hardとhardlyの違いは?work hard・hard to do・hard timeの意味を例文で解説

コダック

今日の英単語はhardです!

hardには「硬い」「難しい」「厳しい」「一生懸命に」と、かなり多くの意味があります。さらにhardlyまで出てくるので、初学者が混乱しやすい単語です。

でも中心にあるのは1つだけ。hardのコアイメージは「押しても簡単には変わらない強い抵抗」です。

物なら「硬い」、課題なら「努力が必要」、状況なら「きつい」、動作なら「力いっぱい」。この一本のイメージで全部つながりますよ!

目次

hardの意味・発音・品詞

hardの基本情報

●発音:英 /hɑːd/、米 /hɑːrd/
●カタカナ目安:ハード
●品詞:形容詞・副詞
●比較級:harder
●最上級:hardest
●反対語:文脈によりsoft、easy、gentlyなど

hardは形容詞と副詞が同じ形です。ここが最重要ポイントです。

a hard problem
難しい問題
⇒ 形容詞。problemを説明する。

work hard
一生懸命働く
⇒ 副詞。workを説明する。

英語では、形容詞に-lyを付けると副詞になることが多いため、hardlyをhardの副詞だと思いやすいのですが、hard自身がすでに副詞として使えます。

hardとhardlyの違い|意味はほぼ反対

結論から言うと、hardlyはhardの「一生懸命に」という意味の副詞形ではありません

hard(副詞)
⇒ 一生懸命に、力強く、激しく

hardly(副詞)
⇒ ほとんど〜ない、かろうじて、どう見ても〜ではない

I worked hard.
私は一生懸命働きました。

I hardly worked.
私はほとんど働きませんでした。

語順も含めて見てください。hardは動詞の後ろへ置かれることが多く、hardlyは一般動詞の前へ置かれることが多い語です。

えっ、I worked hardとI hardly workedって、見た目はそっくりなのに内容が真逆じゃん!これは危ない…。

コダック

そうなんです。英語学習者が一度は引っかかる有名な組み合わせです!

hard=強い力を出す、hardly=量がほぼゼロと、意味で切り離して覚えてください。

「-lyが付いたから副詞」という形だけの判断は、hardには通用しませんよ。

hardlyは「完全なゼロ」ではなく「ほぼゼロ」

hardlyは否定的な意味を持ちますが、厳密にはnotと同じ完全否定ではありません。

I can hardly hear you.
あなたの声がほとんど聞こえません。
⇒ ごく少しは聞こえるが、実用上ほぼ聞こえない。

She hardly ate anything.
彼女はほとんど何も食べませんでした。

There was hardly any time left.
時間はほとんど残っていませんでした。

hardly everは「めったに〜ない」

hardly everは頻度がほぼゼロで、「めったに〜ない」です。

I hardly ever watch TV.
私はテレビをほとんど見ません。

We hardly ever see each other these days.
最近、私たちはめったに会いません。

hardly neverのように否定語を重ねないのが標準的です。

× I hardly never go there.
○ I hardly ever go there.
私はそこへほとんど行きません。

hardly any・hardly anyone・hardly anything

hardlyはany系の語とよく組みます。

There is hardly any food left.
食べ物はほとんど残っていません。

Hardly anyone knew the answer.
答えを知っている人はほとんどいませんでした。

I could hardly understand anything he said.
彼の言ったことはほとんど何も理解できませんでした。

hardly自体に否定の意味があるため、no、nobody、nothingと通常は重ねません。

hardly at allは「ほとんど全く〜ない」

He spoke so quietly that I could hardly hear him at all.
彼はとても小さな声で話したので、ほとんど全く聞き取れませんでした。

