こんにちは、コダックです。
”prove”・”approve”・”probable”・”probably”…どれも”prob / prov”を含む単語たち。バラバラに見えますが、実はぜんぶ「試す・良いと証明する」という1つの語根から生まれた”仲間”です。この記事では、語源・エピソード・使い分けを一気に整理して、まとめて記憶に定着させましょう。
①語根 prob / prov のコアイメージ(+Origin英文の日本語訳)
②probを持つ英単語の全体マップ(各単語の詳しい記事へのリンク付き)
③接頭辞で意味がどう変わるかの考え方
④”probe(探査機)”や”probation(試用期間)”に隠れた語源エピソード
⑤”improveだけ別語源”という、意外な落とし穴
今日のテーマは語根 ”prob / prov”(試す・良い)!
「試して”良い”と確かめる」がコアイメージ。ここに接頭辞が付いて、たくさんの単語に枝分かれしますよ!
語根「prob / prov」のコアイメージは「試す・良いと証明する」
語根 ”prob / prov” は、ラテン語 probāre「試す・良いと証明する」に由来します。そのおおもとは probus「良い・優れた・誠実な」という形容詞。「試してみて”良い”と分かる → だから証明する・認める」という一連の流れが、この語根のすべての意味の土台になっています。
いい疑問です! ポイントは「試した結果、“良い・本物だ”と確かめる」というひとつながりの動作だということ。
だから「証明する(prove)」「承認する(approve)」「ありそうだ(probable)」まで、すべて”試して良いと確かめる”の延長線上にあるんです。
日本語で考えると、「品質を”試す”→合格なら”良品”と認める」という検品のイメージ。試すことと、良いと認めることは、じつは背中合わせなんですね。
語源|Origin英文とその日本語訳
まずは辞書の記載を確認しましょう。オンライン英英辞典 Dictionary.com には、”prove” の起源について下記の記載があります。
Origin(prove)
Middle English proven, from Old French prover, from Latin probāre “to try, test, prove, approve,” derivative of probus “good”
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載を日本語に訳すと、下記のような内容です。
中英語の proven に由来し、古フランス語 prover、さらにラテン語 probāre「試す・検査する・証明する・承認する」までさかのぼる。この語は probus「良い」から派生した語である。
ポイントは probāre が「試す」と「証明する」と「承認する」を1語で兼ねていること。そしてその根っこが probus「良い」。ここを押さえれば、仲間の単語が一気につながります!
語源エピソード|”probe(探査機)”も”probation(試用期間)”も「試す」から

この語根、身近な単語に顔を出します。宇宙探査機や医療器具の ”probe(プローブ)” は、まさに「試し探るもの」。未知の場所を試しに調べる道具だから probe なんです。火星探査機のニュースで “space probe” と聞いたら、「試して探る機械か」と思い出せます。
さらに ”probation(試用期間・保護観察)” は「良いかどうかを試す期間」。新入社員の”試用期間”も、犯罪者の”保護観察”も、「ちゃんとやれるかを試している」時間なんですね。
そうなんです! probable は「試せば”良い(=正しい)”と証明できそう」→「ありそうな」。その副詞が probably=「たぶん」。「証明できそうなくらい確からしい」から「たぶん」なんですね。ぜんぶ”試して良いと確かめる”でつながっています。
【単語マップ】prob / prov を持つ英単語まとめ

”prob / prov”を持つ主な単語を一覧にしました。気になる単語は個別記事でさらに詳しく解説しています。
| 単語 | 語源パーツ | 意味 |
|---|---|---|
| prove | prob(試す・良い) | 証明する・判明する |
| approve | ap-(〜に)+prob | 承認する・賛成する |
| probable | prob+able | ありそうな・たぶん |
| probably | probable+ly | たぶん・おそらく |
| probe | prob(試す) | 探る・探査機 |
| proof | prov→proof | 証拠・証明 |
| probation | prob+ation | 試用期間・保護観察 |
| reprove | re-(反対に)+prov | 叱る・とがめる |
接頭辞で意味が変わる|「どう試すか」で覚える

