【これ以上分ける(divid)事が出来ない(in-)】語源で覚える英単語「individual」の意味・覚え方・文法解説【関連付けで記憶力アップ】

 

 
コダック
今日の英語表現は”individual”

「in(否定)」+「divide(分ける)」+「al(〜の)」のパーツで構成されている単語です。

「これ以上分けられない」がコアイメージで、“individual”=「個人の」「個々の」などの意味を持ちますよ!

 

”individual”の意味と使い方 コアイメージは「これ以上分けられない」

 

”individual(発音:ìndəvídʒuəl(インディヴィジュアル))”は「個人の」「個々の」「独特の」といった意味を持つ単語です。名詞として使われる場合は「個人」「(社会や集団に対する)一人の人間」という意味になります。

「in(〜でない・否定)」+「divide(分ける)」+「al(〜の・形容詞)」のパーツで構成されており、「これ以上分けられない」がコアイメージです。

 

 
コダック
会社や学校、あるいは国などの組織(大きな集団)を、どんどん細かく分けていって……

最後に残った、これ以上はバラバラに分解できない最小の単位(=「人間一人」のこと=”individual”なわけですね!

 

 

”individual”が表すのは、「集団を構成する『個』としての側面」です。

逆に、単に「私生活の秘密」や「自分自身の持ち物」といった「プライベート・個人的」なニュアンスを表したい場合は、後述する別の単語(personalやprivate)を使用します。

例文

Respect the rights of the individual.
(個人の権利を尊重する。)

Each individual member of the team.
(チームの個々のメンバー。)
※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”individual”の関連語①:「個人の」を意味する単語”individual / personal / private”

 
コダック
せっかく”individual”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいましょう!

日本語でも馴染みのある”personal”や”private”も「個人の」という意味を持つ単語ですよ!

 

”individual”の類義語
⇒「個人の」の意味を持つ単語”personal / private”

 

 
なるほど…、それぞれの言葉のニュアンスに違いはあるの??

 

 
コダック

ニュアンスの違いとしては

individual ⇒「集団の中の1人」=他と区別された独立した個
personal ⇒「その人自身の」=個人的な事情や意見・持ち物
private ⇒「公(おおやけ)ではない」=他人の干渉を受けない・秘密の

といった感じです!

 
う~ん…文字だけだとニュアンスの差がちょっとややこしいかも…
 
コダック
確かに、これだけ言われても少し分かりづらいかもしれませんね…汗
「部屋」や「空間」などの言葉を使った、具体的な表現を見ながらニュアンスを確認してみましょう!

 

例文(イメージ)で見る!”individual / personal / private”の違い

● individual rooms
「(ホテルの客室や寮の割り当てなど)それぞれの個室、別々の部屋」
⇒ 建物全体の中で、一部屋ずつ完全に独立・分割されているイメージ

● personal space
「(他人に立ち入られたくない)パーソナルスペース・個人の空間」
⇒ その人自身に属している、個人的で親密な領域のイメージ(※空間だけでなく personal belongings「私物」などでも使われます)

● private room
「(関係者以外立ち入り禁止の)プライベートルーム・私室」
⇒ 公の場から離れ、他人が勝手に入ってはいけない、秘密やプライバシーが守られたイメージ

 

”individual”の語法・文法の注意点

”individual”を使う上で、おさえておきたい語法・文法のポイントを紹介します。

とくに気をつけたいのは、名詞として使うときの「数え方(可算名詞)」と、形容詞としての正しい位置です。

 

 
コダック
”individual”を名詞の「個人、人」として使うときは、可算名詞(数えられる名詞)になります!

「これ以上分けられない1人」をはっきり指す単語なので、1人なら an individual、複数なら individuals と明確に区別して表現する必要がありますよ!

 

 
単に “person” や “people” と言うのとは何か違いがあるのかな?
 
コダック
いい質問ですね! “person” は一般的な「人」ですが、”individual” は「組織や社会という全体に対して、独立した『個』」を強く意識した少し硬い響きになります。

また、形容詞として使う場合は、基本的に名詞の前に置く(限定用法)のが一般的です!

