「com-(共に・完全に)」+「put-(考える・計算する)」+「-ation(こと)」のパーツで構成されている単語です。
「まとめて数え上げる」がコアイメージで、“computation”=「計算」「算出」「情報処理」の意味を持ちますよ!
”computation”の意味と使い方 コアイメージは「まとめて数え上げる」
”computation(発音:kὰmpjutéɪʃən/コンピュテイション【名詞】)”は「計算」「算出」の意味を持つ単語です。
「com-(共に・完全に)」+「put-(考える・計算する)」+「-ation(こと)」のパーツで構成されており、「まとめて数え上げる」のがコアイメージです。
そこから、データや数式を使って論理的に答えを「計算・算出する」のが”computation”なわけですね!
”computation”は、主に科学、数学、コンピューターサイエンスの分野や、ビジネスにおける複雑な統計データの処理などで使われます。

このように”論理的な規則や数式に従って、システム的に数値を導き出す”という意味から、専門的な学術論文、IT・プログラミングの現場、財務の精密な算出などに広く使用されます。
”computation”を使った頻出フレーズ
IT分野や学術的な文章でよく使われるフレーズです。セットで覚えておくと長文読解などでも役立ちます!
・complex computations(複雑な計算)
・computation time(計算時間、処理時間)
・quantum computation(量子計算)
例文
・The error was caused by an incorrect computation.
(そのエラーは、不正確な計算[算出]によって引き起こされた。)・The method of computation varies depending on the system.
(計算[算出]の方法はシステムによって異なる。)・These computations require a lot of processing power.
(これらの計算には多くの処理能力が必要だ。)・The software can perform complex computations in a matter of seconds.
(そのソフトウェアは複雑な計算をほんの数秒で行うことができる。)
”computation”の文法・語法 形容詞形と「数えられるかどうか」のルール

1. 抽象的な「計算すること」なら不可算、具体的な「計算結果」なら可算名詞
”computation”は、データ処理などの「計算行為そのもの(プロセス)」を指すときは数えられない名詞(不可算名詞)として扱われます。一方で、「算出された個々の計算結果や数値」「具体的な計算作業」を指す場合は、数えられる名詞(可算名詞)として複数形の「computations」にすることができます。
2. セットで覚えたい形容詞形 ”computational”
語尾に「-al」がついた ”computational(コンピュテイショナル)” は、「計算の」「コンピューターを用いた」という意味の重要な形容詞です。ビジネスや教育の現場でよく使われるフレーズと一緒に覚えておきましょう!
・computational skills(計算能力、データ処理能力)
・computational thinking(計算論的思考:プログラミング教育などで重視される、論理的に問題を解決する思考法)
・computational linguistics(計算言語学:AIの自然言語処理などに関わる分野)
”computation”の関連語:「計算」を意味する単語”calculation”
日常的にもよく使われる ”calculation” との違いを確認してみましょう!
⇒「計算」の意味を持つ単語”calculation”
イメージの違いとしては
computation⇒「明確な数式やプログラムに従って、データを論理的に「機械的・自動的に処理する」計算」=数理的・システム的な算出
calculation⇒「足し算や引き算などの一般的な計算から、「将来の損得をそろばん勘定する」ことまで含む幅広い計算」=一般的な計算・予測
といった感じです!
実際のシチュエーションをベースに、ニュアンスの差を比べてみましょう!
●a fast computation by a supercomputer
「スーパーコンピューターによる高速な計算処理」
⇒ コンピューターシステムがアルゴリズムに従ってデータをハジき出すイメージ
●do a quick calculation of the cost
「費用の簡単な計算(勘定)をする」
⇒ 電卓を叩いたり、頭の中で「これくらい損得が出るな」と見積もったりするイメージ
”computation”の語源を紐解く! ラテン語「computātiō」から辿る「計算」の歴史

