「di-(離れて)」+「vorc-(向く・回る)」のパーツで構成されている単語です。
「別々の方向を向く」がコアイメージで、“divorce”=「離婚する、~と離婚する」「(~を…から)切り離す、分離する」の意味を持ちますよ!
”divorce”の意味と使い方 コアイメージは「別々の方向を向く」
”divorce(発音:divɔ́ːrs/ディヴォース【動詞・名詞】)”は「離婚する」「(~を…から)切り離す」の意味を持つ単語です。
「di-(離れて)」+「vorc-(向く・回る)」のパーツで構成されている単語で、「別々の方向を向く」がコアイメージです。
そこから、夫婦関係を解消して「「離婚する」」ことや、事実やアイデアを現実から「切り離す」のが”divorce”の持つイメージなわけですね!

”divorce”は法律上の「離婚」だけでなく、「政治と宗教を切り離す」のように、密接に結びついていたものを完全に切り離す文脈でもよく使われます。
“divorce” は他動詞なので、“with” などの前置詞を挟まずに直接後ろに人を置くのが基本です(例:divorce one’s spouse)。
また、比喩的に「切り離す」と言う時は、“divorce A from B”(AをBから切り離す)という形でよく使われますよ!
例えば「彼の言うことは現実とかけ離れている(His ideas are completely divorced from reality.)」という表現を見てみましょう。
これは、彼のアイデアが現実という基準から『離れて(di-)別の方向を向いて(vorc-)しまっている』ため、完全に切り離されているというニュアンスになります。
このように”密接に結びついた関係を解消し、完全に別の方向へ引き離す”という意味から、家庭の話題から政治・ビジネスの議論にいたるまで広く使用されます。
例文
・They decided to divorce after years of arguments.
(彼らは何年にもわたる口論の末、離婚することを決めた。)
・You cannot divorce sports from politics.
(スポーツを政治から切り離すことはできない。)
・He divorced his wife last year.
(彼は昨年、妻と離婚した。)
・It is impossible to divorce history from culture.
(歴史を文化から切り離すことは不可能だ。)※参考・例文一部引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”divorce”の関連語①:「離婚・別れ・分離」を意味する単語”separate/split”
例えば”separate”や”split”なども「別れる、分離する」を意味する単語ですよ!
⇒「別れる・引き離す」の意味を持つ単語”separate/split”
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
● divorce(正式に離婚する)
・They decided to divorce after a long trial.
(彼らは長い裁判の後、離婚することを決めた。)
⇒ 結ばれていた契約を完全に解消して他人になるイメージ
● separate(別居する・物理的に離れる)
・The couple decided to separate for a while.
(その夫婦はしばらくの間、別居することにした。)
⇒ 物理的に距離を置いて「離れる」イメージ(籍は入ったままのこともある)
● split up(別れる・分裂する)
・The band split up last year due to musical differences.
(そのバンドは昨年、音楽性の違いから解散した。)
⇒ 恋人やグループが、一つの塊からパカッと分裂するカジュアルなイメージ
”divorce”の文法・語法 日常会話での使い方と「get/be」のルール
⇒ 状態を表す「be divorced」と、動作を表す「get divorced」
日常会話で「(以前に離婚していて現在は)離婚している状態だ」と言いたいときは受動態の形をよく使います!
● be divorced ⇒「離婚している状態」=She is divorced.(彼女は離婚している状態だ)
● get divorced ⇒「離婚するというイベント・動作」=They got divorced last year.(彼らは昨年離婚した)
ここで重要な文法ルールがあります!「誰々と離婚する」をこの形で表す場合は、“get divorced from someone” のように “from” を使います。他動詞単体としての “divorce someone” の時は前置詞が不要でしたが、”get divorced” になると “from” が必要になるので、試験や英会話でも特に間違えやすいポイントですよ!
また、人間以外が主語で「〜を…から切り離す」とする場合は、**“divorce A from B”** の形(受動態なら **“A be divorced from B”**)を取るのが定番です!
・My uncle has been divorced for three years.
(私の叔父は離婚して3年になる。[状態の継続])
・They are going to get divorced next month.
(彼らは来月離婚する予定だ。[動作・イベント])
・She got divorced from her husband after a short marriage.
(彼女は短い結婚生活の後、夫と離婚した。[get divorced + from + 人])
・We cannot divorce our business plan from reality.
(ビジネス計画を現実から切り離すことはできない。[divorce A from B])
”divorce”の語法・文法解説:自動詞・他動詞の使い分けに注意!