 

例文で見る語法・文法

●名詞(可算名詞)のパターン
We must protect the rights of individuals.
(私たちは**個人(一人ひとり)**の権利を守らなければならない。)

●形容詞(名詞の前につく)のパターン
Every worker has individual responsibilities.
(すべての労働者が**個々の**責任を持っています。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

文法チェックポイントのまとめ
① 名詞のときは必ず冠詞(an)や複数形の(-s)を意識する(可算名詞)
② 社会・集団の中の一人を強調するニュアンスで使う
③ 形容詞のときは名詞の前に置いて「個々の〜」と修飾する

 

”individual”の語源は?元々は「人間」ではなく「これ以上分けられないもの」だった!

”individual”の語源についても、確認していきましょう。

”individual”の語源は中世ラテン語の「indīviduālis」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”individual”の起源について、下記の記載があります。

Origin of individual
First recorded in 1400–50; late Middle English, from Medieval Latin indīviduālis, equivalent to Latin indīviduus “indivisible” (from in- negative prefix + dīviduus “divided or divisible into two parts”) + -ālis adjective suffix

日本語訳:
1400〜50年に初めて記録された。後期中期英語から。中世ラテン語の「indīviduālis」に由来し、これはラテン語の「indīviduus(不可分の、これ以上分けられない)」(否定の接頭辞 in- +「2つのパートに分けられた、または分けることができる」を意味する dīviduus)に、形容詞の接尾辞 -ālis が組み合わさったものと同等である。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容から分かる通り、”individual”の元の意味は「個人」ではなく、「これ以上引き裂くことができないもの(=不可分)」でした。

 

 
コダック
実は英語に登場したばかりの15世紀頃は、人間に対してではなく「これ以上分割できないもの(三位一体などの宗教的概念や、物理的な塊など)」を指す言葉として使われていたんです。

 

では、なぜそれが「人間」や「個人」という意味に変化したのでしょうか?
それは、社会という大きな集団をどんどん分割していった時の「最小単位」に注目したからです。

国を分割すると「都道府県」になり、さらに分けると「市町村」、そして「家族」と分かれていきますよね。そして最後に残るのが「一人の人間」です。
人間はこれ以上物理的にも社会的にも分割することができません(半分にしたら人間ではなくなってしまいます)。

このことから、17世紀頃から徐々に「社会を構成する、これ以上分けられない最小単位=個人」という意味で定着していきました。

 

”individual”の語源と意味の変化
ラテン語:「in-(否定)」+「dīviduus(分けられる)」

ラテン語:「indīviduus(これ以上分けられない・不可分)」

中世ラテン語:「indīviduālis(これ以上分けられない性質の)」として英語に流入

社会や集団を分割していった際の「これ以上分けられない最小単位」として、「個人」を指すように意味が変化!

 

 

 
コダック
歴史的な背景を知って「集団(全体)から切り離された、最小の1ピース」という成り立ちを理解しておくと、前半で解説した「他と区別された独立した個」というニュアンスがスッと腑に落ちるはずですよ!

 

 

語源パーツで芋づる式に覚える!“individual”の3つの構成要素

ここからは、単語を丸暗記するのではなく、脳に強烈に残すために「構成パーツ(語源)」の視点から”individual”を解剖していきましょう!

”individual”は、「in(否定)」+「divide(分ける)」+「al(形容詞にするパーツ)」という3つのパーツが合体してできた単語です。

それぞれのパーツが持つ深い意味や、同じパーツを持つ仲間の単語を知ることで、語彙力が一気に広がりますよ!

