【語源で覚える】語根「quir / quire / quest」(求める・探す)を持つ英単語まとめ|inquire・require・request・acquireの違いも

 
コダック
今日のテーマは語根”quir / quire / quest”

これらは、ラテン語の”quaerere(求める・探す・尋ねる)”につながる語源パーツです。

「答えや必要なものを求めて探し回る」というコアイメージをつかめば、inquire・require・request・acquire・question・questなどを芋づる式に覚えられますよ!

 

”inquire(問い合わせる)”、”require(必要とする)”、”request(依頼する)”、”acquire(獲得する)”。

日本語訳だけを見ると、まったく別の単語に見えますよね。

しかし、語源の中心にある動きはどれも同じです。

共通する動き

分からない答え、必要な物、欲しい知識などを「求めて探す」

 

 
「問い合わせる」と「必要とする」と「獲得する」が、どうして同じ「探す」から生まれるの?
 
コダック
そこが語源のおもしろい所です!

何を求めて、どちらへ探しに行くのかを、単語の前半にある接頭辞が教えてくれます。

内側まで探れば「詳しく尋ねる」、繰り返し探し求めれば「必要とする」、対象の方へ探しに行って手に入れれば「獲得する」になります。

接頭辞を「探し方を示す矢印」として考えるのがコツですよ!

 

目次

語根”quir / quire / quest”のコアイメージは「求める・探す」

 

”quir / quire / quest”は、ラテン語”quaerere(求める・探す・尋ねる)”につながる語源パーツです。

人が答えを得るために尋ねたり、必要な物を見つけるまで探したりする動作から、次のような意味へ広がりました。

quir / quire / questから広がるイメージ

●答えを求めて尋ねる
●必要なものを探し求める
●条件として必要なものを要求する
●努力して欲しいものを手に入れる
●長い道のりを進みながら探究する
●相手へ答えや行動を求める

 

 
コダック
迷子になり、目的地を探している場面を想像してみてください。

人に道を尋ねればinquire。目的地へ行くために地図が必要ならrequire。地図を見せてほしいと頼めばrequest。実際に地図を手に入れればacquireです。

どれも、中心にあるのは「必要な答えや物を求める」という動きなんですよ!

 

quir・quire・questはどう違う?quer・quisitも同じ仲間

 

この語根は、英単語の中で複数の形に変化して現れます。

学習上はquir / quire / questを中心に覚えれば十分ですが、関連語を見抜くためにはquer / quisitも一緒に知っておくと便利です。

現れる単語例 覚え方
quir / quire inquire / require / acquire 求める・探すという動作
quer query 答えを求めて尋ねる
quest quest / request / question 探し求めること・尋ねること
quisit acquisition / requisite / exquisite / inquisition 探し出された・求められたもの

 

 
questとacquisitionの”quisit”が同じ仲間だとは、スペルだけでは気づきにくいね。
 
コダック
そうなんです!

ラテン語では、動詞の形や過去分詞・名詞の形によって語幹が変化しました。

そのため、現代英語ではquirequest、さらにquisitが別々の形に見えますが、いずれも「求める・探す」ファミリーとしてつながっています。

 

【単語一覧】quir / quire / questを持つ英単語まとめ

 

まずは主要な単語を一覧で確認してみましょう。

単語 語源パーツ 直訳イメージ 主な意味
inquire in-(中へ)+quire(探す・尋ねる) 中まで詳しく探って尋ねる 問い合わせる・尋ねる
inquiry inquir(詳しく尋ねる)+-y 答えを求めて調べること 問い合わせ・調査
require re-(繰り返し・強く)+quire(求める) 繰り返し強く求める 必要とする・要求する
requirement require(必要とする)+-ment 必要として求められるもの 必要条件・要件
request re-(強く・繰り返し)+quest(求めること) 相手に答えや行動を求める 依頼する・要請
acquire ac- / ad-(〜の方へ)+quire(探し求める) 対象の方へ探しに行き手に入れる 獲得する・身につける
acquisition ac-(〜へ)+quisit(探し求めた)+-ion 探し求めて手に入れること 獲得・買収・習得
query quer(尋ねる) 答えを求めて問いを出す 質問・問い合わせる
question quest(求める・尋ねる)+-ion 答えを求めること 質問・疑問
quest quest(探し求めること) 目的のものを探す旅 探求・探索の旅
conquest con-(共に・完全に)+quest(求める) 完全に探し求めて自分のものにする 征服・獲得
requisite re-(強く)+quisit(求められた) 必要として求められているもの 必要な・必需品
prerequisite pre-(前に)+requisite(必要なもの) 前もって求められる条件 前提条件・必修条件
exquisite ex-(外へ・徹底的に)+quisit(探し出された) 選び抜いて探し出された 非常に美しい・精巧な
inquisition in-(中へ)+quisit(探った)+-ion 内側まで徹底的に問い調べること 厳しい尋問・調査