”divorce”を自分で使うときに、最も間違いやすいのが「自動詞(〜が離婚する)」と「他動詞(〜と離婚する)」の使い分け、そして名詞としての使い方です。
日常会話やTOEICなどの試験でも狙われやすいポイントを、例文と一緒に整理しておきましょう!
前述したとおり、日本語の「〜と」につられて、“divorce with 〜” と言ってしまうミスが非常に多いんですよ!
実は”divorce”を動詞として使う場合、基本的には「他動詞(=後ろにすぐ目的語がくる)」になります。そのため、”with”などの前置詞は挟みません。
また、日常会話では動詞単体よりも、名詞を使った表現や受動態(be / get divorced)の形が好まれる傾向があります。
「使い方・文法」がわかる例文
① 他動詞としての使い方(後ろにすぐ人を置く)
・She wants to divorce her husband.
(彼女は夫と離婚したがっている。)② 自動詞としての使い方(主語が複数、または後ろに何も置かない)
・The couple decided to divorce amicably.
(その夫婦は円満に離婚することを決めた。)③ 名詞としての使い方(get a divorce で「離婚する」)
・They got a divorce after five years of marriage.
(彼らは5年の結婚生活の末に離婚した。)
”divorce”の語源を深掘り!ラテン語dīvortiumの歴史に隠された「道の分岐点」

単語のイメージをさらに強固にするために、”divorce”の歴史的な語源についても詳しく見ていきましょう。
”divorce”の直接のルーツは、ラテン語の「dīvortium(分離・離婚)」という言葉にあります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”divorce”の起源について以下のように記載されています。
Origin of divorce1
First recorded in 1350–1400; Middle English, from Anglo-French, from Latin dīvortium “separation,” from dīvort(ere) variant of dīvertere “to turn away” ( see divert) + -iumOrigin of divorcé2
First recorded in 1805–15; from French, noun use of masculine past participle of divorcer, from Medieval Latin dīvortiāre “to divorce,” derivative of Latin dīvortium “separation”; see divorce※参考・引用「Dictionary.com」
この解説を紐解くと、”divorce”はラテン語で「向きをそらす、脇を向く」を意味する *dīvertere*(英語の *divert*「~をそらす」の語源)という動詞から発展したことがわかります。
古代ローマにおいて、この動詞から生まれた名詞 *dīvortium* は、単に「分離」だけでなく、「道や川の分岐点」をも意味していました。同じ道を歩んでいたもの同士が、文字通り「別々の方向へ向きを変えて離れていく場所」だったのです。これが時代の流れとともに、夫婦が別々の道を歩む「離婚」や、物事を完全に引き離す「分離」という意味へと繋がっていきました。
● ラテン語 *dīvertere*(離れて向きを変える、そらす)
↓
● ラテン語 *dīvortium*(道が分かれる場所、分離、離婚)
↓
● アングロ=フランス語を経由して中期英語(14世紀後半)の *divorce* へ
ちなみに、Dictionary.comの後半にあるフランス語由来の divorcé は「離婚した男性」を指す名詞としてそのまま英語でも使われます。もし「離婚した女性」を指す場合は、最後に e がもう一つ付いて divorcée となるのも面白いポイントです!
構成パーツで覚える”divorce” 「di-」+「vorc-(vert/verse)」

ここからは英単語を構成するパーツの面から”divorce”を深掘りしていきましょう。
”divorce”は、大きく分けると「di-(離れて)」+「vorc-(向く・回る)」という2つのパーツから成り立っています。
一見すると難しそうなつづりですが、パーツごとに分解して親戚の英単語たちと比較すると、一気に覚えやすくなりますよ!
“di-“は「離れて、分離して」を意味するパーツ(dis-の変形)
”di-”は、単語の頭にくっついて「離れて、二つに分かれて、散らばって」といった意味を加えるパーツです。(否定や分離を表す接頭辞 *dis-* が変化した形です)
液体の中に成分を洗い流して散らす、つまり「〜を希釈する、薄める」という意味になります。
その他にも、以下のような単語が同じ「di- (dis-)」のパーツを持っています。
● divert(di-離れて + vert向く = 別の方向に顔を向かせる = 〜をそらす)
※実はこの「divert」は、形が変わっただけで”divorce”と全く同じ語源を持つ双子の単語なんです!
”vorc-”は「向く、回る」を意味するパーツ(vert / verseの仲間)
続いて後半のパーツです。”vorc-”は「向く、回転する」を意味しています。
「vorcなんてパーツ、他の単語で見たことないよ?」と思うかもしれませんが、実はこれ、英語の *verse* や *vert* の親戚(同じラテン語に由来)にあたります。歴史のなかでフランス語などを経由したため、少しつづりが変化しているだけなのです。
方針や状態をガラッとそちらに向ける(=「~を変換する、改宗させる」)という働きを持っています。
この「向く・回る」を意味する *vert* / *verse* は、非常に多くの重要英単語に組み込まれています。一緒に覚えておきましょう!
● universe(uni-一つに + verse回る = 全てが一つに回る世界 = 宇宙)
● anniversary(anni-年が + vers回る + -aryこと = 記念日)
● conversation(con-共に + vers向く + -ationこと = お互いに向き合う = 会話)
このように、「di-(離れて)」+「vorc-(向く)」というパーツの組み合わせから、「一緒にいた二人が、それぞれ別々の方向を向く=離婚する」という意味になっていることが深く理解できるかと思います。
”divorce”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”divorce”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「別々の方向を向く」
⇒”divorce”=「離婚する」「切り離す」の意味
●語法・文法のポイント ⇒ 状態の be divorced と動作の get divorced を使い分ける
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!