The medicine hardly helped at all.
その薬はほとんど全く効きませんでした。

Hardly had S done when…は上級表現

文頭にhardlyを置くと、助動詞と主語が倒置します。

Hardly had I arrived when it started to rain.
私が到着するとすぐに雨が降り始めました。

直訳すると「到着したかしないかのうちに」で、「〜するとすぐ」の意味です。初学者は読んで意味が取れれば十分ですが、試験英語ではよく扱われます。

work hardの意味|「大変な仕事」ではなく「一生懸命働く」

work hardは「一生懸命働く」「熱心に取り組む」です。hardは副詞で、workという動作の強さ・努力量を説明します。

She works hard every day.
彼女は毎日一生懸命働きます。

You worked hard on this project.
あなたはこのプロジェクトに熱心に取り組みました。

We need to work hard to reach our goal.
目標を達成するために一生懸命取り組む必要があります。

work hardとhard workの違い

語順が変わると品詞と意味が変わります。

work hard
work=動詞、hard=副詞
⇒ 一生懸命働く

hard work
hard=形容詞、work=名詞
⇒ 大変な仕事、骨の折れる作業、努力

Success requires hard work.
成功には努力が必要です。

You have to work hard to succeed.
成功するには一生懸命努力しなければなりません。

日本語ではどちらも「努力」と訳せますが、英語の構造は別です。

work hardは「働く+一生懸命に」、hard workは「大変な+仕事」か。順番だけでちゃんと役割が変わるんだね。

コダック

その通りです!英語は語順が品詞を教えてくれます。

動詞+hardなら「力を込めてその動作をする」、hard+名詞なら「大変な・厳しい・硬い名詞」です。

study hard、try hard、hit hard、rain hardも同じ仕組みですよ。

study hard・try hard・think hard

I studied hard for the exam.
試験に向けて一生懸命勉強しました。

She tried hard not to laugh.
彼女は笑わないよう必死にこらえました。

Think hard before you answer.
答える前によく考えてください。

try hard to doは「〜しようと一生懸命努力する」です。

He tried hard to stay calm.
彼は冷静でいようと懸命に努めました。

hard to doの意味と使い方

hard to doは「〜するのが難しい」「〜しにくい」です。

It is hard to explain.
説明するのは難しいです。

It was hard to say goodbye.
別れを告げるのはつらかったです。

It is hard to know what he really thinks.
彼が本当は何を考えているのか知るのは難しいです。

It is hard for 人 to do

誰にとって難しいかを示すときは、difficultと同じくfor+人を置きます。

It is hard for me to concentrate here.
私にとって、ここで集中するのは難しいです。

It can be hard for children to express their feelings.
子どもが自分の気持ちを表現するのは難しいことがあります。

物+be hard to do

This jar is hard to open.
この瓶は開けにくいです。

The sign is hard to read from here.
その標識はここからでは読みにくいです。

That story is hard to believe.
その話は信じがたいです。

文頭の名詞は、to不定詞の動詞の意味上の目的語です。

open this jar
⇒ This jar is hard to open.

read the sign
⇒ The sign is hard to read.

hard not to doは「〜せずにはいられない/〜しないのが難しい」

It is hard not to worry.
心配しないでいるのは難しいです。

It is hard not to laugh at that video.
その動画を見て笑わずにいるのは難しいです。

否定のnotはtoの前に置き、not to doで「〜しないこと」です。

difficultとhardの違い

difficulthardは、どちらも「難しい」で、多くの文では置き換えられます。

difficult
⇒ 対象に障害・複雑さがある
⇒ 中立的、客観的、説明的

hard
⇒ 行う人に大きな努力・負担・つらさがある
⇒ 会話的、感覚的、意味の幅が広い

The test was difficult.
試験の問題や内容が難しかった。

The test was hard.
試験を解くのが大変だった。

実際にはこの差が非常に小さい場合もあります。日常会話で「難しかった!」と率直に言うならhardがよく使われます。

hardは感情的なつらさにも自然

It was hard to leave my family.
家族と離れるのはつらかったです。

この文では「技術的に難しい」より、精神的につらいという意味です。difficultでも文法的には可能ですが、hardのほうが感情へ近く感じられます。

difficultしか使えない・hardしか使えない例

「難しい」の意味では重なりますが、別義では置き換えられません。

a hard table
硬いテーブル
× a difficult table

work hard
一生懸命働く
× work difficult

a difficult person
扱いにくい人
※ a hard personは通常「厳しい・情に流されない人」のように別の意味。

5語全体の比較は、difficult・hard・tough・challenging・trickyの違いで整理しています。

hard timeの意味と使い方

hard timeには、主に4つの使い方があります。

1. a hard time|つらい時期・大変な経験

She went through a hard time after losing her job.
彼女は失業後、つらい時期を過ごしました。

We had a hard time during the first year.
私たちは最初の一年に苦労しました。

Cambridge Dictionaryではhard timeを、人生における不快で対処の難しい時期として説明しています。

2. have a hard time doing|〜するのに苦労する

I had a hard time finding the hotel.
ホテルを見つけるのに苦労しました。

She is having a hard time sleeping.
彼女はなかなか眠れず苦労しています。

We had a hard time understanding the instructions.
私たちは説明を理解するのに苦労しました。

have a hard time to doではなく、基本はhave a hard time doingです。

have a hard time+動名詞
○ I had a hard time finding it.
× I had a hard time to find it.

