【語源も分かって、忘れない】英単語「deliberately」の意味と覚え方【しっかりと(de)はかりに(libr)かけること】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”deliberately”

「de(強意)」+「libr(はかり)」+「ate+ly(品詞を決定するパーツ)」の3パーツで構成されている単語です。

しっかりとはかりにかけることがコアイメージで、“deliberately“=「計画的に・故意に」「慎重に・落ち着いて」の意味を持ちますよ!

 

”deliberately”の意味と使い方 コアイメージは「しっかりとはかりにかけること」

”deliberately(発音:dilíbərətli/ディリィバラトリ)”は「計画的に・故意に」「慎重に・落ち着いて」の意味を持つ単語です。

「de(強意)」+「libr(はかり)」+「ate+ly(品詞を決定するパーツ)」の3パーツで構成されている単語で、「しっかりとはかりにかけること」がコアイメージです。

 

 
コダック
偶然ではなく、計画的に何かをする事が”deliberately”です。

「計画的に」って所からも、「故意に」「慎重に」という意味が出てくるのは分かりやすいのかなーと思いますね。

 

”deliberately”の関連語①:「故意に」を意味する単語”intentionally/willfully/on purpose”

 
コダック
せっかく”deliberately”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”intentionally”や”consciously”、”on purpose”なども「故意に」を意味する単語ですよ!

 

”deliberately”の類義語
 ⇒「故意に」の意味を持つ単語”intentionally/willfully/on purpose”

 

 
 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

 ●deliberately/intentionally/on purpose ⇒偶然ではなく「故意に」計画したようなイメージ
 ●willfully⇒悪い事は分かっているが「故意に」やったようなイメージ

といった感じです!

 
 
へぇ~、ちなみに”deliberately/intentionally/on purpose”間での違いはないの?
 
コダック
その中だと、”intentionally”がややフォーマルな場面で使われる印象です!

ついでに、それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!

 

例文で見る!”deliberately/willfully/intentionally/on purpose”のイメージの違い

●She deliberately lied to her boss about why she was late to work. (彼女は上司に、なぜ遅刻したかを意図的に嘘をついた。)
 ⇒偶然ではなく、故意に嘘をついたイメージ

●He willfully ignored her advice and ended up making a huge mistake. (彼は彼女の助言を意図的に無視し、大きな間違いを犯しました。)
 ⇒悪気があって助言を無視したイメージ

●She intentionally left her keys at home so that she would have an excuse to stay at his place. (彼女は意図的に家にカギを残し、彼のところに滞在する言い訳を作ろうとしました。)
 ⇒偶然忘れたわけではなく、故意に鍵を残したイメージ

●He tripped me on purpose during the race and I fell. (彼はレース中に私を意図的に転倒させ、倒れました。)
 ⇒偶然転倒させてしまったわけではなく、故意に転倒させたイメージ

 
コダック
こうして例文で見ても分かるように、ニュアンス的にはそこまで大きく変わるものでもないかと

 

deliberately(副詞)
①故意に、わざと、意図的に
②慎重に、落ち着いて、ゆっくりと

deliberate
(形容詞)
①故意の、意図的な、よく考えた
②慎重な、落ち着いた、ゆっくりした
(動詞・自動詞)
①熟慮する、熟考する、審議する
(動詞・他動詞)
①熟慮する、熟考する、審議する

willfully(副詞)
①わざと、がんこに、わがままに

intentionally(副詞)
①故意に

on purpose
①故意に、わざと

例文
I don’t think he deliberately tried to shove you.
彼がわざと君を押そうとしたとは思えない

I deliberately avoided the TV, newspapers and the internet.
私は意図的にテレビ,新聞,インターネットを避けた

She deliberately glanced at her watch to demonstrate her impatience.
彼女はいら立っていることを示すためにわざと時計をちらりと見た

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

 

”deliberately”の語源はラテン語のdēlīberāre 意味は「考慮する」

”deliberately”の語源についても、確認していきましょう。

”deliberately”の語源はラテン語のdēlīberāreで、意味は「考慮する」です。

 

”deliberately”は”deliberate”の派生形なわけですが、オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”deliberate”の起源について、下記の記載があります。