”prob”仲間を攻略するコツは、接頭辞で「試し方・向き」を捉えること。向きが分かれば、意味が推測できます。
●(そのまま)prob ⇒ 試して良いと示す=prove(証明する)
●ap-(〜に)+prob ⇒ 〜に対して”良い”と認める=approve(承認する)
●re-(反対に)+prov ⇒ “良くない”と言う=reprove(叱る)
●prob+able ⇒ 良いと証明できそう=probable(ありそうな)
主要な”prob / prov”単語を橋渡しで詳しく
prove(証明する・判明する)|prob(試す・良い)
「試す(prob)」のいちばんストレートな子どもが prove。試してみて”正しい・本物だ”と示す→「証明する」。
ここで視点を「試した側」から「試された結果」へずらすと、試した結果そうだと”分かる”→「〜だと判明する(prove to be)」になります。同じ”試して確かめる”から、能動(証明する)と結果(判明する)の2つが生まれるわけです。
・The experiment proved the theory.(実験が理論を証明した。)… “証明する”側
・The rumor proved (to be) false.(そのうわさは誤りだと判明した。)… “判明する”側
approve(承認する・賛成する)|ap-(〜に)+prob
「ap-(〜に)+prob(良い)」=「対象に向かって”良い”と認める」。
公式に良しと判を押せば「承認する」、心の中で良しと思えば「賛成する」。後者は of を伴って approve of となります(”良いと思う気持ちの矢印”を of で示すイメージ)。同じ”良いと認める”が、公式か気持ちかで2つの訳に分かれます。
・The committee approved the plan.(委員会は計画を承認した。)… 公式の承認
・I don’t approve of his behavior.(彼の振る舞いには賛成できない。)… 気持ちの賛成
probable / probably(ありそうな・たぶん)|prob+able
「prob(良いと証明できる)+able(できる)」=「”正しい”と証明できそう」。
証明できそうなくらい確からしい→「ありそうな」。その副詞が probably=「たぶん・おそらく」です。“証明できそうな確からしさ”の度合いが、そのまま「たぶん」の確信度になっている——だから possible(あり得る)より確度が高いんですね。
・the most probable cause(最もありそうな原因)
・He will probably come.(彼はたぶん来るだろう。)
probe(探る・探査機)|prob(試す)
「試す」を道具・行為の形にしたのが probe。未知のものを”試しに”つついて調べる→動詞「探る・詳しく調べる」、名詞「探査機・調査」。火星探査機 space probe は「試して探る機械」だと思い出せます。
・a space probe(宇宙探査機)/probe into the cause(原因を探る)
要注意|”improve”だけは別語源の”そっくりさん”
そこが超重要ポイント! 実は ”improve” はprobare とは無関係の別語源なんです。アングロ・フランス語 emprouer「(何かを)利益に変える」= prou(利益・profit)由来。”v”の綴りは、あとから prove/approve に引きずられて付いた”そっくりさん”にすぎません。
つまり「prove と approve は血縁、improve だけ他人の空似」。見た目に釣られず、語源で仕分けると混乱しません。この関係は下の違い記事で詳しく解説しています。
→ 【違いで覚える】improve / prove / approve の違いと覚え方
間違えやすいポイント・よくある質問
Q. probable と possible の違いは?
possible は「(あり得るという)可能性がある」、probable は「(かなり)ありそう・起こる公算が高い」。probable の方が確度が高いと覚えましょう。「試したら”良い(正しい)”と出そう」なのが probable です。
Q. approve と approve of の使い分けは?
他動詞 approve は「(公式に)承認する」(approve the budget)、approve of は「(〜を良いと思って)賛成する」(approve of his plan)。公式な承認は approve、気持ちの賛成は approve ofと整理すると迷いません。
Q. proof と prove はどう関係する?
proof は prove の名詞形で「証拠・証明」。動詞 prove(証明する)→ 名詞 proof(証明)とセットで覚えましょう。
似た単語も、「試して良いと確かめる」という1本の軸に通すと、意味の違いがくっきり見えてきますよ。
試験・TOEICで狙われるポイント(初学者はここでつまずく)
意味を知っていても、”文の中での形”を知らないと問題は解けません。prob/prov 系で特に狙われる語法を補います。
① approve は「approve of 〜」で「賛成する」(前置詞 of)
他動詞 approve(承認する)と、approve of 〜(〜に賛成する・良いと思う)を区別。「賛成する」の意味では前置詞 of が必要で、TOEIC Part5で狙われます。
・The board approved the budget.(承認した:他動詞・目的語直結)
・I don’t approve of smoking.(喫煙に賛成しない:of が必要)
② prove は「prove (to be) 〜」「prove + that節」
prove は後ろに補語(to be …)やthat節をとれます。また過去分詞は proved/proven の両方があり、形容詞では proven(a proven method=実証済みの方法)が定番。
・The plan proved (to be) successful.(成功だと判明した)
・Data proved that it works.(〜だと証明した)
③ probable は形式主語「It is probable that 〜」
probable は人を主語にせず、It is probable that 〜(〜はありそうだ)の形が基本。副詞 probably は一般動詞の前・be動詞の後に置きます。
・It is probable that he will win.(彼が勝つ公算が高い)
・He will probably be late.(たぶん遅れる)
ここが得点源です! 「承認する=approve+目的語/賛成する=approve of」。前置詞ひとつで意味が変わる——意味+語法をセットにして、はじめて使える語彙になりますよ。
語根「prob / prov」まとめ
⇒コアイメージは「試して”良い・本物”と確かめる」
●prove(証明)/approve(承認)/probable・probably(ありそう・たぶん)/probe(探る)/probation(試用)/proof(証拠)
●”improve”だけは別語源(prou=利益)の”そっくりさん”に注意
語根を1つ押さえると、単語が芋づる式に増えていきます。他の語根や単語もぜひご覧くださいね!
【まとめ】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】
語源:Dictionary.com(各単語ページ「Origin」欄)