3. give 人 a hard time|人を困らせる・厳しく当たる・からかう

give someone a hard timeは文脈によって、厳しく非難する、面倒をかける、からかうという意味になります。

My boss gave me a hard time about the mistake.
上司はそのミスについて私を厳しく責めました。

Stop giving your brother a hard time.
弟を困らせるのはやめなさい。

My friends gave me a hard time about my new haircut.
友達は私の新しい髪型をからかいました。

冗談のからかいか、本当に苦しめているのかは、関係性と口調で判断します。

4. do hard time|服役する

do hard timeは口語で「刑務所で服役する」です。一般的なhard timeとは別の定型表現なので、文脈に注意してください。

He did hard time for armed robbery.
彼は武装強盗で服役しました。

初学者が自分から使う機会は多くありませんが、映画やドラマでは耳にします。

hardの意味は「硬い」からどう広がる?

1. 物が硬い

a hard surface
硬い表面

a hard chair
硬い椅子

hard cheese
硬質チーズ

2. 問題が難しい

簡単には形を変えられない、押しても進まないという抵抗から、「難しい」へ広がります。

a hard question
難しい質問

a hard problem
難問

3. 状況が厳しい

a hard winter
厳しい冬

hard times
苦しい時代

a hard life
苦労の多い人生

4. 人が厳しい・冷たい

He is hard on his employees.
彼は従業員に厳しいです。

Do not be too hard on yourself.
自分に厳しくしすぎないでください。

She gave me a hard look.
彼女は私を厳しい目で見ました。

be hard on 人は「人に厳しくする、つらく当たる」です。

5. 証拠・事実が確かな

hard evidence
確かな証拠

hard facts
動かしがたい事実

「押しても崩れない」から、「確固としている」という意味です。

6. 力強く動作する

It is raining hard.
雨が激しく降っています。

He hit the ball hard.
彼はボールを強く打ちました。

The wind was blowing hard.
風が強く吹いていました。

ここでも副詞hardは「強い力で」です。

hardの語源|古英語から続く「強さ・硬さ」

Merriam-Websterによると、hardは中英語を経て古英語heardにさかのぼり、古高ドイツ語hartとも関係します。さらに「力」を表すギリシャ語kratosとのつながりも示されています。

英語がフランス語やラテン語から多くの語彙を受け入れる以前から存在する、非常に古いゲルマン系の基本語です。

古英語 heard
= 硬い、強い、厳しい

↓ 意味が広がる

物が硬い
課題に強い抵抗がある=難しい
状況が厳しい
動作へ強い力を込める=一生懸命に

hardの覚え方

覚え方1|「硬い岩」を中心にする

まずhard rock=硬い岩を思い浮かべます。

押してもへこまない、簡単に壊れない、進もうとすると抵抗がある。この感覚から次の意味をつなげます。

硬い物

抵抗が強い課題=難しい

強い力が必要=一生懸命に

耐えるのが大変=厳しい

覚え方2|hardはそのまま副詞

work hardを丸ごと覚え、「-lyを付けない」と体に入れます。

work hard
study hard
try hard
think hard

4つをセットで音読すると、hardlyとの混同を防げます。

覚え方3|hardlyは「ほぼゼロ」の箱へ分ける

hardlyはhardの仲間として覚えるより、rarely、scarcely、barelyに近い「ほとんど〜ない」のグループに入れます。

hardly ever=めったに〜ない
hardly any=ほとんどない
hardly anyone=ほとんど誰も〜ない
hardly at all=ほとんど全く〜ない

hardとtoughの違い

hardtoughはどちらも「きつい」ですが、hardは努力・負担、toughは忍耐・打たれ強さを強調しやすい語です。

It was a hard job.
大変な仕事だった。
⇒ 作業量や努力が大きい。

It was a tough job.
きつい仕事だった。
⇒ 厳しい条件や精神的圧力に耐える必要がある。

人については意味がさらに違います。

a hard person
厳しい人、情に流されない人

a tough person
困難に負けない人、打たれ強い人

詳しくはtoughの意味と使い方で比較しています。

hardを使った頻出表現

learn the hard way|苦い経験から学ぶ

I learned the hard way that backups are essential.
バックアップが不可欠だということを、痛い経験から学びました。