 

 
コダック
前半の接頭辞に注目してみましょう!

in-なら「中まで」、re-なら「繰り返し・強く」、ac-なら「対象の方へ」、ex-なら「外へ・徹底的に」。

同じ「探す」でも、探す方向や強さが変わることで、意味が枝分かれするんです!

 

接頭辞で意味が変わる!「どのように探すか」で覚えよう

 

 
コダック

イメージの違いをまとめると、以下のようになります!

inquire⇒「中まで詳しく探って答えを求める」=問い合わせる・尋ねる
require⇒「必要なものを強く求め続ける」=必要とする・要求する
request⇒「相手に答えや行動を求める」=依頼する・要請する
acquire⇒「対象を探し求め、手に入れる」=獲得する・習得する
exquisite⇒「徹底的に探して選び抜かれた」=非常に美しい・精巧な

 
「探す」という動作が、尋ねる・求める・獲得する・選び抜くに広がっているんだね。
 
コダック
その通りです!

接頭辞を探索ルートを示す矢印だと考えてください。

初めて見る単語でも、「何を、どちらへ、どれくらい強く求めているのかな?」と考えれば、意味を予想しやすくなりますよ。

 

主要なquir / quire / quest系単語を個別記事と一緒に覚えよう

 

inquire|in-(中へ)+quire(探す・尋ねる)

inquireは、表面だけで終わらず、事情や答えを中まで詳しく探るイメージです。

人に情報を尋ねる、会社へ問い合わせる、問題について調査するなど、答えを得るために質問する時に使われます。

【例文】
・I called the hotel to inquire about room availability.
(空室状況について問い合わせるため、ホテルに電話しました。)
・The committee will inquire into the cause of the accident.
(委員会は事故の原因を調査します。)

「inquire」の意味・使い方、askとの違いを詳しく見る

 

require|re-(繰り返し・強く)+quire(求める)

requireは、目的を達成するために、ある物や条件を欠かせないものとして強く求めるイメージです。

人が何かを欲しがるだけでなく、仕事・制度・状況などが「〜を必要とする」と表す時にも使われます。

【例文】
・This job requires excellent communication skills.
(この仕事には優れたコミュニケーション能力が必要です。)
・All visitors are required to show identification.
(すべての訪問者は身分証明書を提示する必要があります。)

「require」の意味・使い方、needとの違いを詳しく見る

 

request|re-(強く)+quest(求めること)

requestは、相手に対して物・情報・行動などを正式または丁寧に求めるイメージです。

日常の軽いお願いにも使えますが、”ask”よりもやや形式的で、ビジネス・案内・手続きなどで頻繁に登場します。

【例文】
・She requested a copy of the report.
(彼女は報告書の写しを求めました。)
・We request that all applications be submitted online.
(すべての申請書をオンラインで提出するようお願いいたします。)

「request」の意味・使い方、ask・requireとの違いを詳しく見る

 

acquire|ac- / ad-(〜の方へ)+quire(探し求める)

acquireは、対象の方へ探しに行き、努力や経験を通して自分のものとして手に入れるイメージです。

土地や会社を取得するだけでなく、知識・技能・習慣・評判などを徐々に身につける時にも使われます。

【例文】
・She acquired valuable skills through experience.
(彼女は経験を通して貴重な技能を身につけました。)
・The company acquired a smaller competitor.
(その会社は小規模な競合企業を買収しました。)

