道・川・海岸などに沿って進む」
We traveled along the coast.
(私たちは海岸沿いを旅しました。)
travel light「荷物を少なくして旅する」
I always travel light.
(私はいつも身軽に旅行します。)
lightはここでは「軽く」。荷物だけでなく、比喩的に「余計なものを抱えずに進む」という響きを持つこともあります。
travelは自動詞?他動詞?
travelは多くの場合、前置詞と組む自動詞として使います。
・travel to London(ロンドンへ移動する)
・travel through Europe(ヨーロッパを通って旅する)
・travel around Asia(アジア各地を旅する)
ただし、travel the worldやtravel a long distanceのように、目的語を直接取る用法もあります。
・She wants to travel the world.
(彼女は世界を旅して回りたいと思っています。)・I travel long distances for work.
(私は仕事で長距離を移動します。)
初学者は、場所名の前に必ず前置詞が必要だと思い込みやすいのですが、the worldは「世界の各地を巡る」、long distancesは「長い距離を進む」という、移動範囲・距離そのものを目的語にしています。
travel Japanは不自然なのに、travel the worldは自然なんだ。場所なら何でも直接置けるわけじゃないんだね。
そうなんです。普通の目的地ならtravel to Japan、国内を旅するならtravel in / around Japanが基本です。
一方、travel the worldは「世界を旅して回る」という定着した表現。まずは前置詞つきの基本形を覚え、例外的な他動詞用法はフレーズごと覚えるのが安全ですよ。
travelの語源|旅行はもともと「苦労」だった
travelは、中英語のtravailと関係しています。travailは「苦労、骨折り、苦痛」を表す言葉で、その背景には古フランス語の「働く、苦しむ」という意味があります。
中世の移動には、舗装されていない道、天候、盗賊、病気、宿泊の不便など多くの困難が伴いました。そのため、「苦労を重ねて進む」ことが「旅をする」という意味へ発達したと説明されます。
travelとtroubleって、なんとなく雰囲気が似てると思ってたけど、昔の旅が大変だったことと関係してるんだね。
そうなんです。現代では楽しい旅行にも使いますが、語源をたどると「移動はひと仕事」という感覚が見えてきます。
だからtravelを覚えるときは、観光写真よりも荷物を持って距離を越えていく人を思い浮かべると、意味がぶれませんよ!
travelの覚え方|「点から点へ動く矢印」で整理する
travelを「旅行する」という日本語一語だけで覚えると、travel to・in・aroundの違いや、光・音がtravelする用法がばらばらに見えます。
おすすめは、頭の中に●→●という矢印を置くことです。
●travel to Tokyo
⇒ 矢印の終点が東京
●travel in Japan
⇒ 日本という枠の中で矢印が動く
●travel around Japan
⇒ 日本の複数地点を矢印が巡る
●sound travels
⇒ 音が空間を進む
●news travels fast
⇒ 情報が人から人へ広がる
「移動するものは人でなくてもよい」と理解できれば、travelの応用力が大きく上がります。
travelでよくある間違い
× I traveled to abroad.
○ I traveled abroad.
⇒ abroadは副詞なのでto不要
× I went on a travel to Kyoto.
○ I went on a trip to Kyoto.
⇒ 一回の旅行はtrip
× I like travels.
○ I like traveling.
○ I like travel.
⇒ 活動全般なら不可算名詞または動名詞
× We traveled Japan last year.
○ We traveled around Japan last year.
○ We traveled in Japan last year.
⇒ 国の中を旅した意味ならaround / inが分かりやすい
× I went to Tokyo by the train.
○ I went to Tokyo by train.
⇒ 交通手段のbyの後ろは原則無冠詞
travelの理解度チェック
【問題1】「私は昨年、フランスへ旅行しました」
I traveled ______ France last year.
【問題2】「私たちはフランス各地を旅しました」
We traveled ______ France.
【問題3】「彼女は海外でよく仕事をします」
She often travels ______ on business.
【問題4】「私は電車で旅行するのが好きです」
I like to travel ______ train.
【問題5】「すばらしい旅行をしました」を自然な英語にしてください。
解答
1. to
2. around / in
3. abroad
4. by
5. I had a wonderful trip. / I took a wonderful trip.
travelの意味・使い方のまとめ
●travelのコアイメージは「場所から場所へ移動する」
⇒ 観光だけでなく、通勤、光、音、情報の移動にも使う
●travel toは目的地へ、travel inは地域内で、travel aroundは各地を巡って
⇒ to=終点、in=範囲、around=巡回
●travel abroadは「海外旅行をする」
⇒ abroadの前にtoは付けない
●travel by trainは「電車で移動する」
⇒ 方法はby train、電車内という場所はon the train
●名詞travelは原則不可算
⇒ 一回の旅行はa trip。two travelsではなくtwo trips
●イギリス式はtravelled / travelling、アメリカ式はtraveled / traveling
●語源は「苦労・骨折り」を表すtravailと関係する
⇒ 昔の大変な移動から「旅をする」へ意味が発達した
travelを使いこなすコツは、「旅行」という訳語から少し離れて、移動する矢印を見ることです。
目的地へ向かえばto、範囲の中ならin、あちこち巡ればaround。前置詞は暗記するものではなく、移動の映像を追加する部品だと考えてくださいね!
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参考文献
Cambridge Dictionary, travel
Cambridge Dictionary, “Word choice: travel, trip, or journey?”
Online Etymology Dictionary, travel