ORIGIN OF DELIBERATE
First recorded in 1350–1400; Middle English, from Latin dēlīberātus (past participle of dēlīberāre “to consider”), equivalent to dē- “from, away from” + līber(āre) “to balance, weigh” (derivative of lībra “balance, scales”) + -ātus past participle suffix

※参考・引用「Dictionary.com

日本語訳としては以下の感じ

dē-「~から」+ līber(āre)「バランスを取る、重さを測る」(lībra「バランス、スケール」の派生語)+ -ātus(過去分詞接尾辞)から派生したラテン語である”dēlīberātus(dēlīberāre「考慮する」の過去分詞)”を経由して中期英語として発祥。
最初に記録されたのは1350-1400年の間だった。

 

この記載内容からみるに、”deliberately”はラテン語の”dēlīberāre(考慮する)”から発祥している模様。

 

”deliberately”の語源(起源~発祥まで)
●dē-「~から」+ līber(āre)「バランスを取る、重さを測る」)+ -ātus

●ラテン語のdēlīberāre、意味は「考慮する」

●”dēlīberāre”の過去分詞である”dēlīberātus”

●中期英語として発祥。

 

 
コダック
流れとしては上記の感じなわけですね!

 

構成パーツで覚える”deliberately” 「de」+「libr」+「ate+ly」

ここからは構成パーツの面から”deliberately”について覚えていきましょう

”deliberately”の構成パーツは「de(強意)」+「libr(はかり)」+「ate+ly(品詞を決定するパーツ)」の●●●パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“de”は「強意」を意味するパーツ 

”de”は「強意」を意味するパーツです。

ちなみに他にも多くの意味を持つパーツで、「下降」「分離」「強意」「悪化」なんて意味になることも。

 

 
コダック
例えば”determine”という単語は「強意(de)」+「制限する(termin)」の2パーツで構成されています。

はっきりと境界をきめること」ことがコアイメージで、“determine“=「発見する」「特定する」「決定する」の意味を持ちますよ!

 

 

その他の”de”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”libr”は「はかり」「バランス」を意味するパーツ

”libr”は「はかり」「バランス」を意味するパーツです。

元の形はラテン語の”liberare”で「バランスを取る、重さを量る」と言った意味を持つ単語でした。

 
コダック
このパーツを使う単語はほぼ”deliberate”とその派生形のみです。

 

というわけで、ほぼ”deliberate”の派生形を紹介するようなものなんですが、一応下記が”libr”を使用する単語一覧です。

単語一覧 ※クリックで展開
deliberately(副詞)
①故意に、わざと、意図的に
②慎重に、落ち着いて、ゆっくりと

deliberate
(形容詞)
①故意の、意図的な、よく考えた
②慎重な、落ち着いた、ゆっくりした
(動詞・自動詞)
①熟慮する、熟考する、審議する
(動詞・他動詞)
①熟慮する、熟考する、審議する

deliberation(名詞)
①熟考、熟慮、思案
②審議、討議、協議
③慎重さ、落ち着き

deliberative(形容詞)
①審議の、討議の、審議機能を持つ

equilibrium(名詞)
①つり合い、平衡、均衡
②(心の)平静

 

”ate・ly”は「品詞を決定するパーツ」を意味するパーツ

”ate・ly”は「品詞を決定するパーツ」を意味するパーツです。

 

 
コダック
”元々”ate”が「形容詞・動詞を作る語尾」でして、
それによって発祥した”deliberate”に”ly(副詞を作る語尾)”がくっついて派生したのが”deliberately”というわけですね。

 

その他の品詞を決定するパーツについても、下記で紹介していきます。

 

 

”deliberately”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”deliberately”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”deliberately”は「de(強意)」+「libr(はかり)」+「ate+ly(品詞を決定するパーツ)」の3パーツで構成されている単語
 ⇒コアイメージは「しっかりとはかりにかけること」
 ⇒”deliberately”=「計画的に・故意に」「慎重に・落ち着いて」の意味

●”deliberately”の語源はラテン語のdēlīberāre
 ⇒意味は「考慮する」

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」