「acquire」の意味・使い方、obtain・gainとの違いを詳しく見る

 

acquisition|ac-(〜へ)+quisit(探し求めた)+-ion

acquisitionは、何かを探し求めて獲得する行為や、獲得したものを表します。

企業の買収、資産の取得、言語や技能の習得など、幅広い場面で使われます。

【例文】
・The company announced the acquisition of a software firm.
(その会社はソフトウェア企業の買収を発表しました。)
・Language acquisition takes time and practice.
(言語習得には時間と練習が必要です。)

「acquisition」の意味・使い方、acquireとの関係を詳しく見る

 

ask・inquire・request・requireの違い

 

いずれも「尋ねる・求める」に関係しますが、目的と強さが異なります。

 
コダック

イメージの違いは以下の通りです!

ask⇒「普通に質問・お願いをする」=日常的で最も広い表現
inquire⇒「情報を得るため詳しく尋ねる」=問い合わせる・調査する
request⇒「相手に行動や物を正式に求める」=依頼する・要請する
require⇒「必要条件として求める」=必要とする・義務づける

 
inquireは情報を求める。requestは相手の行動を求める。requireは必要条件として求める、という違いか!
 
コダック
その整理でバッチリです!

日本語では全部「尋ねる・頼む・求める」と訳せますが、英語では何を求めているのかが違います。

情報ならinquire、行動や物ならrequest、欠かせない条件ならrequireと覚えましょう。

 

場面で見る!ask / inquire / request / requireの違い

●ask a question
「質問する」
⇒日常的に答えを求める

●inquire about the price
「価格について問い合わせる」
⇒詳しい情報を得るために尋ねる

●request a refund
「返金を依頼する」
⇒相手に具体的な対応を求める

●The form requires a signature.
「その書類には署名が必要だ」
⇒条件として欠かせないものを求める

 

requireとrequestの違い|必要条件か、相手への依頼か

 

requirerequestはスペルも似ていますが、強制力や主体が異なります。

単語 中心となるイメージ 典型的な使い方
require 必要条件として欠かせないものを求める 規則・仕事・状況が〜を必要とする
request 相手に行動や物を提供してほしいと求める 人や組織が丁寧・正式に依頼する
 
requestはお願いだから断られる可能性がある。requireは条件だから、基本的には満たさなければならない感じだね。
 
コダック
その違いが重要です!

ただし”request that…”も、公的な文書ではかなり強い要請になることがあります。

単純な丁寧さだけでなく、必要条件なのか、相手へ対応を求めているのかを見分けてくださいね。

 

acquire・obtain・gainの違い

 

どれも「手に入れる」と訳せますが、手に入れ方のイメージが異なります。

 
コダック

イメージの違いをまとめると、以下のようになります!

acquire⇒「探し求め、時間や努力を通して自分のものにする」=技能・知識・資産などを獲得する
obtain⇒「手続きや努力によって目的の物を入手する」=許可・情報・物を入手する
gain⇒「結果として量・価値・利益が増える」=経験・利益・支持などを得る

 
acquireは「探し求めて身につける」という語源イメージが強いんだね。
 
コダック
そうなんです!

特に、短時間で偶然手に入る物よりも、知識・技術・習慣・会社・資産などを段階的に自分のものにする場面と相性が良い単語です。

 

question・query・questは「答えを求める」仲間

 

意味の広がり

●答えを求めて問いを投げる
question「質問・疑問」

●答えを求める短い問い・問い合わせ
query「質問・検索問い合わせ」

●目的の物や答えを長く探し続ける
quest「探求・探索の旅」

 

 
検索エンジンに入れる言葉をsearch queryと言うのも、答えを求めて問いを投げるからなんだね。
 
コダック
その通りです!