 

① 接頭辞 “in-” : 後ろの言葉をひっくり返す「否定(〜でない)」のパーツ

単語の頭につく“in-”は、後ろに続く言葉の意味をパチッと反転させて「〜でない」「無」を表す非常にメジャーなパーツです。(大元のルーツであるラテン語から引き継がれた否定の形ですね)

 

 
コダック
ちなみにこの“in-”は、後ろに続くアルファベットの音(p、b、mなど)によっては“im-”や“il-”に変化することもありますが、今回は「d」の前なので“in-”の形のまま使われています。

知っている単語の頭にこれを見つけたら、「あ、反対の意味かな?」と推測できるようになりますよ!

 

この接頭辞“in-”を使った身近な単語をいくつか見てみましょう。

  • incorrect(不正確な) ⇒ in(否定) + correct(正しい) = 「正しくない」
  • invisible(目に見えない) ⇒ in(否定) + visible(目に見える) = 「見えない」
  • independent(独立した) ⇒ in(否定) + dependent(依存している) = 「他を頼らない・自立した」

 

② 語根 “divide” の仲間 : 物事をバラバラにする「分ける」パーツ

”individual”の真ん中に隠れているパーツは、私たちがよく知っている動詞 ”divide(分ける、分割する)” と全く同じルーツを持つパーツです。(単語の中では「dividu」という形で組み込まれています)

語源をさらに細かく分解すると、「di-(離れて)」+「vid(分ける・離す)」となり、「引き離して別々にする」という強いコアイメージを持っています。

 

 
コダック
算数の「わり算」や会社の「部門・部署」を英語で ”division” と言いますが、これも全く同じパーツからできています。

数をバラバラに分解すること(分割)、組織を細かく切り分けること(部署)というイメージで繋がっていますね!

 

この「分ける」パーツを持つ関連単語も一緒に押さえておくと、ビジネスや日常会話でとても役立ちます。

divide(動詞:〜を分ける、分割する)
division(名詞:分割、割り算、会社の「部・課」)
dividend(名詞:配当金 = 会社の利益を株主に『切り分けた』もの)
divisible(形容詞:割り切れる、分割可能な)

 

③ 接尾辞 “-al” : 言葉の後ろについて「〜の性質の」という形容詞を作るパーツ

最後のパーツ“-al”は、名詞や語根の語尾にくっついて、「〜に関する」「〜の性質を持った」という形容詞のグループに変身させるパーツです。

 

 
コダック
例えば、“nation(国家)”という名詞のグラブにこれがつくと“national”になり、「国の」「国家の」という性質を表す言葉になりますよね!

英語ではこのように、語尾のパーツ(接尾辞)を見るだけで、その単語がどんな役割(品詞)なのかを見分けることができるんですよ。

 

語尾に“-al”を持つ代表的な形容詞は以下の通りです。

  • national(国家の) ⇒ nation(国家) + al(〜の)
  • natural(自然の) ⇒ nature(自然) + al(〜の)
  • cultural(文化の) ⇒ culture(文化) + al(〜の)

 

★ワンランク上の知識:なぜ形容詞のパーツなのに「名詞(個人)」の意味もあるの?
英語では、この“-al”がついた形容詞が「〜の性質を持つ人・もの」という意味のまま、そのまま名詞としても使われるケースがよくあります(例:proposal=提案、rival=競争相手など)。
“individual”が「個々の(形容詞)」だけでなく、「これ以上分けられない最小の単位=個人(名詞)」という意味も持っているのは、この便利なパーツの性質があるからなのです!

”individual”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、今回学んだ”individual”の意味と効率的な覚え方のポイントを整理しましょう!

パーツ構成のまとめ
「in-(否定:〜できない)」「divide(分ける)」「-al(〜の性質の)」
⇒ コアイメージは「これ以上分けられない」

意味と使い分けのポイント
・形容詞:「個人の」「個々の」(大きな集団の中で、他と区別された独立した『個』を強調する)
・名詞:「個人」「一個(人)」(社会や組織を構成する最小単位としての人間一人を指す。可算名詞なのでaや-sがつきます)
・類義語の“personal(私的な事情)”や“private(非公開・秘密)”とは、この「集団の中の独立した個」というニュアンスで明確に区別しましょう!

 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」