【語源も分かって忘れない】英単語「principal」の意味と覚え方【最初(princip)の】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”principal”

「princip(第一の、主な)」+「al(名詞・形容詞語尾)」の2パーツで構成されている単語です。

最初のがコアイメージで、“principal“=「主要な」「主役」「校長」の意味を持ちますよ!

 

”principal”の意味と使い方 コアイメージは「最初のもの」

”principal(発音:prínsəpəl/プリンサパル)”は「主要な」「主役」「校長」の意味を持つ単語です。

「princip(第一の、主な)」+「al(名詞・形容詞語尾)」の2パーツで構成されている単語で、「最初のもの」がコアイメージです。

 

 
コダック
「(優先順位的に)最初の」⇒「第一の」⇒「(役割的な)主役」「(役職的な)校長
といったイメージ

 

”principal”を覚える時に注意したいのは”principle(規範・原理・根源)”という単語の存在です。

 

 
 
”principle”??
スペルがほとんど一緒だね
 
コダック
一緒なのはスペルだけじゃありませんよ!

発音も”principal”と同じです。

 

”principle”も語源としては”principal”と同様に、「princip(第一の、主な)」で構成される単語です。

違いとしては以下の感じ

●”principal” 「(優先順位的に)最初の」⇒「第一の」⇒「(役割的な)主役」「(役職的な)校長」

●”principle” 「(時系列的に)最初の」⇒「起源・根源」⇒「本質」⇒「原理・原則」「仕組み」

 

 
 
”principal”と”priniple”の違いは何となく分かったけど、
発音は一緒なんだよね?

文章で見れば分かるけど、リスニングで聞き分けるのは難しくない?

 
コダック
”principal”と”priniple”を判別するには品詞の種類に注目すれば大丈夫ですよ!

 

例えば”My principal source of income is teaching.(私の主な収入源は教職です)”という表現では、”principal”が”source”を修飾する「形容詞」の役割を果たしていますよね。

 

 
コダック
一方で”principle”には「形容詞」の役割が無いので、聞き分けられなくても判別可能です。

 

 
 
なるほどね~…!
じゃあ「名詞」の役割で使われている時は?

”principle”も”principal”も「名詞」の用法を持ってるよね?

 

 
コダック
「名詞」として使われる場合は、前後の文脈や会話の流れから判断すると良いですよ!

上でも紹介したように”principal”は「役職的に最初のもの」を表すので、”principal”=「校長・社長」「主役」の意味を持ちます。

対して”principle”は「時系列的に最初のもの」を表すので”principle”=「原理・原則」「根源」「仕組み」の意味を持ちます。

 

principal
(形容詞)
①主要な、最も重要な
②元金の
(名詞)
①校長、社長
②元金
③主役、中心人物

principle(名詞)
①規範、信念
②原理、原則
③根源、本質

the principal cities of Europe
ヨーロッパの主要都市

What is the principal reason for going to school?
学校へ行く第一の理由は何ですか.

The principals signed the contract.
社長たちが契約書に署名した.

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”principal”の関連語:「主要な・重要な」を意味する単語”chief”

 
 
えっ、”chief”ってあの「チーフ」?

 

 
コダック

その通り!日本語でも「チーフ」と表現するあの”chief”です。

”chief”は「主要な・重要な」「最高位」の意味をもっています。

例えば「チーフマネージャー」という表現がありますが、あれは「最高位のマネージャー」、つまり「統括マネージャー」の事を意味している訳ですね。

 

 

”principal”と”chief”の違いについて

 
コダック
非常に似ているこの2つの用語ですが、”chief”は「その集団のなかで重要であること」を表し、

”principal”は「権力等の力を持っていて重要であること」を表します。

 

 
 
う~ん、意味が分かるような分からないような…

「力を持っている事」と「集団の中で重要」な事って一緒じゃないの??

 

 
コダック
鋭い!実際にはほとんど同じ意味で使われる事が多いです!

でも「チーフマネージャー」の例で言えば、あくまで「マネージャーの中では」一番エライだけですよね?

 
 
 
あぁ…!なるほど!
ある集団の中で一番重要でも、実際に権力を持ってるとは限らないって事か!
 
コダック
その通り!地位と権力は比例しやすいですが、必ずしも「地位がある=権力がある」とはならないわけです。

もちろん集団の中で重要な位置についてれば、権力などの力を持ってる事も多いですけどね!