”query”は、人に質問する場面だけでなく、データベースや検索エンジンへ答えを求める命令・問い合わせを送る意味でも使われます。

現代のIT用語にも、古い「尋ねる・探す」のイメージがしっかり残っているんですよ。

 

意外な親戚!exquisite・requisite・prerequisite

 

exquisite|徹底的に探し、選び抜かれた

exquisiteは、ラテン語”exquirere(探し出す・注意深く選ぶ)”の過去分詞につながります。

多くの候補から徹底的に探し、選び抜かれたものという発想から、「非常に美しい」「精巧な」「この上なく優れた」という意味になりました。

【例文】
・The restaurant served an exquisite dessert.
(そのレストランは非常に美しいデザートを出しました。)

 

requisite|必要として求められたもの

requisiteは、目的のために必要として求められているものです。

形容詞では「必要な」、名詞では「必要条件・必需品」を表します。

【例文】
・Experience is a requisite for this position.
(経験はこの職に必要な条件です。)

 

prerequisite|前もって必要とされる条件

prerequisiteは、”pre-(前に)”+”requisite(必要なもの)”です。

授業を受ける前、資格を得る前、計画を進める前などに、あらかじめ満たさなければならない「前提条件」を表します。

【例文】
・Basic mathematics is a prerequisite for the course.
(基礎数学はその講座の履修条件です。)

 

注意!単独の英単語”quire”は別語源

 

 
”quire”だけでも英単語として使われるの?それも「探す」という意味?
 
コダック
ここは重要な注意点です!

単独の名詞quireは「一定枚数の紙を重ねた一組」を意味し、ラテン語のquaterni(4つずつ)につながる別語源です。

inquire / require / acquireの中にある”-quire”とは、現代英語で綴りが同じになっただけなので、無理に関連付けないようにしましょう!

 

混同しないための整理

-quire(inquire / require / acquire)
ラテン語quaerere「求める・探す」に由来

quire(紙の一組)
ラテン語quaterni「4つずつ」に由来する別語源

 

quir / quire / questについてのよくある疑問

 

Q1. inquireとenquireに違いはある?

 
コダック
どちらも「尋ねる・問い合わせる」の意味で使われます。

一般に”inquire”はアメリカ英語で広く使われ、イギリス英語では日常的な問い合わせに”enquire”、正式な調査に”inquire”を使い分ける傾向があります。

ただし、実際の用法には重なりも多いため、まずはどちらも同じ語源の仲間だと理解しておけば大丈夫です。

 

Q2. requireは人を主語にできる?

 
コダック
できます。

”I require more information.”のように「私はさらに情報を必要とする」と言えます。ただし日常会話では、文脈によって”need”の方が自然で柔らかいことも多いです。

requireは、規則・手続き・仕事・状況などが必要条件を示す場面で特によく使われます。

 

Q3. requestは名詞と動詞の両方で使える?

 
コダック
はい。

動詞では”request information(情報を求める)”、名詞では”make a request(依頼をする)”のように使います。

”request for…”という名詞表現と、動詞の”request something”を混同しないことがポイントですよ。

 

Q4. 最初に覚えるならどの5語がおすすめ?

最初に覚えたい5単語

inquire=中まで探る → 問い合わせる
require=強く求める → 必要とする
request=相手に求める → 依頼する
acquire=探し求めて手に入れる → 獲得する
question=答えを求めること → 質問・疑問

 

quir / quire / questの語源・覚え方まとめ

 

以下、語根”quir / quire / quest”についてのまとめです。

quir / quire / questは、ラテン語”quaerere(求める・探す・尋ねる)”につながる語源パーツ
●関連する変化形としてquer / quisitもある
●共通のコアイメージは「答えや必要なものを求めて探す」

inquire=中まで詳しく探る ⇒ 問い合わせる・調査する
require=必要なものを強く求める ⇒ 必要とする・要求する
request=相手に答えや行動を求める ⇒ 依頼する
acquire=対象を探し求めて手に入れる ⇒ 獲得する・習得する
question / query=答えを求めて問いを出す ⇒ 質問・問い合わせ
quest=目的のものを探し続ける ⇒ 探求・探索の旅
exquisite=徹底的に探して選び抜かれた ⇒ 非常に美しい・精巧な
prerequisite=前もって求められる条件 ⇒ 前提条件

●単独のquire(紙の一組)は別語源なので混同しない
●覚えるコツは、接頭辞を「探し方や探索方向を示す矢印」として考えること!

 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、コアイメージ、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。

一つの語根から複数の単語を関連付けて覚えると、初めて見る単語の意味も推測しやすくなりますよ!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献・語源確認
「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版, 大修館書店」
「Merriam-Webster:inquire / require / request / acquire / acquisition / query / question / quest / exquisite / prerequisite / quire