「ex- / e-(外へ)」+「cappa(マント・ケープ)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「マントを脱ぎ捨てて外へ逃げ出す」がコアイメージで、“escape“=「逃げる、脱出する」「(危険から)逃れる」の意味を持ちますよ!
”escape”の意味と使い方 コアイメージは「マントを脱ぎ捨てて外へ逃げ出す」
”escape(発音:iskéip/イスケイプ【動詞・名詞】)”は「逃げる、脱出する、免れる」「(危険や不快な状況から)逃れる」の意味を持つ単語です。
「ex-(外へ)」+「cappa(マント・ケープ)」のパーツで構成されている単語で、「マントを脱ぎ捨てて外へ逃げ出す」がコアイメージです。
そこから、縛られている場所や危険な状況から身を翻して「逃げる・脱出する」ことや、あやうく難を「免れる」のが”escape”なわけですね!
”escape”は「物理的な場所(刑務所や檻など)からの脱出」というイメージが強いですが、それだけではありません。
「縛られた状態や、差し迫った危機・好ましくない状況から抜け出すこと」であれば物理的・抽象的、どちらの場面でも使えるのが”escape”です。
逆に、ただ単に走って遠くへ行くことや、恐怖で一目散に逃げ出すことなどは後述する”run away”や”flee”を使用します。
例文
・The bird escaped from the cage.
(その鳥は鳥籠から逃げ出した。)
・He was lucky to escape punishment.
(彼は運良く罰を免れた。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
頻出フレーズ!名詞で使う”escape”の表現
”escape”は動詞だけでなく、名詞(逃亡、脱出、逃避)としてもよく使われます。以下のフレーズは日常会話でも頻出なので覚えておきましょう。
「間一髪の脱出、九死に一生」
例文:He had a narrow escape from the traffic accident.
(彼はその交通事故から間一髪で逃れた。)
● escape from reality
「現実逃避」
例文:Playing video games is an escape from reality for me.
(テレビゲームをすることは、私にとって現実逃避だ。)
【重要】”escape”の語法ルール!使い方に注意しよう

せっかく”escape”を覚えるのであれば、試験や実務で役立つ文法のルールも一緒に覚えてしまいましょう!
”escape”を使いこなすには、「後ろに何を取るか」が非常に重要です。
語法ポイント①:自動詞「escape from ~」と 他動詞「escape ~」の違い
実は、逃げる対象によって使い分けが必要なんです!
⇒「(具体的な場所や拘束)から脱出する、逃げ出す」
例:escape from prison(刑務所から脱走する)
● escape + 危険・罰など(fromは不要)
⇒「(事故・罰・危険など)を免れる、回避する」
例:escape injury(怪我を免れる)
語法ポイント②:動名詞(-ing)を取り、不定詞(to do)は取らない
⇒ 動詞を繋げる場合は、動名詞(-ing)を取り、不定詞(to do)は取らない
動詞の目的語としての違いとしては
escape doing ⇒「〜することを免れる」=◯ 正しい
escape to do ⇒「(この形は取らない)」=× 誤り
といったイメージです。
●He escaped being injured in the accident.
「彼はその事故で怪我をすることを免れた(無傷で済んだ)。」
⇒ × escape to be injured とは言えません。
”escape”の関連語:「防ぐ・避ける」を意味する単語”flee/run away”

例えば”flee”や”run away”なども「逃げる」を意味する単語ですよ!
⇒「逃げる」の意味を持つ単語”flee / run away”
イメージの違いとしては
escape ⇒「監禁や差し迫った危険から抜け出す」=脱出する・免れる
flee ⇒「災害や戦争などの恐怖から急いで遠ざかる」=避難する・一目散に逃げる
run away ⇒「その場所から走って離れる(口語的)」=走り去る・家出する
といった感じです!
● escape from prison
「(閉じ込められていた刑務所から)脱獄する」
⇒ 束縛を断ち切って外の世界へ抜け出すイメージ。
● flee from the danger
「(迫り来る洪水や戦火などから)一目散に逃げる」
⇒ 強い恐怖からパニック状態で大急ぎで避難するイメージ(やや硬いフォーマルな表現)。
● run away from home
「(親と喧嘩して家から)家出する」
⇒ その場所を離れて文字通り「走り去る」日常的でカジュアルなイメージ。
”escape”の語源はラテン語「excappāre」 意味は「マントから抜け出す」

”escape”の語源についても、確認していきましょう。
”escape”の語源は俗ラテン語の「excappāre」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”escape”の起源について、下記の記載があります。
Origin of escape
First recorded in 1250–1300; Middle English escapen, ascapen, from Old North French escaper, from French échapper or directly from unattested Vulgar Latin excappāre, verbal derivative (with ex- “out of, from”) of Late Latin cappa “hooded cloak”; see ex-, cap日本語訳:1250〜1300年に初めて記録された。中期英語の「escapen」「ascapen」は、古北フランス語の「escaper」から、あるいはフランス語の「échapper」、もしくは(「〜から外へ」を意味する ex- を伴う)後期ラテン語の「cappa(フード付きマント)」の動詞派生語である、文献に残っていない俗ラテン語の「excappāre」から直接由来している。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”escape”はラテン語のマントを脱ぎ捨てる行為から発祥している模様です。
●後期ラテン語の「cappa(フード付きのマント・ケープ)」
↓
●俗ラテン語「excappāre(マントを脱ぎ捨てる、マントから外へ出る)」
↓
●古北フランス語「escaper」を経て、英語の「escape」へ
ちなみに「cappa」というと、現代の英語の「cap(帽子)」や「cape(ケープ)」の語源にもなっていますよ!
構成パーツで覚える”escape” 「ex-」+「cappa」

ここからは構成パーツの面から”escape”について覚えていきましょう。
”escape”の構成パーツは「ex-(外へ)」+「cappa(マント・ケープ)」の2つのパーツです。
各パーツについて紹介していきます。
“ex- / e-“は「外へ、外に、外から」を意味するパーツ
”ex-(変形して e- になることもある)”は「外へ」を意味するパーツです。
港の外へ運び出す(=「輸出する」)を表しています。
その他にexit(外へ行く=出口)や、exclude(外に閉め出す=除外する)等も”ex-”を使用する単語です。
”cappa”は「マント・頭部を覆うもの」を意味するパーツ
”cappa”は「マント・ケープ、または頭部を覆うもの」を意味するパーツです。
その他の”cappa”をルーツに持つ単語についても、下記で紹介していきます。
”escape”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”escape”の意味と覚え方についてのまとめです。
● ”escape”は「ex-(外へ)」+「cappa(マント)」のパーツで構成されている単語。
● コアイメージは「マントを脱ぎ捨てて外へ逃げ出す」。
● 意味は「逃げる、脱出する」「(危険を)免れる」。
【語法・文法の超重要ポイント】
● escape from+場所(~から逃げる)、escape+罰・危険(~を免れる)の違いに注意。
● 後ろに動詞を繋げる場合は動名詞(-ing)を直接取る(escape doing:~するのを免れる)。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