hard to believe|信じがたい

It is hard to believe that ten years have passed.
10年が経ったとは信じがたいです。

hard to tell|判断しにくい

It is hard to tell whether he is joking.
彼が冗談を言っているのか判断しにくいです。

take a hard look at|厳密に見直す

We need to take a hard look at our spending.
私たちは支出を厳しく見直す必要があります。

hard feelings|わだかまり

No hard feelings.
恨みっこなしだよ。

hard-earned|苦労して得た

Do not waste your hard-earned money.
苦労して稼いだお金を無駄にしないでください。

hard・hardlyでよくある間違い

× work hardly

× She works hardly.
○ She works hard.
彼女は一生懸命働きます。

「ほとんど働かない」と言うなら、語順を変えてShe hardly works.です。

× more hard

通常の比較級はharderです。

× You need to try more hard.
○ You need to try harder.
もっと頑張る必要があります。

× hardly no one

hardlyに否定の意味があるため、any系を使います。

× Hardly no one came.
○ Hardly anyone came.
ほとんど誰も来ませんでした。

× have a hard time to understand

× I had a hard time to understand him.
○ I had a hard time understanding him.
彼を理解するのに苦労しました。

例文20選|hardとhardlyを使い分ける

1. She works hard every day.
彼女は毎日一生懸命働きます。

2. This is hard work.
これは骨の折れる仕事です。

3. The exam was harder than I expected.
試験は予想より難しかったです。

4. It is hard to stay positive.
前向きでい続けるのは難しいです。

5. It was hard for me to ask for help.
私にとって助けを求めるのは難しかったです。

6. This bread is too hard.
このパンは硬すぎます。

7. He kicked the ball hard.
彼はボールを強く蹴りました。

8. It rained hard all night.
一晩中、雨が激しく降りました。

9. Do not be too hard on yourself.
自分に厳しくしすぎないでください。

10. We are going through a hard time.
私たちはつらい時期を過ごしています。

11. I had a hard time finding the answer.
答えを見つけるのに苦労しました。

12. She hardly ever complains.
彼女はめったに不満を言いません。

13. I could hardly move.
私はほとんど動けませんでした。

14. There is hardly any water left.
水はほとんど残っていません。

15. Hardly anyone noticed the mistake.
そのミスに気づいた人はほとんどいませんでした。

16. I hardly know him.
私は彼をほとんど知りません。

17. The instructions are hard to follow.
その説明は理解して従うのが難しいです。

18. We thought long and hard about the offer.
私たちはその提案についてじっくり考えました。

19. She learned the lesson the hard way.
彼女は痛い経験を通してその教訓を学びました。

20. No hard feelings.
恨みっこなしです。

理解度チェック

1. 「私は一生懸命勉強した」を英語にしてください。
2. 「私はほとんど勉強しなかった」を英語にしてください。
3. 「その説明を理解するのに苦労した」をhard timeで表してください。
4. work hardとhard workの違いは何ですか。
5. hardly everはどんな意味ですか。

答え

1. I studied hard.
2. I hardly studied.
3. I had a hard time understanding the explanation.
4. work hardは「一生懸命働く」、hard workは「大変な仕事・努力」。
5. 「めったに〜ない」。

hardとhardlyの違い・使い方まとめ

hardは形容詞と副詞が同じ形
⇒ 形容詞なら「硬い・難しい・厳しい」、副詞なら「一生懸命に・強く」

hardlyは「ほとんど〜ない」
⇒ hardの「一生懸命に」という意味の副詞形ではない

work hardは「一生懸命働く」
hard workは「大変な仕事・努力」

hard to doは「〜するのが難しい」
⇒ 人を示すならhard for 人 to do

have a hard time doingは「〜するのに苦労する」
⇒ 後ろはto doではなく動名詞

●hardの語源は古英語heard
⇒ 「硬くて抵抗が強い」から、難しい・厳しい・力強くへ意味が広がった

hardは「抵抗が強い」、hardlyは「量がほぼゼロ」。似た単語として覚えるより、別の箱に入れたほうがよさそうだね。

コダック

その覚え方が一番安全です!

最後にこの2文だけ、声に出して比べてください。

I worked hard.=一生懸命働いた。
I hardly worked.=ほとんど働かなかった。

語順と意味をセットで覚えれば、もうhardlyを「一生懸命に」と誤解することはありませんよ!

参考文献

Cambridge Dictionary, hard / hardly or hard? / hard time
Merriam-Webster, hard