”computation”の語源についても、さらに深く確認していきましょう。
”computation”のベースとなった語源は、ラテン語の「computātiō(コンプタティオー)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”computation”の起源について、下記の記載があります。
Origin of computation
First recorded in 1375–1425; late Middle English, from Latin computātiōn-, stem of computātiō, from computāt(us) “reckoned” (past participle of computāre “to reckon, sum up”; see compute) + -iō -ion日本語訳:1375〜1425年に初めて記録された。後期中英語。ラテン語の computātiō(の語幹)に由来し、それは computāre(数え上げる、合計する)の過去分詞である computātus(数え上げられた)に名詞化の接尾辞 -iō(-ion)が結びついたもの。computeを参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から、14世紀から15世紀にかけての「中英語」の時代に、ラテン語の「まとめて数え上げる(computāre)」という言葉がベースとなって英語に入ってきたことが分かります。
ここで注目したいのが、ラテン語の「computāre」を構成する「putāre」という言葉の成り立ちです。
もともとは農業の用語で「木の枝を切り落として、きれいに整える(剪定する)」という意味を持っていました。そこから派生して、「頭の中の余分なものを取り除いて思考を整理する=考える、計算する」という意味に発展したと言われています。
ラテン語:computāre(com-[一緒に・完全に]+ putāre[枝を整える→思考を整理して計算する]=まとめてきっちり計算する)
↓
ラテン語の名詞形:computātiō(数え上げること、計算、勘定)
↓
1400年前後(中英語期):フランス語などを経由して英語の「computation」へ
「バラバラの情報をひとまとめにし、思考をすっきりと整理して答えを導き出す」という、非常に論理的な背景からスタートした言葉なんです。
現在のコンピューター(computer)の精密な処理能力を考えると、まさにピッタリの語源ですよね!
構成パーツで覚える”computation” 「com-」+「put-」+「-ation」

ここからは、構成パーツ(語源)のアプローチから”computation”をさらに深くひも解いていきましょう!
”computation”は、「com-(共に)」+「put-(考える・計算する)」+「-ation(〜すること)」の3つのパーツから成り立っています。
それぞれのパーツが持つ役割や、同じパーツを持つ「仲間の単語」を一緒に押さえることで、単語のイメージが頭に染み込んで忘れにくくなりますよ!
1. “com-” は「共に」「完全に」を意味するパーツ
”com-”は、たくさんのものを1つに集める「共に(together)」という意味や、後ろの言葉を強調して「完全に(completely)」という意味を持つ、英語の語源では超重要・おなじみのパーツです。
2つのものを一緒の場所に集めて結びつけるから、「結合させる、組み合わせる」という意味を表すわけですね!
その他にも、以下のような身近な単語に”com-”が使われていますよ。
- composition(com-[共に]+ position[置く]= パーツを一緒に組み立てること ⇒ 構成、作文、作曲)
- company(com-[共に]+ pan[パンを食べる]+ -y[集まり]= 一緒にパンを食べる仲間 ⇒ 仲間、会社)
2. ”put-” は「考える、計算する、きれいに手入れする」を意味するパーツ
日常会話で使う動詞の「put(置く)」と形は同じですが、語源としての”put-”はラテン語の「剪定(せんてい)する:不要な枝を切ってきれいに整える」という言葉から生まれた、全く別のパーツです。
そこから「頭の中の雑音を削ぎ落として、すっきりと整理して考える」「数値をきれいに数え上げる、評価する」という意味へと発展しました。
みんなが頭の中で『あの人はどうだろう?』と何度も繰り返し評価すること=つくられた「評判、名声」を表しています!
その他の”put-”を使用する単語についても、合わせて覚えてしまいましょう!
・dispute(dis-[離れて・反対に]+ put-[考える]= お互いに離れた意見や異なる考えをぶつけ合う ⇒ 論争する、異議を唱える)
3. ”-ation” は「〜すること(名詞化)」を意味するパーツ
動詞の後ろにくっついて、そのアクションを「〜すること(行為・状態・結果)」という名詞の形に変えるおなじみの接尾辞です。
今回の”computation”であれば、動詞の ”compute(計算する)” に ”-ation” がつくことで、計算という「行為そのもの」や、算出された「計算結果」を表す名詞になっています。
・inform(伝える) + -ation = information(情報)
・create(創造する) + -ation = creation(創造、創作物)
・imagine(想像する) + -ation = imagination(想像力)
語尾の形に注目するだけで「あ、これは名詞なんだな」と一目で判断できるようになるので、覚えておくとすごく得するパーツです!
”computation”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”computation”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「まとめて数え上げる」
⇒”computation”=「計算」「算出」の意味
●語法・文法のポイント ⇒行為そのものは不可算名詞、結果を指すときは可算名詞になる。形容詞形「computational(計算上の)」も重要!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!