【語源も分かって、忘れない】英単語「perspective」の意味と覚え方【通して(per)見る(spect)ことが可能な視点】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”perspective”

「通して(per)」+「見る(spect)」の2パーツで構成されている単語です。

「通してみることが可能な視点」がコアイメージで、“perspective“=「観点」「見通し」の意味を持ちますよ!

 

”perspective”の意味と使い方 コアイメージは「通してみることが可能な視点」

”perspective(発音:pərspéktiv/パァスペェクティヴ)”は「観点」「見通し」の意味を持つ単語です。

「通して(per)」+「見る(spect)」の2パーツで構成されている単語で、「通してみることが可能な視点」がコアイメージです。

 

 
コダック
単純に物事の見方(=「観点」や、

物事を大局的にみること(=「見通し」”perspective”なわけですね!

 

例えば「違う観点」から問題について考える、という場合は”a different perspective”ですし、

何かを「大局的にとらえる」という場合は”keep ~ in perspective ”と言った表現をしますね。

 

perspective(名詞)
①観点、見方、考え方
②大局観、見通し、総体的な見方
③遠近法、透視図法
④遠景、眺め

She has a unique perspective on the issue
彼女はその問題について独特な見方をしている

His father’s death gave him a whole new perspective on life.
父親の死によって彼の人生観はがらりと変わった

a sense of perspective
バランスのとれた見方をする能力、見識

out of perspective
不釣り合いの、展望を欠いて

draw a picture in perspective
遠近法で絵を描く

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”perspective”の関連語:「有望な・見込まれる」を意味する単語”prospective”

 
 
あっ、そういえば「prospective」と「perspective」ってよく比較されるよね?
なんで??

 

 
コダック

”prospective”が”perspective”の比較対象にあがりやすい理由は2つあります。

つぎから確認してみましょうか!

 

”prospective”とperspectiveの類似点:意味

”prospective(発音:prəspéktiv/パァスペェクティヴ)”は「見込みのある」「起こりうる」の意味を持つ形容詞です。

「前に(pro)」+「見る(spect)」の2パーツで構成される単語で、「前を見ている状態」がコアイメージです。

 

 
コダック
パーツ的には「見る(spect)」を共通して持っていることもあり、

名詞形の”prospect”はこれから先に起きうること(=「見込み」)の意味を持ちます。

 

 
 
あれ?でも”prospective”は形容詞”perspective”は名詞でしょ??
意味も全く同じってわけじゃないし…そこまで間違えるかな??
 
コダック
そうですね。
実際に間違える頻度が多いのは、次で紹介する「発音・スペル」の方です。
 
 

”prospective”とperspectiveの類似点:スペル・発音

”prospective”と”perspective”はスペルと発音も非常に似ています。

2つのスペル・発音について比べてみましょう。

●”prospective ⇒ (発音:pspéktiv/パァスペェクティヴ)”

●”perspective ⇒ (発音:pərspéktiv/パァスペェクティヴ)”

 
 
コダック
上を見てもらえばわかるのですが、
2つの単語は共通の要素が非常に多いです。(赤塗部)

 

まだスペルの方はそれでも分かりやすいのですが、発音の方はネイティブでも聞き間違えることがあるほどです。

 
 
カタカナ読みにすると全く一緒じゃん!
 
コダック
おまけにアクセントも全く一緒ですからね。
 
 
え、えぇ…
じゃあどうやって区別すればいいの?

 

 
コダック
先ほど意味と役割が違うという話になりましたが、

逆に発音では区別できないので文脈で判断しなければいけない、と言う状況なんですよね。

 

 
 
そっかぁ、日本語でも「橋」と「箸」とかあるもんね。

 

prospective(形容詞)
①見込みのある、期待される
②起こりそうな、生じそうな

※関連語
prospect
(名詞)
①可能性、見込み
②見通し、予想
③有望な候補者、見込み客
④眺め、見晴らし、景色
(動詞・自動詞)
①捜し求める、試掘する

prospectively(副詞)
①先を見越して

prospector(名詞)
①試掘者、探鉱者

prospectus(名詞)
①案内書、パンフレット
②設立趣意書、目論見書

 

”perspective”の語源は”per(通して)”+”specere(見る)”

”perspective”の語源についても、確認していきましょう。

”perspective”の語源は”per(通して)”+”specere(見る)”です。

 

オックスフォード英英辞典には”perspective”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Late Middle English (in the sense ‘optics’): from medieval Latin perspectiva (ars) ‘(science of) optics’, from perspect- ‘looked at closely’, from the verb perspicere, from per- ‘through’ + specere ‘to look’.

※参考・引用「LEXICO」

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

”per(通して)”+”specere(見る)”の組み合わせが、ラテン語の動詞”perspicere”、”perspect-(間近に見る)”, “perspectiva(光学、芸術における見方)”を経由して、中後期英語として「見方」の意味で発祥した。
 
 
コダック
”perspective”の持つ「通してみることが可能な視点」のイメージは語源からも分かりますね!