 

”principal”の語源はラテン語のprinceps 意味は「最初の・主な」

”principal”の語源についても、確認していきましょう。

”principal”の語源はラテン語のprincepsで、意味は「最初の・主な」です。

 

オックスフォード英英辞典には”principal”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Middle English via Old French from Latin principalis ‘first, original’, from princeps, princip- ‘first, chief’.

※参考・引用「LEXICO」

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

ラテン語の”princeps、princip-(最初の、主な)”がprincipalis(最初の、初代の)、古フランス語を経て、中期英語として発祥した。
 
 
コダック
形が少し変わっていますが、原型が残っていますね!

 

構成パーツで覚える”principal” 「princip(第一の、主な)」+「al(名詞・形容詞語尾)」

ここからは構成パーツの面から”principal”について覚えていきましょう

”principal”の構成パーツは「princip(第一の、主な)」+「al(名詞・形容詞語尾)」の2パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“prim/prin/prem/princip”は「第一の」「主な」を意味するパーツ 

“prim/prin/prem/princip”は「第一の」「主な」を意味するパーツです。

 

 
コダック
例えば建築業や製造業で「プライマー(”primer”)」と言えば「下塗り剤」の事を指しますが、

これは塗料のノリを良くするために「最初に(=第一に)塗る薬剤」の事です。

 

 
 
へー、そうなんだ!
 
コダック
ほかにもオペラで使われる言葉に「プリマドンナ」というものがあります。

この単語はイタリア語ですが、プライマーと同じ語源を持っています。

プリマドンナは直訳で「第一の女」、つまり女主人公の事を表していますよ!

 

 

その他の”prim/prin/prem/princip”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※クリックで展開
premier
(名詞)
①首相、総理大臣
②州知事
(形容詞)
①首位の、最高の、主要な
②最初の、最古の

primacy(名詞)
①首位、卓越、抜群
②教皇の地位

primal(形容詞)
①初期の、最初の、原始の
②根本的な、主要な、最も重要な

primarily(副詞)
①主として、何よりもまず
②第一に、最初に
③本来、元来

primary(形容詞)
①主要な、最も重要な
②最初の、初期の
③初級の
④本来の、元来の、根本の
⑤直接の、原本の

prime
(形容詞)
①最も重要な、主要な、基本的な
②最良の、最適の
③典型的な
④初期の、最初の
⑤素の
(名詞)
①全盛期
(動詞・他動詞)
①用意をさせる、準備させる
②導火線をつける
③下塗りする

primer(名詞)
①入門書、手引き
②下塗り用のペンキ
③導火線

primeval(形容詞)
①原始の、太古の
②本能に基づく

primitive
(形容詞)
①原始的な、未開の
②遅れた
③初期の
④素朴な、単純な
⑤根本の、基本となる
(名詞)
①ルネサンス期前の作品
②原始民族

primitively(副詞)
①原始的に、素朴に
②元来、本来

primogenitor(名詞)
①先祖、祖先

primogeniture(名詞)
①長子の身分、長子相続権

primordial(形容詞)
①原始の、原始時代からある
②本能に基づく
③根源的な、根本的な

primus(名詞
①首席主教

prince(名詞)
①王子、親王、殿下
②君主
③第一人者

princely(形容詞)
①相当な
②威厳のある、すばらしい
③王子の

princess(名詞)
①王女
②皇太子妃
③お嬢様
④第一人者

principal
(形容詞)
①主要な、最も重要な
②元金の
(名詞)
①校長、社長
②元金
③主役、中心人物

principality(名詞)
①公国
②(公国の)支配権

principally(副詞)
①主に、主として

principle(名詞)
①規範、信念
②原理、原則
③根源、本質

 

”al”は「名詞・形容詞」を作る語尾

”al”は「名詞・形容詞」を作る語尾です。

 

 
コダック
例えば”nation”という単語は「国」や「国家」という意味を持つ名詞ですが、

そこに”al”がつくことで”national(全国的な、国民の)”という形容詞になります。

 

このように単語につくことで、品詞を決定する語尾は他にもあり、下記で紹介しています。

 

”principal”の意味と語源・覚え方のまとめ

”principal”の意味と覚え方についてのまとめです。

”principal”は「princip(第一の、主な)」+「al(名詞・形容詞語尾)」の2パーツで構成されている単語
 ⇒「最初の」がコアイメージ
 ⇒”principal”=「主要な」「主役」「校長」の意味を持つ

●”principal”の語源はラテン語のprinceps 
 ⇒意味は「最初の・主な」

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」