 

構成パーツで覚える”perspective” 「per」+「spect」

 

ここからは構成パーツの面から”perspective”について覚えていきましょう

”perspective”の構成パーツは「per」+「spect」の2パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“per”は「強意」「徹底的に」「~を通して」を意味するパーツ 

“per”は「強意」「徹底的に」「~を通して」を意味するパーツです。

 

 
コダック
例えば以前紹介した”perceive”は「完全に(per)」+「ceive(捕らえる)」の2パーツで構成されている単語です。

五感で完全に(per)捕らえる(ceiv)こと」がコアイメージで、“perceive“=「知覚する」「理解する」ことをあらわしています。

 

その他の”per”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”spec/spic/spect”は「見る」「形・特徴」を意味するパーツ

”spec/spic/spect”は「見る」「形・特徴」を意味するパーツです。

 
コダック
例えば”inspect”という単語は「中に(in)」+「見る(spect)」の2パーツで構成されており、

中を見る(=「点検する」「検査する」)ことを表しています。

 

 

その他の”spec/spic/spect”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※タップ・クリックで展開
aspect(名詞)
①(状況などの)局面、側面
②外観、表情、容貌
③向き、側、方位
④相、アスペクト

auspice(名詞)
①(under the auspices of~の形で)~の主催で

circumspect(形容詞)
①慎重な、用心深い

circumspection(名詞)
①用心深さ、慎重

conspicuous(形容詞)
①人目をひく、目立つ
②際立った、めざましい

despicable(形容詞)
①卑劣な

despise(動詞・他動詞)
①軽蔑する、ひどく嫌う

despite
(前置詞)
①~にも関わらず
(名詞)
①侮辱、軽蔑、悪意

disrespect
(名詞)
①無礼、失礼、軽視
(動詞・他動詞)
①~に失礼をする、無礼をする

especial(形容詞)
①特別な、特有の、著しい

especially(副詞)
①特に、とりわけ、特別に
②際立って、著しく

espionage(名詞)
①スパイ活動

espy(動詞・他動詞)
①~に気づく、~をふと見つける

expect
(動詞・他動詞)
①予期する、~だろうと思う
②~するつもりだ
③到着するのを待つ、やってくると思う
④期待する、当てにする
(動詞・自動詞)
①(~だろうと)思う、考える

expectation(名詞)
①予想、予期
②期待、希望、願望
③可能性

expected(形容詞)
①予期された、予想された

frontispiece(名詞)
①(本の)口絵

inconspicuous(形容詞)
①目立たない、注目を引かない、地味な

inspect(動詞・他動詞)
①点検する、検査する
②視察する

inspection(名詞)
①視察、査察、監査
②調査、検査、点検

inspector(名詞)
①視察官
②警視正、警部

inspectorate(名詞)
①調査団、視察団

introspection(名詞)
①内省

perspective(名詞)
①観点、見方、考え方
②大局観、見通し、総体的な見方
③遠近法、透視図法
④遠景、眺め
perspicacious
perspicuous
prospective(形容詞)
①見込みのある、期待される
②起こりそうな、生じそうな

prospect
(名詞)
①可能性、見込み
②見通し、予想
③有望な候補者、見込み客
④眺め、見晴らし、景色
(動詞・自動詞)
①捜し求める、試掘する

prospectively(副詞)
①先を見越して

prospector(名詞)
①試掘者、探鉱者

prospectus(名詞)
①案内書、パンフレット
②設立趣意書、目論見書

respect
(名詞)
①尊敬、敬意
②尊重、重視、配慮、考慮
③警戒、注意
④点、箇所、事項
⑤伝言、あいさつ
⑥関係、関連
(動詞・他動詞)
①尊敬する、敬う
②尊重する、重んじる
③順守する、守る
④関係する、関わる

respective(形容詞)
①それぞれの、各自の

respectively(副詞)
①それぞれ、めいめいに

respite
(名詞)
①小休止、小康、一時中断
②猶予、延期、執行猶予
(動詞・他動詞)
①一時的な休息を与える、一時的に楽にする
②猶予する、延期する

retrospect(名詞)
①(in retrospectの形で)今から思えば

retrospection(名詞)
①回想、追想、追憶、思い出

retrospective
(形容詞)
①回想の、追想にふける、回顧的な
②さかのぼる、遡及的な
(名詞)
①回顧展

scope
(名詞)
①範囲
②機会、余地
③活動範囲
(動詞・他動詞)
①~を詳しく調べる
②~を見る、様子を見る

special
(形容詞)
①特別な、特殊な
②とても親しい、特別に大切な
③臨時の
④独特の、特有の、専用の
⑤格別の、並外れた
⑥専門の、専攻の
(名詞)
①特別番組、本日のおすすめ
②特価品

specialism(名詞)
①専門、専門分野
②専門化

specialist
(名詞)
①専門家、スペシャリスト
②専門医
(形容詞)
①専門の、専門的な

specialty(名詞)
①名物品、特産品
②専門、専攻
③捺印証書

specialization(名詞)
①特殊化、限定
②特殊化、分化

specialize(動詞・自動詞)
①専攻する、~を専門にする、~を専門に扱う

specialized(形容詞)
①特殊化した、専門化した

specially(副詞)
①特別に、わざわざ
②特に、とりわけ

species(名詞)
①種、種類
②形式、体裁

specific
(形容詞)
①明確な、はっきりとした、具体的な
②特定の
③固有の、特有の、独特の
(名詞)
①詳細、細目

specifically(副詞)
①明確に、はっきりと
②特に、とりわけ
③正確に言えば、具体的には

specification(名詞)
①仕様、設計仕様
②明細時効、詳述

spectacular(形容詞)
①壮観な、目を見張るような、すばらしい

spectator(名詞)
①観衆、観客、見物人

suspect
(動詞・他動詞)
①感じる、思う
②嫌疑をかける、~ではないか疑う
③信用しない
(動詞・自動詞)
①怪しいと思う、疑う
(名詞)
①容疑者、被疑者

suspected(形容詞)
①容疑のある、疑いのある

 

 

”perspective”の意味と語源・覚え方のまとめ

”perspective”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”perspective”=「観点」「見通し」の意味を持つ単語
 ⇒「通して(per)」+「見る(spect)」の2パーツで構成されている
  ⇒「通してみることが可能な視点」がコアイメージ

●”perspective”の語源は”per(通して)”+”specere(見る)”

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」